猫の足跡
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2002年06月22日(土) |
(W杯)韓国強し!! |
いやー、やっぱり精神力が違うってとこでしょうかね。日本の軟弱オトコとは!審判云々については言いたいことはたくさんありますが、それは選手のガンバリとは全く別問題の大統領選などに代表されるいわゆる「韓国のどろどろした側面」なのでしょうから無視して、PKの強さは本物です。ここ一番の強さには本当に感服します。 アジアの同胞として、誇らしい限りです。私自身、共催には疑問を色々持っていましたが、こういう素晴らしいプレーを見せてもらった以上、ありがとう。いや、日本と共催してくださって感謝しますといいたいです。
ところで、アン・ジョンファンのニックネームが「テリー」っていうのは結構メジャーだったけれど、その由来が“かの”「キャンディ・キャンディ」だったとは初めて知りました。あのうっとおしいストレート長髪時代につけられたもののようですが、いかにもといえばいかにも、うーむ、といえばむむむむ。
日本のアニメ(コミックス)文化がとうとう、歴史的に日本文化を受け入れることを許さないあの韓国でもっとも有名なスポーツ選手に波及するようになったかと思うと、「日本の“サブカル”が世界のメインカルチャーになった」と感慨深くなりました。いやー、すごいですね。日本の漫画文化って。
自分自身、まさにその真っ只中で生きてきただけに、「日本が文化を発信するという時代にいたる歴史の転換点」を目の当たりにして、なんとも感激です。同じ事は、ゲームの世界と、ファッション・音楽の世界にもいえるのかな。
いずれにしても、日本に限らず、アジアのパワーを世界に知らしめて欲しいと、ガラにも無く思ってしまった今日でした。
2002年06月21日(金) |
白鳥とワインの湖におぼれる |
T嬢のご招待で行って参りました。牧阿佐美バレエ団『白鳥の湖』
結構、バレエ観に行くのは好きで、年に数回なにかしらの公演に出かけるのですが、どうもバレエ、スケート、体操、新体操などスポーツ芸術(バレエをスポーツと呼んでよいかは議論の余地がありますが)の世界に関しては「ロシア偏重、日本軽視」が染み付いてまして、いままで日本のバレエ団の公演を敬遠しておりました。特に、いわゆる『クラッシックバリバリの白物』は、もともとそんなに好き!ってわけでもないし、どうせ観るならとびっきり美しくないと…というわけで、ロシア系バレエ団のものしか観たことがなく、今回ありがたくご招待いただいてしまいました。
お席は関係者席らしい正面上方。いやーいいなぁ、役得役得(違うか)。席についてしばらく待って、開演したのですが…。
幕が上がってでてきたのは、前頭部が頭頂方向へ著しく展開した西洋タイツ男。……。王子…のはずだけど、こ、これは…。まさか、新演出で王子の父から登場か?と疑ってしまいましたよ。 西洋人金髪さんの前頭部展開傾向については各種事例にて重々承知(笑)ですが、仮にも王子を騙るからには、それなりの手立てをとっていただいたほうがよろしいと思うんですよねぇ。それこそ「ルイなんとか風巻き髪」とか「かぼちゃズボン」は喜んで許すから「××(カタカナ2文字。伏せ字)」だけはナシにして欲しかったな…。オデットがかわいそうじゃん。
そのオデットは草刈民代。あの「Shall we dance?」の方ですね。映画や雑誌で有名になってしまっただけに、果たして実力のほどはいかがなものなのか?と思っておりましたが、やはり映像は裏切りませんね。実物もしっとりと美しい白鳥でした。
まあ難を言えば、欧米系ダンサーの発する「私がプリマよっ!おだまりっ!」というオーラはあまり感じられず、特に白鳥の時には他の白鳥に混じってしまい「あれ、どれがオデット?」などということもありました。もしかしたら、これがアジア系ダンサーのきめ細かい表現なのかもしれないのですが(日本のバレエ団のプリマを生で見たことが少ないのでなんともいえません)、自己主張の少なさにはちょっぴり物足りない印象でしたね。
もちろん、ダンサーのテクニックを存分に披露する見せ場、オディール(黒鳥)のパートでは、流石にびしっとキメてくださいまして、ワクワクさせてくれる踊りが見られましたが、それでもやっぱり「見る人の心と目を惹きつけて離さない」というレベルではなかったような気もします。 (実際は、十分堪能したので、「あえて云々」とか「世界最高峰のプリマと比べて云々」という次元の話です。払ってないけれどチケットの料金分以上に素晴らしかったと断言します)
他のダンサーについて。 これも結構良かったです。バレエ団のレベルの高さを感じました。でも「日本人も手脚が伸びて、体型がきれいになった」とよく言われますが…、確かに、事実ではありますが、やっぱりロシア系完璧コール・ドを基準にしてしまうと、「う、長さが足りない。揃ってない」とケチを付けたくなってしまうんですよね…。
で、次回は同じ牧阿佐美バレエ団の気鋭のプリマ、身長が170センチほどある日本人離れした体型を誇るとかいう、上野さんの白鳥も観てみたいと思います(なんだかんだ言って、また次をというのだから、けっこう良かったということですな、わはは)。上野さんってたぶんローザンヌをTVで観たことがあるはずなんだけれど、そんなに背高かったかしら?
ただ、タッパのあるダンサーの演技を観ると、『白鳥』なのにオデットとしての良さよりも、オディールの良さで測ってしまうかもしれません。ホント、現代の女の眼で観ると、オデットって魅力ないんですよねー。「ああっ、私は囚われの身、あなたの本当の愛だけが私を救い出してくださるの…、あなただけを信じます」みたいなこと言ってへろへろとシナ作るだけですからね。それに比べて、オディールの魅力的なこと。「どう、私、魅力的でしょう? 私を見て! 美しいと思うなら、愛しているというならば、今すぐここで誓って!」と手、脚、腰、瞳の全てを使って王子を陥落させるのだから…。 先程「白いバレエ」がそれほど好きではないと言ったのは、この辺も影響しているのかもしれません。お姫様のステレオタイプ満載ですからね。やっぱり派手派手しい「ドン・キ」とかの方がピンと来るんです。
さて、観終わって、「観劇の後のちょっとしたお食事と素敵なお酒」と渋谷某所のワインバーに繰り出したのは良かったのだけれど、おとなしく「アフターシアターコース」+手ごろなボトルワイン1本くらいにしておけばよかったなあ。
アラカルトにサービスのグラスシャンパンから始まって、後は適当に好みを伝えてグラスワインを持ってきてもらったんですが、出してくるもの来るものみんなグラン・クリュばっかり。「うわー、これ、グラスで幾ら取る気だろう?」と思いつつも、あまりに伝えた好みのイメージにぴったりでツボにはまった銘柄を持ってくるので、断れず、くぴくぴ飲んじゃいました。
あの店員さん、全然そばにいた気配は無かったけど、「ボンヌ・マール寝かせてある」って話聞いてたのかしら?…としたらいいようにやられちゃったなぁ。聞いてなかったとしたら、すごいプロの腕前だなあ。
もちろん、美味しくって、もうやっぱり最高。と思ったくらいだからなんの文句も無いんですが、二人で軽く食べて飲んで2万5千円は、覚悟してたものの絶句。はしたなくも明細見てしまったら、私の飲んだ最後の2杯で5000円でございました。
ゴメンッ!T嬢。あなたがお金持ちだから許されたことです。
いやー、これに懲りず、また行こうね。我が勤務先の近くにもいいワインバー見つけましたから。
栃木に住む、破天荒なお見合いマニアの友人からメールがありました。
彼女は、学生時代から「野外生活研究会(略して野犬まちがい野研)」などという集団に属し、無人島でアルコールと火を囲む生活などに現を抜かしていたので、今更何をおどろくこともないのですが、最近、結婚すると心に決めたようで、お見合いを片っ端からこなしているので、面白い報告が連日のように届きます。
今日のメールは、特に面白かったので、諒解を得てココに転載します。
###ここから########
昨日ディズニーシーにデートに行ってきたの。
彼は四十二歳歯科医。推定年収一千万以上。しかし全て割勘。
まあそれはべつにあとくされなくていいんだけど、寝坊で遅刻してきて背中には猫の毛びっしりの黒のポロシャツ、傘は折れていてめくれあがってるの。起きたままの不精ひげ。見た目はそんな感じね?まあそれもよしとします。
アトラクションまだ一つも乗っていないんだけど、とりあえずお昼にしたの。そしたら途中でトイレに立って三十分は帰ってこなかった。戻ってきて私がトイレに行ったら、また倒れこむようにトイレへ。薬でもやってんのか?と思いきや、顔面蒼白で戻ってきて医務室に行くという。
送り届けて自由に遊んでいたら復活して、帰りましょ?とうながしてもせっかくだからと夜まで一緒にすごしたんだけど、なんだかおかしくておかしくて、笑っちゃったよ。何見てもお金の話するの。私もカネカネ星人だけど、食事とかはべつに高くてもおいしいもの食べるんだけど、その人へとへとなのに、けっこういいお値段しますよ?ほかも見ましょう、て足をひきずって違う店にいくの。割勘でも高いものは食べたくないらしい。
でも私のことは好きになったみたいよ。
私は反省した。また金に目がくらんでいたことを。一目見たときにあらら、と思ったのに、歯医者という言葉に惑わされちゃったの。本体にはちっとも魅力を感じていなかったのに気付かないふりをしちゃった。自腹きってでも会いたい人でなきゃだめよね。でもまさかここまですごい人とは思わなかったんですもの。残念ながら彼とはつきあわないけど、いろんな人がいるなー、とすごく楽しめた。
一番うけたのが、キャラクターグッズを全く買わない私に、本当に倹約家なんですね、と言ったこと。飲み代には一晩で一万以上使いますとは言えなかったわ。
とある友人が言ったとおり、愛だけでもだめ、お金だけでもだめ。
私はお金は絶対なきゃだめ。貧乏で苦労したかんねー。彼は飾り気のいっさいない、良く言えばエジソンのような人だった。でもあれでは結婚はおろか、恋人も難しいだろうなー。でも変人なのはお互い様なので、私が納得いく変人をみつけるまであきらめないわ。そのときは祝福してね。寒暖差が激しいから体調に気をつけて。ではまた。
###ここまで####
うーん、ある意味女の真理ついてるなぁ、とうなっちゃいました。
こないだ、別の女友達も、エリートの国家公務員と見合いしたら、ファミレスに連れて行かれて、割り勘で、おまけに、「食後にお茶でもどうですか。」といわれて、ついてったら自販機の缶コーヒーで、「ここは僕がごちそうします」って言われた!!!って逆上してましたけど、世の中そういうオトコもいるのねぇ。
私自身は、自分と収入が等しい人ならば、必ずしも「割り勘否定派」ではありません(むしろ積極割り勘派で、その分また会いたいタイプ)。でも確かに「金持ちのケチ」は許せないなぁ。貧乏なくせに「男のプライド」主張されても困るんだけど。 それなりの収入のある女としては、難しいポイントですよね。我が身を振り返り、考えさせられました。
ボスが、7月から編集部兼務になるとの内示がありました。異動のミッションは「編集部のコミュニケーション改善」だとかで、編集部の士気喪失に危機感を抱いたトップからの直々の命令だそうです。
???確かに、今、編集部は上下&内部がそっぽ向き合っている状態で、傍目で観ていてもテコ入れが必要ではありますが、なんでそんなことのためにウチのボスをもっていかれにゃあならんの?
編集部にもこれが告示されたら編集の若造つかまえて、説教しなきゃいけないなあ。 (いくら今ヒマとはいえ)こっちの方が断然忙しいのに、あんたらガキのガス抜きするためにボス半分とられて、最大の戦力1名減だぜ。どう落とし前つけてくれるんだ。あぁ?だいたい、自分達でまともな仕事環境作るために積極的に動いた奴いるのか?職場環境は上司が作るもんじゃなくって、一人一人がうまくやろうと動いて作るモノなんだよ。それを、ツンツン挨拶もしない女や、こっちが誘っても一人で文庫本持ってお昼ご飯食べに行く引きこもり青年や、会議室でのサッカー中継に参加しないくせにネットライブでこっそりチェックしてるようなヤツばっかりで、どうするの?って。何かって言えば「編集長が○○してくれない」ってセリフ吐きやがって。
きっと、言われなきゃ、「編集部がうまくいっていなくて大変な状況だから、会社がテコ入れしてる」くらいにしか認識しないだろうからなあ。で、うちのボス相手に愚痴だのなんだの語って満足するのかしら。マスターベーションも一人でできないの?
こっちは、ボスが半人前になろうとも、残り3人でなんとか助け合ってやるからきっと何の問題も無くクリアするんだろうけど、それでいいのかとても気になります。同僚Mも「うちの社員は、本当に徹夜してでも終わらないくらい追い詰められるほどハードな仕事したことがないから、助け合おうという気持ちが無いんだよね」って昔ぽろっといってたもんなぁ。外様の辛さですね、お互い。
ついついムカついて、ボスに「あんな女もろくに口説けないようなヒキコモリども、コミュニケーション改善なんて無理ですよ」って吐き捨てちゃいましたけど。どうなることやら。
ボスは、まず個別に面談やって、みんなの胸に抱えていることをヒアリングする、なんていってましたけど、抱えて出せないものなら墓の下まで持っていけ!そうじゃなかったら、仕事の上で主張すべきことなら言うべき時に主張しろ!と思ってしまう私でした。
うーん、最近、会社に対する不満が多いなあ。仕事上関係無いことばっかりだから、会社で文句言うのもなんだかってわけでここで発散してますけど、なんだか良くない状況です。少し動いて変えるか。
2002年06月18日(火) |
(W杯)怒りの日本−トルコ戦 |
今日は日本−トルコ戦。なのに今朝いきなり上司が「友達と約束あるから午後から半休とる」だって。同僚は前から、サッカー見るから半休宣言。私も前から3時フレックスって宣言してて、ちゃんと朝7時出勤したのにぃ。 も一人の同僚が仕事で出かけるから、職場不在にするわけにもいかず、涙をのんで机にかじりつきます。ちぇっ!上司のバカ、人でなし…。
やっと5時になり、急いで10Fに駆け上がると、すでに前半で1点を入れられて厳しい展開。なのに後半になっても1トップの布陣のままのトルシエ。 ワールドカップに出るような実力のあるチームに本気で守られたら、フランスもアルゼンチンもイタリアも1トップじゃあいくらボールキープしても点が入らなかったのを学習しなかったのかしら? 2トップにして、ラッキーチャンスを生かして相手の壁を崩すしか手が無いのに。非常に歯がゆい思いで見守って、やはり負けてしまいました。素人の私が言うのはなんだけど、采配ミスじゃないかなあ。
まあ、いずれにしてもここまでやれたのだから本望です。日本代表、ありがとう。次のワールドカップでは、またワクワク楽しませてください。
そして、これだけ応援してきた日本の皆さん。日本サッカーの実力を更に高めるには、Jリーグを盛り上げるしかありません。そうすればスポンサーもつく、選手もやる気になるってなわけで万万歳です。さあ、Jリーグを見に行こう!! (っていうか、代表の応援だけして後は冷めるなんて許さないぞ!ミーハーどもめ)
2002年06月16日(日) |
スポーツ観戦と女の遺伝的行動特性 |
暴言続きの蚊取犬です。 今日の大暴言は『サッカーよりも、ラグビーのほうが面白い』です。
ラグビーのワールドカップアジア地区予選、日本−韓国戦を観て参りました。場所は国立競技場。
サッカーワールドカップを取り巻く喧騒に、かなり飽き飽きしている(というより辟易している)ワタクシとしては、新鮮な気持ちでラグビー観戦できました。
まず、観衆の年齢層が高め。落ち着いています。そして、なぜかみんな「ラガーマン」風に礼儀正しいのであります。しつけが行き届いているというかなんと言うか…。自分の椅子に座るために人の前を通るときの声のかけ方とか、ゴミの始末とか。 よって、国歌斉唱は感動的でしたね。ちゃんと全員が自然な感じで「起立脱帽」して、歌いたい人は歌う。相手の国の国歌についても、ちゃんと聴き、拍手する、当たり前のことなのですが、いつもうれしく感じられるのです。
### 余談 ###
私は日の丸万歳の国粋主義者では毛頭ありませんが、国と国を代表して行う行事に関しては、(特に相手国に対する)礼儀が欠かせないとは思っています。よって、日頃から学校教育で、国旗と国歌に対する礼儀を現場の教師が否定することについては非常な不快感を持っておりまして、「過去の歴史的観点から日の丸・君が代を否定することは、その人なりの主義主張だけれども、他国の国旗・国歌については、最高の敬意を払うべきだ」ということだけは徹底した方がよいと考えています。相手の国に対して礼儀を尽くす教育をちゃんとやることが国際化の第一歩だと思うんだけどなあ。恥ずかしいんですよね、モノ知らずが多くて…ブツブツ。
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さて、試合開始。序盤は韓国のカウンター攻撃にかき回されて、ノーガードの打ち合いになりました。 もう、韓国の快速ウイング11番の李選手。カッコいいです、速いです。左サイドを疾風のように走り抜けます。 「キャー、速い、カッコいいよお!!」とハートマーク飛ばしながら絶叫してたら、Yに、「だめだよー、相手チームなんだから応援したら負けちゃうじゃん」と怒られました。
ええ、そこで反省するどころか、いけしゃあしゃあと「オンナは、敵味方関係なく、強くてカッコいい方を応援していいんだよ、知らなかった?」とほざいたのはワタクシです。ヤツは、「このオンナ、なに世迷いごとをぬかすか」と思ったでしょうが、事実は事実。 だからベッカム様やアズーリが人気があるわけで、例えば、私は「日本代表−アルゼンチン代表」戦がワールドカップで実現していたら、迷わずアルゼンチンの応援に走ったでしょうし、「日本代表−ドイツ代表」でも同様にクローゼ選手の一挙手一投足に嬌声を上げていたことでしょう。だって、しょうがないですよね。たとえ敵に征服されても、その中で巧みに強い次世代を作って生き延びることを考えるのがオンナの遺伝子なんだから…。「強くてカッコいい敵は、惚れるべき相手なのだ」という事実を世の男は知らないだろうなぁ。貞操観念なんて、大嘘なのだよ、ふっふっふ常盤御前の昔からの事実を見たまえ(あ、もちろんココまでは説明してませんのでご心配なく)。
その後、日本も徐々に実力を発揮して、同点ののち逆転。ガンガン点の入る展開はなんといっても面白くてしょうがありません!やっぱり、点が入るスポーツは面白いです。これホンネ。 野球にたとえると(うわ、オヤジ臭い)、サッカーが息詰まる投手戦なら、ラグビーは心躍る乱打戦。そして、応援で「つぶせー」「いけー」と叫ぶことのできる格闘技的爽快感。 先に書いたとおり、ラグビー観戦客の年齢層が高く、ホントに好きな人しか来ないので、ココだ!というポイントでかかる声が「ヨシッ」とオヤジ的にきっちり揃うのがまた心地よくってたまりません。誰もオフサイドなのに攻撃してると興奮してわめくとか、反則がわからず「ねぇん、何ぃ?いまのぉ?わかんなぁい」とか腰をくねらせるオンナはおりません。あー、幸せ。ビールがうまい。
試合そのものは、件の快速ウイング李選手が負傷交替したあとは、完全に日本のワンサイドゲームとなり、前半:日本6トライ−韓国4トライだったのが、後半は日本7トライ−韓国ノートライに終わりました。後半は大味になっちゃって残念な試合だったなあ。まあ、これで日本のワールドカップ出場は70%くらいの確率になったようで、それはうれしい限りですが。
もひとつ残念だったのは、我が母校の凋落ぶり。かつて、私が学生だった頃は、学生選手権の決勝は当たり前、学生でありながら日本代表に選出される選手を複数擁し、社会人にどう立ち向かうかが課題であったくらいの強さを誇った母校はどこにいってしまったのでしょうか。当然、あの頃は、日本代表にもOBがずらりと名を連ねていたのに、今日のメンバーにはたった2人きり。
「遠くなりにけり、我が母校」。復活を期待します。
2002年06月15日(土) |
美容師とオンナの微妙な関係 |
「いま、行きつけサロンの美容師さんとイイカンジなの」女友達からこのセリフを立て続けに聞いたので、ちょっと思ったこと。
おいおい、勘違いはなはだしいんじゃない?
異性の美容師さんに髪を手入れしてもらうのって、ちょっとエロチックであることは認めます。椅子に仰向けに寝かされて、覆い被さって髪を洗ってもらうところから、自分を見つめながら手で髪をさらさらと触られる最後のブローまで、確かにちょっとセクシーな気分にならないでもありません。いわゆる身を委ねる昂揚感ってモノかしら。 指と瞳のきれいな美容師さんだと特にね。
私にも経験あります。高校時代は、行きつけサロンの指がきれいな美容師さん(ちょっといいカンジの優男だった)が苦手で、「違う人になりますように」といつもいつも願ってしまうウブでしたし、そして、巨乳の美容師さんに髪を洗ってもらって「うわー、胸触っちゃってるよ」とドキドキしたり…。
でもねぇ、美容師さんのトークはあくまで「営業トーク」だからね…。
「スタイリングですごくいいカンジなのはもちろんなんだけど、恋愛相談とか乗ってくれるしぃ、そんでオマエはさぁうんたらかんたらなんだよ、とかお説教してくれたり、なんかちょっと私だけ“特別”なカンジなんだよね…」う〜ん。いや、Yちゃん(そしてほとんど同じ内容の電話をしてきたJちゃん)、違うんじゃないかなあ。あえて何も言いませんけど。
まあ、「自分が特別」感を味わせてくれるのは、なんにせよプロの技かな。それに踊らされる幸せってのもあるだろうし。
女優さんがヘアメイクさんとくっつくっていうのが良くありますが、これなのかしら?
2002年06月14日(金) |
(W杯)日本−チュニジア戦 |
のっけから大暴言を吐きましょう。「ワールドカップ(特に日本代表)、飽きちゃった」
ただでさえ性格が悪いワタクシですが、そのなかでも最悪の部分は「天邪鬼」であるところでしょう。周りが熱狂し始めると一気に醒める悪い癖。誰も騒いでいないうちから「ワールドカップだ!!」と勝手に盛り上がって周囲に迷惑をかけていたくせに、いざ始まって、日本の活躍でみんながアツくなってくると、「もういいや、おなか一杯。早く終わらないかな」という方向になるのは、やはり間違っても「性格が良い」とはいえませんな。 (実は、恋愛でもそうです。相手が100%こっちに向くと急に冷めてしまうので、彼氏は冷たいオトコか遠距離で会えないヤツ、もしくは既婚者に限ります…まあ、これはどうでもいい話ですが)。
さて、昨日の日記にも書きましたが、今日の会社観戦、やはりノレませんでした。ええ、別に我がアルヘンが負けてしまったからではありません。
本当は、同僚のようにダッシュで帰って自宅観戦したいとも思いますが、会社側も、「蚊取犬とM君はTOTOの胴元やるくらいだから喜びいさんでくるだろう」と盛り上げ役を期待していると思われます。 その中で二人して自宅観戦というのはちょっと「あいつら、自己チューもいいかげんにしろよ」といわれ(もしくはアイツらできてんのか?と痛くも無い腹さぐられ)かねませんので、横並びと組織の和を気にする護送船団方式大企業出身の小心者としては「しょうがない、おツトめするか。どうせ仕事する気にもならないし」という気分で、3時で仕事を切り上げ10Fの会議室に向かいました。
???…、そこにいるのは平均年齢50+ン歳のいわゆる「おじさま」ばかり7名ほど。「あれ?若者はどうしちゃったんでしょうねぇ??」と訝っていると、一人やってまいりました。「日本優勝、韓国準優勝」に大博打をうった我が社に数少ない熱血少年i君です。「お見限りねー、編集のみんなはさー、なにやってんのよ」と、場末のバーの年増ホステスみたいな口をきくと、「そうですよねー、"う〜ん、仕事あるし"とかいっちゃって来ないんですよね、日本の応援しなくってどうするんですかねぇ」とこれまた駆け出しホストのような優等生チックなお答えぶり。まあ、彼がいれば楽しいし、他の気が利かない奴らに比べればベストメンバーでしょう。「二人で応援しようね」と仲良く誓っていると、総務のサッカー好き女性とおとなしいが協調性に富む我が社の模範のような青年K君が上がってきて、やっと若者4名に。
そして、試合開始まであと数分というところで、またドアが開き、別の若手S君がきたのですが、すぐ引っ込んじゃいます。「あれー、見ていかないのぉ?」と聞くと、「あ、えーと…ちょっと偵察です」だって。プンプン!なによそれ。てめー、会議室に集合してサッカー見るきないんだったら「仕事中」だろうが!んじゃあ仕事しろィ ゴラァ!
と思っているうちに、またおじさんが複数参加し、すっかり「釜本」とか「ペレ」「プラティニ」とかロートルサッカーの話題が中心になってしまいましたが、プレー開始。
おじさんたちは、ちゃんと集団での応援を心得ている世代なので、それなりに楽しんでいます。ちゃんと柳沢のヘタレっぷり批判で盛り上がるとか、ゴンに異常なこだわりを見せるとか(いや、もう無理ですってば)ルールを心得てる(?)し、結構イイじゃん。
試合経過を書くのが目的ではないので飛ばしますが、前半は0−0だったものの日本優勢でCKも結構とって、後半に期待を抱かせる展開。後半の市川、森島の投入には喜びながらちょっと驚き…と思ったところでモリシのゴール!!!「モリシのゴールが見たい!見たい♪」と歌っちゃいますね〜 会議室内も一気に盛り上がります。応援ムードが高まって、社長もごきげんです。
するとしばらくして…。件の「偵察」Sクンがもう一人のオトコ社員と入場してきました。「いいところに来たね!さっき点が入ってもうイケイケだよ」と言うと「あ、知ってます1−0なんですよね」
…仕事してたんじゃなかったの?
「コソコソ、テキストライブで結果のチェックしてるくらいだったら、潔く仕事切り上げて会議室でTV観りゃいいじゃん。どうせたいした仕事してないんだから!!!」叫びそうになってしまいました。
ワタシなんか、サッカー見るために毎日早く帰ってますよ。でも、そのために朝7時とか8時とかに出社してるし、終わらない仕事は家で夜中か朝こなしてますよ…って、ちっとも自慢にならないし、人によって遊びと仕事とくつろぎや休憩時間に対する価値観が違うのは百も承知なんですけどね、
仕事や遊びに対するプライドがなさすぎるんですよねー。どうにもこうにも。うちの会社のメンバーの一番嫌いな点。
「忙しいから」って会議室には観に来ないくせに、ちゃっかりテキストライブはチェックして、話題には混ぜてもらおうとする。「忙しいから」って理由つけてるくせに7時半頃にはみんな帰る…。たかが3−4時間で終わる仕事なんだったらそんなの忙しいって言わないのでは?
「興味がない」っていう理由なら何時に帰ろうが勝手です。でもそれならテキストライブチェックなんてするべきじゃないし、サッカーの話題に混ぜてもらおうとして欲しくない。 「忙しい」っていう理由で会社行事断るなら、徹夜してでも終わらない仕事抱えて青筋立てて欲しいし、当然、テキストライブチェックしたりしないで、サッカー見て帰る人間が全員帰るまで仕事してるべきでしょう。 「おっさんとなんかサッカー見たくない」「つるんで観戦なんて主義主張に合わない」ってんだったら、同僚Mのようにとっとと帰るのが正しい姿でしょう。そういうのが職場の礼儀だと思うんですけどねぇ。
があああ、うちの奴ら、ホントに半端なんだよー!!くそお。気に入らない。仕事も遊びも(きっと恋愛も)徹夜してまで打ち込んでやったことないんだろうなあ。う〜ん。
なんだかとってもとっても腹が立って、みんなと反対側の駅に向かって帰りました。そうしたら、駅近くで社長の運転手さんとばったり会いました。社長を広尾の自宅まで送り届けて会社に車を戻し、帰宅途上だったようです。人生経験豊富(もとは社長令息だったのが落ちぶれて、六本木界隈で遊びまくった挙句、政治家秘書なぞも経験し、なぜかいまはうちの会社にいるらしい)で気さくなおじさんで、よく飲みにつれていってもらうのですが、駅で「サッカー楽しかったかよぉ」って言われたんで、「試合は楽しかったけど、もうなんだかうちの会社がやんなっちゃったぁ」とポロッと言ったら、「そーだよな、どうせ蚊取犬さんとI君くらいなんだろ、最後までオヤジ(社長)にちゃんとつきあったのは、他の奴らはしみったれてんだよな」だって。ちゃんと知っているんですよね。この人。 「気を取り直して飲みに行くか?」って誘ってくれたけど、そのありがたい気持ちだけいただいて「うーん、今日行ったら愚痴っちゃうから…おとなしく家に帰ってワールドカップ観ます。文句聞いてもらってちょっと楽になりました」ってお別れしました。
なんだかなー。ほんとになんだかなー。
2002年06月13日(木) |
(W杯)うちの会社、馬鹿じゃなかろうか |
対ロシア戦での日本代表の勝利によって、ワールドカップ熱が日本中を包んでおります。
ミーハーなくせにひねくれもんのワタクシとしては、にわかブームが嫌でしょうがないのですが(どうせ、日本が負けたらその後は一気に熱が冷めるだろうし、Jリーグ観戦するファンが増えるわけじゃないだろうから)、わが社の上層部にもどうやら「ワールドカップ・ウイルス」がとりついたようで…。
「日本代表の次戦、チュニジア戦は午後3時30分キックオフであるため、10F会議室での観戦を認める」との通達が回りました。
思わず「馬鹿じゃないの?」と吐き捨ててしまったワタクシ…。
いや、そこまでしていただけるなら、もちろん観ますよ。観ますけれど、んなもの本気で観たかったら、会社半日休むとか、フレックスタイム制を利用して3時までのコアタイム終了後、ダッシュ&タクシーで帰るか国立にいくかすればいいじゃない。いかにワールドカップが偉かろうが日本代表が活躍しようが、仕事とは切り分けるべきでしょう?ワールドカップはサッカーだけじゃないし、オリンピックだってなんだって、日本代表選手が活躍するスポーツは山ほどあるんだから!
まさに、思考停止とはこのことでしょう。賭けを募れば社長おん自ら「ありがとう」だし…、調査室(うちの会社はお堅い調査機関でもあります)では「ワールドカップ日本代表の試合に対して、各社がどのような対応をとったかアンケート調査する」って言ってるし…。 私も、舞い上がっていることは否定しませんが、日本中がサッカー熱に取り付かれているように見えても、全員がそうではなくて、苦々しく思っている人が必ず存在するであろうことは認識していますし、サッカーが好きだからこそ、仕事とは切り離すだけの判断力は残っています。
トップがそれをできないなんて、なんだか、情けなくって会社やめたくなってしまいました。
私と共にサッカー好きの同僚M氏は、「周りの人に話し掛けられてゲームに集中できないのが嫌だから、半休とって帰る」と言ってます。やっぱり、正しいファンはこうじゃなくっちゃね。
◆◆ワールドカップ・ウイルスの特徴◆◆ 潜伏期間10日程度(ワールドカップ開幕から自国代表戦の開始までが一般的) 4年おきに爆発的な流行が見られる 日頃サッカーをあまり見ない、免疫のない人ほど顕著な症状を見せる傾向がある
おもな症状: ・周りの人間にむやみにサッカーネタを振りまいたり、試合の感想を書いたメールを送りつけたりする ・代表の試合日を中心に生産性が激減し、とりわけ、コンピュータのリソースがサッカー関連ニュースの閲覧に大規模消費され、パフォーマンスの低下が発生する ・ワールドカップ/サポーター/代表と名のつく事象に対しては善悪の判断が働かず無条件に迎合するなど思考停止状態に陥る ・通常は、約1ヵ月で症状が緩和され治癒に向かうが、4年後に再発し、慢性化に至るケースがある ・まれに、脳幹にウイルスが浸入すると、あたりかまわず叫び、川に飛び込む、ガラスを蹴破る、焼身自殺を図るなどの末期症状に至ることもある
2002年06月12日(水) |
(W杯)アルゼンチン敗退 |
試合経過については書く必要も無いでしょう。あの、ファンタジスタ集団といえるアルヘンの選手達が、焦り、とまどいながら必死で点を取りに行く姿を見るのがとても辛い試合でした。これだけで十分でしょう。 チャーミングな笑顔がトレードマークの我が天使、アイマールも顔面蒼白、頬は強張って痛々しいまでの形相です(それもかわいいんだけど)。 監督も、選手も、サポーターも一丸となって勝利を目指しているのに、それが実を結ばない。必死になればなるほど空回りしてしまう。そんな試合でした。
残念ながら、もう、今回のワールドカップではアルヘンのプレーを日本で見ることはできません。フランスも、そしてアルゼンチンも…優勝候補が早々と姿を消してしまい、最高のレベルの試合が少なくなってしまいそうなのも悲しいです。やっぱり日程に問題があったんではないかなあと思います。開催国としては「レベルの低い大会になった」といわれるのは辛いですけれど、仕方ないかもしれません。こうなったら、ブラジル、ポルトガル、スペイン、イタリアやイングランド、ドイツなどの伝統国には総力を上げて最高の試合を見せて欲しいですね。
ああ、それにしても、もう、あの「天使の微笑み」がもう見られないと思うと、切なくて切なくて…。せっかくスカパーのスペインリーグ放送でチェックした天才美少年を、待ちに待ってたのに…。たった3試合で帰ってしまうなんて!! この切なさをなんとかしようと、お馬鹿な蚊取犬は、密かに「アイマール観に、スペインに行こうかな〜」と考えておるわけで。今年の夏休み計画その1になりそうです(計画は、毎年10コくらい立ち上がり、実現するのは1つか2つですけど)。 これを言ったら、同僚Mには「おっかけですかぁ」と笑いを含んだ白い目で見られてしまいましたが。
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