2003年07月16日(水) |
新聞に載ったよ(1) |
7月16日付北海道新聞夕刊(十勝版)「十勝野」に私の原稿が掲載されました。 以下、掲載文です。
高齢者に根強いパソコン学習熱−不安、苦労 乗り越え喜び
デジタルデバイドという言葉がある。パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使う人と使わない人との間に生じる社会的・経済的な格差のことをいう。 その対策の一環として一昨年、国を挙げての無料のIT講習会が各地で開かれた。これを受けて帯広市が主催して、とかちプラザなどで開いた講習会の受講者数は、一昨年が三千九百三十八名、昨年は二千百二十一名という人気ぶりだった。 十勝管内では本年度、市町村による講習会の開催は減ったが、初心者のパソコン講座に対する要望は根強く、そうした講座に参加される人の平均年齢は、数年前に比べると確実に高くなっている。全国的な統計でも、インターネットの利用率は六十代でがくんと落ち、この年代向けの講座の充実が望まれるが、最近では高齢者の団体独自の講習会も各種開かれるようになった。 高齢者がパソコンを学ぼうというとき、よく口にするのがパソコン用語を覚える困難さだ。カタカナならまだしも、キーボードは英語のオンパレードなので「バックスペース」と「スペース」で悩んだり、「デリート」が探せなかったり、これだけでもかなりのストレスだろう。 インターネットの実習でホームページや電子メールのアドレスを入力する際も一苦労。「アットマーク(@)ってどこ?」「ドット(.)は?」とあちこちから聞こえてくる。アルファベットの小文字で悩む人も多い。
今日の講習会はフロッピーに保存してあるサンプル文書を開く練習から。 その前に作業をやりやすくするためにあれこれ設定を変更していただこうと思ったら……。
とかちプラザのパソコンは、ツールバーに並べるものを大きく変更しようが、画面の表示のあれこれを変更しようが、次回の起動時にはすべて最初の環境に戻ってしまいます。 お年を召した方にはアイコンサイズは大きい方がよかろうと、「今日はこの後、フロッピーからファイルを開くということをやるのですが、その前にツールバーの設定を操作しやすいように変更しましょうね。メニューバーの表示、ツールバー、ユーザー設定と進んでくださいね。オプションのところの「大きいアイコンを使用する」をクリックしておきましょうね」と操作を説明し、その後でファイルを開く操作に入りました。
ファイルを開く操作はとても大切なので、「いったんワードを終了させて、もう一度今度は自力でファイルを開く操作をやってくださいね」と指示すると、ワードを開いて「表示−ツールバー−ユーザー設定」と進んでしまう方が数人。 確かにファイルを開く操作の前にその操作をやっていただいたのだけれど、「それはファイルを開く操作とはナアンニモ関係ないんだよ」と説明する私。言われたとおりに操作ができるようになるだけでも大変なことだけれど、「オーノー ミナサン イイデスカ ワタシノニホンゴ ワカリマスカ ヨークキイテ クダサイネ」と言いたくなってしまうこともあるわけで……。
シルバー人材センター主催のパソコン講座初級にご参加のKさん。数年前のワープロ講座にもご参加で、「いやあ、あのときにローマ字習ってよかったよ」とニコニコ顔でおっしゃいます。今回は全くの初心者の方が20名。その中にあって、ワープロ講座の受講経験有りは頼もしい。がしかし……。 「先生、ごぶさたって変換できないんだけど」と思案顔。どれどれ……。「Kさん、ごぶさったって打っちゃ、ダメですよ」。ローマ字がわかっていることと、日本語をスムーズに入力することはこれまた別問題なのね。
この講座では「名前と住所を打ってね」という作業を何度となく取り入れるのですが、皆さん、名前は悩まずに入れられるようになったけれど、住所はやっぱり大変。「条」と「丁目」のハードル高し。「じよう」とか「ちようめ」あるいは「じょ」と打って変換してしまう方が多いのです。このハードルを越えるのに何度もトライする皆様。そうして力がついていくわけですが……。はあ、日本語を恨んじゃうなあ。
現在、とかちプラザで初心者の講習会を3つ担当しています。進度はいずれも似たようなもの。なので、「どの講座でどこまでやったっけ」と悩むこともよくあり、「この話、したよね」と生徒さんに確認を求めることも。聞かれた生徒さんは生徒さんで、「聞いたような気もするけれど、どういうことだったかよく覚えていない」ということもよくあり。 こんな私の強い味方はアシスタントのNさん。そんなこともあろうかと私の説明内容をメモしておいてくださる。ありがとう!!
さて、この3つの講習会で使っているテキストに「帯広・十勝」と入力する練習問題があるのだけれど、これが曲者。 しかも、この春よりとかちプラザのコンピュータルームは起動時に常に既定の環境に戻るようになっているので、学習機能すら働かない。 「おびひろ・とかち」と続けて入力すると、「帯広・と価値」となってしまうのです。
文節の長さ変更の操作が理解できていればOKなのですが、初心者の方には難関。「・(中点)で確定した方がうまく入力できますよ」とまずは説明することにしています。
2003年06月04日(水) |
お待たせいたしました |
やっと6月分のスケジュールを更新しました。 日記も久々。フー。 1年で最ものんびりできる4月。1年で最もハードな5月。 3月決算で、この関係だけでも大変で、おまけに出張の講習も待ってましたとばかりに始まり、気がつけば6月。ああーーー。 新たな年の始まりと思ったのはちょっと前の気がするのに、気がつけばもう1年の半分が過ぎてしまうではありませんか!!
昨日、今日と、やっと春らしいというか、初夏らしいという天気。 とかちプラザはいまだ冷房が入る時期ではなくって、ちとつらい。 教室は窓を開けて換気扇を回せばまだ大丈夫。
商店街花いっぱい運動が今年も始まりました。藤丸から駅までの平原通りは昨年よりは美しくなっています。駅前の四季彩広場も日々、花が増えています。 教室の玄関先にもサフィニアにベコニア、ビオラを植えました。今年はミニバラにも挑戦。 そうそう、中央公園にも「冬の遊園地」メンバーで花壇を作りました。私は土曜日の水やり当番。この花壇にはキャベツも植えました。水やり当番より、青虫退治当番になるんじゃないの、という声もチラホラ。
とかちプラザのパソコンが新しくなりました。 OSがWinXPに! ディスプレイが液晶に!! ついでにマウスが光学式に!!!
今まで机の上を占領していたCRTディスプレイの威圧感もなく、マウスの動きもスムーズ。 起動までに要する時間、終了に要する時間も今までの何分の一。
今日からスタートのプラザエンジョイスクール、キーボードから学ぶパソコン。今までは起動・終了の練習といっても、時間がかかってしまうので、「終わり方は今日の最後にご説明しますからね」、と済ませていたのが、「終了させてみましょうね……、もう一度起動させてみましょうね」という練習までできました。 新しいってステキ。
4月は年度替りで市や町といった団体が主催する講習会はないので出張の仕事量がぐんと減ります。そういった比較的暇な時期に、テキストの改訂作業や生徒さんのデータ管理やあれこれ雑用を片そうと思いつつも……。思いつつもと思って、はや数年。 あっという間に5月になり、5月になれば一気に出張の講習会が増え、日に何度もスケジュール帳に目をやって、「午前中はあそこで、午後があそこ、夜はこうだからその合間の何時ごろに銀行へ行って、ご飯はこの時間に食べられるかな……」という毎日。 そこそこ忙しくても、遊ぶ時間は確保したいわけで、そうするとまたまたあれこれ雑事がたまる一方となり、また来年の今ごろ、あーあ、と思っているわけでしょう。
今月は外部の講習会としては3団体、4講座が同時進行。どんな皆様とお会いできるか、楽しみ、楽しみ。
教室の5年前のパソコン。DESKPOWERのSV237というモデル。1台はハードディスクが故障してしまって、お払い箱寸前。もう1台はWindows95で、月に一、二度出番があるかどうかというところ。 その2台をリニューアル。 3GBしかなかったハードディスクを20GBのものに変更。OSをWin2000に変更。メモリも増設。CPUの能力は情けないものだけれど、リニューアルした結果は快適、快適。
もう1台、富士通のDESKPOWER C/50L。Win98だけれど、教室のあれこれ入力用に最も活躍しているパソコンも、この際、リニューアルということで、作業に取りかかる予定でおりました。 ところが・・・・・。
教室の講習用にフル稼働のNEC MA66Hが動作不能。電源を入れると、キュルキュルと異音。こりゃ、ハードディスクがいかれたのね。なぜ、このタイミングでいかれるわけ。
DESKPOWER C/50L用に用意したハードディクスをMA66Hで使うことに。 後継者が来てくれたのを見届けて、自らの進退を決めたMA66H。
折しも帯広は市議会議員選挙で、長老議員が随分お辞めになりました。市議選でも、道議選でも二世議員が随分誕生しました。 この場合、姿形がちょっと若返っただけで、CPU及びハードディスクはそのまんま、っていうことでは・・・・・・。
2003年04月26日(土) |
きょうはいしゃにいく |
「きょうはいしゃにいく」と続けて入力して、「今日歯医者に行く」「今日は医者に行く」の二通りに変換する方法、わかりますか? 文節の区切り変更のお話です。 「今日」「歯医者に」「行く」、「今日は」「医者に」「行く」、どちらにしても文節は三つ。 初めの文節を「今日は」までにするか「今日」にするか。 日本語の変換システムによって違うのだけれど、多くの方が利用しているMS−IME(2002をお使いの方はさらにスタンダード)の場合は、区切りを伸ばしたい場合はシフトを押しながら右矢印(→)、縮めたい場合はシフトを押しながら左矢印(←)を押し、変換したい長さが反転したところでスペース(または変換)を押します。
ここではきものをぬいでください わたしはしりたい レッツ・トライ!
お年を召した方にとっては、新しい言葉を覚えていくだけでも大変なことです。ファイルとフォルダでさえ、大変。ワードで作成した書類はファイル。エクセルで作成したシートもファイル。デジカメの写真のデータもファイル。 ファイルを入れておく入れ物がフォルダ。
ウィンドウズパソコンにはマイドキュメント(あるいはマイピクチャ)という自分の書類入れのフォルダが最初からあります。作成したファイルはマイドキュメントにどんどん保存すればよいけれど、ファイルの数が増えてくると、以前作ったファイルを探すのが大変になってきます。 そこでフォルダで管理しましょう、となるわけです。もちろん、最初からいくつかフォルダを作成しておき、保存するときに、このファイルはこのフォルダに、と指定してもOK。
音更のパソコンサークルで、フォルダの作成作業に取りかかったのですが……。 私の予定では、マイドキュメントに「練習1」「練習2」という名前のフォルダを作っていただこうと思ったのですが、「新しいフォルダ」「新しいフォルダ(2)」「新しいフォルダ(3)」とどんどん新しいフォルダを作成してしまう方が続出。 10人以上を一人で指導しているとよくある話なのですが、「「新規作成」−「フォルダ」と選択したら、そのまま待っててね」と言っても、別のところをクリックしたり、エンターを押す人があっちでも、こっちでも。 路線を変更。「新しいフォルダをどんどん作っていいよ。その後で要らないフォルダを削除する方法と、名前を変える方法を説明するからね。」 皆さん、新しいフォルダを作っては消し、作っては消し……。こんな作業でも初めてやることは楽しいものです。
さて、フォルダを作り、名前もちゃあんとつけました。ここからがまた大変だったりするのだけれど。 「じゃあ、ワードを起動させて、簡単な文書を入力して、マイドキュメントにつくった「練習1」のフォルダに保存しようね」と指示を出すと、入力後、いきなり「開く」を選択する方が数人。「練習1」のフォルダを開いて、そこに保存するという操作をしなくちゃ、と思ったよう。気持ちはわかるけど、それじゃあ、パソコンにあなたの気持ちは伝わらないのよ。
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