ガトーショコラは苦いくらいが丁度いい？

2008年03月27日(木)　　alchoholic.

たまってゆく吸殻は君がつく溜め息の数
破裂する前にゴミ箱へばいばい
きれいな灰皿にはまた再びだんだんと
溜め息の数の如く吸殻がたまってゆく

てのひらはきみのてのひらと重ねようじゃないか
車はジャズベリィの匂いでいっぱい
あたしの香水を一滴たらせば
その密室はあたしと君との特別な空間

目を閉じて舌を絡ませる
世界がぐるぐるぐるぐると回る
ちいさな君の息遣い
そして君の舌があたしの体をめぐる

時々薄く目を開ける
相手は誰かを確認する
そしてあたしは何度も何度も
君の上で泣き続ける

2008年03月19日(水)　　リアルフィクション100．

髪の毛をまっすぐまっすぐに。
目頭に白いシャドウを入れて。
目の回りを黒いシャドウで囲む。
ちょうどいいタイミングでメールちゃくしん。
春先の風に浮かれてあたしはかけだす。

車に乗り込む瞬間はいつだってどきどきする。

君の左手。あたしの右手。
触れるのは指先から徐々に。
ぎゅっとにぎって握り返すのはもう少し後でね。

抱き合うごとにそのまま溶けてしまえばいいのにね。
ほらそうすればずっといっしょにいられるじゃない。
きみも寂しいってなかなくてすむし。
あたしも寂しいってなかなくてすむ。

ねぇあたしの考えすごいでしょう。

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