愛したい 愛せない 裏腹の意味を含む毒素 中和されない孤独
変わらない気持ちが疎ましい 何処へもいかないなんて無い 必ずしも永久があるわけじゃないから
夜雨の誘い 受け入れるしかなくて 明かりを求めない為に
妄りな引っ掻き傷 消毒なんて要らないから 僕を抱き留めて欲しかった
願いは叶うこと無く 終わりを告げ朽ち果てようか 日々増す痛みを掻き消す為だけに
何処から来たのか解らない実験体(キミ) 怯えた目をしてたから黒いもので目を隠し 震える手を動かないように縛ってみた
快楽主義者の僕にはまだまだ物足りなくて 不感傷の実験体(キミ)に噛みつき引っ掻いた 泪を零しても痛がりはしないままだった
身体の痛みを伴わないのに 壊れていくのは心ばかり 実験だけで何も解らなかった
実験体(キミ)と云う本質的な処 興味深いけれど進入禁止区域 僕に書けるのは結果のみだから
ニヒリスティックなまでの僕 意図を断ち切り意志で診たくなった あり得ないまでに欲情させる実験体(キミ)を
消印の無い手紙 残る泪の痕 丸の形にふやけた泪が生々しい
差出人は直ぐに解ってた 先ずあの人しか居ないから いつもの偏った文字だったね
何も忘れてはいなかった 忘れたくとも忘れることがないから
また笑ってる月に侵される 不適に笑う声が響く 偽り通した自分の声でさえも
反射する鋭利さが突き刺さる 愛せなかったのはいけないことですか
脳裏の動かないままの貴方が 動いてしまえば僕は壊れてしまうのだろう 閉ざした傷口が再び息をしてしまうから
眠れない夜に頼る 赤と青のお薬
上からお月様が笑ってる 背負うのは君の身体
崩れ落ちないように 力無くともずっと一緒だから
歪だと云われても善い 君が大好きなんです
例え息をしていなくても 腐乱して骨しか残っていなくとも
僕を惑わす貴方 あたしを壊した貴方
共有する全神経 もどかしくなるのはいつも僕 片隅で膝を抱えたままのあたし
貴方が好きなのはあたしで 僕が僕で在ることに違いは無い
優位なのは僕のほう だけどあたしは既存してる 傷が在るのはどちらでしょうか
一緒に居ることが当然で 感覚的に離脱できなくなった
離れていれば貴方が壊しにくるから 壊し壊されないよう僕が居るから 此の侭螺旋状に絡まり続けよう
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