腕に在ると実感があるもの だけど無くなると不安に陥り 普段は無くても善い存在
触れなくても手に在る、と すぐ取れるところにある、と
ただの思い込みでした 貴方は既に誰かの腕の中 僕には見せない顔で笑っていました
笑えるようになったんですね 僕では無い 誰かの処で
どうか幸せになってください 哀しみと云う痛く切ない感情が無くなるように 貴方はいつも何処かで抱えているから
手放したことによる痛みは消えることはない 君を眺める傍観者にでも僕はなりましょう
泣くことしかできない無能な日々 哀しい想いは哀しいままならば せめて灯火のない世界で息づいてたい
眠り続けることに恐れを為している 朦朧とする感情と云う名の意識が 遠くなるのに2度目は要らないから
噛み合わない隙間のあいた指 刻みあった想いは残ったままで 過去に置き去りにしたから
貴方のことなんて限られたことしか知らない 右左の区別も付かない架空の人物なのかもしれない
傍に居ないのはたまらなく不安に陥る 一番弱い処の横は貴方だけが居て善い場所だから
形式が無い歪んだ愛し方 其れでも決して見放さないから
たまらなく依存して貴方を愛しています けれど貴方は声を聴いたことがない人
求めてたものは既存しないの すべては蚊帳の外に放り捨てられて 火のない焼却炉の中に在るから
君からもらった首飾り 開くのに躊躇する 哀しさが流れてしまうから
幸せに終わり無いと思ってた でも其れはお伽話で終焉を迎えてる 擦れ違った2人はもう戻らないの
聴こえない 聴きたくない 塞いだ手を剥がさないで 震える両手でただしがみついてた
太陽が照らす下では息も絶え絶えで 被害妄想の世界が目の前に広がる 現実と非現実が両存在しながら
途絶える声が僕を落ち着かせる 白い部屋で佇めるのだから 貴方をも居ない場所だけれど
祈りを捧げてみましょうか 己でも解りもしない相手に 何度も何度も掲げて
朦朧とする葛藤の中で鬱ぎ込んでも 君だけを何処かへ逃がすから 最期は震えないで両手を離すから
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