インターネットは調べものにはとても重宝。つい最近、急ぎの速記録作成の仕事でそれはそれは役にたちました。 例えば、雪印の創業にかかわった「クロサワトリゾウさん」と聞いただけではもちろん漢字がわからないので、yahooで「雪印 くろさわとりぞう」と検索をかけるとすぐにヒット。もう一つ、自由民主党の政策集団で「シスイカイ」というのがあるのですが、これも漢字がわからなかったのが、「志帥会」だと判明。 国語辞典、地図という速記者に欠かせない持ち物が不要とまでは言わないけれど、インターネットにつながるパソコンさえあれば、という時代です。 漢字がわからなくて調べるのは当たり前のことなのですが、その前に「この場面でこの言葉でよいの?」と気づけるかどうかが、速記者としては最も大事なことなんです。テープだけで聞いていると、自分がよく聞く言葉にどんどん置き換えて聞いてしまったりするわけです。さっと聞くと「我が社は北海道のイヌとして」と聞こえるのですが、この場面で「イヌ」なわけはないよな。あれこれ言葉を思い浮かべながら聞くと「北海道の雄(ゆう)として」と言っているのではと思い当たり、そう思って聞くとちゃんと「北海道のユウとして」と聞こえるのです。 こういうときはインターネットも頼りにできないわけで、だからまだちょっとは速記者が必要かな、と思っていただけるとうれしいわけですが・・・。
今週は3回、陸別町で講習会。本日2回目。ちょうど帯広を出る時間が日の入りのころで、日高山脈に沈む太陽がきれいでした。太陽が沈むと今度は東から大きなまだ透明な月が昇ってきました。そんなわけで、長距離ドライブも楽しいものです。お天気がよいとね。 さて、陸別町の講習会は中学校が会場です。ホワイトボードを使いながらの講習会。マーカーの青と黒の出が悪く、赤を多用しました。消そうと思うと、今度はクリーナーも使い込まれていて、赤がどんどん広がってしまう状態。 「ホワイトボードじゃなくってレッドボードだ」と私が言うと、間髪を入れず、教育委員会の担当のKさん、「なんかかわいいんじゃない。今度からロバートと呼んだりして」と言うのですが、一瞬何のことだかわからず「????」。
試験受験者の皆さんに模擬試験をやっていただき、採点していると、変換間違いで減点ということがよくあります。MS−IMEで「おおいしさん」と入力すると「多い資産」となってしまします。(友人に大石さんがいて、メールを書くたびに変換でイライラ。)これぐらい違っていると気がつきますが、例えば「たろう」と入力して、「太郎」か「太朗」か。これぐらいの違いだと、そもそも似た字がある、ということがわかっていないと見落としてしまうことがよくあるわけです。 送り仮名にも要注意。名詞で使うときには送り仮名が要らないもの、「話をする」に「し」は不要。でも、「お話しする」は必要。原則はこうでも、試験の問題文が原則どおりではないこともあるわけで、とにもかくにも思い込みは禁物。 先日、某新聞に清水選手の銀メダルをたたえる地元民のインタビュー記事が載っていましたが、「普段の努力の結果ですね」とありました。「ひょえーーー」。まさか「普段の努力だったから銀メダルで、不断の努力だと金メダルだった」と言いたかったわけではありませんよね。
先週から某高校の先生方を対象にプレゼンテーションソフトのパワーポイントの講習が始まりました。従来だとスライドだのOHPだのだったのが、今はプレゼンソフトの時代です。プレゼンテーションソフトと聞いてぴんとこなければ、紙芝居のパソコン版だと思ってください。なかなか楽しいソフトです。 もしかするとこれからの学校には黒板というものがなくなって、生徒に一人一人のパソコンもしくはプロジェクタを使ってスクリーンに投影して、という方法で授業が進むようになるのかもしれません。もう実際に使っているところも多分あるでしょう。 しかし、それで何をどう生徒に伝えていくかというと、これまた問題。 美しい紙芝居を作ってみたところで、紙芝居の面白さはやはり語り手がいるからこそであり、いつのどんな時代にあっても、人に何かを「伝える」技術というのは、そう簡単に身につくものではないのでしょうね。
以前出場したワープロコンテストでこんなことがありました。 大会当日の朝、ホテルでシャワーを浴びているとき、それもシャンプーしている最中に鼻血が・・・。緊張して、頭に血が上っていたのだと思います。今では誰も信じてくれないけれど、以前はとても上がり性だったのです。 大会会場に入っても、また鼻血が出たらどうしよう、それが気になって仕方がありませんでした。そこで、もし鼻血が出ても大丈夫なようにティッシュペーパーを小さく丸めてキーボードのそばに置きました。二つ。 競技が始まると、その二つのティッシュがまるでお守りのような役目を果たし、確かこのときは入賞したと思います。 体調がすぐれないときの方がよい結果を出すことがままあります。きっと余計なことを考えないで済むからだと思います。 もちろん、体調を最悪にして試験に臨みましょうということではなく、要はいかに集中するかなんです。自分なりの集中する方法を身に付ければよいわけです。事実、私はその後しばらく、鼻血が出そうにないときも、緊張しそうになるとティッシュを丸めて置いておきました。今はそんなことをせずとも、まず大丈夫。場数を踏むのが何より大事とも言えるかもしれません。がんばりましょうね!
前回、続きは明日と書いておきながら、昨日は全然違う内容になってしまいごめんなさい。
試験対策の続き<上がり性を克服するために> 試験になると緊張してしまい、実力を発揮できなくなってしまうことがよくあります。この「緊張する」ということ、こう言葉にしただけで脳にインプットされてしまうので、あまり使いたくはないのですが…。 世の中、「私は上がらない」という人も結構います。事実、上がったことがないのでしょう。上がったことがない人は上がることは全く考えないわけで、過去に何かしら上がってしまったような経験があると、「上がったら大変」と思ってしまうわけです。 これはかなり幼いときの経験が関係していると思われます。だから、小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、あるいは先生、子供が何か人前で発表するとき、あるいは大会など緊張した雰囲気で何かをしなければいけないとき、リラックスさせるように気を配るべきです。絶対に! まさに「三つ子の魂百まで」なのです。 さて、3歳以上の皆様、どうしましょう。持って生まれた性格はなかなか変えられませんが、考え方や物の見方を変えることは可能ですよね。 まず、試験を楽しみましょう。結果は二の次、試験を受けられるぐらいにまで上達してよかったと自分をほめてあげましょう。もし、結果が伴わなくても、自分に足りない力がわかるわけですから、失敗したときの方が得るものは大きいと考えましょう。試験の場合、合格してしまうとどこがだめだったか、振り返ることはまずしませんよね。 そして、「自分は上がらない」と暗示をかけることです。それが無理なら、「上がるのは仕方のないこと、でも、極力ふだんどおりにやること」といつもイメージします。よくできているときのイメージを思い描くことも効果的です。間違っても、うまくいっていないときのイメージは考えないように! 長くなってしまったので、続きはまた次回。
今日と明日、とある団体の研修会。ワードとエクセルのビギナー講習会。 今日はワード。前半は文字入力から。 MS−IMEだと、変換中の文字列を入力状態に戻すのに「Esc」(エスケープ)を使うのですが、「エスコート」と覚えてしまった方が約1名。 こういう間違いは楽しい! 今までにも「カーソル」を「カルーセル」(゚-゚)とか、「ファンクション」を「ハックション」とか(*_*)、「クリック」を「クリップ」もしくは「クイック」、よくあるのは「デリート」を「ディレート」とか・・・。本当に日本語で書いてほしいよね!!
昨日は陸別でIT講習会でした。マウスに慣れていただくのにゲームのソリティアをまずはご紹介するのですが、講習会が終わって、教育委員会の担当の方が、「カーペンターズの曲にソリティアってあるの知ってます? ソリティアやってる暗いやつというような内容の歌詞だったと思う」とおっしゃいます。そういえば、あったような。でも、内容が一人トランプのことを言っているとは全然知りませんでした。最近のテレビドラマの主題歌で使われたらしいのですが、曲が思い出せない。気になる・・・。
3月3日、職業能力開発協会コンピュータ技能検定試験を16名の方が受験されます。ワープロ部門と表計算部門がありますが、今日はワープロ部門についてのお話。 速度だけの科目があるわけではありませんが、最低、3級で10分間300字、2級で500字の力は欲しいところです。ところが、最近、このスピードが上がらないと悩んでいる生徒さんが多いのです。3級は3級なりの、2級は2級なりの難しさがあるわけですが、スピードがあれば何かと有利なわけで、さて、どうしましょうか。 まず、タッチタイピングはできていることとして、ほかに大事なことを何点か挙げておきましょう。 1 ミスタッチを減らすこと。初心者も上級者も、指の動く速度にそう大差はありません。一度でミスなく打てるかどうかなのです。ミスの多い打ち方は、上級にいくとますます苦しくなります。どちらかといえば、速さよりも正確さが重要です。 2 自分のリズムを身につけること。試験になって突然早く打てる人はいません。最初から「早く打たなきゃ」という気持ちで打ち始めると、自分のリズムを忘れてしまいます。最初の一、二行はいつもよりゆっくりめに打ち始めると、自分のリズムに持っていきやすいものです。 まだまだ注意点はあるけれど、続きは明日。
晩御飯を食べているときに、先週でレッスンが終わったHさんから電話。 ノートパソコンをお持ちなのですが、「い」や「う」を打とうとすると、数字になってしまうとおっしゃいます。 ノートパソコンにはテンキーがないので、そのかわりNumLockでテンキーのように数字を入れられるキーがあるのです。これが、パソコンによってキーの場所が違うのですが、おおむねInsertキーやDeleteキーの近くにある場合が多く、押した意識がないのに、いつの間にかNumLock状態になってしまうことがよくあるのです。 さて、NumLockのNumは何の略でしょう。一般にNumber(数字)だと思われていますが、Numeric(ニューメリック=数の、数値の)の略が正しいらしいです。テンキーのことを英語では、ニューメリック・キーともいうそうです。 ニューメリックは日本ではなじみのない表現なので、もっぱらナンバーと言うことが多いようですが・・・。「ニューメリックロックをどうのこうの・・・」と言ってもピンときませんよね。
もうかなり前の話になってしまうけれど、ワープロがまだ1台100万円前後していたころ、ワープロコンテストなるものがありました。 地区予選があったり、課題を提出したりと、方法はいろいろでしたが、とにもかくにも私も全国大会に5回程度出場しました。 大きな大会で実力を発揮するのがいかに大変なことか。だから、今回のオリンピックで日本選手が不調とはいえ、オリンピックに出るということだけでも物すごく大変なことだし(ワープロコンテストと比較できるレベルじゃないけど)、ましてや自己ベストを更新するなんて夢のようなこと。でも、強くなるには強い人を目の当たりにするのが一番。 ワープロコンテストでも、日本一のスピードを持った人が私の斜め前の席だったことがあり、それはそれは物すごい刺激になりました。同じ人間、やればできると。 ただ、これを人を育てる側で考えると、「やればできる」と言っていてもだめなわけで、HOWを教えなければいけないわけです。 その辺をまたぼちぼち書きましょう。
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