Subterranean Homesick Blues...YANG(ヤン)

 

 

第19話 異常な興奮 - 2002年03月27日(水)

朝一番のお仕事いえば、
リンダの巨乳へホットミルクを吐き出すこと、
そして、食卓でリンダと一緒にトーストとホットミルク
を飲むことだった。
それが今は違う。
二人の愛欲の生活にひとつのリズムが加わった。
ピアノに向かい二人で歌う。
仲良く腰かけ時に笑い、時には真剣になって
二人は歌った。
リンダの歌は小鳥の羽のように軽やかで、
ブライアンの声から一定の距離をおいて飛び回った。

そんなある日リンダが大好きなオザケンの歌を
歌った。
「誰の歌なんだい。」
「日本人の歌よ。」
「日本人?」
ブライアンはしばらく黙ったあと、
突然さけんだ。
「そうだ。日本だ。ツアーだ。」
そういうとリンダの肩に手をかけ、
「リンダ、僕、今なら歌えるよ。もう一度、
歌うよ。いや、歌いたいんだ。」
「ブライアン、聞かせて、あなたの歌を。」

ブライアンは興奮していた。
息があらくなり、どうしたらいいかわからなく
なってきたブライアン。
そして、リンダの巨乳をわしづかみにすると、
そのまま、ピアノの上に倒し、荒々しくリンダを
抱いたのであった。
高まる期待を、
性欲とごっちゃにしてしまっていたのであった。


つづく


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第18話 リンダの秘密 - 2002年03月26日(火)

いつものように朝がきて、
二人は白いシーツの中で朝の一仕事を終えた。
ブライアンは快楽の後の疲労感につつまれていた。
リビングからリンダの弾く静かなピアノの音色
が聞こえてきた。
聞いたことのないメロディ。
いや、忘れていたメロディ。
ブライアンは、はっとした。
「この曲は!」
ベッドから抜け出し、リンダのもとに駆け寄った。
「どうしてこの曲を。」
「母に小さな頃教えてもらったの。」
「リンダ、君はキャロラインの娘なのかい、
そうなんだろう?」
リンダは小さくうなづいた。
この曲はキャロラインにブライアンがプレゼントした曲だった。

運命とは不思議なものだ。
キャロラインはブライアンが22歳だった頃、
出会い、世界でただ一人愛した女だった。
だが、当時ビーチボーイズは売れに売れ、
仕事に追われる毎日のブライアンからキャロラインは
去っていったのである。
キャロラインも長い髪、そして、巨乳、抜群のナイスバディだった。
リンダとそっくりである。

「ママは10年前に死んだの。
ママが愛した人はブライアンあなただけだったのよ。」
ブライアンの瞳から涙がこぼれた。
「でも、ママはもう関係ないわ。
わたしはママよりもあなたが好き。」
リンダはそう言ってブライアンにとびついてきた。
リンダの巨乳が顔をふさぎ、ブライアンは窒息するかと思った。
ブライアンはうれしかった。
「リンダ、ぼくのリンダ。」

二人は今新しい始まりを迎えた。


つづく








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第17話 男が目覚める - 2002年03月25日(月)

何もかも忘れていた。
すべてのしがらみ、背負ってたものを捨てることができた。
もともと、ブライアンには背負うなんてことは
考えてもいなかったが。
ただ、流され妻との生活を送っていただけだった。
今は違う、自分に忠実だった。
リンダはブライアンを頼っていた。
もともと自分のことしか考えないブライアンであったが、
リンダとの愛欲生活の中で変わっていた。
頼られる男。
自分が男としてまだ何かできる女を見つけたこと。
これはブライアンに強い力を与えていた。
なにしろ、アメリカの女は強すぎた。
ブライアンは、覚醒していった。
リンダのためならやれる。
リンダとともに生きていく。
そう心の中で誓ったのであった。
そして、リンダの巨乳にうずもれて眠った。
冬の終わり、春間近の頃であった。


つづく


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