社外文書には主文の前に前文、後に末文を通常は入れます。前文は頭語に始まり時候・安否・感謝の挨拶と続くわけですが、頭語といえば「拝啓、謹啓、拝復、前略」などがあり、それぞれ末文に結語として「敬具、敬白、敬具、草々」を用います。 「拝啓−敬具」「謹啓−敬白」「前略−草々」と覚えるわけですが、これはいわゆる一般常識の範囲の話です。しかし、「常識」とはいえ、生まれたときから備わっている知識ではないわけで、どこかで植え付けられないと「非常識」なままとなってしまいます。
3月の試験に向けてお勉強中のTさん、「私、一応、何年か働いていたけれど、ずっと営業だったので、こういうの、全然わからないの」と言われます。 「わかりたい」と思えば、わかったも同然なのですが、こういったいわゆる「常識」を「わかりたい」と思う人は減っていく一方のような気がします。
通信文のフォームひとつとっても、メールとなるとまた話は別で、新たな「常識」も生まれてくるわけで、昔の「常識」が通じなくなってきます。
「常識」って、社会一般にそうなっているから、そうしておけばまあ文句を言われることもなかろう、というものなのかなあ。 「常識」の草創期には、奥ゆかしい相手を思いやる気持ちがベースにあったに違いないけれど……。実のところ思いやりのかけらはみじんもない文章でも、決まり文句で「貴社まずますご隆盛のこととお慶び申し上げます」なんて使うのだよなあ。だから、前文は誰も読まなくなってしまって、よってメールではもう使わないのが当たり前になったのかなあ。自分の常識、他人の非常識という言葉もよく耳にする昨今。「常識って何?」と、教えていながら悩む私。
道新文化センター講座「ビジネスに役立つパソコン講座」は3カ月、週1回、全12回の講座です。1月からスタートし、本日5回目の講座なのですが、今日からご参加の方が2名いらっしゃいました。講座はワードとエクセルの基本を学ぶもので、今日の予定はワードの表作成。お二方ともワードの経験はありということで、表作成の操作に支障のない程度にこれまでの講座の内容を概略説明し始めて、少し入力をしていただくと、あれあれーーー。
Oさんはきれいなタイピング。お隣のHさんは右手のみの5本指打法。これは途中参加の方には指摘して直していただく時間がないので、見なかったことに。しかし、「しゅ」と打つところを「SI」「LYU」と打っています。これは見逃すわけには……。 するとOさんも、「えー、私はXで打ってます」とおっしゃいます。「しゅ」は「SI」「XYU」というわけ。「あれあれーーー」。
「まず、『やゆよ(YAYUYO)』を打ってみてください。それに『K』をつければ『きゃきゅきょ(KYAKYUKYO)』ですよ、『S』をつければ『しゃしゅしょ(SYASYUSYO)』ですよ」と説明すると、Oさんはすぐに、『この方が早いですよね』と反応してくださったのですが、5本指打法のHさんの反応はイマイチ。 「X」や「L」を入れながら入力する方がよほどめんどうに思うのは私だけ? 慣れとはおそろしいもの。
2003年02月04日(火) |
あの子は今、うちにいないはず…… |
Sさん、75歳。とてもダンディなおじいちゃまです。ノートパソコンをご持参され、エクセルをこつこつお勉強中。前回は、メールの送受信を少しご紹介し、お嬢様とメールをやりとりできるようになったと報告してくださいました。
お嬢様からのメールに、ホームページのURL(アドレス)が記されており、「私のホームページもぜひ見てね」とありました。 私が「Sさん、うちのパソコンにそのURLを打ち込めば見ることができますよ。見てみましょうか」と言うと、Sさん、「あの子は今、うちにいないはずだ」とおっしゃいます。
ホームページって、その人のおうちにあるものと思っていらっしゃるのですね。もちろん、おうちのパソコンに記録されているホームページをみんなに見てもらう方法もあるけれど、そのためには普通、かなりの技が必要です。 だから、自分のパソコンでホームページを作ることまではするけれど、その内容はどこかのサーバーとよばれるパソコンに置かせてもらうのです。「Webサイトを転送する」、なんという言い方をするのですが…。 メールの仕組みを覚えるのもやっかいだけれど、ホームページの世界も奥が深くって大変。
あのねっと(パソコン指導者研究会)の例会があり、ホームページ作成のノウハウあれこれを伝授しあいました。 表のことをテーブルというのですが、このテーブルをうまく活用すると、ホームページの印象がぐっと違ったものになります。 例会から帰ってきた私、たちまちテーブル職人になってしまいました。
幅(WIDTH)、高さ(HEIGHT)をピクセルという単位で指定するのですが、これがまたまた本当の日曜大工のようで楽しいのです。 幅、高さの調節が悪いと、ちょうどぐらぐらするテーブルのようなもので、表示したときに「あれれ??」ということになってしまいます。 大きさを調節するだけでもあれこれあるのですが、テーブルのます目(セル)に画像を埋め込むと、おもしろい効果が得られます。これにすっかりはまってしまって、一人で楽しむのはもったいないと、私のホームページに「テーブルコレクション」なるページを増やしましたので、ご覧ください。
◆疲れない除雪の方法 1 厚着をしない。 2 一度に運ぼう、または積もうとしない。 (とにもかくにも汗をかくほど頑張ってしまうと、絶対にへばってしまいます。) 3 道具の手入れは入念に。 (ホームセンターに行くと、除雪道具に吹き付けるタイプのワックスが売られています。これは乾くのに数時間かかるので、急ぐ場合はロウソクをガリガリ塗ります。) 4 湿って重くなる前に終わらせる。 (帯広の雪はまずサラサラです。今日は午後からは融け始めて重かった!!) 4 できたら数人と励ましあいながらやる。 5 朝−少し、昼にまた少し、夜に残りというように、数回に分けて行う。 6 終了後はたっぷり水分補給。汗をかいた場合は、すぐに着替える。
雪かきをしていると、いつも思います。山歩きと同じだなと。山を歩く場合も、無理のないペース配分が何といっても重要だし、外気に合わせた衣類の調節もとても大事。履く靴や持ち物も大事だしね。
◆雪かきはなぜに中高年の仕事か? しかし、どうして雪かきは中高年の仕事なんでしょうね。若者は自分の車を掘り出すのがいいところで、そこを歩く他の人のため、なんて考えもしないのでしょうか。元気があり余っている中学生や高校生は大雪の日はお勉強なんてしなくてよいから、校区のお年寄りのおうちの除雪をしてあげればよいのに・・・・・・。
◆こんな光景も そんな中、とても心温まる光景が・・・。 うちのお向かいのK商店のご主人はとてもお元気だけれど、80歳を超えていらっしゃいます。いつもお店の前はきれいに除雪をしていらっしゃるのですが、今日はそのK商店のお隣の北見信金の若手男性職員さんが、信金前の除雪を終えると、K商店の前も始めていました。若い男性が五、六人もいると、あっという間に終わってしまいます。あっという間の出来事とはいえ、うれしい光景でした。 そうそう、北見信金さんは夏の間は開店前の時間、町内のゴミ拾いもされています。 誰かの手助けをすることって、きっかけがないとなかなかできないこともあるけれど、当たり前のようにできる人間になりたいものです。
などと除雪をしながらいろいろ考えたのでした。
ワードがそこそこできるようになり、今度はエクセルに挑戦を始めたKさん。エクセルが優れものとはいえ、入れる式を間違えてはどうしようもない。ごく基本的なところで、消費税を求める式、「消費税=金額×0.05」、これがどうにもぴんとこない様子。 エクセルだと「金額×5%」と入力してもよいけれど、パーセントと小数の関係があやふやなままだとこの先、大変。
割合や分数、小数というのは深くつながっています。小学校4年生で少し勉強して、5年生で掘り下げて勉強するようです。割合でつまずく人もいれば、分数でつまずく人もいるし、分数と小数の関係でつまずく人もいます。ここでつまずいてしまって、算数ぎらいになってしまう人も多いことでしょう。
Kさんに割合や小数に関する基本的な問題を提示してやっていただくと、小数でつまずいていることが判明。 そこで、まずは、 1を10等分した一つが0.1 0.1が10集まると1 1を100で割ると0.01 0.01が10集まると0.1 というようなところを確認し、小数の計算をあれこれやっていただきました。
小数の足し算、引き算は何とかなっても、小数同士の掛け算や割り算となると、皆さん、大丈夫ですか? 1000円の20%引きの金額は800円とわかっても、それを求める式はぱっと出てきますか? もちろん、「???」な方もご安心ください。いくらでもお勉強の方法はあるし、やらなくっちゃと思ったときが始めどきですよ!!
「冬の遊園地大作戦」でご一緒のFさん。多芸多才なとっても楽しい50代。ケータイ電話を肌身離さず、しかもかかってくる、かかってくる。 そのFさん、ケータイではメールが打てるのに、パソコンだとできないとお嘆き。しかし、ケータイメールももっぱら返信で処理するので、件名がどうかすると「Re>Re>Re……」となってしまい、だからレレレのおじさん。
パソコンのメーラーだと、返信機能を使っても「Re>Re>Re」とはならないけれど、ケータイだとよくある話。
さらにFさん、私に質問してきました。「パソコンだと小さい「っ」ってどうやって打つの?」。今まで使っていたワープロはローマ字入力だったのだけれど、小さい「っ」はシフトを押してZのところ(かなで「つ」)を押していたとのこと。確かに、それで打てた機種があったような気がする。 「小さい「っ」は例えば札幌ならSAPPORO、「っ」の次の子音を2回打つのだよ」とお教えしました。 しかし、Fさんがとある掲示板に書き込んだものを見ると、「ミッキーマウス」が「ミキッイマウス」となっている。「ミキッイマウス」って、いったいどう発音するわけ??とすぐに突っ込んだ私でした。
2003年01月25日(土) |
Windowsできますか? |
教室にお通いのGさん。来週から仕事場が変わるとのこと。 「Windowsできますか?と聞かれて、はい、と言ってしまったのだけれど、ちょっと不安」とおっしゃいます。
どのようなことができることを期待して、「Windowsできますか?」と聞くのでしょう。Windowsの基本という言い方にしても、どんな操作が基本なのか、我々がカリキュラムを考えるときにも、実は悩むところです。
全く初めての方なら、マウスが使え、キーボードが打て、ウィンドウを開く、閉じる、サイズの変更等ができ、ファイル操作の基本的なこと、保存、開くなどができること。こんなところでしょうか。しかし、これを基本あるいは初級とすると、じゃあ、中級もしくは応用となると、もっと頭を悩ませます。
「Windowsできますか?」という聞き方をしても、実は、期待しているのはWORDやEXCELかもしれない。
GさんはここのところしばらくEXCELにどっぷりつかっていたので、WORDもちょっとやっておいた方がいいかも。「今度の職場だと、例えば壁に掲示する文書を作成して、なんてありそうじゃない?」という私の予感。 ファイル操作、フォルダ操作の確認をしたあと、WORDで練習問題にチャレンジしていただきました。
2003年01月24日(金) |
CD−R(CD−RW) |
コンピュータの外部記録媒体(メディアともいう)として一番ポピュラーだったフロッピイーディスク(FD)は、このところすっかり人気がなくなってしまっている。安いし、取り扱いもお手軽だったのが、記憶容量が貧弱なために、最近のパソコンはFDドライブがついていないものの方が多い。 自分のパソコンに保存するだけなら、マイドキュメントなり、適当なフォルダなり、ハードディスク(HD)に保存すればよいけれど、問題は別のパソコンで使いたい場合や念のために他の場所に保存しておきたい場合にどうするのか。 CD−R装置があれば、CDに保存することができるのだけれど……。
今日は午後、夜間、2団体の講座を担当したのだけれど、それぞれCD−Rを1枚持ってきて、「これに保存してみたいのだけれど……」という方がいらっしゃいました。 午後の講座の方は会場がとかちプラザで、プラザの生徒用マシンはCD−ROM装置なので書き込みはできず。 夜間の講座は、ノートパソコンを持参して来る方も大勢いるのだけれど、CD−Rを買ってきたKさんのパソコンもやはりCD−ROM装置しかなく、読み込み専用。
CDの装置に、ReWritable(リライタブル)と表示があれば、書き込みもできるのだけれど、これも厳密に言うと、CD−R(Compact Disk Recordable)、CD−RW(Compact Disk ReWritable)があり、ますますややこやしいねえ。
私はペイントが大好き。 WINDOWSパソコンには必ず入っているペイント。おまけのようなお絵かきソフトだけれど、これがどうしてなかなか奥が深い。 個人レッスンだとなかなか紹介するチャンスがないペイントだけれど、大人数の講習会では極力取り上げるようにしています。 将来、デジカメ(デジタルカメラ)の画像を編集したいと考えている方には、初歩的なレッスンになるし、限られたツールであれこれ工夫するというのは、これまたとてもよい頭の体操になるからです。
今日も円を五つ組み合わせて五輪のマークを作る手法をとある講習会で伝授。 どうということはない操作だけれど、円を5個書くのは位置決めや大きさを揃えるのがなかなか難しいのだけれど、一つの円を複写していけば簡単。 ちょっとしたコツを覚えれば、ペイントだってかなりいけるのです。ペイント、万歳!!
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