2003年04月02日(水) |
入れるべきか、入れざるべきか |
私は息子の動向を息子のホームページで確認し、息子は私の動向を私のホームページで確認しています。お互いに、「日記、読んでくれてるんだ」という会話をさらに電話などでするわけですが……。
息子のホームページの改行がおかしいのを何度か指摘した私。息子は「文字サイズを「小」にしてる?」とか、「母さんのパソコンが変なんじゃないの。だって、俺のはちゃんと見えてるもん」とそのたびにおもしろくなさそうに言うのでした(イッタイ、ワタシヲ、ダレダトオモッテルワケ?←私のつぶやき)。
改行の入れ方がおかしい、というのは一見してわかること。 しかし、この改行マーク(段落記号)、ワードなどをお使いの方は、段落の最後につくマークね、とおわかりいただけると思いますが、例えばメールを書くときには行を変えても特段マークはつきません。 メールの場合は、適当なところ(30字から35字)で行を変えるというのがマナーです。しかし、この調子ですべての文章を入力すると、本来一塊(ひとかたまり)であるべき段落がバラバラ事件になってしまいます。 メールは例外のケースで、本来、段落(段落って何?という方もよくいるが……)以外では改行を入れずに入力するのが基本。
一塊の段落、という考え方は、テキスト(文字)を入力する場合はとても大切。それをあれこれ言葉を変えて息子に説明する私。ようやく彼もわかってくれたのでした。
A社のワープロからB社のワープロに文書のコンバートをかけると、全部の行の最後に見事に改行マークが入ってしまい、編集作業をするために不要な改行マークを取り除かなくてはならず、しかもこれが置換作業等で取り除けなくって、手作業で何百という改行マークを取ったことがありました。昔、昔のことだけど。
改行を入れるべきか、入れざるべきか、それが問題だ、という感覚をデジタル人間は持ちましょう。
4月1日のYahooのニュースにこんなものが……。 ---------------------------------------------- Yahoo! JAPANを運営するヤフー株式会社(以下Yahoo! JAPAN)と、米グレイフォード大学脳医学研究所は、脳の記憶閲覧に関する特許を3件取得し、記憶を閲覧できるユーザー向けサービス「Yahoo! Memories Encounter(メモリーズエンカウンター 略称Yahoo! ME)」の2003年内のサービス開始を目指します。また、これに先立って5月中旬より公募制によるサービステストを行います。 取得した特許は以下の3つ。(1)前頭葉から側頭葉に流れる記憶の検索信号の類型化ロジックとその再現技術、(2)電子の流れによる脳内信号の捕そく技術と捕そく機器の基本構造、(3)捕そく信号を画像および音声で表現する変換アルゴリズム(ソフトウエアとして申請)。
この技術により、微弱な電子を検出できるUSB接続ヘッドセットを頭部に装着することで、脳に蓄積されている記憶をデータに変換し、パソコン上に表示することが可能です。詳しくはYahoo! メモリーズエンカウンターのプロモーションサイトをご覧ください。Yahoo! JAPANではこのヘッドセットと変換ソフトウエアのセット「メモリーキャッチャー」の販売と、購入したユーザー向けのYahoo! JAPANのサイトにおけるサービスを予定しています。 ---------------------------------------------- さらには、このニュースの少しあとに、そんな技術は倫理的にけしからん、というコメントをどこぞの教授が発表したというもっともらしい記事も。
4月1日だわーーー。
XPのCDをセットしてからほぼ3時間。SさんのパソコンもWさんのパソコンも、それはそれは頑張っています。XPを構成するファイルの数って、どれぐらいなのかと思ったら、千の単位ではないらしいです。そりゃあ、時間がかかるはずです。
Sさんのデスクトップ型とWさんのノート型、CDの読み込み速度、ハードディスクの書き込み速度に差があるよう。「残り何分」という表示で前半リードしていたWさんのパソコン、しかし、後半でSさんのパソコンが追いつき、終了した時間はほとんど差がありませんでした。
XPのCDを取り外して、再度、アシスタントCDをセットし、幾つかのドライバのどうのこうの、というあたりの作業を経て終了。
再起動させて、XPが動くのを確認。うれしい瞬間です。 しかし、作業はこの後も続くのです。 XPをインストールしたものの、OSにどんどん当てられてるパッチをダウンロードしなければいけません。WindowsのUpdateです。 プリンタのドライバもXP用にしなければいけないし……。
というわけで、インターネットに接続。SさんはISDNでお使いです。ちょっと前なら「ISDN、いいねえ」と言われていたのに、膨大な量のデータをダウンロードするとなると、F1レースに自転車で参加したような感じです(単なるダイヤル・アップ接続だと三輪車)。 このまま終るのを待っていると、5時を過ぎてしまう、ということで、次の用事があった私は「Sさん、申しわけないのですが、この続きはまた、日を改めてうかがいます」ということにさせていただきました。アップデートのダウンロードはそのまま続行(後でSさんに電話を入れて、ダウンロードが正しく終了したことは確認いたしました)。
まずはSさんのパソコンにメモリを増設。 パソコンのフタを開けると、「あらら、もう2本、ささってる」。Sさんのパソコンはもともと64MBだったものに、64追加して128だったのでした。128に128を追加して、256になるぞ、という計画は座礁。 しかし、64+128で、192。WinXPのシステム要件は満たしているのでまあよいでしょう。
ちなみに、WinXP(Home Edition )とするには次の要件を満たしている必要がありますとのこと。 ・クロック速度 300 MHz 以上のプロセッサを搭載した PC を推奨。 Intel Pentium/Celeron 系列、 AMD K6/Athlon/Duron ファミリ、またはこれらと互換のプロセッサを推奨。 ・128 MB 以上の RAM を推奨 。 ・1.5 GB のハードディスク容量* ・Super VGA (800 × 600) 以上の高解像度ビデオ アダプタおよびモニタ。 ・CD-ROM または DVD ドライブ ・キーボードおよび Microsoft Mouse。またはこれらと互換のポインティング デバイス。
メモリを増設し、外したすべての線を接続しなおし、起動させ、メモリが増えていることを確認したら、次なる段階。
まず最初にセットするのは富士通提供の「アシスタントCD」。これで、XPにするために削除しなければならないあれこれを指示してくれます。 指示に従い、プログラムの削除を実行します。 この作業は数10分で完了。
続いて、XPのCDをセットします。ここからが長いんだ。
2003年03月25日(火) |
変身(98からXPに)その2 |
まずはSさん所有のパソコンについての情報収集から。 Photoshopの調子が悪いというので、それを直しがてら、伺いました。 いつも起動時に表示されるウィンドウが文字化けしちゃって、という症状。 どこをどういじっても復旧せず、結局、インストールし直しました。
Sさんのパソコンは富士通のDESKPOWER C2/40Lというモデル。CPUの性能を確かめ、メモリを確かめ、ハードディスクの空き容量を確かめ……。ハードディスクを少し整理しただけで、とりあえずは問題なし。
富士通のアシスタントCDを注文し、届くまでにほぼ1週間。量販店でXPのホームエディション・アップグレード版(確か13,800円)とメモリ(128MBでこれは確か5800円ぐらい)を購入し、Sさん宅を訪問する日程をカレンダーとにらめっこして、23日に決定。
今回の作戦にはその道のプロ、T先生にも同行願いました。ついでに、私のパソコンもXPにしたいというWさんもノートパソコンを持参して参加。 Sさんの書斎を我々で占拠して、作業にとりかかりました。 3月23日午後1時10分、作戦開始。
2003年03月24日(月) |
変身(98からXPに)その1 |
うちの教室の最も大事な生徒さん、Sさん。最初にいらっしゃったのが平成3年。それからずーっと月2回ほどのペースで通っていらっしゃいます。
DOSの時代のパソコンからお使いで、DOSの一太郎やロータス、随分お勉強しました。Windowsになってからも、最初は一太郎。今はワードやエクセル、Photoshop……。次から次へと興味の範囲が広がるので、気がついたら12年も教室にお越しいただいているわけです。ちなみに昭和4年生まれの73歳。そうそう、パソコンは退職後のお楽しみに始められたのでしたっけ。 生徒さんは皆さん同じように大事だけれど、義務教育の課程よりも長い期間、ご一緒させていただいているのはSさんだけです。 おまけにSさん、名前が亡くなった夫と一緒で、奥様はなんと「博子」さん。こんなご縁もあるわけです。
そんなSさん、自宅のWin98のパソコンをXPにしたいのだけれど、とおっしゃっいます。 Sさんいわく、「Hデンキでは3万円ぐらいでやってもらえるって」。3万円ももったいないから、ちょっと待っててね、時間を作っておじゃましますね、と言っておいて、1カ月以上たってしまいました。
速記の話題でもう一つ。 話の上手な人は、短いセンテンスで語ります。 短いセンテンスで語るということは、主語、述語がはっきりしています。 だらだらしゃべると、いつの間にか初めと(主語と)全然違う話になっていたりします。 速記録を作成する場合は、主語→述語を気にしながらの作業を進めますが、いつまでたっても「。」を入れられない話し方の人って結構いるのです。 そういうときには主語、述語をはっきりさせて、短いセンテンスに直すのですが。もともと日本語は主語を入れずに話せるので、それは「あなたが考えていることか」「上司が考えていることか」「世間一般が考えていることが」と、根拠があいまいな場合もよくあります。 話の上手な人は、ここがはっきりしています。
主語がはっきりしてくると、「私はこう思っている」「私はこうやってきた」という話の方が、「世間一般はこう思っている」「従来の慣習ではこうやってきた」という話より数段心に響きます。 政治家の言葉が心に響かないのは後者だから、と私は思います。
話し言葉なら「書いてる」「食べてる」「寝てる」「何々してる」は普通に使うけれど、たとえこう発言していたとしても、速記録ではこうは書かない。「書いている」「食べている」「寝ている」「何々している」となります。「書いてる」「食べてる」は「い抜き言葉」。本来の正しい日本語じゃあありません。「食べれる」などという「ら抜き言葉」もあるけれど。
「けど」も、「けれど」も、速記録では「けれども」と書きます。あくまでも公的な会議などの「速記録」の場合です。 速記といっても対談の場合などは、その人らしさを表現するのに、「い抜き」や「けど」、語尾もそのまま、ということもあります。 その人らしさを強調するあまり、正しい日本語が話せない人、と思われてもな(実際そうであったとしても)……、と悩むこともあるわけで、同じような悩みは通訳者も抱えているらしいです。
「し」が要るときと、要らないときがあるのはご存じ? 「話している」は要る。「話をしている」は要らない。 「以前、話した」は要る、「そういう話だ」は要らない。 これに「お」が付くとまたちょっと複雑。 「先ほどお話ししました」は要る、「先ほどのお話では」は要らない。 動詞には送り仮名の「し」が必要で、名詞には不要。
この違い、速記者修行中にたたき込まれたので、私は敏感に反応するわけです。 動詞として使っているか、名詞として使っているかの判別が難しいときがあり、こりゃどっちだと私もしょっちゅう悩むのですが……。
道新文化センターの3カ月週1回12回の講習も残すところあと1回。その1回に都合で出席できないKさん。11回目の今日がKさんにとって最後の講習会です。今日はメールの操作をお勉強しました。
アドレスをお持ちのKさんに、「Kさん、では、私にメールをくださいね、宿題ですよ」とお伝えすると、来ました、来ました、お礼のメールが。しかも、3通。
「何だかあちこち押しているうちに、どうやら3通ぐらい送っちゃったよ」というお電話までちょうだいいたしました。 メールが正しく送信されたかどうか、電話で確認する。これも、初心者の方には外せない手順です(って、まさか、本気にしないでくださいよ)。Kさん、ありがとう!!
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