猫の足跡
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2002年03月21日(木) ひたすら後始末

 今日は休日。旅行中に溜まった仕事と、そうじ洗濯を一気にこなします。

 本当は、録画したスカパーも見たいんですが、とりあえず観戦記書き上げるまではおあずけです…。

 それにしても風が強いです。布団を干したら、枕が飛んでいってしまいました。

 都内のサクラはもう満開。この風で散ってしまわないといいんですが…。


2002年03月20日(水) ってわけで早速出張

 静岡に行きました。いつものとおり不毛な議論に終始したので、とっとと帰ってきてしまったら、東京駅でまだ4時前でした。
 直帰してウインドーショッピングの後、桜並木をお散歩して、花と食料品を買って帰宅します。

 花は、うすいクリーム色のガーベラ3輪。羊歯2本となんだか分からない針葉樹の松ぼっくり?風グリーン2本(花屋のおじさんが名前を教えてくれたけど三歩で忘れてしまった)を入れて、おしまい。
 
 夕ご飯は、レンズマメのスープ、オクラと山芋の酢の物 ほか。

 片づけしていたら幼馴染のJ嬢からTELがあって、旦那が忙しくって子供が寂しがっているから、週末に花見しようよとのお誘いでした。

 さっそく二人でお弁当の算段。私は、先方ちびすけのリクエストで豚肉のコーラ煮と、ミートチーズのサンドイッチ、チラシ寿司を用意することに。J嬢は野菜と卵焼き担当。
 ちびすけってば、まえに、J嬢が骨折した時に作っていったのを、ちゃんと憶えていてくれたらしい。「美味しかったからママに作ってって言ったんだけど、ママは作れないの…」だそうだ。かわいいヤツ。

 楽しみだな〜〜。天気が良い日に、外でお弁当を広げるのって本当に好きです。ましてサクラが満開と来た日にゃあ…まずいっ。また焼いてしまうかも!
 


2002年03月19日(火) お引越しがありました

 今日は朝から会社内でお引越し。
 同じフロアから営業部門が出て行き、代わりに別部門2名が入ってきました。
 営業は女性の先輩がいましたが、今度は男5女1の完全男所帯になります。

 自分の席は移動がなかったのだけれど、移ってきたおっさん2人にしょっぱなから「ねぇ、パソコンってどうしたらいいの。電源入れればいいの?」と聞かれ、トホホ…。
 そこから、パソコンを接続し、フロアでLANを構築しているのでネットワークの設定、プリンタの設定、セキュリティ設定から始まり、お茶の飲み方の説明、文房具の注文方法の説明その他…。

 なぜ、私がやらにゃーあかんのかね。と非常に不愉快になりつつも、引越ししてきた相手と初日から波風立てるのも嫌なので、時に笑顔を交えつつ、黙々と電話などの設定などを継続しました……が、ネットワーク設定がうまくできない!…なぜ?…なぜ?

 日頃から文句を言っているのだけど、うちの会社はパソコン関連何もポリシーがなく、機種もOSもソフトもその他ハードウェアも、その場その場で思いつきのように購入してしまっています。ネットワークの設定もフロアでばらばら。しかも、ワタクシ始め、業務上のヘビーエンドユーザーの「壊れなくて、設定に手間がないよう、なるべくおまけソフトが入っていない機種にした方がいいですよ」などの声を聞かず、どこでどう頼むとそうなるのか、富士通FMVやNECラヴィがバージョンを変えてウイルスのように蔓延しています。

 そして、私は言いたい。
 おいっ!富士通。ネットワーク用の設定を隠すな。いくらアンタんとこのパソコンを「いますぐ“インターネットできる”」って買っちゃった初心者をニフティだのAOLだのにすぐ導けるようにしたいからって、ヘンなところいじられてサポートに「どこも触ってないんですけど、“はい”を押してたら“インターネットできなく”なっちゃったんです」とかいう電話されたくないからって、一般ユーザーが普通の手順でネットワーク設定できないようにすることはないじゃないか!

 やっと設定が済んで、気が付けば午後3時。今日中に約束しているお客さん宛ての仕事が何もできていない!!!!

 私は(自分でいうのもなんだけど)かなり面倒見がよいし、自分の本来業務から部署周りのこまごました雑務まで労を惜しまず働きますが、それは私が「女だから」ではなく「神経質かつ腰の軽いパーソナリティ」と「他の人が誰もやらないから」「一応下っ端の部類だから」という3つが理由であるのです。

 そして、コンピュータ設定に詳しいのは、「他人に迷惑を掛けたくないから」なのです。他人のコンピュータ設定をやり、親切に教えるのは、「自分も初心者で右も左も分からない時に、詳しい人に教えてもらって成長したことへの恩返し」であって、「パソコンが好きだから」でも「自助努力もせずにおんぶに抱っこを期待している人のサーバントになりたいから」でもないのです。

 で、お引越ししてこられた男性方は、明らかに、私が「女だから」という理由で、「いやー、こまかいことは色々宜しくね」。「コンピュータ設定に詳しいから」という理由で、「迷惑かけるねー、よろしくたのむよ」なわけです。

 私は、自分のケツを自分で拭こうとしないヤツは大っ嫌いだ。

 不愉快極まりないのですが、このあたり、どううまく折り合いつけて「事を荒立てず」にかわすか、よく考えないと…。あ〜しんどいです。

 とりあえず、しばらく直行直帰の外出を多めに入れて「朝行ってもお湯が沸いていない状態」「電源も何も入っていない状態」などを積極的に作り、「蚊取犬は、忙しいからあてにできない」という方向にもっていこうかな。

 さて、こんな状態にもかかわらず、うちの会社。どこぞから来たメインフレームしか知らないIT戦略推進本部長の旗振りで、どこぞの営業に乗せられてグループウェアいれるんだそうです。管理者は当然本部長様でしょうけど、ウィンドウズほとんど触ったこともなくって、富士通タッチおじさんレベルのヘルプ電話掛けてくるような60過ぎの人で大丈夫かしら…。
 そもそも、ウチのように最大でも10人程度で構成される独立部門が、それぞれ全く違った分野の仕事をしているような会社にグループウェアは要らないんですけど…。LANやメールすら皆、使いこなせていないのに…。

 こんな人たちと比べるわけじゃないけど、T嬢。あなたはさすがです。こちらで初期設定したあと、たった1ヶ月でサイト立ち上げまで自分でやってしまうんですものね。その後ウイルスがついた時も、何がついたか調べて大体の見通したてて連絡して来るなど…。世の中皆あなたみたいに有能な人ばっかりだといいのに…。


2002年03月18日(月) ここから遡ります

 しばらく更新をお休みしておりましたが、復活します。今日から遡ってあいている日を飛び石で埋めていきます。今後もちゃんと更新する予定…。

 マレーシアから本日帰国しました。えへへ、当然、セパンサーキットに行ってまいりました(自慢大爆発!!!)。

 ただし…早朝6時すぎに帰国後、そのままNEXで会社に向かい、仕事についたので、完全にヘタっています。休み中の宿題は山積みだし、フロアの引越しはあるし…。

 おまけに、やるまい、やるまいと固く誓いつつ、太陽を浴びていると何時の間にか理性がぶち切れて毎回やってしまう「日焼け」。早くも真っ黒です。で、三十路を越えた私のお肌はもうぼろぼろ。E.T.も斯くや…と思われるカサカサ、しわしわになってしまいました。

 誰がなんと言っても私が悪いんですけど…。でも楽しかったからいいや。

 ところで、帰国して「トーチュウ」を買ってビックリ!

 自分がこの目で見てきた「マレーシアGP」と「日本のマスコミで報道されているマレーシアGP」に余りに差があるので…。
 私のハイライトは
  1.モンvsシュー、1コーナーの相討ち!
  2.ザウバー、ルノー、3強の一角を崩し、2強+第二集団3チームに
    (バトン復活、ハイドフェルトも地元で意地を見せる)
  3.不幸な星の元に生まれたのか!?バリチェロ。トップからトラブルで転落
    (それでも観客席に手を振り、うなだれる姿が哀れ)
  4.マクラーレン、信頼性のなさは重症
  5.シュー、怒涛の追い上げで、最後尾から表彰台へ

 ってのがあって、その後「ホンダ(特にBAR)全く見せ場なし」「トヨタ、速いぞ!直線番長」「琢磨、同僚を撃墜。クビは近いか?」だったので…。
 まだ録画したスカパーを見ていないので、なんともいえませんが、不安だなあ。また、「ジャパンパワー炸裂」とか「琢磨」「ホンダ」「トヨタ」の連発なのかと思うと…。

 とりあえず、今日はここまで。


2002年03月17日(日) 決勝

 朝8:45とゆっくりした出発なのに、大遅刻するばか者がおり、朝から今ひとつのスタートです。

 流石に決勝日は人がこれまでに比べて多いので、自席の近くでウォームアップ走行やドライバーズパレードを眺めました。K1席は、やはりレース好きの集まる席と見え、近くにはシューマッハサポーターと思われる「赤ヅラ」集団や、ジェンソン・マニアとおぼしきユニオンジャック集団。ジョーダンのサポーターらしき一団はフィジコの故郷イタリアの色に合わせた風船をもってきており、なかなかおしゃれでした。ウエーブなんかも始まって、雰囲気は絶頂。

 そして…自席では、フィンランド人集団がすでに盛り上がっており、「おい、今までどこで見てたんだ、探したよ」なんていきなり酒が回されてまいりました。反対側隣のイタリア人の美人お姉さんがこっそり話してくれた内容によれば、「予選の時は、ものすごく大きいフィンランド国旗を振り回して、大声で歌ったから、後ろからドイツ人集団が乗り込んできて大変だったのよ!全くもう」だそうで…。
 今日も早々とライコネン応援歌炸裂。シューマッハ登場では大ブーイング(でも、琢磨もちゃんと応援してくれるあたりいいおじさん達なんですよね)。私もライコネンやらサロやら琢磨やらを応援しつつ、もう一度、隣のイタリア美人と話をしました。イタリア人だからてっきりフェラーリファンかと思えば、「彼氏(隣に座っている)はフェラーリなんだけど、私はマクラーレンファンなの!それにしても、トヨタ、やるじゃない。結構いい車作ってるわね」なんてなかなか通っぷりを発揮してくださいました。

 決勝目前。今日も空軍ホーネットのデモフライトが行われました。空気は湿気を含んで、音速を超えるホーネットの翼からは水蒸気が雲を作っているのが見えます。これは、ひょっとしてスコールもあるかもしれないと思わせる湿度になっています。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 さて、決勝のスタート。

 レッドシグナルがゆっくりと1つずつ点灯し、そして1つずつ消え……心臓がばくばく高鳴ります……ALL GREEN!

 スタート直後の直線でシューマッハはトップを守ろうとやや強引な幅寄せ。ほぼ正面からそれを見ることのできるK1席の私たちは、「うぉーおおおお」と地鳴りのように喚声をあげます。そして、2番手モントヤとの1コーナーの飛び込みにさらに大歓声。瞬きすらできずに見守る次の瞬間、2コーナーの入り口で2人が接触し、コースにはシューマッハのフロントウイングが…。まるでスローモーション映像を見ているようでした。直後、悲鳴とブーイングと歓声が交錯し、鳥肌が立つほどの興奮でした。

 で、件の接触ですが、後でモントヤにペナルティが課せられたと知ってビックリしました。順位が落ちたのは、てっきり接触の影響でピットインしたのだとばかり思っていたので…。
 目の前で見ていた人間には「レーシング・アクシデント」にしか見えませんでしたけれどね…。シューさんは相変わらずストレートで強引な幅寄せするし、モントヤは1コーナーでインを締めるし、お互いギリギリのけっこうえげつない争いだったけど、それは了承済みの闘いに見えました。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 次の周回。今度はなんと琢磨が同僚フィジケラに激突。おカマ掘っちゃったってやつです。前でフィジコがトヨタのミカ・サロと熾烈なバトルをしていたので、ブレーキングポイントを見誤ったのでしょうが、お粗末です。前回はマシントラブルとはいえ、フィジコにやっぱり迷惑をかけ、今回は撃墜しちゃたら、もうあわせる顔はありません。今シーズンよほど速さを見せてフィジコを実力で圧倒しない限り「琢磨はフィジコの犬」決定です。
 「た〜くまぁぁ。フィ〜ジコォォ」と頭を抱えて叫んでいたら、左右のおっさん、お姉さんが、慰めてくれました。

 予選で素晴らしい頑張りを見せたハインツは、スタートトラブルで最後尾。相変わらずなんてツイていない人なんだろう。でも、その後の追い上げがまた素晴らしく、ハインツらしい走りを見せてくれました。

 1コーナーは本当に素晴らしい観戦ポイントです。ハイドフェルトとモントヤのしびれるようなクロスライン・バトル…などなど。ハイドフェルトはスポンサーのご当地レースで凄い見せ場を作りました。

 一方、かわいそうだったのはマクラーレン。2台とも途中リタイヤで、ついでにサロもトラブルで、とうとうフィンランド人のおじさんたちは早引けしてしまいました。イタリア人のお姉さんは彼氏から何言われたんだか喧嘩を始めるし…。特にDCは昨年のミカのようで、今シーズンの先行きが危ぶまれます。今朝の新聞でも、フリー、予選とキミに先手を奪われ、「マクラーレンのエースはどっちだと思うか」なんて記者に質問されてぶちきれてる模様があからさまに描かれてました。DCには一応マクラーレンのエースとしてシューといいバトルをして欲しいと思います。

 更に、もう言いようがないくらい哀れだったのは、久々の勝利目指して快調に飛ばしていたバリチェロです。スタートで上位2台がつぶれてくれたおかげでトップが転がり込んだとはいえ、良い走りを続けていたのに、マシンから突然の白煙で痛恨のリタイア!!!張り裂けそうな思いをしているはずなのに、それでも健気に観客席に手を振って、そのあと、コース脇で顔を埋める彼の姿が場内のオーロラビジョンに映し出され、周囲はため息が漏れました。

 そしてタナボタ勝利はラルフの元に…。ラルフは前戦の不幸を帳消しにするかのように、一人ノートラブルで進んでいきます。

 シューは、フロントウイングの付け替えをして、最後尾から攻める攻める。怒涛の追い上げを披露してくれました。普通のドライバーならあきらめて、馴れ合いの走りしかしない位置から予選のようなギリギリの走りを続けます。こういうときのシューさんは本当に他のドライバーとの違いを見せてくれますね。6位以内のポイントを獲得に全力を尽くし、その後も手を緩めず、最終的には表彰台に立ってしまうんだから、凄いです。

 最終ラップでシューさんにやられちゃいましたが、バトンも良かったです。バトン・ファンって多いんですね…。声援が沢山飛んでいました。最終ラップ近く、シューさんの追い上げが迫ったところからは悲鳴と怒号が交錯し、客席はすごい興奮でした。私もここまで頑張ったバトンに肩入れしてしまい、「ジェェンス!!!!」と叫んだものの、ついに抜かれてしまい残念でした。とらぶるだったようですね。

 結果は、以下のとおり。インタビューなどは場内放送が悪くて聞き取れなかったのですが、モントヤの不機嫌ぶりと、兄弟表彰台にしてはいつもよりあっさりしたシャンパンファイトが気になりました。 

1 R・シューマッハ   ウィリアムズ・BMW    1:34’12.912
2 J−P・モントーヤ  ウィリアムズ・BMW      39.700遅れ
3 M・シューマッハ   フェラーリ         1’01.795遅れ
4 J・バトン      ルノー           1’09.767遅れ
5 N・ハイドフェルト  ザウバー・ペトロナス    1’36.300遅れ
6 F・マッサ      ザウバー・ペトロナス        1周遅れ
7 A・マクニッシュ   トヨタ               1周遅れ
8 J・ヴィルヌーヴ   BAR・ホンダ           1周遅れ
9 佐藤琢磨       ジョーダン・ホンダ         2周遅れ
10 P・デ・ラ・ロサ   ジャガー・コスワース        2周遅れ
11 H−H・フレンツェン アロウズ・コスワース        2周遅れ
12 M・サロ       トヨタ               3周遅れ
13 G・フィジケラ    ジョーダン・ホンダ         3周遅れ
  <以上が完走>

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 さて、レース終了後、バスに向かいます。
 鈴鹿は秋の開催なので、レース後に日が暮れていく感じが物寂しくて風情がありますが、こちらはまだまだ日が高く、皆明るく楽しく帰路につきます。夏のGPらしくていい感じです。

 途中の駐車場で、椰子の木から下げられているマレーシアGPの大きな垂れ幕をはがしている人を発見。どうやら戦利品にする目的のようです。私も欲しくなったので、ちょっと下から引っ張ってみましたが全然取れません。近くにいた駐車場警備のお兄さんに「手伝って」と言ったら、「(木に)登らなきゃ無理だよ」と言われ、悔しいので、椰子の木に登って針金を外してGET!下から見てた兄ちゃんに思わずVサインしちゃいました。

 こういうのも含め、レース観戦って本当に楽しいです。これからの選手権もまだまだ見所が多そうですし…今シーズンも楽しませてもらいます。

 マレーシアGP、すごくよかったです。来年も来るぞ!今度は自力で!!


2002年03月16日(土) 予選

 朝6:45出発8:00サーキット着。こんなに早く着いてもすることないんですけどね…フリー走行まであと1時間もあります。仕方ないので、N嬢を誘って2コーナー先のK2草原でのんびりすることにしました。ご飯の時、いろいろ入れるんだよ〜って話したら、連れてって〜って話だったので。でも、あんまりぺたぺたひっついてくるタイプでないので気が楽です。聞けば25歳、若くってうらやましい…けど、そのわりに古いドライバーに詳しいのでビックリ。本気で見るようになったのが92年からという私よりよっぽどです。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 フリー走行2日目#1は、バリチェロがトップタイム。シューさんがわずか遅れて、キミ、モントヤと続き、TOP3が上位に。常連以外では、ルノーのバトンとザウバーの2台が光ります。今年の上昇株。競馬で上がり馬がパドックで見るとピカピカしている感じに似ています。一方、心配なのはDCの元気なさ。昨日コース上で壊れたマシンをガレージまで自力で押したりしたから疲れちゃったのかしら?ゆでダコみたいに真っ赤な顔で車を押している写真が新聞に大きく載っていました。

1 R・バリチェロ    フェラーリ         1’36.974    
2 M・シューマッハ   フェラーリ         1’37.288 0.314
3 K・ライコネン    マクラーレン・メルセデス  1’37.639 0.665
4 J−P・モントーヤ  ウィリアムズ・BMW    
5 J・バトン      ルノー           
6 R・シューマッハ   ウィリアムズ・BMW    
7 D・クルサード    マクラーレン・メルセデス 
8 G・フィジケラ    ジョーダン・ホンダ    
9 F・マッサ      ザウバー・ペトロナス   
10 N・ハイドフェルト  ザウバー・ペトロナス   

 そうそう、現地の中国語新聞ではシューマッハは「舒馬克」フェラーリは「法拉利」バリチェロは「巴利澤羅」、ラルフは「拉尓夫」F1は「一級方程式」…結構分かるんで面白いです。「法拉利常勝伝統舒馬克希望保持」「熊龍(ユーン)、“米納迪(ミナルディ)戦車有改善”」とか…。
 ついでに、地元の英字新聞では、バリチェロってば「シューマッハと同じチームで戦うのは、どでかい横綱のいる土俵に上がった相撲レスラーみたいな気分なんだ。自分は相手よりも強い、強いって自分に言い聞かせないと、戦えないんだ。誰もが彼の一挙手一投足に注目していて、そこに投げ込まれるんだ」だかなんだか言っているらしいんですけど、これ、ホントなんでしょうか?バリチェロって相撲なんか見ているのでしょうかね?相撲では同部屋対決はないって事を知らないのかな?まあ、言いたいことはすごく良く分かるけど。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 そして、2回目のフリー走行。N嬢がまたやってきました。この場所が気に入ったそうで…。さて、暑くなってくるとやはりミシュランタイヤ組が速いようです。6番手のシューマッハまでのタイムは0.5秒差で、緊迫した予選が期待できそうで楽しみです。DCはここでもキミにやられ、セッション終わりぎりぎりにマシンをグラベルに突っ込んでます。予選大丈夫かしら?

1 J−P・モントーヤ  ウィリアムズ・BMW    1’36.556    
2 K・ライコネン    マクラーレン・メルセデス  1’36.648 0.092
3 R・シューマッハ   ウィリアムズ・BMW    1’36.689 0.133
4 R・バリチェロ    フェラーリ        
5 D・クルサード    マクラーレン・メルセデス 
6 M・シューマッハ   フェラーリ        
7 J・バトン      ルノー          
8 G・フィジケラ    ジョーダン・ホンダ    
9 F・マッサ      ザウバー・ペトロナス   
10 N・ハイドフェルト  ザウバー・ペトロナス   

 お昼ごはんは、予選に備えてK1席の空いているところに戻って、コンビニ(セブンイレブンがKLに沢山ある)で買ってきたパンとビールで賄いました。後ろの席はインド系マレー人の親子連れです。ちびさんがむちゃくちゃ可愛い!!!!睫毛なんて3センチくらいありそうなんです。私たちが食べていたポテトチップを食べたがったので、分けてあげて仲良くなりました。ちびさんによれば、予選のトップはジャガーのアーバインになるとか!?で、家で留守番してるお姉さんは自称「ハイドフェルトのガールフレンド」なんだとか。お父さんはいかにも知的な感じで、ロンドン留学中に、エフワンを見るようになったそうで…やっぱり。でも子供にはむちゃくちゃ甘くって、そこもほほえましく好感が持てる人でした。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 ときは予選前。太陽は天中でぎらぎらと輝いています。完全な晴天ではないんだけれど、暴力的な暑さです。それでも何故か、外のK2に引き寄せられてしまう私…。結局また原っぱで予選を見ることにしました。………いや、そのなんというか、焼けることは分かっているんですけどね…。30過ぎのお肌に日焼けは禁物ってことも十分理解しているんですけれどね…。サーキットは開放感がなくっちゃね。やっぱり屋根つきじゃあ気分が出ないんですよね。

 予選だというのにK2席はほとんど誰もおらず、わずかに椰子の木陰に10人程度(警備のお兄さん含め)でした。私は一人炎天下に陣取り、各ドライバーのインストレーションチェックでは全員に精一杯手を振りました。目の良いレーサーたちはきっと見てくれていたことと信じます。

 その後も各ドライバーがいい走りをしたときと、トップタイムを出した時には、アウトラップで立ち上がって手を振り、声援を送ったんですが、DCとバリチェロにはとうとうそれがありませんでした。やっぱり駄目なんでしょうかね。この2人。

 そうこう言いつつ、結局TOP3チームが上位3列を独占し、その後にザウバーとある意味順当な結果になりました。ルノーのバトンやトヨタのサロは頑張ったといえますね。ハインツも、コース途中でストールしそうになったりしながらも11番手。アロウズの車を考えると凄い順位で拍手を送りたくなります(っていうか、狂喜乱舞しちゃいました。原っぱで一人)。琢磨は…こんなもんでしょうかね。複雑なポジションです。 

 そして…。やっぱりシューさんは速かった。他のドライバーがガンガン飛ばすのを30分くらい待って、満を持して出てきてあっさりトップタイム。はあ。憎らしいくらいです。何も言うことはありませんが…もう少し見せ場を作ってくれてもいいのではないでしょうか…。

1 M・シューマッハ   フェラーリ        B 1’35.266    
2 J−P・モントーヤ  ウィリアムズ・BMW   M 1’35.497 0.231
3 R・バリチェロ    フェラーリ        B 1’35.891 0.625
4 R・シューマッハ   ウィリアムズ・BMW   
5 K・ライコネン    マクラーレン・メルセデス 
6 D・クルサード    マクラーレン・メルセデス 
7 N・ハイドフェルト  ザウバー・ペトロナス   
8 J・バトン      ルノー          
9 G・フィジケラ    ジョーダン・ホンダ    
10 M・サロ       トヨタ          

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 予選後、バスでKLに戻るルートは大渋滞。おかげで日焼けでくたびれたワタクシは熟睡…いや爆睡できました。気がついたらKLの免税店に連れて行かれたんですが、N嬢を、「高さ世界一を誇るペトロナスタワーの展望台にチャレンジしようよ」とかどわかし、ツアーをばっくれたのですが、残念ながらタッチの差で営業終了でした。仕方なく、タワー内のショップを散策し、マレー料理の高級店で夕ご飯に。いや、凄いビルです。新宿のデパート全部足したような大ショッピングセンターです。各国のブランドショップや伊勢丹・紀伊国屋まで入っているのです。中ではF1ザウバーの車がディスプレイされ、芸能人?も参加した大イベントが行われていました。どうせなら免税店に連れて行くんでなく、最初からこのビルにつれてきてくれたらいいのに。

 その後、ペトロナスタワーの敵をとるべくタクシーでKLタワーに…。KLの夜景はとてもきれいでした。緑が残っていると思われる真っ黒の部分と、高層ビルの宝石のような輝き、そしてそれを紡ぐ金の糸か、ネックレスのチェーンのように張り巡らされた道路の灯り…。幻想的な気分になって夜も更けていきました。


2002年03月15日(金) 金曜フリー走行

 ちょっと早めに起きて、ボーイさんに持ってきてもらった英語版新聞のF1記事を読みながら、のんびり朝食をすませ、ちょっぴり一人旅気分を味わった後、団体バスでセパン(地名)・サーキットへ。

 セパンまでは車で約1時間。なんと空港のすぐ脇でした。近々モノレールが市内から空港まで開通するらしいので、それができたら、ツアーじゃなくっても便利になるようです。

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇ 

 サーキットの駐車場でツアーからは解放。とはいっても観戦席は皆一緒だし、グランドスタンド表彰台前という、ドライバーを見たい向きにはいいけれど、レース好きには悲しい席です(もちろん、値段が一番高いイイ席なんですが、フォーミュラカーは直線では時速300キロを越えるので、右から左へ「キーン」と甲高い音を立てて一瞬で消えてしまい何ら面白みがないのです)。う〜む、うれしくないなあ。

 この事態を打開すべく、とりあえずサーキットのチケットセンターへ直行しました。チケットの変更ができないか聞いてみましたが、やっぱり駄目。正規の個人チケットなんだからいいじゃないかと思うんですけどねぇ…。

 仕方がないので、ブースのお姉さんからマジックペンを拝借し、用意したホテルの便箋にでっかい字で書きなぐります。

 ◆◆◆私の表彰台前のチケットと、あなたのK1(1コーナー)席のチケットを交換してください◆◆◆

 紙を手にもってチケットブースの前で張ること約10分。結構、興味を持ってくれる人は多いのですが、悲しいかなチケットが1枚しかないことがネックで、なかなか商談成立に至りません。

 そこに現れたのは「F1フーリガン」と名高きフィンランド人5〜6名…。

 以前、鈴鹿でフェラーリ帽をかぶっていたら、酔っ払ったフィンランド人に「なぜお前は日本人の癖にイタリアを応援するんだ」とでっかい手で頭をぐりぐりされた過去があるので、一瞬緊張。今回は一切その手の「赤いニオイ」はしないはず!と、自分の格好を上から下まで頭の中で再現しつつ身構えていると、ありがたくも、バイキングと見まごう巨体のおっさんが取り替えてくださるとのこと。「表彰台でキミ・ライコネンを見たいんだ!!」そうで。

 こちらも喜んで交換したはいいけれど、はたと考えると私は残りの「フィンランド人集団」とともに観戦することになるわけで…。うわ〜〜どうしよう。

 しばし固まった後、「仕方ない。シューさんばっかり強いシーズンは全く持ってつまらないから、今回は“キミ・ライコネン/ミカ・サロ私設応援団”の一員になってマクラーレンとトヨタを応援しましょう。ついでに、琢磨とハイドフェルトとフレンツェンも応援しよ〜〜っと」と心に決め、気を取り直しておっさんたちと少し話をしました。

  「どこから来たんだ」「日本」
  「トヨタのサロはフィンランド人で奥さんは日本人だぞ、知ってるか?日本とフィンランドは友達だ」
  「知ってる。どっちかっていえばキミ・ライコネンのほうが好きだけど。
   更に言えば、ミカ・ハッキネンのほうがもっと好きだったな〜」
  「そうかそうか、俺たちもハッキネンの応援をしてたんだ」

 とおっさんてば、やおら「ハッキネン応援節」を歌いだしちゃった!!調子に乗ってほかのおっさんが、同じ節回しで「ライコネン応援節」…。うわぁあああ。こ、これは鈴鹿でからんできたオヤジが歌ってたやつじゃないですか!!!
  
 恐る恐る、「鈴鹿にはきたことあるの?」と聞いてみると、「日本は物価が高いから行ってない」…ってことは、あのフィンランド人もこのフィンランド人も、みんなこんな応援をするってことですか……!?これは悪夢だ。
 
 まあ、知ったかの日本人F1オタクに囲まれて窮屈な思いするよりはいいか。と再度気を取り直し、おっさんたちと別れてサーキット内を探検に出かけました。

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇ 

 サーキットはとても広くてきれいです。展示車なども多くてちょっとくらいなら触っても怒られないし、金曜は人も少なくて快適そのもの。物価は…やはり高くて鈴鹿の8掛けくらい(Tシャツが2500円くらい、パンフは1400円くらい)。チケットもそんな感じですね。日本人にとっても結構高いのに、現地の人は見に来ることができるのかしらと心配になりました。

 さてさて、フリー走行前。

 1コーナーのスタンドはまだまだガラガラなので、色々移動して、見やすいポイントを探します。ストレートの半分くらいと1,2コーナー、3コーナーからの直線が見えて、思ったとおりK1スタンドは最高に面白い観戦ポイントになりそうです。屋根もついてて快適だし、コースからの距離も近くて、写真とる人にもよさそう。場内放送はなんだかよく入らなくて、トラクションコントロールみたいにブツブツ・バリバリ音がして最悪ですが、どうせ内容はろくにわからないのだから問題はありません。

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 いよいよ、フリー走行開始。

 お約束どおり、ご当地のユーンから登場。琢磨もすぐに続いて、私的には大拍手です。でも、ユーンが遅いのはともかく、琢磨の車、あんまり良くないです。1,2コーナーが複雑な変則コーナーなのだけれど、その2つ目の出口で必ず挙動が乱れます。フィジコと比べてやっぱりまだちょっと劣る感じも受けますね。残念ながら…もちろん、まだ路面は出来上がってないし、琢磨自身セパンに慣れていないという理由が大きいと思われるので今後を期待しましょう。

 トヨタも同様…というより、正直、コーナリング最悪です。そのかわりストレートが馬鹿みたいに早いですが…。凄い車を作ったものだ。トヨタさんってば。

 シューさんはじめトップクラスの車はやっぱりそのへんキレイに回っていきます。特にシューさんのライン取りの美しさは朝から絶品。鈴鹿のS字でも感動するくらいきれいですが、本当に、シューさんのためだけに、金色のインクをつけた鵞ペンでレコードラインが1本引いてあるんではないかと思うくらい。バリチェロもそつなくまとめてます。
 ラルフは、2コーナーの出口で挙動を乱すことがありました。モントヤも1,2回ミスしましたね。ってことはウィリアムズの車の特性なのかな? キミは結構キレイだけど、あんまり迫力を感じません。DCはインストレーションチェックしただけで、ずっとガレージに引っ込んだままです。大丈夫かしら?マクラーレン。

 いやー、やっぱ生のレースはいいです。生で見るに限ります。うっとおしい実況はないし、タイヤの匂い、耳を撃つエンジン音、熱い空気を切り裂いて風のように通り抜けるマシン…。マレーシアまで来た甲斐がありました。

 と、深呼吸して少し冷静になったところで、あたりを見渡すと、やっぱり日本人ってヘンって思われるのが理解できます。

 金曜午前のフリー走行なんてまだまだ全然人が入っていないのに、妙にきっちり席が埋まっていると、そこは日本人団体様のお席。今のうちくらい色々探検して自由に好きなところから見たらいいのに…。このクソ暑いのに、品良くちんまりと固まっています。どうしてなんでしょう。

 しばらく見て、グランドスタンドにもちょっとお邪魔しようと思い立ちます。ゲートのチケットチェックに人のいない時を見計らって、警備のお兄さんに頼み込み大作戦。「ね、5分だけ、お願いっ。もうフリー走行おしまいでしょ。ちょっとだけ見たいの…、一生のお願い(はあと)」。もう、日頃使わない女の武器を最大限に使っちゃいましたよ、わはは。で、めでたく「5分だけだよ」とOKをもらい、中に入れてもらいます。スタートもピットも表彰台もみーんな目の前。一回くらいはこういうのも良かったかも…とちょっぴり後悔しかかりますが、やはり車は右から左へ轟音立てて通り過ぎるだけでした。

 結果としてフリー走行#1はシューさん、バリチェロ圧倒。早くも戦況確定か??つまんないぞ、とがっかり。でもそれ以外は、意外なメンツが上位に名を連ねています。琢磨も頑張って6位。まあ、まだまだ先は長いのですけれどね。

1 M・シューマッハ   フェラーリ        1’38.626    
2 R・バリチェロ    フェラーリ        1’39.602 0.976
3 N・ハイドフェルト  ザウバー・ペトロナス   1’41.124 2.498
4 E・ベルノルディ   アロウズ・コスワース
5 J・バトン      ルノー          
6 佐藤琢磨       ジョーダン・ホンダ    
7 H−H・フレンツェン アロウズ・コスワース   
8 J・トゥルーリ    ルノー          
9 G・フィジケラ    ジョーダン・ホンダ    
10 J−P・モントーヤ  ウィリアムズ・BMW   

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇ 

 昼休み:マレーシア空軍のホーネット(F/A-18戦闘攻撃機:私の視認では…)のデモフライトがありました。本当に国家的威信をかけた行事なんだなあと感動。F1レースカーの音には慣れてるはずの観客がビックリして耳をふさいでるのが可笑しいです。私は…戦闘機の爆音なんて日本で十分鍛えられちゃいましたから全然平気ですわ。フンッ、アメリカの馬鹿。
 サーキットのランチは腹立ちモノです。米軍ハンバーガーのような味も素っ気もない代物とコールスロー、ポテトチップ数枚入りランチボックス(ソフトドリンク付き)でなんと20RM(約700円)。缶ビールは1本13RM(440円)。ぼりやがってこの野郎って感じです。

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 さて、午後のフリー走行。

 K1席の隣にある自由席?K2に入って観戦。こちらは草っ原です。2コーナーの立ち上がり、3コーナーとその先のストレートを本当に良く見ることができます。誰もいないくって気持ちがいいったら。もうっ。
 でも、警備の人が寄ってきて「どうしてK1のちゃんとした席があるのにこっちで見るのか」「どこから来たのか、たった一人で見に来たのか?学生か?」などいろいろ聞いてきます。「誰もいなくって気持ちいいし、レースも良く見えるポイントだから」って言っても釈然としないらしく、ついには「物好き」の烙印を押されてしまいました。

 午後は、キミがトップタイム。暑さは更に増し、タイヤの皮むきも始まって、ミシュランタイヤ組がタイムを上げ始めました。路面にだんだんラバーがついていくのが手に取るように分かります。
 ただね…。マクラーレンは、去年から「金曜番長」だったからなんとも…。ルノーはなかなか良い感じできれいに走ることができています。サロはトヨタの直線の伸びを生かしてなんと5番手!3コーナーからの上りストレートを走り抜けるマシンは爽快さすら漂わせています。

 フェラーリはタイムよりも、なんだか別のセットアップを始めた模様。
 
1 K・ライコネン    マクラーレン・メルセデス  1’37.399    
2 D・クルサード    マクラーレン・メルセデス  1’38.038 0.639
3 M・シューマッハ   フェラーリ         1’38.490 1.091
4 R・シューマッハ   ウィリアムズ・BMW   
5 M・サロ       トヨタ          
6 J−P・モントーヤ  ウィリアムズ・BMW   
7 R・バリチェロ    フェラーリ        
8 J・バトン      ルノー          
9 J・トゥルーリ    ルノー          
10 N・ハイドフェルト  ザウバー・ペトロナス   
 
    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 フリー走行終了後、バスでKL市内に戻ります。悪夢の市内観光つき。一人途中で降ろしてもらおうかとも思ったのですが、どんなものか興味もあったので一応参加してみました。王宮と戦争記念碑をちょっと案内した後は想像どおり、「バティックの店」「貴金属店」だそうで…。旅行会社のマージンの関係もあるから、店に入るだけ入って、速攻抜け出し、集合時間まで近所を散策することにしました。
 やがて見つけた屋台風食堂で、雲呑麺と漢字が書いてあるのを指差して「ワンタンミー」と言ったら通じたので、それを試してみました。結果、出てきたのは「ワンタンスープ」+「チャーシュー焼きそば」…。いやー美味しかったです。また今でも食べたいくらい。お値段は3RM(約100円)で大満足。サーキットがえりでおなかすいてたのでパクパク食べちゃいました。
 外国人はめずらしいらしく、お店のお姉さんが、本当に片言の英語で話し掛けてきます。「どこから?」「日本」「うちのご飯おいしい?」「うん。とっても」くらいでしたけど。

 ホテルへの帰り道、例の一人参加のコが寄ってきました。やっぱり一人でご飯は避けたかった模様で、こっちはもう食べ終わっちゃったんだけど、せっかくなので市内にお付き合いしました。彼女(N嬢)は、なんとこないだのメルボルンにも行ったそうなんだけど、生レース観戦はそれが初めてで、今回2回目だとか…。で、すっかり病み付きになってしまったって。「失業中なのにいいんですかね〜」とふわりと笑う感じがとてもチャーミングです。そういえば、バスで隣の席だった子連れ家族の奥さんも、「私たち本当のレース見るの初めてなんですよ」って言ってました。うわ、うらやましい。初GPが海外なんて。みんな。





2002年03月14日(木) マレーシア!!!

 ホントに行っちゃいました。3泊5日のマレーシア!
 ここからは、マレーシア旅行記&F1マレーシアGP観戦記です。

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 早目に着いたので成田空港のVISAラウンジで時間つぶし。羽田に比べてかなりショボイです、はっきり申し上げて。航空会社のラウンジが幅を利かせているのでしょうがないのでしょうか、人もほとんどいませんでした。
 そこへ、仕事のメールが早くも2通。うおおおお、こういうときくらい、ほっといてくれないものかなと思いつつ、休みを貰っている手前、我慢して対応しましたよ…しくしく。

 旅に関して一切の協調性を持たない私は、団体ツアー初参加です。成田から旗持った人に先導されてぞろぞろ…っていう嫌な予感大爆発だったのですが、そんな悪夢にはならず単独でチェックインし、席も好きなように取れました。ラッキー!
 隣は、旅慣れた感じの男性。日本人かな?と思っていたら英字紙を手にしたので、う〜ん、シンガポールかマレーシアの華人だなと見当をつけました。かなり垢抜けた感もあり香港人かな?とも。紳士的な印象でほっとひと安心。

 が…。このにーちゃん、とんだ困り者であったことが発覚。

 機内食が出て、白ワインなどいただき、くつろいでいたら、話し掛けてきたのです。女に声掛けるってわけではなく、単に機内でたいくつなので話しましょうって雰囲気で、非常に感じが良かったんですけど…。

 とにかく私、ろくに英語できないのですよ!

 もうそれから5時間。ぶっとおしの英語トークはワタクシにとってもはや拷問以外の何モノでもなく…。空港で手を振って別れたときにはホント、どーっと疲れが出ました。

 結果的に、彼は現米国在住の中国系マレー人40歳ということがわかったんですが、いやはや華人はお金(MONEY)の話が大好きですね………彼がマレーシアでの大家族貧乏生活から抜け出し、KL(クアラルンプールをこう称するんだそうで)のレストランで働き、アメリカに行って15年、成功者としてビジネスがてら帰郷するまでの話や、今度マレーシアで始めようとしている金(GOLD)の加工取引ビジネスやら。日米の物価、経済の話やら、パソコンの話やら………。もうヘトヘト。

 そんな彼も、私の旅行目的が“F1レース観戦”で“たった3泊5日で一人ツアー参加”。さらに“スタンドのチケットは現地で買っても数万円”ということには口をあんぐり。目をぐるぐるしながら「日本人は金持ちだね。不況なんてうそじゃないの?キチガイ沙汰だ」とおっしゃってました。

 ……いや……お兄さん…。この機内の日本人、半分以上はキチガイだと思うんですけど…。

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 KLの空港は馬鹿でかいです。きれいです。成田も関空も目じゃありません。10年程前に来たときにはこんな感じではなかったはず…と思ったら4年前完成だそうで。市内もきっと変わっているんだろうなと、心が躍ります。

 空港からホテルまでは、団体バスで。団体大キライなワタクシとしてはとても嫌だったのですが、結構放っておいてくれた上、周りはおとなしそうな二人連れ(結構夫婦が多かった)中心なので、思ったより快適でした。一人参加のオンナの子がいたので、一応挨拶はしたけれど、積極的に馴れ合う雰囲気でもなかったので、安心して単独行動を楽しむことに決定。

 空港から市内まで4車線の高速道路でぶっ飛ばします。空港も高速道路も市内も至る所にF1関連の垂れ幕や旗が出ていて、国を挙げての大イベントなんだなと、マレーシアの意気込みを肌に感じました。外の空気は熱帯独特のもったりとした密度の高い触感です。

 ああ!ついに到着!!!

 ホテルは、一応4つ星で「まあまあ」。日本では京王プラザや高輪プリンス、都ホテルくらいのイメージでしょうか。繁華街からは少し離れているのが難点かつ利点です。
 キングサイズのダブルベッドを一人で使うのはうれしいです。荷を解いてくつろいだ頃にはもう遅かったので、ルームサービスでミ・ゴレン(マレー風焼きそばですね)を注文。成田空港で買った「モエ」も冷えて、至福のひととき。

 部屋には市内のグラビア情報誌「KL」が置いてあり、表紙はご当地ドライバーのA・ユーン。改めて眺めると、凄くカッコいいです。遅いからって馬鹿にして顔までしげしげと見たことがありませんでしたが、まるで香港映画のスターのようないい男じゃないですか!!引退したら俳優になれる。いや、いますぐそうしたほうがいいのでは…。

 このユーンなら夢に出てきてもいいな、と思いながらマレーの夜は過ぎました。


2002年03月13日(水) マレーシアGP観戦記に向けた基礎知識編

 F1慣れしていない数少ない読者様に大サービス(というかK嬢、あなた向けよ!)
 F1の大雑把な仕組みと今年のチーム&ドライバー一覧です。紹介順は昨年の成績順。
※ちゃんと資料を調べてないので間違ってても突っ込まないでね。

◆◆F1の仕組み◆◆
 ・1チーム2人のドライバーで年15〜17戦程度世界各地のサーキットを転戦する
  (最大12チーム24名で争う)

 ・チーム優勝:コンストラクターズ・チャンピオン、と個人優勝:ドライバーズ・チャンピオンがある
 ・1GPは、金曜日練習走行→土曜日は練習走行&予選→日曜日に決勝という流れで行われる

 ・予選は各車最大4回までのアタックで、サーキット1周のタイムを競う。アタックは予選時間中なら自
   由に行うことができるため、このタイミングが運・不運を分けることも多い
 ・予選でトップから107%以内のタイムを出せないと、予選落ちとなる

 ・決勝のスタートは、予選の順位が早い車から2台ずつ設定された枠から一斉に行う。奇数順位の車は
   下図のように、偶数順よりも数メーター前方に枠が置かれる

    ←(進行方向) |  2  4  6  8 …
              | 1  3  5  7 …

 ・決勝は一斉スタートで約300キロのレースを行い、完走車のみ順位が与えられる
 ・決勝レース中には、給油、タイヤ・パーツ交換のためのピットストップが認められており、そのタイ
   ミングが勝敗を分けることも多い
 ・レースごとに1位10点、2位6点、3位4点、4位3点、5位2点、6位1点、7位以下0点のポイ
   ントが当該ドライバーとチームに与えられ、累計ポイントで年間の総合優勝が競われる

 ・シャシー(車体)は各チームの自製が必須だが、エンジン、タイヤは複数供給が認められている。い
   ずれにも、細かい規定(レギュレーション)があり、その範囲内での製造が求められる
 ・車体、エンジン、タイヤにはそれぞれ各社ごとの特徴があって、それらの組み合わせによって「スト
   レートで速い車」「コーナーが速い車」「暑さに強い」など強み・弱みがあらわれる
 ・ドライバーの腕、シャシー、エンジン、タイヤの全てが最高のレベルで揃わないと良い成績が出せな
   いため、物凄い費用がかかる。特に近年は、車の制御にコンピュータを利用した電子制御装置が多
   用されており、莫大な開発コストが発生している

 ・チームの運営は、
   1)各チームのメーカーが出す資金(資本)、
   2)成績によってFIA(えふわん協会)から支給される分配金、
   3)スポンサーによって出される資金、
   を中心として行われるが、その全容は謎に包まれている
 ・上位チームは1)2)3)とも豊富であるため、優秀なドライバーを金に糸目をつけずに契約するこ
   とができる。一方で、下位チームは資金運営が厳しく、スポンサーを持ってくることのできるドラ
   イバーと腕前度外視で契約することもある

◆◆2002年参戦チーム一覧◆◆
【チーム名(略称):本拠地】
 ドライバー#1(国籍)、#2(国籍)
 ※特徴

【フェラーリ:伊】
 M・シューマッハ(独)、R・バリチェロ(ブラジル)

 ※現在、人気、実力とも最高の名門チーム。
  かつてはお家騒動が絶えず、阪神のようなチームだったが、建て直しのため、1996年に当時2回連続の
  世界チャンピオンを獲得したシューマッハとそのブレーン(チーム監督、テクニカルディレクター、
  マシンデザイナー)を招きいれた。チームは改革に次ぐ改革で大変身を遂げ、シューマッハ移籍後5年
  目の2000年、ついに21年ぶりのタイトルを勝ち取った。円熟期のシューマッハが見せる絶対的な速さ
  と、安定したマシン・優れたチーム戦略によって2002年も本命の座は揺るがないようにも見えるが、
  今年度の新車がまだ実戦に出されていない点が不安材料といえる。
  史上最強ドライバーとも言われるシューマッハが絶対的な力を握り、ナンバー2ドライバーは常にサ
  ポートをさせられるという厳しい掟がある。
  車体、エンジンとも伊フェラーリ製

【マクラーレン・メルセデス:英】
 D・クルサード(英:スコットランド)、K・ライコネン(フィンランド)

 ※90年代終盤、最強のマシンとM・ハッキネンという名ドライバーを擁して、フェラーリ・シューマッ
  ハの前に立ちふさがった英国名門チーム。しかし、昨年のマシンが不作でリタイアが頻発し、嫌気が
  さしたかハッキネンが今期休養宣言。速さはあるが肝心なところでミスの出るDCと、天才の呼び声
  高いが、昨年F1デビューしたばかりの超新星ライコネンによって、どの程度やれるかが今年の鍵。
  マクラーレン製シャシー(車体)に独メルセデスエンジンを使用
 
【ウィリアムズ・BMW:英】
 R・シューマッハ(独)、J・P・モントヤ(コロンビア)

 ※一昨年からBMWが名門ウィリアムズと組んで参戦。同年復活参戦のホンダから勝手にライバル視さ
  れるも、それには目もくれず、あっという間にTOPチームにのし上がったのは、流石BMWという
  べきか…。エンジンの力は間違いなく現在ダントツ。M・シューマッハの7歳年下の弟ラルフと、米
  国CARTレースでデビュー年に優勝した天才モントヤという、次のチャンプを狙う2人のドライ
  バーの熾烈なライバル関係からは目が離せない。
  ウィリアムズ製シャシー(車体)に独BMWエンジンを使用

【ザウバー・ペトロナス:スイス】
 N・ハイドフェルト(独)、F・マッサ(ブラジル)…新人

 ※昨年の同僚K・ライコネンにマクラーレン・メルセデス移籍を目の前で攫われてしまった元メルセデ
  ス・ジュニアチームの秘蔵っ子ハイドフェルトが、今シーズンどこまで意地を示すことができるかが
  見所。マシンはフェラーリの1年落ちエンジンだが、年々車全体の仕上がりが向上しており、かつて
  の中堅チームという位置付けから一歩抜け出た印象がある。
  マレーシアの石油会社ペトロナスがメインスポンサー。
  ザウバー製シャシー(車体)に伊フェラーリの旧型エンジンを使用

【ジョーダン・ホンダ:英】
 G.フィジケラ(伊)、T.佐藤(日)

 ※ホンダがエンジン供給している2つ目(!)のチーム。かつてはトップ4を形成していたが、年々
  (特にホンダが絡んでから)ポジションが落ちている。オーナーがドライバーを「消費」するタイプ
  のチームで、昨年から今年のフレンツェン解雇→アレジスポット契約→琢磨、トゥルーリ→フィジケ
  ラへの激しい入れ替わりなどが、却ってマシンの戦闘力低下に繋がっている懸念もある(ドライバー
  もテスト走行など開発の重要なファクターであるため)。
  今年は佐藤琢磨のデビューで“日本的には”注目が集まっている。
  ジョーダン製シャシー、ホンダエンジンを使用。

【BAR・ホンダ:英】
 J・ヴィルヌーヴ(カナダ)、O・パニス(仏)

 ※99年、ホンダ復活!と鳴り物入りで参戦し、ホンダのメインチームとして将来の「オールホンダ」化
  を図っていたが、鳴かず飛ばず。参戦初年度、2年目あたりは、実況アナが、ことあるごとに「ホン
  ダ・パワー」だの「日の丸カラー(失笑)」だのと持ち上げていたが、最近はすっかり影が薄くなっ
  てしまい、80年代のホンダ全盛期を知るオールドファンには寂しい限りである。
  元ワールドチャンプ、J・ヴィルヌーヴも“いぶし銀のパニス”とトントンの走りしか見せられず、
  「97年の優勝は車の性能だけ」とささやかれ、チームもドライバーも今年あたりが正念場か?
  シャシーはBAR、エンジンはホンダ製

【ルノー:英】
 J.トゥルーリ(伊)、J.バトン(英:イングランド)

 ※フランスの自動車メーカー、ルノーが「ベネトン」チームを買い取って「オール・ルノー」でF1に
  完全復活。昨年はマシンが仕上がらず、フィジケラ・バトンの2人のドライバーが相当泣かされ、特
  に2年目の若いバトンは一昨年とのパフォーマンス差に、クビの噂も耐えなかったが、今期マシンと
  ともに急浮上も見られそう。“予選番長”トゥルーリは、その速さを決勝で見せれば表彰台の常連も
  ありうるが…。
  シャシー、エンジンとも仏ルノー製(スタートを制御する装置はなんと日産の技術だそうだ)

【ジャガー:英】
 E.アーバイン(英:アイルランド)、P・デ・ラ・ロサ(西)

 ※元フェラーリのセカンドドライバー、E・アーバインが「同じチームの同じマシンでは誰もMシュー
  を倒すことができない。だから自分は移籍して、シューを倒す」大言壮語して乗り込んだチームだが、
  マシンの戦闘力不足と上層部のごたつきで、すっかり下位グループの仲間入りしてしまった。
  そして今年のマシンは早くも冬のテスト期間中に「大失敗」の烙印が押されてしまう始末…。優美な
  ジャガー・グリーンがサーキットで泣いているように見える。
  シャシーはジャガー。エンジンはコスワース(=ジャガーの現在の親会社フォードエンジン)
 
【アロウズ:英】
 H・H・フレンツェン(独)、E・ベルノルディ(ブラジル)

 ※オーナーの特徴か、毎年生臭いドライバー交代を行うチーム。今年も、プロストチームの倒産騒ぎで
  シートを失ったフレンツェン獲得のために、既に契約を交わしていたドライバーを追い出すなど、色
  々お騒がせだ。その分の労力をマシン開発に使ったほうがよいのではないかと思うのだが。
  フレンツェンは過去4勝したことのあるベテランドライバー。昨年ジョーダンチームから突然の解雇
  を受け、移籍先のプロストは倒産と不幸続きだが、まだまだやれるところを見せることができるか。
  若手の台頭著しいだけに厳しい一年となりそう。ベルノルディは俗に言うスポンサードライバー。
  アロウズのシャシーに、ジャガーと同じ非力なコスワースエンジン搭載

【ミナルディ・アジアテック:英】
 A・ユーン(マレーシア)、M・ウェバー(オーストラリア)

 ※「サーキットの露払い」ミナルディ。弱小チームの代名詞のように言われている。昨シーズンからマ
  レーシア中の期待と資金を背負ったA・ユーンという持参金つきドライバーを参戦させることによっ
  て、開発資金を獲得し、今シーズンの最下位脱出を狙っている。
  ただし、ユーンは…。フォーミュラ・ニッポンからのステップアップだが、ハッキリ言って日本です
  ら決して速いドライバーではなかったので、期待薄。
  ミナルディのシャシーに、エンジンは…アジアテックってなんだっけ?プジョー?(ごめんよ〜〜)
 
【トヨタ:独】
 M・サロ(フィンランド)、A・マクニッシュ(英:スコットランド…だっけ?)

 ※今シーズン注目の的。世界最大の自動車メーカーが満を持しての登場。参戦に際しては、ただでさえ
  「あのトヨタが」と危機意識を持って迎えられたうえ、そこらじゅうのチームから人材をヘッドハン
  トしまくったため、かなりうらまれているらしい。開幕前のテスト成績はいま一つで「いかにトヨタ
  とはいえ、F1はそんなに甘くない」と散々貶められていたが、実戦では想像以上に良い車を出して
  きているようだ。開幕戦では運も味方したとはいえ、6位獲得。直線の速さはBMWに迫るタイムを
  出している。サロは日本で走ったこともあるベテランドライバー。Mシューが骨折で欠場した際の
  フェラーリで代役出走し、表彰台に乗ったこともあり侮れない。マクニッシュはル・マンでトヨタと
  組んで活躍したドライバー。こちらも大ベテランだがF1ではルーキー!

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 長々お疲れさまでした。ってなわけで、F1とはある意味トランプの「大富豪(大貧民)」のようなスポーツで、「強いやつはより強く、弱いやつはより弱く」なんですね。ドライバーにとっては、いかにして腕をアピールして上位チームにステップアップするかが大テーマになっているわけです。そんな風に見るときっとわかりやすいんではないでしょうか。


2002年03月12日(火) 我ながら浪費だとは思いますが

 ネイルサロンで、スカルプチャーをつけました。

 スカルプチャーって、興味のない人はご存じないでしょうから解説。

 人工爪の一種。
 ふつうの付け爪が、先に爪の形を作っておいて、上から貼り付けるのに対し、スカルプチャーは、やわらかいアクリル樹脂を爪の上(と先端)にかぶせて、固めるという方法をとります。
 つまり、自分の爪の上に、新しい爪ができるようなものですね。もちろん、先端のほうはアクリルだけになりますので、その形成には結構技術が要るようです。
 アクリル樹脂なので、爪よりも硬くて丈夫であること。付け爪よりも、自分の爪に形がフィットしている上、接着剤などでつけるわけでないため、はがれにくいことが特徴です。クリア(透明)とナチュラル(爪色)とラメ(透明ラメ入り)があります。

 お代は爪10本で12000円(爪のお手入れ、スカルプチャー、カラーリング込み)。で、せっかく美しい爪に変わったからということで、フレンチネイル(爪の先端部分だけ色を変える)にしてもらい、更に、1本だけフレンチネイルの色の変わり目に、ジュエリー(キラキラの人工石)を8個ネックレスのように並べてもらって…。
 合計17800円+消費税也。

 爪の形は、スクエアオフ(その名のとおり、四角い爪の隅だけ丸く削る形。この他にラウンド、オーバル、スクエアなど色々な形があります)
 爪のカラーリング(地色)はパールホワイト。フレンチネイルの先っちょは、薄紫でエアブラシ。ジュエリーは、オーロラ。

 普通フレンチネイルって、爪の地色はピンク系を中心に、爪らしく可愛い色にして、先っぽは白くすることが多いんだけれど、私は手がでかく色白でも華奢な指でもないので、甘い色や濃い色が似合わないのです。したがって、フレンチも逆フレンチ&クールな色を目指しました。よって、この「白系+先に青系」の完成!
 
 う〜ん、我ながら浪費だと思います。だって、何も生産性がないんですもの。

 でも、爪を飾ることって、花を部屋に飾ることと似ていて、きれいなものが身近にあることによって、とても豊かな気分になります。それがたった1〜2週間程度の寿命だとしても。
 どんなアレンジにしようかな、と考えることも、やはり花と同じですごく幸せなひと時です。今回は、マレーシアで着る服に合わせたカラーリングを考えて…。だし、以前には「花柄シバリ」という条件で女だけの旅行をしたときに、花柄のネイルアートをいれてもらったり。日常の仕事の場で大丈夫そうな範囲でおしゃれを考えるのも結構楽しいです。

 と、言いつつも、サロンの帰りの電車で「18000円。他に使うとしたら、あれも買えた、これも…」と思ってしまうあたりが庶民の悲しさなんですけどね。とほほ。
 決して美人でもない、十人並みにも劣るワタクシが、爪だけ手入れしてどうするんじゃ、っていう悲しい心の奥底の声もありますし…。

 以前、同僚♂には「蚊取犬さん。その爪って自分ではできないよねぇ…。いくらくらいするの?そういうもの」って聞かれて事実を伝えたところ「すごいなー、女って」っていう感想をもらったことがありますが、もちろん自分の彼には内緒です。無粋なヤツだから絶対理解できず「馬鹿でぇ〜」って思うに決まっているから。

※0324アップ時点の補足
 その後、『SPA!』3/26号で「デフレ知らず? 女のまわりの“びっくり!!プライス商品” 」という記事発見。「キミの彼女がこういう爪をしていたら、2万円は下らない」などとスカルプチャーに関する記載があり、同僚から指摘を受けてしまいました。(その他はブラジャーとか石鹸とかストッキングなど「スーパーで買えばこの値段の身の回りの品をこんな値段で買うやつがいる!!って感じのモノが中心でしたね)

 ついでにいえば、その記事中に「彼女が1万5千円のクリームを使っていたら許せるか」「自分が1万5千円のクリームを使っていることを彼氏は許してくれると思うか」というアンケートが載っていました。「値段を教える」、「教えない」は別として、「許す」「許さない」は違うんじゃないかしらと思ってしまいました。
だって、自分のお金で買ったクリームですよね?何を買うのも自由なのでは?

 …と、ここまで考えて、「もしかして、高いクリーム買う、かつ、『SPA!』読者が喜んで付き合うっていうタイプのオンナのコは、基本的に全て“男の奢り”で普段デートしているから、男にも文句言う権利があるってことなのかしら」とまたまた深く考えて見ましたが、いかがなもんでしょうか。

 『AERA』あたりだと、同じ「オンナが使う高額商品」でも違う切り口で書くんでしょうけど。「高額商品に癒しを求める働く女たち」みたいに…。“働く”と“癒し”がキーワード。自分の金でひと時の優越感を求める女が中心テーマ…。自分は「そっち」にくくられるんでしょうが、だから『AERA』ってキライなんですよね。だあああ!もう、ありもしない記事に近親憎悪してどうするんだ、お前。


キューピー |MAIL