ヲトナの普段着

2005年05月26日(木) はう・とぅ・らいぶちゃっと1

 ライブチャットのコラムを書いていながら、考えてみたら、そのハウツー編というのは書いていなかった。もっとも、遊びというのは自分で体験して身をもって覚えていくものだろうから、僕がここで論ぜずとも何ら過不足もないのだろうけど、せっかく思いついたので、「十戒」というわけでもないが、10項目の迷言を拠り所に書き進めてみることにしよう……ちなみに、二回シリーズの今回は前半。
 
 
1.料金体系がわかりにくいサイトは駄目よ
 
 はじめてライブチャットのドアを叩くとき、一体どのサイトを利用すべきかきっと悩むと思う。正直なところ、サイトも千差万別で、利用者それぞれにとっての優劣があるように思えるから、客観的にここが入門者に最適と言えるサイトもないような気がする。ただ、これはひとつの目安というか、僕自身の経験からアドバイスするならば、サイトを一見して料金体系が把握できるサイトに間違いはないだろう。
 
 いくつもチャットサイトを徘徊していると、料金の明示がじつにわかり難い場所にわかり難く記載してあるサイトに出逢うことがある。いかにも、うさん臭い。まあそういうサイトは、得てしてチャトレの在籍数も少ないんだけど、管理の質を疑ってしまう。楽しめるサイトというのは、管理が良質なサイトであり、客に対しても良心的であるのはどの世界でも同じことだ。
 
2.お試し無料ポイントやキャンペーンは上手に使おう
 
 気になるサイトがあったら、気軽に登録して無料ポイントを使ってみよう。いきなり最高のチャトレと巡りあえる可能性なんてゼロに等しいだろうから、ランキングがあればそれを頼りに、自分好みの子を発見したならその子のもとへ、無料ポイントを携えて「筆おろしして〜」と入ってみてはいかがだろうか。
 
 サイトごとに、さまざまなキャンペーンというのも行っている。既会員向けのキャンペーンが多いのは仕方ないけれど、新入会員向けのキャンペーンもあるから、そういう情報チェックも怠らないようにするといいだろう。
 
3.複数サイトを体験しよう
 
 ひとつのサイトを経験したら、その勢いで他のサイトも覗いてみようじゃないか。無料ポイントは概して短時間だけれど、それでも、システムの使い勝手とかサーバーの重さ(文字や映像の反応)を知ることはできるはず。無料ポイントをチャトレと話す時間に費やすと考えず、サイトの質を判断する目的で使ってみるといいのではなかろうか。
 
 チャトレ目当てで考えてしまうと、無料ポイントでは到底間に合わない。チャトレにほだされ、そこでポイントを正規購入したはいいけど、長時間チャットしてみたら、システムもサイトの雰囲気もどうも今ひとつという気がしてきて、結局ポイントを使い切らずに残しているというケースもあるからだ……誰とは、言わないが。
 
4.プロフと写真は味わい尽くせ
 
 感じ良さそうだなというサイトを見つけたら、まずはそこに在籍しているチャトレちゃんたちのプロフと写真をじっくり味わおう。もちろん、右から順番にというのではなく、サイトを開いたときに待機している子たちのなかから、リスト写真をみて惹かれた子の順番で結構。
 
 なかにはいい加減にプロフを書いてる子もいるけど、多くのチャトレたちは、きちんとプロフを読んで写真に目を通してくれることを望んでいるものだ。そうやって仕入れた情報は、当然のことながら、チャットでの話題の軸となる。プロフを見もせずチャットに突入することほど、愚かな行為はないと覚えよ。
 
5.挨拶を忘れずに
 
 入ったときは「こんにちは」「はじめまして」で、終わるときは「ありがとう」「ばいばーい」という、人が人と向かい合った際の当然の挨拶くらいはすべし。チャトレちゃんは、きみの一挙一動をどきどきしながらみている。挨拶もそこそこに自分勝手にまくしたてる客に対して、好意を覚える道理がないではないか。
 
 これは、逆の立場で考えてみるといいだろう。チャットルームに入った途端、妙なテンションでまくしたてるチャトレと遭遇したら、きみはどう思うだろうか。挨拶もしてないのに、パーティーではなくツーショットに誘われたら、きみはどう思うだろうか。入るときと出るときの挨拶というのは、形はいろいろだけれど、決して割愛してはいけないのである。
 
 
【つづく】



2005年05月25日(水) 【閑話】詩:きみとぼくとの距離

きみはそこにいて
ぼくはここにいる
 
きみがそこにいないと
ぼくはここできみを待つ
 
 
きみをそこで見かけて
ぼくはここで立ちどまって
 
きみはそこで手をふって
ぼくはここで声をかけた
 
きみはそこで笑って
ぼくはここで胸躍らせて
 
きみはそこで泣いて
ぼくはここで戸惑った
 
きみはそこで手をひろげ
ぼくもここで手をひろげ
 
きみはそこでぼくを感じ
ぼくはここできみを感じた
 
 
きみとぼくとの間には
遠い遠い距離(へだたり)があって
 
きみとぼくとの間には
髪の毛一本が入る隙間もない
 
 
きみはそこで恋をして
ぼくはここで恋をして
 
きみはそこで生きてゆく
ぼくはここで生きてゆく
 
 
きみはそこにいて
ぼくはここにいる
 
 
---- PostScript ----------
 手を差し出したくても届かない距離。いつもすぐ隣にいるような一体感。ネットという摩訶不思議な世界は、いつも人の心をおもちゃのようにもてあそびます。リセットすれば消えてしまう存在。オフラインにすると見えない姿。繋がっているようで繋がってないようで、ときめきと不安との狭間で、それはあたかも波間を漂う浮き草のようなものかもしれません。
 
 それでもひとつだけ確かなのは、きみとぼくの存在。そう、ぼくはいつだってここにいる。確かな存在として、ここできみを見ている……。



2005年05月24日(火) 迷惑DMが平気なサイト管理者たち

 このところ、個人のブログに商用宣伝のコメントをするチャットサイト管理者が目立ってきた。覚えのないサイトからのDM(ダイレクトメール:宣伝メール)も相変わらずひっきりなしだけど、メールは自分しか目にしないし、削除すればそれで済んでしまうからまだいい。けれどブログというのは、ネットにあるからには誰もが目にするし、ブログ管理者にとっては「顔」ともいえる場所であろう。そういう場に、平気で宣伝コメントを投稿できる奴らの気がしれない。
 
 
 会社や仕事を宣伝する際に、昔から「ポスティング」というのは広く知られた方法だった。読んで字の如く、宣伝用のチラシ等を一軒ずつポストに入れていくというやりかただ。これに「人間」を投入すると、戸別訪問という方法になる。昔よくあった「押売」というのは、いまではすっかり耳にしなくなってしまったようにも思えるけど、戸別訪問だって押売と何ら変わりはない。
 
 ポスティングも戸別訪問も、経営戦略という観点からすれば、極めて正当でそれなりに効果がある方法として考えられているのだろう。一軒ずつ訪問し、消費者の反応を窺いつつ営業してまわることは、そこから消費者の意識という情報を得られるというマーケッティングにも通じるものがあるからだ。
 
 けれどそれは、売る側の論理でしかない。彼らは、訪問することのメリットを売る側の立場で滔々と論じるだろうが、それは裏返せば、やって来られた側の心理を逆手にとるような行為であることを、おそらく頭に置きはしないのだろう。チラシであれば捨てれば事は済んでしまう。しかしそこに「人」がいることで、来られた側は「断る」という行為を強要される。「断りきれなかった」という声をきくこともあるけど、そういう人の心を逆手にとるような商売方法は、詐欺と何ら変わらないではないか。
 
 
 ネットという世界において、接続料は別として、メールを送信したり個人のブログにコメントするのに費用がかかるということはない。金かけずに手間かけろ、なんて言葉があったけど、DMや宣伝コメント投稿は、まさに費用がかからない宣伝方法ともいえるだろう。しかしやはりそれは、売る側の論理でしかないと思う。
 
 冒頭に書いたように、個人サイトというのはブログで何であれ、そこを管理統括する人の「顔」ともいえる場であろう。そこに、望まれもしないのに、のこのこやってきて、自分勝手な宣伝をしていくというのは、いわば「顔に泥を塗られた」状態に等しい。言葉本来の意味とは異なるけど、やはり奴らは泥を塗ってさっさと立ち去っているのだと僕は感じている。
 
 莫迦か……と、僕は思う。自分が行っていることが押売に等しいと受け取られてるとも思わず、ただひたすら自分のサイトを認知させる、言い換えれば自分を認めてもらうためだけに、片っ端から宣伝しまくって、挙句に自分の首を絞めている。これを莫迦といわずして何という。
 
 
 率直なところ、それを見過ごしている側にも、僕は問題があると思っている。ブログのコメントであれ、DMであれ、無視したり削除すればそれで済んでしまう。けれどそれでいいのだろうか。少なからず「嫌な思い」をしたのなら、それを公にすべきではないだろうか。「身に降りかかった火の粉を払いのけたから、あとはどこに火の粉が降り注ごうが火種が大きくなろうが、わたしは構わないの」で、果たして本当に良いのだろうか。
 
 DMや宣伝コメントを平気でやれるチャットサイトなど、ろくなもんじゃないと僕は思う。その程度の脳みそしか持ち合わせない奴が管理してるサイトに、輝かしい未来などあろうべくもない。チャトレだって奉仕稼業ではないはずだ。莫迦な管理の下にいては、末永く安定した収入を得られる道理がないだろう。そんな迷惑な宣伝行為を行っているサイトにもしも自分が属しているならば、さっさと辞めることをお勧めする。なぜなら、きみたちもその「押売」に一役買ってるわけだから。
 
 
 インターネットのメリットって何だろう。それは言わずとしれた「ネットワーク」に違いない。ネットワークをいかに上手に利用できるか否かが、ここでの成功を意味するようにも思える。サイトを宣伝しようとしたとき、ネットワークを上手に利用できれば成功する、とも言えるだろう。
 
 ネットには「相互リンク」という方法がある。各種サーチエンジンに登録するのももちろん宣伝方法の基本だけど、商用であるのなら、この相互リンクを活用しない手はないだろう。それに、リンク集やランキング形式のものもある。それらはいずれも、すぐに効果が目に見えて出てくるというものではない。早くとも、二ヶ月から三ヶ月はかかるだろう。
 
 けれどその間に、管理者が何を行うかによって、サイトの将来は二分されるような気がする。別な言い方をすると、効果が出るまで待ってる間の作業こそが、管理者の腕が問われているのだということだ。莫迦な奴らは、そこでDMや宣伝コメントに汗を流す。自分で自分の首を絞めてるとも気づかず、日夜一生懸命自分の足許をぐちょぐちょにしてるわけだ。
 
 
 優れた商品には、自然と人が群がる。品物が売れるのは、確かに宣伝という行為も一役買ってるかもしれないけど、本質的には「その品物が優れているから」だろう。消費者を舐めてはいけない。小手先の作業だけで事が巧く運ぶなんてのは、現実世界にもこのネットにも、僕はないのだと思っている。優れた商品を開発できる管理者がこのライブチャット界に増えてくれることを、祈らずにはいられない……。


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ヒロイ