人との距離感の違いに、僕なりの
好みがあることがわかった。

ほんの少しだけSHYな僕は、85mmの
レンズで覗いたときの、相手の大きさ（顔とか手とか）
に近づけるのが好きだ。

大声が嫌いな僕が、ささやくような距離で
モデルに指示を与えていく。

シャッターの音で、人の表情が変わらない事は
ない。まぁ、撮られるのが好きなんだから、モデル
なんだし、でも１枚目より２０枚目。３０枚目よりも
５０枚目のシャッター音で表情は、みるみるうちに
変わっていく。

撮られている快感？　それに近いモノがあると
おもう。

だから、ぼくはモデルの気を集中させるために
近寄らず、レンズで寄る。

最近デジタルでもプレビューしなくなった。
どんな写真が撮れているかのほうが、興味も
あるし、仕上がりは大体わかるから。

僕は、人を85mmでいつも見ている。

switchはリアに、

volumeは全開で。



「歳をとったな・・・」とは
言わせない。

埃だらけのギターに、また「命」を与える。

2週間に一回の火曜日の、二階の奥の待合室。
順番が掲示されるまで、みんながうつむく。
誰もがうつむく。

前を見ず、ただ自分の存在をだれにも
きずかれまいとして、ただうつむく。

掲示板のチャイムの時、その時が救い。
自分の番をひたすらまつ。

ここはそういうところ。
人生になんの望みをも失い、薬をたよりに
生きていく。心の閉ざしを開くまで、だれもが
みんなうつむいている。

僕の目の先に・・・・・
うつむいたら、カメラがあった。






この日地震雲を撮った。朝方の世田谷は震度４だった。
なんの恐怖もないまま、また眠りについた。
失うモノはもうないから。

なんでこんなに晴れないの？
予定している仕事の写真撮りがどんどん押してる。

TATTOOの締め切りも間近なのに、こう天気が悪いと
モデルにも気を遣うし・・・・。

頼む！　せめて撮影日だけは晴れてくれ。
曇りは嫌いだ。気持ちが荒む・・・・・。

マンションの更新もすませ、この自由が丘に
もう２年住んでいる。
何不自由なく、交通の便も良いし、マンションは
閑静な住宅街にあるので、気に入ってる。

またカメラを持って、散歩・・・というか、僕の場合は
放浪に近いのだけど、相変わらず飽きないまちである。

そんな暮らしは、心身にも変化を及ぼす。
住むところは大事だなと思った。

先日、新宿で、占いの勉強をしているという女性にであった。
経験不足だと何を言われるかわからないので、勉強年数を
きくと、８年。　これなら平気かなと思い、占ってもらった。

「凄く太く海外で仕事をするようになる線があります」と言われた。
夢の海外写真家生活。本当にそうなるのかな・・・・。





写真は刺激し合うものだとも思った。


君ならどう撮る？
僕ならこう撮る。


写真に法則なんて、無いんだよね。音楽と同じ。
自由に表現したい。


あとは、見る側の人の好み。
嫌いならみなけりゃいい。
NETの世界に存在する、星の数ほどの写真サイト。
TOPを見ただけで、もう次にいくこともある。

「うまいなぁ。けど、つまらない」
「下手だなぁ・・・。でも個性がある」






僕は自由に自分の見たモノを切り取って行きたい。

それが僕のカメラライフスタイル。