猫の足跡
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前日の早起き&夜更かしが効いて、9時過ぎまでぐっすり。結果、布団から出たのは10時過ぎでした。掃除、洗濯してから帰り支度したらもう12時。近所のファミレスでご飯を食べて都内に向かいます。Yは最近職場のサッカーチームに入ったとかで(いい年してこいつもガキだなあ)、ついでに今度自転車の素人レースに出るとかで、都内のスポーツ用品店を見たいと車で送ってくれました。私もちょうどスポーツクラブ用の水着が欲しかったので、アメ横でお買い物。
上野はすごい人ごみでした。アメ横なんて久しぶりだったので、人ごみではぐれそうになりながらもなんとかお店へ。いろいろ見ながら買い物して、結局水着買ってもらってしまいました。なんだか、競泳用水着に妙に「萌え」たらしく「これがいい」ってご指名買い。ガンメタ、びたびたの本格競技用なんだけど、う〜むむむ。絶対一緒にプールなんか行かないってことは理解しているのかしら。
まあ、この3泊4日間、こんなに長く一緒にいたのは初めてだったけど、まあ、色々理解できたし、あまり肩肘張らずに過ごせたから疲れもせず楽でよかったかな。と一応総括。向こうはどう思っているか知らないけれど。
さて、夜はF1スペインGP決勝。フォーメーションでバリチェロがマシントラブルで脱落したので後はシューさん一人旅の圧勝でした。見ていて眠かったです。特に6位争いが映し出されるまで。
今回のハイライトは、誰がなんていってもハインツ、ハインツ!6位入賞万歳! 頑張りました。本当に。お世辞にもコンペティティブといえないマシンで、ザウバーの新人やバトン、BARと凄いバトルを見せてくれました。しびれました。結果、マッサを抜くことはできなかったけれど、シューさんが「後ろから見て楽しんだ」といっているように、新人対ベテランの走りの違いを堪能させてくれるレースになりました。ハインツの力ここにありっていうより「ざまみろエディ・ジョーダン!!後悔してるだろう!」状態ですな。ハインツにはさらにさらに上を目指して欲しいものです。
琢磨選手は、虎之介じゃないけど、やっぱり悪いほう、悪いほうへ空回りしているように思われます。この世界。厳しい勝負の世界だから、一旦「クスブリ」とみなされたが最後、ステップアップは至極困難になってしまいます。せっかくココまでとんとん拍子で上がってきたのだから、もう一度冷静になって、この苦境から抜けて欲しいと思いますね。
2002年04月27日(土) |
CART決勝&F1予選&… |
今日は決勝日なので、朝4時起きです。昨日、比較的早めに寝たのですけど、やっぱりちょい眠。それでも、チケットがエリア指定券だから、最上段でサーキット全体を見渡すいい席を取るにはゲートオープンまでに行かないとね。ってわけで頑張りました。
さすがに今日は車も結構多かったです。6時半頃駐車場に到着、ご同輩の皆々様の後ろについて、ディレクターズチェアを持ってゲートに並びました。凄く寒いけれど、昨日よりは晴れているのでましな気がします。7時過ぎのゲートオープンで最上段にディレクターズチェアをセットし、9時まで車で仮眠。 30もいくつか過ぎて、我ながらいつまでもよく馬鹿やってるな〜と思いつつ、こういうのが楽しいんですよね〜。やめられません。
ウォームアップ走行の後、午後の決勝まで時間があるので、今日も場内をふらふらします。F1だとサポートレースがあるのだけれど、日本ではオーバルのレースカテゴリーが存在しないので、なんだか時間を持て余してしまいます。それに、場内がこじんまりしていて、大混雑でもないのでトイレに数十分並ぶとか、移動するのに数十分とか余分な時間がかからないのも、かえってもてあましの原因かしら。 そんなわけで、場内で開催されている催し物をチェックし「トライアル」のデモンストレーションを観に行くことにしました。「トライアル」って何だ?と思ったら、二輪でバランスを取りながら足をつかずに崖などを上る競技でした。「おお、そういえば日本には世界でもトップレベルの選手がいるというのを昔テレビの特集で見たことがあるぞ」と楽しみにして、最前列に陣取って待つこと15分。いやはや面白かったです。はっきりいっちゃえばCARTより楽しみました。 デモンストレーターのお兄さんはお笑い芸人顔負けのトークだし、披露してくれるテクはすごいし。バイクでトラックの屋根までひょいって上がってその上でウィリーしたり、シーソーの上をバイクで走ったり。観客席に飛び込む!!って寸前で絶妙のマシンコントロールを見せて方向転換したり。前輪だけの走行(駆動が後輪なのですごくむずかしい)「ジャックナイフ」とか…もうもう、きゃーきゃー言って、大盛り上がり拍手喝采でした。 ホント、いいものをみせてもらいました。ついでにいえば、デモのお兄さんと一緒に色々なテクを見せてくれた競技選手が若くってかっこよくってはにかんだ感じがよくって、ちょっとチェック!! 世界選手権を観に行ってしまおうかななんて考えてます。
そして、いよいよ決勝。それにしても場内実況応援団のなんとかニシザワっておっさん。うるさいです。アメリカンって雰囲気を作り出したいのはちょっと理解するけれど、「イェーィ」って裏声で絶叫すればいいってもんではありません。サッカー中継の「ゴォォォォォル、ゴルゴルゴル、ゴォォォォル」ってラテンを気取った実況。あれも私嫌いなんですけど、それを更にレベル下げたようで最悪でした。 スポーツイベントって、無理に盛り上げる必要はないのです。いいレース、すごいテクニック、圧倒するパワーがあれば、そこで必然的に盛り上がります。さっきのトライアルがいい例です。誰一人としてトライアルを見に来たお客さんはいないのに、場内一体となった盛り上がりを見せるんですから。 とまあ、オバカはほっといて、レースを見ます。中野選手(っていうより「珍事」)はもう全然いいところなし。一方、虎之介は凄い「切れた」走りを見せてくれました。がんがん前の車を抜いて、また次のスリップに入って…。もう、観客は皆手に汗にぎり、大歓声。それから、トップ争いもトレーシー、カナーン、ジュンケイラと壮絶でした。残念ながら、ホンダ勢がみなトラブルで消えた後はジュンケイラの行った行ったでしたけど。そして、虎之介もピット違反でペナルティをくらってからは悪いほう、悪いほうに流れが向いて、後一周頑張ればってところで周回遅れにされてその直後セイフティカーが入ったりと、走りと順位がかみ合わなくなってしまっていました。 結果、虎は9位。ペナルティがなければ3位もいける状態だっただけに残念無念です。
ちょうどレースが終わると日差しが傾いて、いい感じに物寂しくなりました。やっぱり、レースも競馬もサッカーもその他各種スポーツなんでも生で見るのは本当にいいです。そこに吹く風や、日差し、空気の匂い、音…五感の全てを使ってその競技を記憶できるから。とりわけ、広いフィールドで行うスポーツほどそれを感じますね。
レース終了後、駐車場で少し車が減るまでまた仮眠。5時ごろサーキットを出て、あとは順調そのもの。6時半頃茨城に戻り、ご飯食べて、また銭湯に行って、今晩はビリヤード。私はなんと10年以上ぶりです。あまりに昔のことなのですっかり忘れてて、手取り足取り教えてもらいながらやったのですが、さすがにいい年なので飲み込みが悪くっていけないです。昔、学生時代に初めて挑戦したときは、当時大好きだった人に教えてもらったはいいけれど、負けず嫌いが災いし競技に夢中になり、ついでにビギナーズラックで勝ちまくり、すっかり相手をへこませてしまった嫌な記憶があったので心配していたのですが、もう、そんな心配は全く不要でした。うぇーん、なんでまっすぐキューをつけないんだぁ。
で、その昔話をYにしてやったら「蚊取犬に負けるやつが信じられない」みたいなことを言うので「そーだよ。女もイイ年になると、それなりに学習するから男の得意分野では相手を立てて楽しむ手練手管を覚えるのさ、ふふっ」って思ったけど口には出さず、「えへへ〜そうだねぇ」でごまかしちゃいましたけど。
結局、1時30分過ぎまで遊んで、部屋に帰り、F1予選観戦。前半、バリチェロの走りっぷりが素晴らしい一方でシューさんには今ひとつ切れ味が見られなかったので、「これは久々の緊張感だぞ。チームオーダーとかするなよ〜〜」と盛り上がっていたのですが、最終アタックでしっかりシューさんがバリチェロの渾身の走りを力技でねじ伏せるかのようなベストラップを叩き出し、同僚の一瞬の夢に引導を渡しました。解説の右京さん、中嶋さんがため息混じりに「これだからチャンピオンなんですねぇ」って言ってましたけど、本当に強い。強すぎる。某掲示板的には「空気読めよ」って言いたいくらい強い。全盛期の北の湖を見るようです。 会見のバリチェロは哀れでしたね。自分なりにとても納得のいく走りをして一瞬でも「今日はもしかしたら」と希望を持ってしまっただけに、その直後、自分のセットアップに合わせたシューさんに完璧なギャップをつけられたショックがありありでした。それに比べてシューさんのご機嫌なこと。全然空気読めてない。ラルフも3位はいいがタイムが出なくて仏頂面だっていうのに一人でうれしがっている姿が「おいおい、同い年かよ」と思うくらいガキっぽく見えました。
これじゃ明日も、手に汗にぎるレースは期待できないね〜といいながら、就寝。なんとかしないとF1の危機ではないかしら?
今日は楽しいCART予選の日。朝7時30分発で「ツインリンクもてぎ」に向かいます。
こっちの気分は完全にGWだけど、一応茨城県某所はまだ平日、ってわけで某所近辺は通勤の車でちょっぴり混み合ってましたけ。ただ、某所を抜けて、サーキットに向かう道に入ったら全然人影もなく、田舎道はとっても快適なドライブでした。新緑のトンネルを抜けながら、すいすい。 (といいつつ、半分以上寝ていましたが…)
8時30分すぎにツインリンク到着。天気はどんよりした曇り。 「多分寒いよ」って言われてましたので覚悟はあったものの本当に寒い。カットソーにトレーナーを重ね着して、その上から厚手の男物シャツを羽織っていたのだけど、それじゃ全然足りない。一応持っていこうか、ってYから借してもらったフリースを着こんで、それでもまだまだ寒かったです。
ツインリンクは、オーバル(楕円)コース。大きさはちょうど東京競馬場のコースっていう印象でした(ちょうど、東京競馬場の大きさで競輪場を作ったみたいなもんです)。鈴鹿やFISCO、セパンなどを見慣れた目には、とても小さく感じます。観戦席も少なくって、でも、ぜんぜん人が入っていなくって、「アメリカモータースポーツの最高峰がこれでいいのか?」とも思ってしまいましたね。 観戦席の上のほうに座っていると、コース全体が見えるのはとっても良かったです。一台の車をずっと目で追うことができるっていいです。
私は、F1ばっかりで正直CART観戦は初めて。TVでもろくに見たことがありませんでしたので、全く初心者として観戦しました。
午前中はフリー走行。雨もぽつぽつ降りました。ちょっとでも降るとセッション中止になってしまうのですね。びっくり。かなり待たされて、セッション再開。う〜ん、車がぶんぶんと楕円形のコースを高速で回っているだけだなあ。コースに変化がないので、どの車の挙動がいい、とか悪いとかが見えないのがつらい。それから、ピット出入りが激しいのでどの車がタイムを出しに行っているのか見えないのもつらかったです。慣れの問題かもしれませんが。
ただ、ターボエンジンの音はなかなかよかったです。迫力あるし、F1の醜いバリバリ音はないし。特にトヨタの音がでかくって「これぞターボ」って感じでしたね。
セッションが終わったら、ホンダの展示館みたいなところに行って、昔のレースカーなどをながめ、その後、お昼は焼きそば。天気がよければ最高なんだけど、寒いばっかりで…。ホンダの展示館が暖かくて、ソファで少し仮眠してしまいました。
午後は予選。やっぱりとっても寒い中セッションが開始されます。午前のグラスタから場所を移動して自由席から見ることにしました。1台ずつフリー走行で遅かった順のタイムアタックなのですね。我らが高木選手、中野選手は比較的早めのアタックになってしまってました。 中野選手はだめだめでしたが、高木選手は結構セッティングが決まっているようで、気合の入ったいい走りでした。フリーに比べて順位を上げて場内は大歓声。燃えましたね〜。
さて、初日の感想はこの辺にしておいて、CARTとF1の違いを箇条書きにすると以下のようなものでしょうか 【F1に比べてよいところ】 ・チケットが安い ・車で行くのが楽 ・パドックにも低料金で入れる(らしい)上、ドライバーなどが気軽にサインに応じる(らしい) ・スタンドからレースの全容を見ることができる ・予選1台ずつアタックなのでドライバーなどを覚えやすい上、有利不利が少ない
【わるいところ】 ・雨ですぐ中断する ・その他のことでもなんでもかんでもすぐ中断する ・マシンが格好悪い(好き嫌いの問題ですが、飛行機から羽をもいだようなので) ・シャシーが2社体制で各社の特徴がない ・オーバルをぶんぶん走り回るだけで面白みがない(ドライバーのテクニック勝負が少ない気がする)
観戦を楽しむならCART、本気でレースを見るならF1っていう印象かな。
予選終了後、茨城まで戻り、スーパー銭湯でゆっくり長風呂(露天風呂もあった!)→高級?回転寿司→なぜかカラオケというべたべたなフルコース。 なんでカラオケになんて行くことになったのか、今ひとつ酔ってたせいか記憶にないのですが、なんだかふとした話からワタクシ2年ぶりくらいのカラオケと相成っていました。元来、芸能関係に非常に疎いし洋楽中心だしってなわけで、カラオケなんて「おやじ相手の社交場」としか認識してなくって、デュエットやおやじ受けする古めの歌なら結構いけるが、同年代とはぜったいにそんなとこ行かなかったのになあ。今、素面で思うに、茨城某所では未だに会社関連で行くことも多いようだから、ヤツとしては練習したかったというのが真相でしょう。あ〜、田舎ってこれだから。
そうそう、茨城県某所では、飲酒運転当たり前です。自動車メーカー勤務の父を持つ私としては、飲酒運転って非常に非常に抵抗があるのだけれど、ここばっかりはしょうがない気がします。でも、嫌なんだな〜〜。Yの運転は上手だし安心なのですが、それでも嫌なんだなあ。一緒に飲みには行きたいし…なんとか方策はないんでしょうかねぇ。自動車メーカーや国も飲んでも正常に運転できる装置とかそういう研究すればいいのに。
CARTを観に行くために、明日は会社をお休み。私のGW前半はモータースポーツ三昧の予定。 今日は4時に退社して、家に帰って支度してからバスに乗って茨城県某所でお泊りです。明日は某所から、もてぎまで車で向かいます(某所からもてぎは車で早ければ1時間だそうで)。
もう、会社での仕事は全然手につかず。企画書1件仕上げて、郵送してからでないと帰れなかったんだけど、全くもってろくな内容になりませんでした。同僚も「う〜ん、いいんじゃないかな、これでも」で済ませてくれましたけど本当は絶対に内容のレベルが低いと思ってたはず。う、でも、次は頑張るから許して。
さて、茨城某所にたどり着き、Yが連れて行ってくれたのは、串焼き系の小洒落た飲み屋さん…、だけど、だけど、その店って、元彼が連れてってくれた店でした。
「今日はどこ行くの?」 「う〜ん、会社の後輩が教えてくれた店なんだけどね。×××ってとこ」 「×××…何屋さん?」……(なんだか記憶があるぞ、その名前) 「飲み屋だけど串焼きかな?」 「いいねぇ。」……(にこやかに肯いたものの、うむむ、もしかしてと背筋が寒くなる) そして、車が向かうルートにもなんとなく覚えがありました。やっぱり〜〜〜〜。
某所ってば結局、狭い男社会だから、女連れて行くところなんて限られてしまうんでしょうけれど。私はびくびくものでした。ばったり会ってしまったらどんな顔しよう。って。
いや、私自身はいいんだけどね…、平気で「久しぶり、元気?」くらいの会話するだろうけど……。でも、その後は想像したくありません。
あ〜会わなくって良かった。
2002年04月24日(水) |
ペルシャの王侯貴族気分 |
学生時代の友人4人で、日暮里のペルシャ料理探検に。その筋では相当な有名店だそうですが、非常に濃ゆい空間を楽しめました。
まず、入ると全員ペルシャ系の店員さんがお出迎え。靴を脱いでペルシャ絨毯を敷いてあるフロアに上がり、べたん、と座っていると板が運ばれてきます。その板を絨毯に置いてテーブルに…。
そこから目くるめくペルシャ料理の夕べが始まります。頼んでおいたのは3000円の「食べきれない飲みきれないコース」。紹介者からは「ホントに食べきれないよ」と聞いていたのですが、想像以上。
米料理や煮込み、羊肉料理、などなどなどなど、もう記憶できないくらいの料理が次から次へと運ばれてきます。冗談のうまいお兄さんが「これは女性ホルモンだから美人になる」だの「彼氏にコレを食べさせればばっちり」だのいろいろ説明してくれるのだけれど、いちいち憶えていられません。その合間によく分からないソフトドリンクがこれまた各種。一応、ビールやサワーも飲み放題なのだけれど頼んでる暇もお腹の余裕も全くない状態でした。
いいかげん、へとへとになったころ、電気が暗くなり、ペルシャ音楽に乗せて豊満なお姉さんが入場。ベリーダンスのお時間へ突入。いや〜〜、凄いです。日本人のお姉さんっぽいんだけど、胸からわき腹がぷるぷる揺れて、まあセクシーったらもう、さながら人間アブトロニクス。と冗談はともかく凄い運動量ですな。私もやってみたくなりましたが、観客全員の一番率直な感想は、「あれだけ激しく踊ってもわき腹は痩せないのね」だったような…。
ダンスが終わって、食べ切れなかった分はパックに入れてお持ち帰り。7時半から11時近くまでたっぷり楽しませてもらいました。う〜ん、この濃さ、誰かに伝えたい。
そうそう。今日はでっかい仕事一件取りました。某F1関連企業の一翼を担うお客様です。いい仕事したらチケットくらいくれるかしら。と密かにたくらんでいる私。うふふふふ。
会社が法人契約を結んでいるリゾート施設のチケットがあまったのでT嬢を誘ってリフレッシュしに行きました。
土曜日昼前に某私鉄の駅でT嬢を拾い、小一時間のドライブ。現地近くのしいたけ栽培場で焼きしいたけやたけのこご飯など野趣溢れるお昼ご飯ですでにかなり満足度をアップさせ、そのまま施設にチェックイン。 何度行ってもバブリーです。さすが、某お役所が「勤労者のリフレッシュのため」とバブル期に総力挙げて作っただけありまして、高級ゴルフ場のエントランスと見まごう入り口。海に面した高台にそびえたつ12階建てのホテル。たくさんの種類があり、屋外でも入ることのできるスパ。プール、テニスコート、スポーツジム、体育館、エステ、陶芸、バーベキューその他その他…。赤字を垂れ流しているのもさもありなんという施設です。 これが、構造改革で民間の引き取り手がなかったらそのまま廃墟となって朽ち果てるそうですから、血税をどう考えているのかと首をひねってしまうのではありますが…。今日はリフレッシュのために来たのですもの、そんなことは忘れて楽しんでしまいましょう。
早速、スパで思う存分くつろいで、午後をのんびり過ごし、晩ご飯は海の幸を使ったフレンチ。サービスが高級ホテルに及ばないものの(っていうより公共機関レベルです)、味はなかなかです。すでにそこで赤白ワインを軽く飲んでほろ酔いかげん。その後部屋でT嬢の持込赤ワインをいただきながら話をしたり…といううちにスパで血行が良くなっていたせいか、すっかり出来上がり、「ぶ〜ん!」とベッドに飛び込んでしまいました。いろいろ話もしたかったんだけどね。
翌朝はゆっくり起きて、またもやスパ。その後エステに行って私は全身ボディケア(ケミカルピーリングのようなものをやってもらいました。お肌すべすべ!)、T嬢はフェイシャルとフットケア。二人で美しくなったところで、もう夕方。頭のしわを伸ばしきって帰宅しました。ああ。幸せ。
30女に相応しい大人の休日でございました。カップルで来ている人も多かったけど、スパや温泉は女同士のほうが楽しめると思います。T嬢、おとりつぶしになるまで毎年行きましょうね!
2002年04月18日(木) |
ミッション・インポシブル |
ふふふ、今日は勝利の美酒を飲んじゃうのでありました。
現在の部屋は借りてからもうすぐ4年(う…時の流れは速過ぎる)。 先日、賃貸契約更改の案内がきました(家賃は会社と折半で法人契約となってます)。 が…、このご時世に「1000円の値上げ」と書かれているではないですか!!!!
許せんっ!そんな馬鹿な。 というわけで、総務部長に「交渉してもいいですか?」と了解を取った上で「値上げ阻止大作戦」の開始と相成りました。
早速、世間の賃貸相場の調査と、過去4〜5年の物価(民間借家価格)の下落状況を確認し、ついでに税制などの変更を調べるのが「作戦第一段階」。思ったとおり、世の中の情勢はこちらに有利、東京都区内は過去2年で2%以上の下落幅です。固定資産税の区分が変わっているのがちょっと問題かな…。
と、完璧に理論武装した上で不動産屋さんに電話をかけて、 「いや〜、法人契約にしていただいてるんですが、うち(会社)の総務部長が“このご時世に何事だ”って怒っちゃいまして…、ワタシとしてはぜひ更新をお願いして引き続き住みたいんですけど、なんとかなりませんでしょうか…。」
不動産屋さんは大家さんの親戚なんですが、「う〜ん。こちらは固定資産税が上がったから家賃を上げてくれって理由しか聞いていないんでね。オーナーさんに直接交渉してもらえますかね、こちらからも電話入れておくから」と逃げ腰です。 「作戦第二段階」は、目標変更。
大家さん相手なら楽勝じゃん。日頃ちゃんとつきあってるもの。ゴミ出しの手伝いしたり…。泣き落としちゃおっ!出張帰りに銀座三越で菓子折り(赤坂柿山のせんべい。高級感があっておいしいわりに実は手ごろなお値段のセットもある)を一つ調達し、電話をかけて「契約更改の件でご相談があるんですが、お時間とってもらえませんでしょうか」とまずはアポ。ひまな金持ちの地主じいちゃんだから、予想通り「いまからでもいつでもいいですよ」とのこと。で、裏木戸抜けてご自宅にお邪魔します。
(蚊取犬) 「もう不動産屋さんからもご連絡がはいっていると思うんですが…かくかくしかじかなわけで、ワタシとしても大変に困っているんです。家賃を払ってくれるのは会社なんで、逆らえませんし、一方で、大家さんに追い出されたら、また住むところ探さなきゃいけませんし…。」
大家さんもさずが地主だけあって食い下がります (大家) 「う〜ん、固定資産税がね。いままでは対象外だった10戸の建物にも加算がかかるようになって、20万円くらい増えちゃったんですよ、それでね、各部屋の皆さんにも負担をお願いしてまして、更新のときに全員一律1000値上げさせてもらってるんです」
(蚊取犬) 「うちの会社、そういう調査とか法律とか専門なんで、おまけに総務部長が銀行出身なものだからすごくシビアなんですよ。なんだか色々データを出してきて、“固定資産税が上がろうが、その分物価下落で吸収できてるはずだ。本当は前回の更新のときに値下げ交渉してもいいくらいなんだ、とにかく一度交渉して来い”ってそれはもう厳しく言われちゃいまして…。とりあえず、一度会社にはまた相談しますんで、なんとかご検討いただけないでしょうか。ワタシとしては、こちらの部屋、場所もいいですし、気に入っていまして、更新をお願いしたいんです。例えば次の更新までなんとか据え置きということで…。だめでしょうか…。あ、これ、少しですけど召し上がってください。うちの会社のせいでご面倒なことになってしまって…ご迷惑おかけします」
(大家) 「う〜ん、お宅だけ特別扱いってのもねぇ。まあ、もう一度会社のほうには大家が渋ってるっていっといてよ。ほんとだったら出てもらわなきゃいけないんだけど、事情はわかりましたからよく話し合いましょう」
「だははは、おぬしも悪よのう」ってカンジの名(迷)演技。
ごめんなさい、総務部長。本当はお歳に似合わずとっても腰の軽いいい方なのに、すっかり悪者に仕立て上げてしまいました。「作戦第三段階」は無事に完了。
で、本日。「作戦第四段階」の電話です。
(蚊取犬) 「お忙しいところ度々ご迷惑おかけしています。蚊取犬です。その後やっぱり会社のほうにいろいろと相談してみたんですが、けっこう厳しい状態で…、もう一度プッシュしてみますんでもう少し結論待っていただけませんか」
(大家) 「ああ、こないだはご馳走様。まあ、あれから考えたんだけど、今回だけはそのまま据え置きってことで、次回はよろしく頼みますよ。不動産屋にも、連絡しといたから、蚊取犬さんのほうからもひとつ連絡入れといてください」
(蚊取犬) 「えっ!いいんですか?すみません。大変助かります。もうどうしようかと思っていたんです、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします(電話口であたまペコペコ…)」
ってなわけで、うひゃひゃ〜〜、「作戦大成功」!!。
総務部長に「あ、家賃の件ですけど、部長を悪者にして交渉したら、据え置きでいいって言われましたんで、新しい契約書とどきましたら手続きよろしくお願いします」って伝えたら。広島弁まじりの関西弁で「蚊取犬さん、アンタ、ホントに凄腕やなぁ。ほな営業行くか?」だって…。
今日はビールが美味しいなあ。
隣の部署に4月から新しいメンバーが加わりました。今日はうちの部署と合同歓迎会。
新人さん…と言ってももう30歳(こんど31歳)。中途採用の男性です。
はっきり言って4月はじめにご挨拶にきたときの印象は、 「う〜ん。覇気がない、おとなしいって言えば聞こえがいいけど、率直に言うと“オタク、もしくは引きこもり”タイプだなあ。」ってカンジでした。まあ、最初で緊張してたのかな、話してみないとわからないしね。飲み会楽しみ。と評価保留にしといたのですが…。
やっぱ、第一印象は正しかった。全然話ができないほどの対人対応能力欠如ではないものの、人との会話の接点をつくりづらいタイプ。基本的にこちらから色々な話題を振ってやらないと雑談ができないうえに、一般人ならどれかしらついてこられるであろう話題(たとえばスポーツ、グルメ、テレビ、映画、音楽など)のほとんどに関して「興味がない、知らない」。「飲む・打つ・買う」に関しては「つきあいで飲むだけ」。趣味は「強いてあげれば鉄道旅行、落語鑑賞、相撲観戦」だそうで、普通の人にはとりつく島がない。オンナのコとは全く会話が成立しないのではないかという状況です。
うちの会社、こういうタイプの男性社員が好きみたいで、女子社員の間では「AさんとBさんとCさん。絶対誰かと付き合わなきゃいけないとしたら誰にする?」と「究極の選択」扱いされてる男性ばっかり。それがまた増えてしまったようで、私としては全く楽しみがなくなってしまいました。あああ〜残念。
うちの関係会社は、月に数回セミナーを開催しています。で、仕事の参考になりそうなテーマがあると我々も少しお手伝いする代わりにタダで潜り込んで受講させてもらっております。
今日、そんな形で受講したセミナーのテーマは「バランス・スコアカード」
まず、バランス・スコアカード(BSC)って何だ?って方に乱暴な解説をすると、
**BSCとは。**************************
1992年に米国のキャプラン/ノートン両氏によって開発された「新経営指標」。
「財務」「顧客」「内部業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点について、それぞれ会社が重要とする項目を設定して、その達成状況で経営全体のバランスを見ようというもの。
要するに、「“財務指標”のみでは短期的な視点に偏りやすく、企業経営の良し悪しを判断することができない」という反省から、「財務指標以外にも、中長期的な視点から企業業績の向上に繋がる要素をピックアップして評価しましょう」という提唱であり、設定した指標をブレークダウンして、組織や個人の目標とすることによって、
・組織の末端に要る社員にも、経営改善のために各自が何をすればよいか具体的に理解させることができ、 ↓ ・達成への自発的な行動と、個人と組織両方の成長を促し、 ↓ ・いままで客観的に会社業績への貢献を評価することが難しかった管理部門や非営業部門の評価を適正に行うことができる
というまあ、ありがたい教えなのであります。
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ただね…。宗教の教えは確かにありがたいけれど、実生活で遂行しようとすると非常なる労力が必要であったり、適当にやると全く本旨から逸れて役に立たなくなるように、これも現実にはむずかしいなあ、と。
結局、管理部門の業績評価って相当に無理が入り込むわけで、大真面目な顔をして「“学習と成長”の指標では、社員に必要な資格を洗い出して、その平均取得率を測定します」とか「社内研修受講の効果があったかどうかをアンケートで数値化します」「問い合わせごとの回答までの時間を数値化します」とかコンサルの人にしたり顔で語られちゃうと、「ふへ〜。アメリカ人の好きな“○○を△%アップさせました」って無意味な数字がでてきちゃうヤツね。と片腹痛いわけです。
だいたい、問い合わせから回答までの時間なんていちいちどうやって測るわけさ?
で、こういうのを聞いてると、お客の気持ちがよ〜っく、理解できるわけです。
こいつら頭でっかちが、偉そうに「これをやれば解決できます」みたいな好き勝手言ってるけど、本当なのかねぇ。そんな手間掛けてやる意味あるわけ?
云々。
さらに、現場の人になれば、「外部の業者にそそのかされて、なんだか新しげなこと入れたけどさ、俺達やらされてる身にもなってよ。ただでさえ仕事忙しいのに、その効率化とかいって、仕事増やすなよ」
となるんでしょうね。いや、身につまされます。そして、「信じれば救われるのです。まずは結果が良くなることを信じて本気で実践してください。本気でやらなければ結果は出ません」といわざるを得ない講師の皆さん、本当にお疲れ様です。
それにしても、これを大真面目に実践した某アメリカの「シャーロット市」の公務員様たちはさぞ大変であったろうと。いやあご愁傷様です。
せっかくなので、日本では外務省あたりにこれを採用していただいて、「大臣まできちんと伝わった情報の数が2001年には5%だったのが、2002年には18%まで増えました」とか「国会議員からの口利きで変更した人事異動の率は15%から10%まで削減しました」とか「パスポートを無くした海外旅行者への対応で、2%の満足度を獲得しました」とかやればいいんじゃないかと。
2002年04月09日(火) |
某重大事件は他人事ではないそうで |
前職時代の同僚と飲みに行きました。
統合再編がらみでむちゃ忙しいらしくて、 「ここしばらくまともな飲み屋で飲んでない」とのこと。「刺身なんて久しぶり…」と感動(というより感涙)してました。
う〜ん、このご時世どこも大変なんだろうけど、特に金融界はね…(遠い目)。 こういうこと言っては何ですが、あまりに余裕のなさそうな姿を見て、「私、辞めてて良かったかも」とチラリと思ってしまいました。ごめんなさい。
でも、気持ちは応援してますよ〜〜。がんばってココを乗り切って、また飲みましょう。
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