―No,―

2004年03月23日(火) 隔たり

隣の君の手と手を繋いだ
少しだけ距離を縮める為に
既存するものを否定したくて

軽く絡めた指の力を抜いた
締め付けられる孤独感
くだらないものを求めていた

シネマに写すのは「僕」と云う目の視界
誰のものでもない ただの映像
見ているのは他人の視点なのかもしれない



2004年03月20日(土) 半魚人

重なる複数の意図[糸]が身体に絡みつく
解こうとするほど絡み合う

亡くすのに虞を為してる
云えることではなくてただの想い

許されることなら絡ませたままが善い
辿っても辿っても終わりのない様な

泪を流すことですべて流せますか
未だ在る消えない痕までも

受け入れることなんて出来ないでしょう
過ちを受け入れるのは認めることだから

限られたところでの呼吸
息苦しく感じることがなくなれば

淡く綴った言葉も解かれたかもしれない
酸素でさえ今はなくなってしまったけれど



2004年03月19日(金) 帰路

誰も座ってない電車に揺られて
僕は何処かへ逝くのだろう
二度と会うことの無いように

トランクに詰めれる荷物を詰めて
捨てるものは全て処分した
一枚の切符だけでいいのだから

一人で居たいの
傍に居たくないの
少しだけ泪を流させてください



2004年03月18日(木) 真っ白な部屋

締め切った部屋 鍵のない扉
抜け出すのは容易なことだった

理解のない理解者
「ごっこ」にはもう飽きた

証拠(あと)を残すの
地を離れず 乱さずに

春に降る雪のような幻覚
触れる前に溶けてしまうの

未だ寒さが残る今の時期に
此の部屋を出ましょう

錆びた首輪を付け続けること
僕には出来ないから



2004年03月17日(水) 迎えることのない日

哀しみを偽りの涙で拭う
綴った過去が捲れない

終わりを迎えた夜
迎えることのない朝

祈りは誰にするものなの
届かないのに

煙草の苦みを噛み締めて
最後の一服をした

崩れ去って逝って
貴方の居ない世界なんて


 < キノウ  【 モクジ 】  アシタ >


まじゅ

My追加