10月2日のこと 近ごろはMDを片手に速記の依頼にみえるお客様も増えた。昨日もそう。 今回のお客様はテープにダビングしてくれて、念のためにとMDも持っていらした。 納期が厳しい。「出来たら金曜日の夕方までに欲しいのですが・・・」。丸二日。かかれば数時間で終わるけれど、細切れにしか時間のとれない私にはかなり厳しい納期。 さあて、いっちょうやったるか、と始めると・・・。録音状態があまりよろしくない。かなり広い部屋での会議のようで、残響がひどい。例によって音の海から言葉を拾い集める作業にかかる。
それでも120分テープの片面が終わり、B面へと進むと、「むむむ」。A面と同じ。 ダビングするときにオートリバースになっていなかったのかどうか、とにかく残りの30分の音がテープにはない(MDにはあるけれど)。 朝一でMDを持っている友人に頼んで借りようと思い、本日の作業はここまで。
10月3日のこと 友人に電話を入れると、あいにくMDの所有者、ご子息がお留守。それでも連絡をとってくれるも、なんと「MD壊れてるんだって、ごめんね」とのこと。万事休す。しかし、塞翁が馬。 こりゃ、ここらでMDを買うっきゃないってことだよね・・・。
まずはインターネットで下調べ。この際、録音機能もついていた方がよい。会議、録音とくれば、メーカーはSONYと決まったようなもの。2タイプあるけれど、2万円台のもので十分という情報を仕入れて、いざ、Hデンキへ。
ところが、Hデンキには3万円代のものしかない。あれこれながめていると、ちょうどSONYの営業の方が来ており、「今の時間だと、札幌に在庫があると思うので、明日の11時には入りますよ」とおっしゃる。しかし、使いたいのは「今」なの!! でも、買うっきゃないって決めて来たんだよなあ・・・。ここで勇気を振り絞って、「あのー、注文しますから、明日までお借りできるMDってないですか」と聞いてみる私(あつかましいオバサンだねーーー)。 そこはHデンキさん、これでよければお貸ししますよ、とパイオニアのおしゃれなピンクのタイプのものを差し出してくださいました。
帰ってからまずはカセットテープにダビング。MDのままでは停止、巻き戻しがかなり大変なのです。30分をダビングし終え、起こす作業も順調に終わり、何とかギリギリメールで金曜日じゅうにお客様に送信することができたのでした。
10月4日のこと Hデンキさんから10時過ぎに電話。「今日は何だか荷物が早く着きました。ご用意できてますからいつでもどうぞ」とのこと。 借りたMDを手に早速に出かける私。新品MDを手に、一目散に帰ってきました。 フットコントローラー(足で再生・停止などの操作をするもの)も求めたので、あれこれ線を接続し、さあ、MDを入れて試してみるぞ! ところが、がーん。MDがない!! お返ししたパイオニアのMDの中に入れたまんま。そりゃあないぜ。 また一目散にHデンキにもどり、ゼーゼー。
余談 MDって、音楽を聴くにはなんの問題もない装置だろうけれど、会議の記録となると、テープにはやっぱりかないません。 ちょっと戻す、という操作にたいそう弱いのです。ボタンを押すタイミングですぐに頭まで戻ってしまいます。ああ、もーーー。
カレンダーがあと3枚。 早いねえ。
教室のスケジュールを更新しなくちゃならないのに、始めればそう時間がかかる作業でもないのに、かかれずにいます。 こうしてやることがたまっていくのだわあ。
とかちプラザ「楽しいパソコン(ワードとエクセル)」全6回の5回目。 エクセルの講習に入り、まずは画面まわりをあれこれと説明。 エクセルは、巨大なシートの左上の一部が見えているという感覚をまずもっていただきたくて、その辺の説明から始める。 そうではあっても、練習で使う範囲はごく一部でよいので、一つのセルはできるだけ大きく表示されている方がわかりよいので、画面の倍率(ズーム)を変えていただく。 「100%の上は200%しかないけれど、ズームの三角ボタンを押して、お好きな数字を入力し、エンターを押してみて。120にも150にもなるよ」と説明すると、「へー、知らなかった」という声があちこちから聞こえてくる。ワードでもエクセルでも、例えば文字サイズを変える場合も、好きな数字を入力してエンターで、リストにないサイズにすることも可能。
ここまではよかったのだが、続いて、データを入力する段になり、「あれあれ、先生、どうしてここに打たさっちゃったの?」の声。お席に行ってみて、まずは笑ってしまいました。「ほんと、ほんと、どうしてここにこう打てたわけ?」と私も不思議。
だって、ズームの倍率を指定するボックスに「=123*123」てな具合に入ってしまっているのだもの。 打つことは打てるけど、たぶん「大きさが正しくありません」とパソコンに怒られるはず。怒られる前に気づいた彼女は、それでもあわててしまったわけです。何のことはない、バックスペースなどで消せばよいだけなのだけれど・・・。
いつも思うのだけれど・・・ 「打たさる」って日本語としては×だと思うのだけれど、「打たさる」んだなあ。
2003年09月28日(日) |
9月27日(地震の翌日) |
たくさんの方からお見舞いの電話やメールをいただきました。 その中に神戸在住の高校までの同級生Sさんのものがあり、大震災経験者の彼女は、実家の池田のことを非常に心配しています。「断水らしいので、食料やらお水やら送りたいぐらいだけど、こう離れていると何にもできないよー」と泣きそう。 彼女の実家は私の実家とも近いので、「今日、池田に行くから様子を見てきてあげるね」とメールを入れて、ありったけのバケツにゴミ袋を入れてその中に水を入れ、コンビニでペットボトルのお水数本と、すぐに食べられる食料を仕入れ、池田に向かいました。 彼女の実家の近くに、妹のだんな様の実家もあり、ここにも寄ることに。
数年ぶりに会ったSさんのお母さんは、うちの母より少し年上だけど、とにもかくにもお元気そうで何より。お水と食料に「いやー、わざわざ来てくれてありがとうね」と言ってくださいました。妹のだんな様の実家の方も、「家の中、わやわやだったの、昨日1日で何とか片付けたさ。でも見て、これ、壁もちょっと壊れちゃってさ」とは言うもの、やっぱりお元気で何より。
私の実家はスーパー元気な父がいるので大丈夫だと思っていたけれど、それでも元気な顔を見ると、やっぱりよかった、よかった。 お風呂の残してあった水でトイレは何とかしのいでいるとのこと。しかし、たっぷり張られていた水が、地震で三分の一ぐらいになっちゃったとのこと。家に水槽がある方は、皆さん大変だったらしいです。
トイレに行きたな、と思ったけれど、そうか、水出ないんだよな。そろそろ帰ろうか、と帯広に戻ってきました。
千代田大橋がまだ通行止めで、温泉から池田に向かう道路も不通なので、行きは帯広−池田間を高速利用。帰りは池田の青山−筒井温泉−十勝川温泉という迂回路をで帰ってきました。池田がこんなに遠いところになってしまうなんて・・・。
2003年09月27日(土) |
9月26日(地震の数時間後) |
午前中に予約が入っていた生徒さんのお一人から「地震で母が具合が悪くなってしまって、今日はお休みします」という電話がありました。あとのお二人は元気にお見えになりました。 スタッフのMさんの自宅は、戸棚の中のものやその他もろもろ、転落したものが多く、片付けに3時間かかったと言っておりました。
お昼に食事に外に出ると、藤丸が5階、6階は閉鎖しているという張り紙があるものの、平常営業。六花亭に行くと、いつもはたいてい満席で、数分待つのが常なのに、3分の1ぐらいの席が空いていました。
夕方、実家の池田が気になり、様子を見に行くことに。 国道が豊頃方面が通行止めということをテレビで伝えていたので、十勝川温泉周りで行こうと思ったら、温泉に抜ける橋の手前から大渋滞。幕別までは大丈夫なのだからと、Uターンして38号線を東へ。 ところが、幕別から池田に向かう途中の十勝川を越える千代田大橋が通行止め。橋の手前の係のおじさんに尋ねると「昼間では通してたんだけど、点検してズレが見つかったので通行止めになったのさ」とのこと。あややー。 十勝川まで引き返す時間を考えると、夜の音更の講座に間に合わなくなってしまうので、池田行きは断念。
2003年09月26日(金) |
9月26日(地震の直後) |
午前4時50分。ガタガタという揺れで目を覚ます。この地域に暮らす者として地震にはかなり免疫があり、いたって冷静な私。「今におさまる、今におさまる」と念じながらも、だんだん大きくなる揺れに「ウソでしょーー」という思いが頭をよぎるものの、ストーブもつけていないし、ガスがついてるわけでもないし、揺れが収まるのをじっと待っていました。
続いて、NHKをつけ、かなり大きな地震だったことを知るわけですが、津波警報が発令されても、ここ帯広はその心配もなく、倒れた冷蔵庫と電子レンジを元に戻し、教室を見にいくと、17インチのCRTディスプレイが2台、1台は床に、1台はイスの上に落ちていましたが、壊れている様子はなく、ひとまず安心。 書類棚がひっくり返ったり、自宅ではピアノの上においてあったものがすべて転落したり、ということはありましたが、これといって支障はなし。
池田の実家が心配で電話をかけるのだけれど、やっぱりつながらない。もう少しあとでかけ直そうと、テレビをつけつつ、テレビの前のイスで眠り始める私。同居人のレンも、さすがに不安そうに、足元で寝ています。 6時ごろに再度、強い余震。目の前のストーブがグラグラ揺れています。本当に、ストーブをつけていなくってよかった! このあとに札幌在住の息子から電話が来るも、なかばねぼけていたせいもあり、「大丈夫?」という問いかけに「うーん、それでなくてもいつも散らかっているから、ちょうどいいお片付けのチャンスだね」と答える余裕。 テレビでは津波の情報と、苫小牧の石油タンクの火災のニュース、そしてけが人の情報を繰り返し伝えています。 帯広のこのあたりは停電もなく、断水もなく、倒れたものを元に戻せば「地震、本当にあったの?」と思えるほど、日常と変わらぬ光景でした。
夕方、NTTの販売店だというN社(実名を書きたいところ・・・)の営業マンが現われる。最初から調子がよすぎで、普通なら簡単にお引き取り願うところなのだけれど、教室の電話は7年前のもので、回線も2本あるけれど、1本がISDNで電話のみの使用、1本はADSLでパソコンで使用、FAXもこの番号、しかもADSLでIP・PHON(インターネット電話)の申し込みもし、月額利用料も払っているのにこちらはまだ活用していないという、ちょっとどうにかしたいよな、という思いはずっと持っていたので、ついつい話を聞いてしまった。
「月々、どれくらいNTTにお支払いですか? 今、お支払いの金額よりも安くなるのなら、新しい電話に変えてもいいですよね」と、たみかけるように軽快なセールストーク。「基本料金も我々で安くできますから・・・」。確かに、今の金額より安くなるのに越したことはないわけで、ついつい話に乗せられてしまう私。
このセールスマン氏、今日、札幌からやってきて、明日はもう釧路に行ってしまうんだと。考えるに、これも手の内なのでしょう。たぶん、しばらく帯広にいるんじゃないの・・・。 道新の講座を控えていたので、これ以上、おつきあいしている時間はとれない旨を伝えると、では後ほどまた出直してきますということでいったんはお帰りになった。
再度、今度は二人連れで現われた。手には見積書と、もう1枚は判を押せば完了の契約書。この見積書が「ふざけるなーーーー」というもので、たぶんそうだろうと思っていたけれど、事務用の基本料金を家庭用に切り替えて、コストダウン。家庭用に切り替えた時点で広告料が発生しなくなりさらにコストダウン。 事務用デジタルの主装置に、電話機が2台、月額リース料は1万円とちょっと。で、なんと7年リースの84回。ということは、90万円近い代物なわけで、そんなばかなことってある??? しかも、事務用に切り替えて、広告代がなくなりますって、何考えてるわけ???
話を聞くだけで、購入の意思はさらさらなかった私。しかし、それを伝えると途端に語り口調が変わるセールスマン氏。「ここまで足を運ばせておいて、買う意思がないって、あなたどういうつもり」と言わんばかりの物言い。「うちね、NTTのすぐそばだから、他の機種も比較検討したいので、明日にでもNTTに行って話を聞いてくるから、もうお引き取りください」と私が言っても、「見積もりを出させておいて、ほかから買いますはないでしょう」とおっしゃる。「そんなの商売やってて、当たり前じゃないの! おたくはいつもこんな強引な方法をお使いなわけ? これ以上、まだ頑張るのなら、考えるよ!!(消費者協会とか、はいはい道新とかね・・・)」とぴしゃりと言って、お引き取りいただきました。
Sさんご持参のプリンタ。数年前に買って、ほとんど使っていないとのこと。「あらあら、それじゃあまずヘッドクリーニングが必要ですね」というわけで、試みると、「ウイーン」と初期の動作は問題ないのだけれど、そのうち「ガガガガガ・・・・」とヘッドが右端に寄ったまま動かない。こりゃお手上げ。病院に連れていかなくっちゃ。
プリンタの修理の場合、ヘッドの交換だけでもどうかすると数千円。駆動部分の交換となると、1万円は超えるだろうなということは見積もりせずともわかるのだけど、一応見積もってもらうことに。Sさん、大正5年生まれ。電器店との折衝は私が請け負うことにしました。
Hデンキに持ち込んで、修理の見積もり代に1000円を支払ってきました。これはいざ修理となると、内金として扱われるものだけれど、何でもお金のかかる時代なんだわ・・・。見積もり代がかかるのも、実のところ札幌まで送る配送料云々を考えると、致し方ないけれど。
さて、見積もりの結果が本日電話で伝えられました。1万2000円!!覚悟はしていたけれど(私のプリンタじゃないけれど)、やっぱりね。
そこで人生の分かれ道。あなたは修理代に1万2000円を支払いますか、新品プリンタを1万5000円で買いますか? ものすごく愛着があって、何としても手放したくない、このザラザラの印字具合がまたよいというのなら、1万2000円は惜しくないかもしれないけれど、印刷スピードが格段に速くなり、印字も鮮明、インクのコストもたぶん安くなるはず、というもろもろを考えると、新品を買うよね。 見積もりの1000円を新品プリンタの内金にしてくれないかなあ・・・。
とかちプラザエンジョイスクール「パソコン特別講座」の1日目。私が担当するのは「楽しいパソコン(ワードの応用&エクセル)」。午前の部、夜の部とも24名の定員びっちり。人気が高いプラザエンジョイ講座だけれど、今回は特別講座ということもあり、特に午前の部の人気は相当なものだったよう。受付時刻の2時間前から並んだという方も! キャンセル待ちの方もかなり出たそう。
さて、今回は7月、8月に開催の「キーボードから学ぶパソコン(10回)」を終えて参加された方も数多くいらっしゃり、見覚えのあるお顔がたくさん。前回の講座ではもちろんパソコンは初めてという方がほとんどだったので、文章が打てるようになるまでがターイヘンでした。しかし、皆さん、本当にお上手になられました。たまには、「札幌」が「札ポロ」とか「今日のおかず」が「器用のおかず」になってしまう方がいらっしゃるけれど。
いつもは講師の私も受講生の皆さんもちょっと緊張気味の初日なのに、知った顔が多いと、緊張感がほぐれてよい感じ。初日から快調に飛ばした私でした。
1.嫂 2.馭す 3.唐黍 4.襁褓 5.鬣 6.轆轤 7.艀 8.鵙 9.糶 10.霽・れる さて、上の10問のうち、いくつ読めますか? 「全部読めない、お手上げ、こんな字、見たことないよ!」という方も多いでしょう。でも、ご安心を。読めなくて普通です。半分読めたらグレート! 2個読めてもエライ! 1個でもなかなか。
とある団体に入力を依頼された原稿に出てきた漢字なのですが、かくいう私も部首や手書きで探して、そうだった、そうだったと思ったものばかり(そうだった、とも思わず、こんな字、見たことないよ! というのも幾つか)。
さて、正解は、とお知らせしたいところですが、パソコンの前にいらっしゃる皆様、手書き入力や部首で検索する方法で調べてみーー。もちろん、漢和辞典でもよいけれど・・・。
|