妄想日記 

2001年01月23日(火) バトロワレンタル記念コント(嵐の皆様)



相変わらずの楽屋。




「おはよ〜」
ドアを勢いよく開けると飛びこんできた光景。

「・・・・また?」

ここしばらくお馴染みになった光景。
翔くんが楽屋のテレビを独占し、しかもかじりつくようにテレビ見てる。
しかも、何回見たか数えられないくらい見た、「バトルロワイアル」だった。
塚本くんが出てる映画だって、翔くんが嬉々として借りてたもの。
だけど映像が結構グロいしR15だし。
そんなのを翔くんが一人で見られるわけがなく(怖がりだし)
必然的に楽屋でみんながいるときに見るしかなかった。

「懲りないよね〜」

ニノが呆れながら言うのに頷いた。
だって前回見てて、塚本くんと杉村役の人が一緒のシーンでかなり凹んでたんだから。
言葉に出せないくらいの凹みように、これはヤバイってみんなで慰めたんだもん。
だけど、塚本くんが見たいからって巻き戻して、そのシーンになると凹んで。
ビデオ返すまでの1週間、なんだか大変だったんだから。


それで、今来てみたらまた見てるし。
でも好きな人の出てるものを何回も見たいって気持ちはわかる。
オレだって翔くんとか他のメンバーが出てるのは何回も見ちゃうもん。

「だけど、限度あるだろう?」
「う〜ん、それは愛の深さゆえってヤツ?」
「あ、なんだよそれじゃオレ達のドラマ見ないのは愛がないせい?」
「ほら、オレ達はいつでも逢えるけど、塚本くんは今クールのみだしさ」
「だから、塚本くんの姿が見れるものだけでも何回も見ちゃうってこと?」
「そうそう。塚本くんと会えるのも
今だけだからね」

うっわ、相葉ちゃんなにげに爆弾投下!
翔くんが聞いてたらまた怖いよ〜。
そう思って翔くんを見たら、全然聞こえてなかったようで相変わらずテレビに釘付けだった。

「今回のは違うみたいだよ」

相変わらず我関せずで台本を読んでいた大野くんが、テレビを指しながら言ってきた。

「違うって?」
「今回のは別バージョンらしいよ」
「ああ、特別編ってやつ!?オレ見たかったんだよ〜」

ニノが翔くんから少し離れたところでテレビを見始めた。
それにつられてオレもテレビを見ていた。










そして事件は起こった。



「あ・・・・・・・」


映像特典が始まってしばらくして現れた映像。
塚本くんと杉村役の人が二人で並んでインタビューされてるシーンだった。 
二人くっつきすぎ!とツッコミが入りそうなくらいくっついてて、なにげにみつめあってて。
とっても楽しそうな、嬉しそうな。
『お似合い』って感じな、そんな画面。


「翔くん・・・・?」

翔くんを呼んでも返事がなかった。


「あ〜また固まっちゃったよ」
「う〜ん、これは固まるのも無理ないよ」
「うん、お似合いだもんねえ」
「つか、ラブラブ?」
「ちょっと、二人とも止めてよ〜!!」

もう、この二人は!
固まったまま動かない翔くんがなんだか切なくて、オレは翔くんのそばに近寄った。

「翔くん・・・・・だ、大丈夫だよ、ね!」
「何が大丈夫なの、松潤〜」
「ニノはうるさいよ!」

オレがなんとかしようとしてるのに、横でニノ達が騒ぐからも〜意味なし!って感じじゃんか!
もう、なんか切なくて悲しくてオレまで泣きそうだよ〜!!

「翔くん」

そこで我等がリーダーが立ちあがった!
またなんか火に油注ぐようなこと言うんじゃないかとオレは身構えた。

「これは過去じゃん。今は翔くんと一緒にいるんだし、これからだよ。ね?」


おお!
珍しく大野くんがリーダーらしい発言をしてくれた!
しかも、なんだかいいこと言うし。
オレまで感動して涙出そうになってきた〜!

「そうだよな!これからだよな」
「うんうん、その調子」

大野くんの言葉で固まりから溶けた翔くん。
なんだかヤル気に満ち溢れていた。
良かった。
やっぱ翔くんには悲しい顔しててほしくないし。

「じゃ、オレちょっと電話してくるわ」

そう言ってご機嫌に楽屋を出ていった翔くん。

「大野くん〜オレ感動しちゃったよ〜」

感動そのままに大野くんに伝えようとしたら、大きなタメイキと共に一言。





「だって、あのままにしてたら
ウザイし





ああ、やっぱり大野くんは大野くんだったんだね(涙)




2001年01月20日(土) ブランチを見て(サクツカ+嵐)




「あ、翔くんおはよ〜」


ドアが勢いよく開いたと思ったら翔くんが現れたから挨拶したのに、翔くんはそんなの気にもしないで一目散にテレビに駆け寄った。
「何?今日なんかあったっけ?」
雑誌を読んでたニノが翔くんの勢いに迷惑そうな顔をしながら聞いてきたけど、俺もわかんなくて首を傾げるだけだった。
「今日あれだよ、あれ」
相葉ちゃんが翔くんが見てるテレビを指差したので、つられてみてみたら。
「王様のブランチ・・・・?」
見てる番組はわかるのに、それがなんで見たいのかわからないと思ったら、ニノと相葉ちゃんが一斉にこっちを見た。
「松潤わかんないの?」
「翔くんスキーなのにわかんないの?」
スキーとか言わないでよ!と思ったけどいつものことだしどうせ反論なんて出来ないからいいけどさ。
だけど二人ともわかってるのに俺だけわかんないなんて、ちょっと嫌だ。
王様のブランチ・・・・って単なる情報番組だよね?
それについ最近嵐として出演した覚えないし、ドラマの宣伝だって翔くんが自分で出たのをわざわざ楽屋で見るなんて考えられないし・・・・
あ・・・・・ドラマ・・・?


「もしかして、塚本くん?」


「ピンポーン。大正解」
「つーか、翔くんが必死に見るもんなんて今それしかないし」
そういえば、いつだったかこれに出るって聞いた気がする。
初めて塚本くんとして出る番組らしい、って翔くんがウキウキしながら言ってた気がした。
そりゃもう、嬉しそうに。
本人は至って普通に言ったつもりだったんだろうけどね。
「だからかぁ」
塚本くんのことになると動きがわかりやすいよね、翔くんは。
そんなこと思いながらテレビを見てみると、ちょうど塚本くんが出てきたとこだった。
「あ〜塚本くんの私服って初めて見た」
「な、おしゃれだよね。マスターも出てるんだ」
「二人って仲良いみたいだね」
「ね〜すっげ仲良さそうだよ」
「今見た?二人でなんか痴話喧嘩っぽいことしてたよ」
「うん。マスターもかっこいいしね。なにげにお似合い?」

「オマエらうるさい!!」
俺とニノと相葉ちゃんが後ろで色々言ってたら、我慢の限界だったらしい翔くんがすごい勢いで怒鳴ってきた。
きっと翔くんも同じこと思っちゃって、それが自分で自己嫌悪に陥ったりしてたとこに後ろで同じこと言うからキレちゃったんだろうなあ。
『怖いね』
『な、本気で怒ってるよ』
『大人気ない』
まだ小声で言ってるニノアイを翔くんが今年1番ってくらいの怖い顔で睨んできた。
それでやっと静かになったのに満足したみたいで、またテレビに視線を戻した。
その瞬間飛びこんできたモノは、マスターと塚本くんがサングラスをかけながら二人で楽しそうに・・・っっていうかまるでデートみたいな二人の姿だった


『二人で楽しんでないでよ〜』


「あ、固まった」
姫と呼ばれてるキャラの発言で完璧に固まってしまった翔くん。
「あ〜あ。あれはさすがにショック大きかったか・・・・」
「うん、オレらから見ても仲良さそうで嫉妬したしね」
「ちょっと二人とも!そんなこと言ってないでどうにかしてよ〜」
ノンキな二人の会話に慌てる。
だって絶対この後撮りに影響するよ〜。
絶対オレがいじめられるんだよ〜!!

「松潤・・・」

楽屋でずっと舞台の台本とにらめっこしてた大野くんが、何時の間にかオレの隣にきていた。
もしかして、この危険を察してリーダーとして何かしてくれるんじゃ・・・
そう思ったオレの肩を叩いて一言。


「がんばれよ」


・・・・期待したオレがバカだったよ。





その後の撮りは、オレの予想通り翔くんの「松潤いじめ」のオンパレードだった・・・・



2001年01月19日(金) 顔合わせ(翔×高史)




夏のコンサートも終って落ちついたとこに、一つの仕事が入ってきた。
「V6の岡田くんと共演するドラマなんだけど、どう?」
木更津というとこが舞台で、男五人でつるみながらいろんなことする話らしい。
脚本がIWGPの人だっていうし、ドラマ事体おもしろそうだし。
何より中心人物役ってあんまりなかったしってことで。
速攻オーケイした。








顔合わせ日。
毎回このときは緊張する。
人見知りするわけじゃないけど、初対面の人と仲良くするっていうのがなんか苦手だった。
「翔くんは嵐以外の友達作ったほうがいいよ」
大野に言われたけど・・・・・仕方ねえじゃん?
俺だって作ろうとは思ってる。
この世界友好関係も大切だしさ。
嵐のメンバーがいつも一緒にいるわけじゃないし。
だけど、今までのドラマで自分より年が近いやつは決まって俺と話そうとしなかった。
俺がジャニーズ事務所所属のヤツだからって、構えてしまうらしいけど。
そんな状況で友達なんか作れるわけない。
今回も一緒に共演するヤツはあまり聞いた事ないヤツラばっかだった。
だからきっと前と同じなんだろうな。
それで困るわけじゃないし。
「天近」のときは松岡くんがいたし、今回も岡田くんがいるからいいや。





そんな風に思いながら開けたドアに、アイツが座ってた。
共演者と話してて、笑顔を向けてて。
その笑顔がなんかキレイで、見惚れてしまった。
笑顔なんか見慣れてるのに、それは何故か特別に感じて。
そこだけなんか違って見えた。
「桜井?」
岡田くんに話しかけられるまで、俺はドアの前でぼうっと突っ立ってた。





自己紹介が始まって。
あの笑顔のヤツは「塚本高史」って名前で、アニ役で、声が少し高めだってことがわかった。
「じゃあ、今日はここまでで」
声と共にアイツは立ち去ってしまいそうになって、俺は慌てて話しかけた。
「なあ、ドラマって初めて?」
「え・・・・いや、違いますけど。こーいう中心なのは初めてです」
急に話しかけられて驚いてるらしかった。
「なあ、敬語じゃなくていいよ」
「え?」
「年近いんだし、同い年役なんだし。いいよ」
「そう・・・・・だよな。うん、そうする」
やっと落ちついたのか、俺の言葉に頷くとさっきと同じ笑顔を向けた。
その笑顔に、なんか落ちつかなくて顔が赤くなるのを感じた。
(うっわ・・・なんだよ、これ)
「じゃ、三ヶ月よろしくな」
手を出されて、心臓がバクバクしながら握り返した。
「じゃ〜な!」
去って行く後ろ姿を、ぼうっと見送っていた。








「友達作るよりも好きな人作っちゃったんだね〜」
どこかで大野の声が聞こえた気がした。



2001年01月18日(木) 純情感情過剰に異常(翔×高史) 



「タカシ、何してんだよ」

呼ばれたと思ったら、後ろから暖かい感触がして、抱きしめられたと気づく。
この、女の子が「かわいい」と騒ぐ声と俺にこんなことしてくるのは一人しか知らない。

「翔・・・・」
「ん?どした?」

悪びれもせずに澄ましたような顔をされて、自分がからかわれてるんだと気づく。
翔は時々こうやって抱き付いてきたり「スキだ」とか言って、うろたえる俺をおもしろがってるみたいだった。
あの事務所所属のアイドルだと思って話かけるのを躊躇ってた俺に、翔は自分からどんどん近づいてきた。
人懐っこいのかと思ったけど、同じ事務所の岡田くん曰く「人見知り」するヤツらしいと聞いて驚いた。
負けず嫌いで人見知り。
だけどそんな事感じないくらい、翔は俺に話しかけてきた。
その結果、名前で呼び合うようになって(それも翔から言ってきたことだ)、今じゃ過剰なスキンシップを受けるまでになった。
周りは「仲いい」としか見られてないけど・・・さ。

「いい加減離せよ」

回された腕をはがすと、思ったよりあっさり剥がされた。
頭上で何がおかしいんだか翔が笑ってる。

「やっぱタカシはかわいい」

オマエに言われたくない!と思ったけど言うと怒りそうだから言わなかった。
俺なんかより自分のがよっぽどかわいい顔してるのに、翔は俺のことかわいいと言う。
そのことを言ったら「俺はアイドルだからとーぜんだろ?」としれっと言われた。
男にかわいいとか普通言わないだろう。
それは俺が翔より1学年下だからかもしれないけど。
だけど翔に言われると嫌味にしか聞こえないっての。

「タカシ」

その声に顔をあげると、間近に翔の顔があって。
驚いて引こうとするより早く唇に掠めるようなキスをされた。

「ごちそうさま」

女の子が騒ぐ「かわいい笑顔」というのを浮かべなら。
それだけ言って、呆然としてる俺を置いて去ってしまった。





2001年01月01日(月) 逢いたくなって(マツツカ) 

なんとなくヒマになったからレンタル屋行ったらみつけた「職員室」
ツカモトが出てるってのは聞いた事あったから、なんとなく手にとって裏のあらすじみたら「山根(ツカモト)はいじめられて〜」と書かれていた。
「オイオイ。アイツがいじめられ役かよ?」
三村役がハマり役だと言われ、今ドラマとかで演じる役は不良とかばっかのツカモトが、いじめられ役・・・・・・

すっげ似合わねえ。

だけど、気になって借りてる自分に呆れつつ、ビデオを見た。
イキナリ登場したツカモトは、オレの知ってるヤツより少し幼くて・・耳にはトレードマークでもあるピアスがされてなかった。
「結構、昔のヤツか?」
自分の知らない頃のツカモトを見るのは変な感じだった。







ドラマのツカモトはあらすじの通りいじめられ役で。
しかも、それにずっと耐えてる役だった。


見てて結構ツライドラマだとは思ったけど。
いじめてるヤツが・・・・・なんか、悪者には思えないんだよな。


いじめてしまう、アイツらの気持ちもわかる気がする。




『好きだけど、どうしたらいいかわからない』




多分、そういうことだろうと思う。
好きだけど、どうしたらいいのか・・・・どうしたら、こっちに振り向いてくれるのか。


『オレだけを見て欲しい』


それがわからなくて、イライラして当たっちゃうんだよな。


話しかけたら見てくれるけど、気づくと視線は他を見てる。
気づくと、アイツの隣にいる。
それを見つけてしまう、自分。




だけど、諦める気なんかサラサラない。
ハマったときから持久戦覚悟の上だ。
視線はアイツを追ってる、それでも。
自分にだけ向けてくれる笑顔があるから、いい。









いつのまにかビデオは終っていた。
ツカモトに逢いたくなった。




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薫 [MAIL]

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