猫の足跡
一覧過去へ未来へ


2002年05月27日(月) 気が付けば600ヒット

 わはは、何時の間にか、のべ600人以上の方がいらしてたのですね。キーワード検索でひっかかってしまった方には深く陳謝いたします。

 で、しばらく更新サボってましたので、一気に取り戻します。

 0526 0525 0523 0522 0521 0520 0517 アップしました。


2002年05月26日(日) モナコGP

えーと。まず、フリー走行から予選まで。TV観ておらず某F1-LIVEなどのネット情報だけだったので、シューのモチベーションが下がってしまったのではないかしらと心配しました(結果としては、BSのタイヤによる問題だったようです)。

 決勝では、まあ“それなり”に見せてくれましたので安心しましたが。モナコはとにかく曲がりくねった市街地をF1マシンで走るというコース特性上、「全く抜き所がない」ので、“それなり”の評価ですが、他のサーキットならばもっとわくわくさせてくれたのかもしれません。本人も“それなり”である意味仕方ないと思っているのか、妙にさわやかなコメントや顔つきで終始しておりましたね。

 DCがモナコ2勝というのは釈然としない向きもありますが(依然として私の中では彼の評価が確定していません。速いのか遅いのか、強いのか弱いのか…。四角すぎる輪郭を除けば格好良いのは認めますけどね)、まあ予選結果からすると順当なんでしょうか。

 フレンツェン−バリチェロの攻防はしびれました。「抜けない」コースだからこそ成立したバトルではありますが、ベテラン同士のプライドをかけたプレッシャーの掛け合いがビリビリと伝わってきて。
 順調にステップアップし最強チームのマシンに乗る栄光を得ながらもセカンドドライバーとしての屈辱を味わっているバリチェロと、複数の優勝経験をもちながらも解雇やチーム倒産など不運・不遇を味わい、流転の末下位チームのドライバー落ちたものの、開発とレースで実力を発揮しているフレンツェン。ポイントは当たり前のバリチェロが、1ポイントのためにギリギリのレースをするフレンツェンと1対1、差しの勝負を演ずるのは、見ていて手に汗握りました。
 そこへ行くと、トゥルーリ−フィジケラのバトルは、接近していたものの、経験の差がでてしまったのか、周回遅れにされる際の処理がいまひとつで興を殺がれてしまいましたね。

 というわけで、次はカナダGP。F1の儀式たるべきモナコとは違った、ちゃんとしたレースを見たいです。期待しています。


 あ、ところで、北川エリさんでしたか。あのフジのタレントさん。国際映像でかなりアップで映ってましたね。いやー、やっぱイイ胸してる人はいいなあ。国際映像も思いっきり胸にピント合ってましたからね。目の保養させてもらいました。ハイ。


2002年05月25日(土) 阿鼻叫喚の中国土産

 父が、中国出張から戻ってきました。事前に「派手派手しいサンダル(ミュール)と中国茶を買ってきてくれ」と写真入りでリクエストしておいた所、珍しく、ちゃんと購入できておりました。
 
 いやー、オヤヂ様。イイよ!これ、素晴らしい。珍しく120点の評価です。

 一足は、赤と金の錦織のような底に、金にイミテーションジュエリーがたくさんついた華奢なサンダル。もう一足は、水色でかかとの高いミュール。スパンコールとビーズで、派手派手の蝶模様が描かれています。とちらも、これからの季節、ジーンズの足元などに最高です。

 ただ…。私はナントカの大足なので「Lサイズね!」と念押ししたのが悪かったのか、超Lサイズなのが玉に瑕。どう考えてもこれは25センチだろう…とため息が出てしまいます。もちろん、かかとが少々あまるのを我慢すれば、履けない訳ではないので許容範囲ではありますが。

 で、私の喜びように、ニコニコ顔のオヤヂ様。一方、夜叉のような顔をした母親が隣の部屋で聞き耳を立てています。「????」こ、これはヤバイのでは?

 「…おかあさんのお土産は?」
 「2足のうち、“1足やる”って言ったのに、要らないだのなんだの、文句ばっかり言ってるんだ」

 ……オヤヂ様。それは、無理というものでしょう。ナントカの大足の私とは違って、身長150センチ未満、日頃21.5センチとかの靴を履いている人に、あのサンダルを与えたら、そりゃ怒るわな…。配慮が足りなすぎます。

 で、しょうがないから、中国の訪問先で貰ったチャチな中国人形かなんかを「ほれ、これこれ」とかなんとかいいながら渡そうとして、事態は一段と悪化。

 さらに、「なかなか、派手なサンダルなんて売ってなくて、わざわざデパートに行ったんだぞ。そうしたら、結構いい値段するんだよ、こんなサンダルが。お前、これ幾らだかあててみろ」
 と、母親の心中をまるで省みず、ご機嫌なオヤヂ様。中国の物価水準からは信じられない、一足3000円だの5000円だのだった模様です。

 ここで、母、逆上モードに突入。
 「あたしが、こんなに引越しで忙しい思いしてるのに、二人して何も手伝わないで散らかしてばっかり、キイイイ!!!」

 ああああああ…。なんであたしまで怒られにゃああかんのかね。

 そんなに土産が欲しけりゃあ、ちゃんとリクエストしとけば良かったのに(というより、リクエストしないと買ってきたためしがないし、しても買ってくることは稀なのは、もう十分承知のはずなのにねぇ)。

 というわけで、その後の事態収拾に非常に大変な思いをした週末でございました。あ〜疲れた。


2002年05月23日(木) 抱腹絶倒!レンタルビデオ

 仕事関連で、東京都労政事務所のビデオソフト貸出しサービスを利用することになりました。で、目録を取り寄せて必要なソフトがあるかどうかを確認したのですが…。

 いやはや、目録をつらつらと眺めて、あまりのことに絶句しました。役所の作るビデオだけあって、タイトルのセンスのなさったらもう、目を覆わんばかりのひどさです。特に、「女性労働者向け」ビデオのタイトルや内容紹介文に凄いものが多くて…。以下一部を紹介します。

 『タイトル』(内容紹介)←全て原文ママ   "…" 以下は蚊取犬のコメント

 『自遊時間エンジョイ法』 時間:26分 対象:労働者
 (休養=自遊時間/休養充実度をチェック/休養三つのパターン/定年後の24時間時計/休養の達人になるコツ)

 …「自遊時間」なんていかにも役所が使いそうな言葉ですよね。駄洒落と紙一重(笑)。まあ、このくらいは我慢すべきでしょうか。それにしても、自由時間の使い方を役所に教えてもらわないといけない人って不幸ですよね。もし、私がこんなビデオ見せられたら「馬鹿やろう。こんなもの見せて大事な時間を無駄にして!!!私の時間を返せ!」と怒鳴ってしまいそう。

『男になんか負けないワッ!〜"新人"貴子の心意気』 時間:28分 対象:新入社員
 (女性社員への会社の期待、生き甲斐と自己研鑽の実例などをテーマに、入社したばかりのルンルン貴子に実兄と兄嫁がホンネで熱誠アドバイス。)

…ちょっと赤面してしまうくらい恥ずかしいですよね。「〜ワッ!」 「ルンルン貴子」。背筋がぞわっとします。まあ、91年製作だからしょうがないんですかねぇ。ベタベタのエロビデオとかにありそうなタイトルのような気もします。「男なんかに負けないワッ!と生意気なルンルン貴子に実兄と兄嫁が熱誠お仕置き…」

 ……失礼しました。先を急ぎましょう。

  『すばらしきもの労働者』 時間:10分。対象:新入組合員
(すばらしきものがこの地上にいる。雲の上をどんな鳥よりも早くとぶ翼をもっている。−すばらしきものーとは労働者である) 

 …電波入ってます。大丈夫でしょうか?どっかの自称詩人実態ひきこもり青年にでも書かせたような内容紹介文です。「早い」だし(笑)。
 せっかく組合に入っても、コレ(内容は見ていませんが推して知るべし)見せられたら、即刻脱退したくなるでしょうね。新手の宗教団体か???としか思えないですもの。

 『空閑貞子の仕事プランニングセミナー〜見つけて!育てて! あなたの妻能』 全4巻 時間:各15分。対象:女性労働者、主婦
 (生きがいのある仕事をしてみたい。自分の能力をいかせる仕事に出会いたい。それは、いま多くの女性・主婦たちの願いですが、その成功のコツは、スタートに向けての慎重な自己確認と自己変革です。働く女性や主婦の適性をいろいろな角度から見直して、将来の職業設計や仕事づくりの可能性を見つけていけるビデオ。第1巻:自分を知るー私を求めて 第2巻:環境を知るー私のライフプランニング 第3巻:問題点を知るー私をイメージする 第4巻:仕事を知るー新たな発想を求めて)

 …空閑貞子って…。あなたの妻能って…。さむい、寒すぎる。5月の爽やかな午後だというのに、私の周りにはブリザード吹き荒れていました。こんなビデオ見て「私の妻能を見つけたいと思ったんです。生きがいを感じたいんです」とかいう女が面接にきたら、もう机ひっくり返して火を吹いて暴れちゃう。

『わたし・おんな・です〜はたらくってなあに?』 時間:20分。対象:女性労働者
 (若い女性が職業における悩みをのりこえる過程で、労働行政との関わりを通じ男女雇用機会均等法の理解を深める)

 …○×◇△×*@¥□!!!!
  ここに至って、とうとう奇声を発してしまった蚊取犬です。仕事中の周囲の皆様にはご迷惑をおかけしました。深く陳謝します。ロンパールームであれば、「しばらくおまちください」のテロップが流れ、くまのぬいぐるみに置き換わってしまったことでしょう。
 これを書いたライターは、女はみんな白痴だとでも思っているんでしょうか?または、東京都の労政事務所には、いまだに「ウッソー・ヤッダー・カワイー」の3語しかボキャブラリーのない「ブリッコ」が跋扈しているんでしょうか?それとも、これは働く女を馬鹿にし、労働意欲を失わせる目的で意図的に作られたものでしょうか?少子化を防止する深遠なる謀りごとがめぐらされた結果なのでしょうか?

お願いです。誰か私に教えてください。そして、こんなものを読んで抱腹絶倒、ついでに怒り心頭の私の青春(ウソ、正しくは労働時間)を誰か返してください。


2002年05月22日(水) まだ、世の中捨てたモンじゃないかも


 動物虐待っていうより殺害っていうより、正しく表現すると「子猫残虐殺害現場を自演実況中継」した鬼畜野郎がお縄になりました。ネット犯罪だの、なんだのかんだの世も末だと思っていた私にとって、ネット掲示板を見ている個々の人々が、見て見ぬふりをしないで犯人の特定に乗り出し、それをなしえたことは、救いようのないこの事件のあとで、まだ、社会の自浄力(人間の良識)を信じてもよいのかも、と思わせる出来事でした。失われた生命はもう戻ってはこないけれど。

 殺された子猫(たち)が、どうか次の生では寿命を全うできますように。

夜は、モトカレ現飲み友達S氏と飲む。最近、話が堂々巡りしているな〜、仕事面での愚痴が多くなってきたな〜、と。
飲み友達は、あくまで面白くないとしょうがないので、そろそろ潮時かもしれませんね。まあ、いろいろと大変なのでしょうけれど。
考えてみると、昨日も飲み、今日も飲み、明日も飲み…です。スポーツ・ダイエット計画に重大な影響が出てしまうかも。心してかからなければ。


2002年05月21日(火) ロマンティックな愛の海辺をセイウチとともに…

 ピナ・バウシュ率いる「ヴッパタール舞踏団」公演 『炎のマズルカ』を観ました。

 昔々、まだ中学生か高校生の頃、一度観たことがあったのですが、そのときは、全く理解できず、ただただその表現に圧倒されただけだったことを憶えています。演目は思い出せないのですが、「大人になれば理解できるんだろうか」と釈然としない思いを抱いて無言のまま帰途についた長い坂道を忘れられません。
 いまや、酸いも甘いもわきまえた立派な30女。感性もまだ衰えてはいないつもり。というわけで、あのときの疑問を晴らすならば今しかない。とT嬢を誘って観に行きました。

以下、テーマをプログラムから転載。
 −ロマンティックな愛の海と影―
白一色の舞台。噴出した溶岩は岸辺で黒く固結。
人はどこでも、生命の営みを行い、人生を楽しむ場所を見つけることができる。浜辺の小さな小屋の中で夜更けまで踊り続け、また大海原の波に身をまかせてこころの傷を癒し、はるか遠くに想いをはせる。鳥をうらやみ、咲く花を思い、花の陰に沈む。
互いに張り合い、対立するいがみあいも、世界がダンスの場となるとき、大よそカタがつく。恐れを知らぬダンサーたちが爆発する。音楽は、ポルトガルのファド、ブラジルのサンバ、タンゴ、ジャズ、様々なパーカッション音楽など。
制作ノートより:巨大な岩場(溶岩)。セイウチが這い回る。

*************
まず、音楽と映像、そして衣装の使い方がとてもうまいことが印象的です。ラテン系の音楽と、白い箱のような舞台に投影されるラテンヨーロッパとアフリカの風景や人々のスクリーン映像、女性ダンサーの纏うシンプルだけれどしなやかでひらひらしたスリップドレス。これらが組み合わさって、男女間の和合や対立、情熱など生命表現になっていました。
ダンサーは、さすがコンテンポラリー。人種も表現も多種多様にわたっていて、まさに「タンツ・テアター」という言葉が示すとおり、単なるダンサーというよりも、表現者というべきなのかもしれません。クラシック・バレエの(特にロシアのバレエを筆頭とする)究極の型(や美)があってそれに限りなく近づこうとする、完成されたアプローチとは全く異なっています。まず、表現すべきテーマがあり、その目的を達すれば、どんなアプローチも許されるとでもいうのでしょうか。さすがに、ローザンヌでクラシック一筋の英才教育を受けて来た若いバレエ・ダンサーがとまどいながら踊る「コンテンポラリー」とは一味もふた味もちがった迫力があります。
で、肝心の内容ですが…。ううむむむむ、理解不能というのが率直な感想です。ストーリーは全く無いし、ただ、その場ごとの表現が延々と繰り広げられるだけです。途中でいろいろなメタファーが示されるのだけれど、やっぱりそれも分からないです。イマジネーションの羅列というかなんというか。
「タンツ・テアター」なので、ダンサーがカタコトの日本語でセリフをいうのですが、内容は不条理だし、アクセントは「ワタ−シノ セン・セイハ イーツモ セイトニ キキ・マス」とかガイジン語だし、シュールさを極大化するのに大いに役立っている状態。
水芸はあるし、生きた鶏は出てくるし。もう、わけが分からなくて、ダンスは決して美しくないのに妙に引き込まれて…と、当惑だらけの1幕目だったのですが、ラストで、着ぐるみのセイウチがダンサーの背後で這ってる(というよりいざってる)のに、ハート鷲掴み。おかしくておかしくて、笑い転げるのをなんとか防ごうと、肩がひくひく震えて困りました。
 さすがに2幕目になると、1幕目に繰り広げられたイマジネーションの羅列がだんだんとクライマックスに向けて収斂していき、表現の繰り返しや展開に、演出者(振付家)のメッセージが伝わってくるようになりました。そして、いろいろな花がつぼみから開花する瞬間の映像が延々と繰り広げられる中、海辺で愛を語らうカップルというようなラストに至っては、「ああ、人の営みなのね、愛なのね、ロマンティックだわ〜、ラテン的だわ〜」とか思ってしまうわけです。

結局、全然理解できていないのに、ただただ、翻弄されて最後は妙に納得してしまっただけというカンジで…。
それなのに、隣の洗練されたインテリ自由業風おじさん(一人で観にきていた)は、もう途中でふむふむ、うーんとかうなずいちゃったりしているのです。私がセイウチにやられてヒクヒクしているその隣で。カーテンコールも、こちらが狐につままれたような当惑と感動を味わっているのに、周りの観客は、スタンディング・オベイションなのです。「ホントにそこまで理解できたのか?理解できてないのにフリだけしてるんじゃないかぁ?」と、首根っこつかまえて絡みたくなってしまう私。いや、もちろん、理解できていらっしゃる方々もおいででしょうけど。観客層がコンテンポラリーとクラシックって明らかに違って、見るからに小難しい哲学書とかが好きそうな大人が多いから(だから観客席が埋まらないんだ。きっと)。

一晩たって思い返せば、昨年もベルギーだかどこかの前衛バレエ団の公演を見に行って、ただ翻弄されて帰ったんだっけ。学習能力の欠如に頭を抱えながらも、「理解できなくても、けっこう、コンテンポラリー好きなのかもしれない」と思う蚊取犬でした。


2002年05月20日(月) 老人いじめじゃないんだよーと声を大にして叫びたい

 横浜の祖父母宅に御機嫌伺いに行きました。祖父はもう80代半ば、祖母ももうじき80の夫婦です。祖父はかなり痴呆が進行し、祖母はもう疲れるから、と家事一切放棄の状態なので、週1〜2回、母中心に時には私も御機嫌伺い兼家事手伝いとして様子を見に行きます。
 今日は、実家の父が出張で不在のため、母がゆっくりできる、ということで、夕ご飯を外に食べに行くことにしました。

 出かける先は、ちいさなビストロ。祖父母宅から徒歩3分。もう、常連です。シェフ1人+ギャルソン1人。20人くらいで満席になる店ですが、なんせ、シェフの料理にセンスがある。さらに、気が利いている。という最高のお店です。

 で、いつも私が適当にメニューを選んで4人でシェアするのですが、もう、憶えていていてくれて、シェアしやすいよう、予め4つに分けやすいよう盛り付けてくれたりする(付け合せもちょっと多目にしてくれる)ところがなんとも言えず、うれしいわけです。

 今日のアラカルトで取ったのは

 ・生ハムとパルメジャーのサラダ
 ・カジキまぐろの乾燥トマト包みグリル
 ・ジャガイモのニョッキ、ポルチーニ茸のクリームソース
 ・からすみのスパゲティ
 ・太刀魚のムニエル
 ・自家製パン
 ・食後のチーズ盛り合わせ(ゴルゴンゾーラ、ブルサン、パルメジャーノ、あともう一種類)
 ・エスプレッソ

 ※私は、カジキまぐろが絶品だったと思います
 
 右隣は、20代半ばくらいのカップル。左隣は、30代半ば過ぎの夫婦。後ろは、40代と10代後半の家族連れ…と相対的に若めの客構成の中で、うちのご一行様は妙に目立ちます。どうみてもよぼよぼの老人夫婦と、50代おばさん+30代行かず後家(笑)。
 で、一番よく食べ、うれしそうに、「この香草がいいわね」とか言ってるのが、祖母。過去の船旅での食事などの話をしながら、「パンもう一つ追加しようか」などとこちらも食欲旺盛なのが祖父…。

 よく、ファミレスなどで、おばあちゃん・おじいちゃんが食べるものなく所在無さげにしている姿を目にしますので、傍からみると、きっと「自分が好きだからって無理して年寄り連れてきちゃった馬鹿女」に見えるんだろうなあ。など思い、周囲をなんとなくみまわしてしまう小心者の蚊取犬なのでした。

 まあ、シェフが喜んで食べてるのをちゃんと分かってくれて、サービスしてくれるので、うれしいといえばうれしいのですけれど。もう慣れてはいるものの、ビックリはしているだろうと思います。だって、「今日のチーズは、これ(ゴルゴンゾーラ)が一番おいしい」だもの。アオカビチーズ苦手な人も多いのに…(実はわたし自身がそうだったりする)。

 戦前からの洋食生活と戦後の海外旅行で鍛えた舌は、やはりこってりしたものが好きなんでしょうかね?じいちゃんも、パンにつけるバターの量がはんぱじゃないし。和食党の私は目が点です。

 「もう、歳でメニューがろくに読めない年齢だから、連れてきて注文してくれないと食べられないから、また頼むね」という祖父母。これ一式、私より多く食べられるのならまだまだ胃腸は健在だなあ、とうれしくなります。

 いつまでも、元気でいて欲しい。心からそう願っています。


2002年05月17日(金) あと2週間だっ!

 決まりましたね、ワールドカップ日本代表。

 上司とサッカーに興味のない同僚Hが午後から出張に出てしまったので、サッカー好きの同僚Mと午後からは、ずっとそわそわしながら3時半を待ちました。いかにフレックスタイムとはいえ、応接室にこもってTVを見るというのはさすがにちと気が引けたので、公式サイトやニュースサイトをぐるぐる…。
 ネット生中継しなかったんですね。YAHOO!が大々的に絡んでいるので、絶対やってくれると期待していた(というよりも信じていた)のですが…。「ブロードバンドならこんなのも見られるんですよ」ってやれば、けっこういいアピールになると思うのですけれどね。こないだロケットの打ち上げをNASDAがネット生中継したときはちょっと感動しましたもの。

 え〜と、それはともかく、感想。

 『俊輔落ちちゃった(泣)』の一言です。

 この時期に絶対御法度の怪我をしてしまう不運(厳しい見方をすれば不注意)もあったし、そもそも監督とスタイルが合わないのもツキがないというべきなのか。落ちたことに対しては仕方が無いというか、それなりに理由があると理解できますが、彼自身にとっては年齢とキャリアを考えると、世界でプレーできる選手になれるかなれないか、という一生に一度の機会だったといえるわけで、それを逃したのはとても残念です。このままだと『国内でセンスの光る選手』として位置付けられて終わってしまうのではないかと危惧します。
 スポーツ選手の場合、旬が短いから、たった一度のチャンスをモノにしたかしないかで人生変わりますからねー。F1なんかその典型ですけど。

 当方、日本リーグ時代からの筋金入りマリノスファンでありますので、マリノスの選手が松田ただ一人となってしまったことも痛いです。きっと、トルシエ監督って、マリノスタイプ(守りを固めてCK・FKから1点を取る)が嫌いなんだろうな、と一人ぐちぐちいってみてもしょうがないんだけど、波戸も落ちちゃったし〜〜。くっすん。

 秋田、中山が入ったのは精神的な支柱つくりというところでしょうか。世代交代が進み、前回ワールドカップの経験がない選手が多いので、崩れたときに立て直す人が必要でしょう。これは積極的に評価します。

 で、改めて全体を見渡すと…。点取れないだろうな。

 本当に、いよいよ始まるんだなあと、感慨を新たにしたものの、何か足りない気がします???
 しばし、考えた結果、「にぎり」がないことに思い至って、愕然…。普通、誰かやるでしょう、民間企業なら。どうしてウチの会社の奴らはそういう山っ気がないんだろう?とまたいつもの不満を感じながらも、同僚Mを口説いて、企画を開始しました。 ふっふっふ、やっぱり、これがないと本気で試合見る気になりませんものね。特に、韓国開催分をきっちりチェックしてワールドカップを最大限に楽しもうと思ったら、必須でしょう。
優勝者には総額の50%が入る設定にしたので、うまくすれば豪遊できちゃうかも。楽しみ。
心配事は、せっかく企画したのに、乗ってくれる人が少ないであろうこと。そして、上の方にばれたら、「またあいつらか」といろいろ言われるであろうことくらいでしょうか。さ、各チームの研究しなきゃ。


2002年05月16日(木) オーストリアGP事件 その後

 こないだは、あまりに感情的なコメントを書いたので、「事件」を知らない人をびっくりさせてしまったかもしれません。一応お詫び。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 簡単に説明しておくと、私がひいきにするドライバー:シューマッハの調子が珍しく悪く、普段顎で使っている(笑)同僚のバリチェロに完璧な負けレースを喫しておりました(といっても大差で3位を離した2位でしたけど)。普通なら、勝負事だからそういうこともあるさ、で終わりなのですが、「ドライバーズ・タイトル(年間優勝)」にこだわるフェラーリ・チームが「1位シュー、2位バリチェロでゴールしろ」と指示をし、最後の100メートルで首位が入れ替わったというのが事件の顛末です。

 普通のスポーツだと完全な「八百長」として許されないことなのですが、F1はチーム参戦のスポーツなので、同一チームでのレース展開指示が「戦略」としてある程度許されます。F1のルールブックの中には、「チームオーダー禁止」という条項はない(らしい)といわれていますし、現に、バリチェロは「第一ドライバーをサポートすること」という契約をチームと結んでいて、昨年も順位を譲る場面がありました。過去(他チームも含め)にも、同様の「チームオーダー」は何度も行われ、論議になったことは周知の事実です。
 しかし、今回のケースは
  1)シューマッハが既に5戦4勝3位1回、2位に27ポイントの差という
    独走態勢で、年間優勝が確実視されている状態であった
  2)予選、決勝を通じてバリチェロが完全に優位に立っており、
    誰の目にも力の差は明らかであった
という中で、チームの命令により人為的に順位を入れ替えることがスポーツとして妥当といえるかどうか、が問題視されてしまったというわけで…

 譲らされた側は、自己の契約にも謳われているうえに、自分の実力を存分に示したことで、悔しいなりに納得できる様子を見せた一方で、負けレースで勝ちを譲られた側は全く心の準備がない中で、チームの指示に困惑そのもの。目の前で茶番劇を見せられた観衆は大ブーイング、と非常に後味の悪いレースが行われてしまったわけです。

 チームとしては、シューをここで勝たせて早いところ年間タイトルを固め、その後シューにバリチェロのサポートさせて2位も取りに行く、っていうのが正しい選択だと考えたのでしょう。確かに、二人の力を比較して、さらに今後の残りレースとそのポイントを計算していくと、それは正しい。おまけに、史上最強とも言われるシューが本気でサポートに回るとすれば、その凄さたるや99年マレーシアで実証済みですし…ブルブル。

 でも、これでは納得がいかないのが、ファン心理。「何のためにレースをみとるんじゃ!茶番見にきたんじゃないぞ」ってわけで、大手メディアから素人まで百家争鳴状態の大議論が巻き起こっておるというのが今の状態。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ここまでで、一応説明終了。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 で、こないだ感情のありったけを吐き出し、やっと、自分の気持ちが整理できたので、世の中のニュースを見に行く気になりました。案の定大変なことになっております。日経新聞まで普通なら絶対報じないであろう「シュー、ローレウス賞(スポーツのオスカー)受賞」なども報じて暗に騒動の片棒担いでますし、他ニュース関係はもう言うまでもありません。
 BTや2chは「荒れよう」が想像できてしまい、未だに足を踏み入れる気になりませんが…。いやー、凄いことになってるんでしょうねぇ。アゴ叩きとアゴ信者?の罵り合いで。

 まあ、フェラーリも一見、計算高いことをしたつもりでも、チームとシューの影響力を見誤ったのではないかと思いますね。最も歴史と知名度、影響力のあるチームが史上最強の呼び声高いドライバーを使ってこういうことやれば、こうなるのは目に見えていたのにねえ。騒動が終わっても結局自分達の勝利を計算していたのかもしれないですけど。
 でも、その計算からは、レーシング・ドライバーの視点も、観客の視点も全く欠けてしまっており、そこはやはり最大の問題だといえるでしょう。ドライバーは自分が最も速い人間であることを証明したいがために車を走らせ、それを見たい人がいるから、そこにビジネスが存在しているわけで、この2つの要素抜きにレースは成り立たないのです(もちろん、「自分の車」が一番速いことを証明するために、金持ちがレースをしたことから始まったのがF1だ、専業のドライバーは後付けの存在だというのも事実ですが)。こんな単純な事実が利権が絡むと見えなくなるんでしょうか?

 う〜むむむ。ということは、現場の人たちにはどう見えているんだろうか。今回の出来事について、他のドライバー達がどういうコメントを出しているのかを拙い英語力を無理やり駆使して探ってみると、自分もかつてセカンドドライバーだったエディはもちろん、日頃シューに苦しめられて?批判的なコメントの多いDCやモントヤまでが「シュー擁護」にまわっており、やや安心しました。

 モントヤは、「シューの顔を見たら、(チームオーダーに)関与していないと見て取れた」という内容で、DCは「F1はツールドフランスやサッカーのようなチームスポーツなんだから、他のメンバーの助けを受けたからといってドライバーの価値は下がらないし、チームがサポートしないとタイトルは取れない」とチームオーダー擁護の内容で、エディは「シューもまた、バリチェロと同様、(契約に)手を縛られているんだ。彼が(チームから)受けている多額の報酬や、彼が(チームに)何勝をもたらしたか、とか、チーム内における彼の(優位な)状況は忘れなければならない。彼は、(チームから)ただ命じられたとおり動かなければならない、一被雇用者に過ぎないのだから」とよりチーム内におけるドライバーの立場を掘り下げた内容で、夫々姿勢は違いましたが、少なくとも、一緒にレースをする人たちに理解されているのであれば四面楚歌ではないわけでよかったなと思います(このくだり、一部省略していますがあえて直訳しています)。
 ラルフも当然、なんだか擁護コメント出してましたが、訳する意味がなさそうなので割愛。

 それにしても報道の過熱ぶりはひどいですね。今日の報道ではポイント剥奪もあり得るとか、英国のファンはGPボイコット運動を始めているとか、ブックメーカーが八百長詐欺で訴訟に乗り出すとか、いろいろ報道されています。もし、これらの一つでも実現してしまうと、結果的にフェラーリの決断は最悪だった。ということになりますねぇ。私としてはシューさんに「4回のチャンピオンと2回のポイント剥奪」というのは避けて欲しいのですけれど。
 まあ、史上最悪最強のチャンプとして世の記憶に残るので(私は良くないけれど)一部の人には良いかもしれません。逆説的に言えば。

 さて、もうこの件はこのくらいにしましょう。次はモナコだしね。 

 ああ、更に大事なことを忘れていました。琢磨選手、あれだけの大事故にもかかわらず無事で本当に、本当によかったです。報道によれば、ニックの車のサスが壊れたせいだとか。こんなチームオーダーに右往左往するより、各チームには安全性向上に力を入れて欲しいと切に願います。
 そうそう、それにしても心配そうにTシャツ姿でウォールにもたれるニックの姿ってばなんて美しいんでしょう。おねいさんは不謹慎にもよだれがたれそうでしたわ。


2002年05月14日(火) ようやく手にしたこの幸運

 ようやっと、ワールドカップのチケットが手に入りました。6月11日横浜。第三次販売で当たりました。うれしい!

 もう、うれしくて、ついでに、会社の関係で飲みに行ってほろ酔い加減がもたらした超上機嫌で彼氏に電話をしたら、風邪で熱と頭痛とお腹の調子が悪くて最悪だって…うわ、ごめんよー。ぜんぜん感情のトーンが合わず、非常に気まずい思いで電話を切りました。早くよくなって一緒に喜んで欲しいなあ。


 *******

 会社の飲み会は、近くのイタリアン・レストランで。5000円のコースにしてはまあまあでしたかね。でも、立地が悪くてお客さんはまばら。その前もイタリアンの有名店が2号店出してて潰れたんだったよな〜と思うと、将来が危ぶまれます。
 ワインが安いものから高級品まで非常に充実していて、お値段も内容に見合って良心的であったことが特筆です。といっても、私はイタリアワインってろくに分からないんですけどね。

 うちの会社は「オタク」みたいなオトコばっかりそろっていて、女の子をちゃんとしたレストランに連れて行くなんてことをやったことのないような面子ばっかりなので、こういうときにも、ろくにオーダーができません。そもそもアルコールを正しく楽しめる人が非常に少ないし。
 今回も、女の子テーブルでは、ちゃんと食前酒(キールとかスプマンテとかシェリーとか)をオーダーして、その後、ちょっと高めの赤白ボトル3本を料理に合わせて頼んで大満足でしたけど、男性テーブルは、二人かそこらがビールを飲んで、それ以外はジンジャーエールとかいう悲惨な状況。もう、救いようがないですなあ。

 だいたい、夜ご飯&飲みで、5時半から開始ってあたりで、もう幹事を疑ってしまうし、18人で3テーブルだって言うのに、数少ない女の参加者5人に1テーブルつくらせちゃうあたりで、もう終わっているとも言えますよね。なんとかならないのかしらん。
 一般に、男女取り混ぜた会社行事では、女の子は割り勘負けすると嘆きますが、うちの会社に限っては、女の子が高い酒をのんで思う存分楽しめるというのがよいところかもしれません(強いて言えばですけど)。

 酒はうまいが、オトコはまずい。これは悲劇だ。

 数少ない「話してて楽しい」オトコはいずれも直の同僚だし、彼らは体質的に飲めないし…。
 
 ああ、話題が豊富で、酒が飲める若い男性がうちの会社に入らないものかしら。
そしたら、彼氏なんて放っちゃうのに。


キューピー |MAIL