LORANの日記
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2007年08月07日(火) ローマ帝国の滅亡


いまから約1600年前の410年に、西ゴート人によってローマは占領され、

476年に完全に滅亡しました。(分裂した東ローマ帝国は存続しました。)


ジュリアス・シーザーに代表されるローマの権威と繁栄は、滅亡の

100年前から始まった民族移動によって崩れ去ったと言われています。


民族移動は気候の激しい変化により、牧畜などが不可能になり、移動を

せざるを得なくなったことで起こりました。


ライン川の北、ドナウ川の東にすんでいたゲルマン民族が、ローマ帝国

へ侵入してきたことから始まりました。


ゲルマン民族の移動の背後には、中央アジアからの遊牧民の移動があった

と言われています。


最も繁栄していたローマ帝国の滅亡は、いまの世界情勢とよく似ています。


ローマ帝国は西の辺境だったイギリスや南のエジプト、中近東、北欧まで

に領土を拡げ、陸上と海上の交通網を整備して、物資の供給を可能にしました。


その結果、首都ローマは大消費地になり、上流階級は贅沢な生活をしました。

毎日のように繰り返される宴会で、彼らは借金漬けになっていたそうです。


そこへ民族移動でゲルマン民族が侵入して来たので、あっけなく滅亡しました。


現在の世界を見ると、かってのローマ帝国はアメリカ帝国にそっくりです。

世界中の富を集め、1955年ごろ最盛期をむかえましたが、以後は世界支配

のために軍事費の巨大化により、借金が膨らみました。


温暖化が世界の気候変動を増幅し、低開発国から多くの労働者が入国しました。

この傾向は、これからも一層強まるでしょう。


アメリカ帝国が崩壊すれば、西洋資本主義国家に影響することは必至です。

消費経済に政策をシフトしている旧社会主義国も挫折するでしょう。


「対岸の火事」を、笑って見ている段階ではなくなりました。


2007年08月06日(月) 真夏ですね〜


昨日は、36℃以上になったところもあったそうです。

今日の静岡県東部地方の最高気温の予想は、33℃です。


水田を挟んで、北側50mに小学校があります。

大きな桜の木がたくさん植えられていますが、明け方から

蝉の大合唱が始まります。


何年間も土中で過ごして、交尾のために短い夏の日を過ごす蝉は

、まるで情熱で焼き尽くすように鳴いています。


あんなに小さな体から、どうしてこんなに大きな鳴き声をだすこ

とができるのか、不思議なほどです。

こんな蝉の生き方は、とてもシンプルで、潔くて大好きです。


人は記憶する動物だそうです。

大脳が発達して、右脳と左脳に分かれているのは人類だけです。


そんなに記憶力を発達させても、その記憶を健康で平和な人生の

達成のために使っているのでしょうか?


そうではなく、自分を不安や恐怖の記憶で束縛しているように、

思われます。

そんな記憶なら、無いほうがましでしょう。


自分の能力を、どのように使うのかは、本人に任されています。

それを、「智恵」と呼んでいます。


知識や技術は蓄積できても、「智恵」はできません。

幼児が、手榴弾を玩具にしているのが現代です。


「智恵」に気づかなければ、人類の未来はないでしょう。




2007年08月04日(土) なぜ疑問を持つの?


疑問を持つ人と、持たない人の違いはなんでしょうか?

単に、性格的なものなのでしょうか?


発明王・エジソンが小学校へ入学して、担任教師を質問ぜめにしたために、

退学になったと伝えられています。他方、LD、ADHD、アスペルガー症候群が

あったのかもという説もあります。


アテナイのソクラテスは、「無知の知」という言葉で知られていますが、

「自分が知らない」ということを自覚した人という意味でしょう。


お釈迦様もまた、自分が無知であるから、悟りを求めたのでしょう。

悟りを得た後、人々に出家を勧め、非日常性の中でなければ答えを求める

ことができないと説いたと思います。


では、疑問を持つ人は、なぜそんなに疑問に執着するのでしょうか?

地位や名誉や家族を捨ててまで、疑問の答えを見つけようとするのでしょうか?

疑問とは、それほどまでに人を動かすものなのでしょうか?


「人は、すべてを初めから知っている。」と思います。

しかし、生まれてきたときに、多分、忘れてしまったのでしょう。


それで、一般の人は、疑問を持たない人が多いのでしょう。

ごく一部の人が、忘れてしまったことに、微かに気づいているのでしょう。


それで、「なぜ、自分はここにいるのだろう?」

「どうして、自分と他人は異なるのだろう?」

「なぜ、人は異なった考えを持つのだろう?」

そんな疑問を持つのでしょう。


答えを既に知っていて、思い出せないので疑問を持つのでしょう。

既に自分が知っている答えと、現実があまりにも違うので、疑問を持つのでしょう。


どうぞ、思い出してください。

あなたは、あなたのことをよく知っています。

あなたがどれほどすばらしい存在であったかを、よく知っています。


あなたの中の真実が、あなたが思い出すことを待っています。



2007年08月03日(金) 海は大荒れです。


今朝の富士海岸は、台風5号の影響で大荒れでした。

テトラポッドへ打ち付ける大波のしぶきが、高く舞い上がっていました。


4号、5号と連続して被害に遭われた九州や四国地方の皆様に、お見舞い

申し上げます。


このような大荒れの海は、ゴーゴーと鳴り響く海鳴りと、打ち寄せて

高く飛び散る波しぶきで、いつもよりもとても刺激的です。


自然は愛であると思いますが、時々、このようなとても激しく、厳しい

表情を見せてくれます。


いつもは海岸すれすれで操業している漁船は、1隻も港から出ることが

できません。

ただただ、海の波がおさまってくれるのを待つだけです。


人生もまた、この海と同じだと思います。

穏やかで優しい表情のときもあります。

大きな恵みを与えてくれます。


しかし、一夜のうちに天候は変化し、風雨が強まり、海は大荒れになります。

海で生きる人は過ぎ去るまで、ひたすらに待つしかありません。


それは誰のせいでもなく、誰を恨むこともできません。

その状況を受け入れて、その状況の中で生きることしかできません。


現代人に欠けているのは、大自然への畏怖と感謝だと思います。

傲慢と不遜が、自らの墓穴を掘っているように思われます。


真摯に自然と付き合うことが必要です。

それが本当の自分に気づく、早道だと思います。


2007年08月02日(木) 富士海岸


今朝は先月の12日以来、久しぶりで富士海岸へ行きました。

この海の特徴は、富士山、富士川に囲まれた駿河湾の最奥です。


富士山のどっしりとした重厚なエネルギーと、富士川の優しく

繊細なエネルギーがミックスしています。


千葉・外房の九十九里海岸のように、豪快なエネルギーではあり

ませんが、とても魅力的なエネルギーの海岸です。


残念なのは、海岸近くまで工業地帯が進出していて、折角の日の

出の朝日が、煙で遮られてしまうことです。


なにが大切なのかを忘れていたら、取り返しのつかない事態にも

なりかねません。


戦後62年経ち、飢餓状態から必死に生き延びてきました。

お金があれば、食料も衣類も住まいも獲得できると働きました。


その癖が今でも抜けないようです。

やはりお金が大切。と思っている人が殆どです。


自然が大切。環境保護が大切。健康が大切。

そう思っていながら、それよりもやはりお金が大切と思っています。


その証拠に、所得を半分にしてもいいか?と尋ねられたら拒否するでしょう。

いまの自分の生活を守りながら、自然環境を大切にしたいのでしょう。


それでもいいのですが、自分の生活を守ることは、現状維持です。

大きな変革はできません。


結局はずるずると、悪化の方向へ流されていくことでしょう。

そして、気づいたときには、手遅れになっているかも知れません。


今朝も瞑想をしていたとき、雲が切れて朝日がまぶしく見えました。

いつでも、どこに居ても、朝日は共にいてくれます。


すばらしい光に感謝します。


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