Subterranean Homesick Blues...YANG(ヤン)

 

 

ブラジルが笑う - 2002年06月30日(日)

ロナウドの2点のゴールにより
ブラジルは優勝を決めた。
感慨深い試合だった。
いろんなことを考えさせられたが、
ブラジルの勝利はとてもうれしかった。

ブラジルのチームはとても仲がいい。
練習はいつも公開し、その風景は厳しさとは
正反対のなごやかなものであった。

ロナウジーニョが退場になったとき、控の選手が
大勢とびだし、彼をとりかこみ声をかけなぐさめ
るシーンもあった。
ひとつ例にだすと、スペインチームは民族の対立
が激しい国であるからかひとつになって代表を応
援する雰囲気が国民にあまりない。
PK戦の時にも一致団結のような雰囲気はあまりなかった。

それにくらべ、ブラジルの団結はすごい。
ブラジルは黒人と白人が溶け合って、ブラジル人という
ひとつの民族になっている。
昔は対立があったらしいが、アメリカのような激しい人種差別
は少なかったらしい。
若者が中心というわけではない。年齢にかかわらず国民が
サッカーに夢中になっている。
そして陽気だ。

そんな親しみあふれる国だからこそ、家族のように
仲がいいんだろう。

ロナウドのゴールを生み出すためにブラジル代表の全員が
彼をサポートしていた。
そして、ゴールが生まれた。

ボサノバを生んだ国ブラジル。
リオの海岸をボールを蹴りながらかける少年たち。
サッカーが大好きな人々。
おめでとう。


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とけあう赤色 - 2002年06月29日(土)

3位決定戦はまれにみる穏やかなエンディングを
むかえた。
ハカンシュクールは韓国選手の手をとって
会場に向かってあいさつをした。

そこには、見たことの無い優しさみたいなもの
が流れ、戦い終わったことを誰もが喜んでいる
という状況があった。

両者にとってやれることはやった。十分満足している。
そして、最後にもうひとつプレゼントをあげるよ。
世界3位という。
そういう試合だった。

何かをかけて戦う試合ではなかった。

そして、確実にワールドカップが終焉に向かっているん
だなとあらためて感じさせられた。




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準決勝そして - 2002年06月26日(水)

韓国もトルコもやるところまでやれたという
達成感みたいなものを感じているだろう。
ブラジルは決勝まで残らなければならないという
使命感を果たしほっとしているだろう。

ドイツはどうだろうか。
そういう気持ちがあるのだろうか。
どうも違う気がする。

なんにしろいよいよ決勝を残すまでとなった。

自国開催は選手にも見ているものにも、ほんとうに
この国でワールドカップをやっているのかという
何か不思議な気持ちにさせられる。

遮断しても勝手にはいってくるサッカー以外の、
付加価値要素はサッカー自体の濃度を薄めることもあった。

できるだけそこから遠くにいた方が、よりグラウンドへの
距離は近くなる。

もう何もいらないだろう。
ただ、試合へむかっていけばいい。

決勝は透明な気持ちで観戦したい。

ただ、思うことはここまでには予選からはじまり
長い年月と数え切れない戦いがあったということだ。






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