幸福と 科学   ...ごとうみちこ

 

 

a子・三十路記念 - 2004年04月29日(木)


午前中会社に寄ってちょっと片づけたあと、
札幌駅でa子と待ち合わせ。

1週間ばかり遅れてしまったが
今日はa子の三十路記念デートである。

駅に入ると、「コンビニキオスク」に佇むa子の姿が。
ものっすごい険しい顔をしていたので何を眺めていたのか聞くと
「ロイズ生チョコ」についていた中国語訳品名※の
「いったいどの辺がチョコという意味なのか」を考えていたとのこと。
その割にその険しさはいったい。


※札幌は中国方面からの観光客がわりと多いので
こういう表示がたまにあるのです。


天気が良かったので、
大丸の地下で「串揚げ」やら「おにぎり」やらを買い込み、
道庁の庭で食べようと提案。

ほどほどに落ち着く場所を見つけて腰を下ろすと、
後ろに「カラス」の姿が。狙ってる狙ってる狙われているよ。

とりあえず本日のメインイベント、「三十路記念プレゼント」登場。
30だから、ということはまったく関係なく
私からのおくりものは「鉄琴」
(10年のつきあいだからこそ可能なツボを心得た贈り物)。

a子、とても喜びさっそくキンコンカンと奏でると
なぜかさっきのカラスは飛び去りいなくなる。
思わぬ効果であった。

食べるまで気が付かなかったのですが
私はこの日初めて「串揚げ」というものを食べたのです。
これまで勝手に「フライの仲間」と思っていたのですが
フライとはちょっと違うね。
とても美味しかった。

そのあとは天気にまかせて街をぶらぶら。
なぜか「そういえば入ったことがない」という理由で
駅前通の千秋庵併設の地下カフェへ潜入。

ここが。もう。なんというか。

前時代的といいますかなんというか。
あまりにあんまりなので思いっきり楽しもうとし過ぎた私が
注文したものは「クリームソーダ」(ふだんそんなもの飲まない)。
自然界ではあり得ない緑色をしたグラスが
「お皿にのせられて」やってきました。

この店の感想は
「美味しかった」でも「また来たい」でもなく
「おもしろかった」です。

とまあそんな調子で
久しぶりに楽しい一日でした。
ときどき思い出す「明日の仕事への不安」さえなければ。


-

10年いる - 2004年04月25日(日)


ひとり暮らしをするようになって良かったことと言ったら
「自分で住みたいところ(街)
を探して、自分で選んで住める」ことだ。

たとえ出せるお金は限られていようとも、
これを自由と呼ばずしてなんと呼ぶか。

「ひとり暮らしの初日」は
「寂しいと感じる人」か「のびのび幸せと感じる人」か
どちらかだと思うのだが、
私はどちらかというと後者だった。

自分だけのごはん。自分だけの音楽。
それまで門限アリの下宿住まいで不自由が多かったせいか、
最初の部屋はとんでもなく狭かったけど「最高だ」と思った。

気づいたら、親との家を出てもう10年たっている。
その間、わたしは3回引っ越した。

引っ越しはけっこう好きだ。
自分の大事なものは持ったまま、何もかもが入れ替わる。

でも、新しい景色、新しい部屋が新鮮なのは当たり前。

きっとどこにだって住める、という気持ちは持ったまま、
でも、どこにでも住みたいわけではない、と思い直し
「住むために住むわけでもないのだ」と考えつつ、
札幌には10年いつづけており。



-

ピーズのライブ - 2004年04月24日(土)


あわてて仕事を片づけてから
早歩きでベッシーホールへ向かい
ひとりでTheピーズのライブ。

場内はカナリの超満員で人気者ぶりを確認。
上着を着たままバッグをしょったまま入ってしまって後悔。あつい。
そのせいもあり私自身はやや低空飛行ぎみ。

よく考えてみたら私は
いちばん新しいアルバムを聴いておらず(本当にファンなのか)、
案の定ライブは知らない曲で満ちていた。

でもやっぱり好きだし、良いバンドだと思った。
よくあんなにベースぶんぶん弾きながら歌えるものだと思う。

「死にたいやつは死ね」と歌う曲がとてもよく、
文字だけで書くとあられもない言葉だが、
これが曲になるとちょっとちがう。グッときました。

ドリンク引換券を引き換える暇がなかったので、
帰りに「ヴィッテル」と引き換えて帰った。
そのボトルを見て、ここしばらく水というものを
飲んでいないことに気づいた。

春と言うにはまださむい。


-

ガス台と格闘 - 2004年04月20日(火)


「天然ガスへの転換作業」とやらで、
木曜の朝8時という「いかんともしがたい時間に
ガス屋が来る」ということを忘れていた。
いや、正確に言うと別に忘れてなかったのだが、
遠く遠くに追いやっていた。

そろそろガス台を磨いておかないと、恥ずかしいことになる。

仕方ないのでゴム手袋を装着し、ステンレス用たわしを手に
ごしごしと始めたのが夜11時半。

しかしその作業は思ったより楽しく、
「とにかくぴかぴかに近づけばよい」という
結果の見えやすい作業であることなのがよい。無心。

結果、ガス台は「まあまあピカピカ」になった。
これでとりあえず、あさってはなんとか。

しかし何も朝の8時に来なくても。



-

よろれりひ - 2004年04月19日(月)


夜、帰り、なんだかよれよれになって
近所のセブンイレブンに寄る。

そこで西原理恵子の「毎日かあさん」の単行本発見。
たいして中身も改めず、
帯だけちょっとよれってるようだったが
中は無事だったので迷わず購入。

いままであんまりこのマンガ家のことを
スキとか嫌いとか意識したことはなかったのだが、
以前、この上記の毎日新聞のサイトを発見して、
その時見た一本が妙に印象に残っていたのだった。

「毎日かあさん」単行本に、ロパパンの食パンと
ソントンのピーナツバターをのせ、
「あんかけ焼きそば」を右手にとってレジへ向かう。

今日はなんだか疲れた。
焼きそばをほおばりながら、よれよれとする。

朝置いていったカップなど洗いながら泣きそうになり、
でも自分が何故泣きたいのかよくわからず、
肩もいつにも増して重く、ぞくぞくと寒気がするので

「もしかして何か取り憑いているのでは」という
常軌を逸脱した結論に達す。



-

水族たち - 2004年04月18日(日)


休み。水族館に行った。
海のそばのなじみの水族館は思った通り
古くてださくて良かった。

久しぶりにフィルムの入った
コンパクトカメラを持参したものの、
いきなり調子が悪くなり何も撮れず。

「頭が悪いからショーはむりです」
という解説をされていた「ネズミイルカ」は、
どうも発情しているようで一部たいへんなことになっていた。
これは別に撮らなくてもよい。

閉館時間も間近になったころ、
外の施設を見ようと表へ出たら
頭上で尋常じゃない数のカモメが大騒ぎ。

何ごとかと思って見ていると、
魚らしきものを積んだリヤカーを
スタッフのおじさんとおぼしき人が
ゆるゆると海辺まで引いていき、
突然それをばらまき始めた。

阿鼻叫喚、狂喜乱舞のカモメたち。
ヒッチコックの「鳥」みたい。

うわああああと興奮し、ダメもとでカメラを出し
シャッターを切ってみるとなぜか普通に撮れた。

ので、水族館に行ったのに
撮れたのはカモメの写真ばかりという結果に。

---

明日からまた「精神的に余裕がなくなる週間」
がはじまるので、またしばらく「無口」になるかも
しれません。ならないかもしれません。
ずっと同じ仕事をしているのに、ある過程だけさっぱり慣れません。
それを思うと、軽く落胆。


-

花屋の桜 - 2004年04月17日(土)


出社。出社というか、
「休みだけど一人で会社使う」
という感じ。やってるのは仕事だが。

というわけで今日も市電に乗る私。
電停から見える花屋の店先に巨大な
「花が咲いたさくら」の枝がつぼのようなものに入れられて
「どどーん」という感じで飾られていた。

札幌はまだ桜など咲いていないし
梅もたんぽぽもしかり。
どこか「南の方」から連れてこられたのか。

どこか変、何が変なのかとじーっとそれを見ていると、
その桜はもとの木の枝ぶりが想像できるくらい、
思いきり根元から「ボキッ」と切られており、
その様子は、遠くから見ると尚更ちょっと痛々しく。
(そう感じさせない切り方もあるのかもしれないけど)

ましてや、今日は朝から空気が冷たく、風も強い。
そんな中で札幌ではまだ咲いてないはずの桜が
「どうだ」といわんばかりに外気にさらされてるのは
ちょっと寒々しかった。

やっぱりいちばんの違和感は
「なにげなく飾るには太く大きすぎる」ことだろう。
「ちょっと春の気分を拝借」というにはあまりにも。

季節を楽しむというのはそういうことではないと思う。
花屋だからか。いや、花屋なのに
とひとりモンモンと考えていたところで電車が来た。



-

やっちまいな - 2004年04月16日(金)


今日中にきっと指示がこないから、
あとは週明けにしようか〜〜

という雰囲気でいたら、
思ったより早く仕事の指示がきた。

ので、急遽今夜中に片づけることに。
その瞬間、デザイナーの子が

「やっちまいな!」と独り言のように小さく言った。

キルビルだ。
ちょっと面白かった。


-

やっちまった - 2004年04月15日(木)


ビル地下の居酒屋のランチタイムの手書きメニュー、
「シ」と「ツ」の区別ができていないことは先日書いたが、
今日お昼に通りがかったら明朗快活にはっきりと

「ツーフードリゾット600円」

と書いてあった。
ツーフード。

漢字に書くと「痛風・ド・リゾット」ということか。
たぶんプリン体※の少ない素材でつくったリゾットか、
完全にその逆のどちらかだと思う。

あっ、もしかしたら「2 FOOD」!?
と思ってみるが複数形がおかしいし。


※プリン体…痛風の人は摂取しちゃいけないもの。
カニとかウニとかおいしいものにいっぱい含まれている。
なぜこんなことを私が知っているか。
それは「おたんこナース」を読んだからよ。


-

小麦色の犬とおじさん - 2004年04月14日(水)


なにかの日だったような気がする。
と思いつつよくわからず。

--

しっぽの形がこりっとしていて、引き締まったおしり。
上手に焼けたトーストのような小麦色の柴犬…
が私はとても好きで、さっき見たのはまさにそんな犬。

ちょっと遠くから見ていると、
犬、一瞬たちどまって綱をにぎるおじさんの顔を見上げ。
それを見返すおじさんのまなざし。

おじさん「どうした?」
犬「なんでもない。」

みたいな間合いののち、ふたりはまたそれぞれに前を向いて
トコトコのんびりと、でも軽快に歩いていきました。
いいな。

--

(追加)
あっ。こういう犬だ。




-



 

 

 

 

index
past  will

Mail