―No,―

2004年05月05日(水) 箱庭

何度も口付けを交わしても
締め上げられる左胸
隠し切れない泪

漠然とある答えではないのに
不安が僕を駆り立て脱力感が満たす身体
目に映る君が余計に悲哀にさせる

異なる感情がシグナルを出す
気づいてるのは僕だけで
押さえ込むことしか出来なかった

枷をつけられたみたいに
意図的に動けなくなった身体
夜御伽にでも差し出しましょうか

刻みこまれた拍子
自然に及ばれた行為
覚えてるのは感覚だけ

囚われる幻覚映像が交差する脳内シアター
錯乱が生み出す蜜(アドレナリン)
冷却装置はいつもかやの外



2004年05月04日(火) Rumor

浮かび上がるライン
煙のように掴み取れない

冷め始めたものを止める術はなく
虚像に理想を求めてた

メリットのない人間からの通告
受け入れたくない言葉の厚意

忘れられないくらいの痛さで
染まってしまった本能

再生不可能で流れない音が
僕の鼓動と同化する

こんな僕を愛さないでください
きっと不幸せになってしまうから

愚か者な僕らにはお似合いの結末
だけど既に僕らではないから



2004年04月30日(金) 透明雪

腐乱して逝く身体
交えたことは既に無い
頭に在るのはあの人ばかり
徐々に空虚になって逝く

他の選択肢は選びたくなかった
朦朧として逝く意識の中でも
傍に居るのが哀しくて
悲哀ばかりの世界が疎ましくて

解らないままで居て欲しい
過ごしたのは二度と来ない冬まで
時は僕らで止めたのだから
縋るのはやめよう

全て否定したとしても
雪の上を歩くことはないから
銀世界に足跡は残せない
振りかえることない哀だから



2004年04月29日(木) 触れない距離

当たり障りもない会話
何処かで哀しい
聞こえないふりで交わす

常に伺いを立てる
必要だけど不必要過ぎて重圧がかかる

誰しも愛せる なんて素晴らしいね
一度だって云えない

容易に否定出来る
決して容易なことではない
不可能だと完全否定しないけれど

僕に触れないで 君には逢いたくない
何時もそうやって偽りばかり与えてくれる



2004年04月27日(火) ネオ

片隅に落ちていた
無くしていたと思ってたもの
見つかれば悦ぶはずなのに
僕には何ひとつ悦べない

堕落していく感情が
僕を哀しませる

少しの間だけ
貴方と一緒に居たのは
櫻が舞うときも 雪が降るときも
過ごしたのは一度ずつだけ

二度目は無かったね
僕が愛せなかったから

認められないのは拒絶だった
会うことでさえできなかった
貴方の姿を視野に入れれなかった
僕の方が消えてしまいたかったから

不変的なこと過ぎてあざ笑いたくなるよ
不必要とも云えるすべての行為が


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まじゅ

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