餅写日記



 幻の花



幾度と悩んだその先に

小さく見えた白い点

進む恐怖と退く恐怖

虚栄の塊は常に先を進み

縁遠き自我は幻の花



2002年01月18日(金)



 



蹴り上げた地面は哀しくて

追い出されるように飛び立った

向かう先々の想い達の行方は

掴めない雲のような存在ダネ



2002年01月19日(土)



 スイッチ



奥底に隠れ潜む焦燥感

小さな幸福及んで消え去れば

残るは思念の制御スイッチ

亡くす勇気も見える形に変移する



2002年01月20日(日)



 移り逝く



反転する光と影は

知らぬ間に世界を蝕み

愚挙な理論も正論化

変わらぬ形も移り逝く時と架す


2002年01月22日(火)



 木の実



抑え切れない不純な動機は

唯、自我への言い訳で

歩いた足跡だけには

真実の木の実を落としている



2002年01月23日(水)



 試練



隔たれたアナだらけな障害は

透ける明日を進む勇気と

動かぬ利己心の塊との

間で揺れ動く感情の試練



2002年01月25日(金)



 一喜一憂



繋がる電波、連なる文字に

一喜一憂な毎日で

アッチとコッチを行き来する

平穏不穏はもう見えない


2002年01月26日(土)
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