1st
どうして一番なんだろう?あなたは一番なんだろう?

2005年03月23日(水)

会いたいんじゃなくて、あなたに合いたい


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2005年03月16日(水)

夢が足元でうずくまっているのに
声をかけることもできない
朝のプラットホーム
背を押す鐘
線路の切っ先
飛び散った、誰かの跡

部屋のすえた匂いが
町中に広がったら
すべてが自分になる気がした
ダンボールから咲き乱れる花
その養分である犬

いたるところに肉が落ちているのに
誰も拾うことはしない
骨付きじゃないとそそらないのだろうか

眺めるだけでは
すべての事象が通り過ぎていくだけだ
手を差し伸べる
そんな傲慢なことはしたくないけれど
透明な存在を
不可視の命を
少し愛おしく、見つめるだけで

世界に許してもらえるんだろうか



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2005年03月08日(火)

カーテンの暗さと
閉鎖した幾つもの野原
歩き回れるうちは良かった
空は青く、何所までも昇っていけると
信じていた

僕は灰色の村に生まれた
タバコの煙が立ち込める森に
ノイズが流れる谷に
そこには、停止するであろう
僕らの未来もあった

乾燥した唇を
どう潤すのか
そんな問いを投げかける相手もなく
こだまする
孤独な壁
蹴り上げた月
ダンボールの犬

部屋のひとすみだけが燃えていた
誰にも見えない光を
あれからずっと、僕は抱きしめている

どこまでも空は青いのか
次の一歩が枯れてしまう
錆付いた一組の骨殻が
明日の僕なのかもしれない、この村で


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しゅう。 [MAIL]

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