こんなこと・あんなこと

2003年03月05日(水) 入試の思い出(その3)

衆議院速記者養成所の入試科目は国語、社会、英語の3教科。
「国語」は自信があったのに、書き取り問題の「墓」の字を度忘れ。くさかんむりに日までは思い出すのだけれど、その下がなんか違う。
続く「社会」はそこそこできたけど、最後の「英語」は全然だめ。

もう東京に来ることもしばらくないな、何か記念になることを、と思って新宿まで出て、当時高層ビルは三つしかなかったのだけれど、その中の一つ、三井ビルだったと思うのだけれど、最上階にあるレストランで食事をして行こうと一人向かいました。
もちろん、コース料理など頼めるはずもなく、オーダーしたのはビーフシチュー。「記念に」と思ってやってきたのだけれど、「墓」が書けなかったことが悔しくって、「墓」さえ書けてれば合格したかも、などと思うと余計に悔しくって、そんな気持ちだったのだもの、別にどこかでラーメンでもよかったのだけれど。

新宿から横浜に帰ろうと乗った小田急線。その電車の中に「なんとか墓所」の広告が。なんで帰りの電車にお墓の広告なんてあるわけ?「墓」が書けなくって私は養成所の試験、だめだったんだよ。シチューでエネルギーを補給したはずなのに、ひゅーんとしぼんでしまいました。

破れかぶれで3月17日は友達の家でどんちゃん騒ぎをしていました。と、そこへ母から電話。「ちょっと、あんた、一次試験、合格だって!」。合格通知は郵送で送られてくるのですが、確か二次試験までほとんど日数がないので、合格者には電話で知らせがきたように記憶しています。一次を通ればほぼ確定、という話は聞いていたので、ここでもちろん飛び上がるようにうれしかったのを、ホントにホントに、つい昨日のことのように思い出します。



2003年03月04日(火) 入試の思い出(その2)

なんとしても速記者になりたかった私が受験したのは「衆議院速記者養成所」。当時はかなりの高倍率でした。

試験日は3月12日。卒業式が3月10日。卒業式を終えてすぐに東京に向かうはずだったのに、なんと大雪。JRもストップ。交通機関がマヒ状態の中、なんとか東京にたどりつくも、ここでかなりのエネルギーを消耗しました。

試験前日、横浜の叔母の家から世田谷の試験会場まで下見に行ったのですが、このときは日中だったのでラッシュに遭わずに済みました。
当日、たっぷり余裕をみて出発したはずが、朝のラッシュがこんなにひどいとは……。バスは歩道を歩いている人よりも低速度でしか進まず、運転手さんに「あのー、東京農大(会場は養成所近くの農大でした)に9時までに行きたいのですが」とおそるおそる尋ねると、「ここから降りて歩いた方が早いね」と、停留所ではないところで降ろしてくれました。幾つか分の停留所の距離を走りました。なんとか9時にはセーフ。
しかし、ここでエネルギーはもう黄色ランプの状態。泣きそう。



2003年03月03日(月) 入試の思い出(その1)

3月5日は公立高校の入学試験。二十数年前にどんな問題が出されたか、全く覚えておりません。が、合格発表が3月17日だったことは、はっきり覚えています。だって、私の誕生日なんだもん。その3年後に受けた試験の合格発表も3月17日。
時代は変わって息子の高校入試の合格発表も3月17日。ここまで全部「サクラサク」。
娘の高校入試の合格発表は3月16日。「サクラチル」。娘は第一志望校には行けませんでした。



2003年03月02日(日) 五里山中って、いったいどこのことだい?

検定試験(コンピュータサービス技能評価試験)を受験の皆様、お疲れさまでした。
まだ、採点の途中ではありますが、なかなか皆さん、頑張りましたね! というわけで、合格発表を楽しみにしていてくださいませ。

今回は3部門(ワープロ部門、表計算部門、データベース部門)あり、ワープロ部門、表計算部門、ダブル受験という方もあり、しかもその中には昨日高校を卒業されたばかりという方も。エライ!!

と、ほめるのはここまで。
そんな試験の筆記でこんな問題が。問題の詳細をご紹介するわけにはもちろんいきませんが、四字熟語の問題です。
「五里」の後ろを「夢中、霧中、山中」から選ぶもの。これを「五里山中」と解答した方がいらっしゃる。山の中に里が五つぐらいある寂しい地域のことをいう四字熟語でしょうか……。

もう1問、「憲法を」の後ろに入る「ヨウゴする」を選ぶもの。お願いだから「養護」なんて選ばないで……。「五里山中の人は憲法を養護する」というふうにでも使うのか……。いったいあなたの育った国はどこなの!!



2003年03月01日(土) ホームページを作ることとカッコイイホームページを作ること

「作る」だけなら簡単。しかし、「カッコイイ」となると話は別。
どのようなページを「ステキ」「カッコイイ」「クール」と表現するかは好みで分かれるところだけれど、「私はこれがカッコイイと思う」とあらん限りの力を振り絞って作成したページが、見る人のパソコンの環境あれこれで変わってしまう、ということもあったりして、妥協できるラインをそこそこに設けて作業にかかるわけです。

パソコンの画面の解像度でまず違う。ブラウザによっても違う。同じブラウザでもバージョンによって違う。同じ解像度、同じバージョンのブラウザであっても、表示文字のサイズを変えるとこれまた違う。

表示文字サイズを変えられたくない、という場合はCSSという手法を使います。
表示文字サイズを「最大」や「最小」にしても文字サイズが変わらないページも最近は多いのです。いろいろホームページを見てみて、表示文字サイズを変更してみてください。幾つか「おや、変わらないぞ」というページもあると思います。それはCSSのなせるわざ。
見に来るお客様が限定されている場合はそう問題ないけれど、大きい文字で見たい、という方もいらっしゃることは忘れずに作業をしなければ…。

※ブラウザ IE(インターネットエクスプローラー)や、ネットスケープといったホームページを見るためのソフトです。ちなみに、ブラウジングというと、ぶらぶら見て歩くことを言います。
※CSS(CascadingStyleSheet カスケーディングスタイルシート) HTMLのレイアウトを分離して記述するためのきまり。レイアウトはすべてCSSで設定しておき、HTMLには文章の構造のみを記述することでページの検索性や再利用性、古いブラウザに対する互換性などが向上する。ちなみにcascadeは、次々と接続すること。



2003年02月28日(金) エクセルにするか、ワードにするか

久々にお見えのTさん。とある団体の発表会のプログラムを作成しなければならない、とのこと。表紙はワードで作成するとして(エクセルでもできるけど)、100人からの出演者、これはエクセルでしょう、というわけで作業にかかりました。
ちなみにTさんはまだエクセルの操作に習熟しておりません。
オートコンプリート(例えば「お」とだけ入力して「帯広市」と出てくるよう機能)や、連番を入力する機能、さらにふりがなが関数で取り出せたり、並べ替えたり、抽出したりといった機能を考えると、名簿はエクセルでしょ、というわけです。

しかし、ワードでできて、エクセルでできないことも幾つかあり(もちろんその逆も)、例えば均等割付。セル幅いっぱいにするのは問題ないけれど、数文字分を数文字分にという割付はできない。文字の幅を80%とか、150%というのもできない。

きれいに仕上げたい場合に、フォントサイズで小さくするのではなく、文字の拡大・縮小を使いたいとき、というのは確かにあります。
そういう場合は、エクセルの表ごとワードに持っていき(持っていく方法もさまざまですが、簡単なのはコピー・貼り付け)、細かい修正をワードで行います。

残りを家でやってきますとお帰りになったTさん。できたかなあ。



2003年02月27日(木) ★★10000ヒットだよ★★

ホームページを立ち上げた当初、まずは目標「1000ヒット」。
1000ヒットはいつのことだったか忘れてしまいました。
本日、めでたく10000ヒット。10000人のお客様が訪問してくださったということです。超ビッグなプレゼントを用意して、報告を待っていたのに、どなたも「私が」と申し出てくださらない。なんて控えめなお方。もしかすると、「なんでわしが10000人目じゃ」、これは何かの策略か、と疑われたのかもしれない。
この先は、しばし、こういった感動には巡り合わないよなあ。100000ヒットまでは何年かかることやら。1日平均10人来てくださっとして、27年。100人だと2年とちょっと。よっしゃ、頑張るぞ!!(って、何を)



2003年02月26日(水) 用紙のサイズ

3月2日の試験に向け、受験者ばかりが集まった時間帯はレッスンの半分を「筆記対策」にあてたりします。
用紙サイズは頻出問題。「B4とA4はどちらが大きいか」とか、「B4とA4の面積比は」とか、「A4の二分の1は」とか。

コピーもとった経験がない高校生だと、「B4の半分は?」という問いに「A4」と答えたりする。
「A4の倍はA3、A4の半分はA5だよ。ではA5の半分は?」という問い「B5」と答えたりもする。

A判B判、それぞれA0、B0から始まって、半分がA1、B1、そのまた半分がA2、B2といくんだよ、と説明すると、たいていはわかってくれる。
(ちなみにハガキのサイズはほぼA6。だから、ハガキサイズで試し印刷をしたい場合は、A4を四等分したものを用意すればOKです)

A:Bの面積比は、1:1.5で、いずれの用紙も短辺と長辺の長さの比は、1:2の平方根(ルート2)。覚えてね。



2003年02月25日(火) 漢字が読めない、あまりにも読めない

「自衛隊」が入力できずに悩むFさん。「衛」の字を手書きパッドを使って書こうにも、ちと複雑な字で難しい。どうも「じえたい」と入力したよう。
「体育」を「たいく」とか、「雰囲気」を「ふいいき」とか、「通り」を「とうり」とか…。最近、「消耗品」を「しょうもひん」と打って「???」という方もいらっしゃった。
(もっと強烈な「商品」を「ひょうしん」というように「ひ」と「し」が入れ替わってしまっている江戸っ子もたまあにいるけど。)

漢字が苦手という学生さんに国語力をつけていただくために(そう簡単につくものではありませんが)、漢字の読みや同音異義語の確認ができるプリントを用意し、入力後提出していただきチェックしてお返しという方法をとることがあります。
そんなある日のYさんのプリントです。「太刀」という漢字の読みが何と「でばぼうちょう」。あーあ。



2003年02月24日(月) 日本語オン・オフ

「日本語のオン・オフ」という言葉に敏感に反応してくださる方は、センスがいい! 逆に、反応してくださらない方、その重要性がわかっていらっしゃらない方の場合、パソコンを上手に使いこなすのはかなりしんどいものがあります。そこをいかに上手に導くかが我々に要求されていることでもあるわけですが。

とある団体さんのホームページ作成の講習会。ホームページビルダーというソフトを使って、というものなのですが、まずは皆さんのレベルチェックもかね、メモ帳で簡単な入力練習。
「日本語の部分以外はすべて日本語オフ(半角)で入力してください」という指示とともに、次のような例文を打っていただきました。

<HTML>
<BODY>
ようこそ
<FONT size=”5” color=”#ff0000”>私のホームページへ
<FONT>
</BODY>
</HTML>

思いっきり全角で打っている人、数名、FONTがFRONTになっている人、数名……。

上の例でいえば、実際に画面に表示されてくるのは「ようこそ私のホームページへ」という文章だけで、そのほかの< >で囲まれた部分は、ホームページを表示させる上で必要となるタグと呼ばれるものです。いちいちタグを書かなくてもいいように、ホームページビルダーのようなソフトがあるわけです。しかし、日本語オン・オフがあやふやのままでは、幾ら賢いソフトを使ってもうまくいきません。

世の中のコンピュータは日本語が標準ではなく、標準は英語。標準が英語であるものに、たまたま日本語が必要なときには、日本語機能を付け加えて使う、というように考えていただければよいのですが……。ますます難しい説明になってしまったでしょうか……。


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Hiroko Watanabe [MAIL] [HOMEPAGE]

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