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2004年04月30日(金) 『キャンディード』(幸田クネゴンデ)

<指揮>デヴィッド・チャールズ・アベル
<出演>
キャンディード:中川晃教 、クネゴンデ:幸田浩子
パングロス: 岡幸二郎、パケット:宮本裕子、マキシミリアン: 新納慎也
カカンボ:坂元健児、ジェイムズ/マーティン:佐山陽規
総督:市川和彦、オールドレディ :郡愛子、ヴォルテール: 辰巳琢郎
(前回観劇キャスト、指揮:佐渡裕)
キャンディード:石井一孝、クネゴンデ:増田いずみ、
パングロス:黒田博、パケット:シルビア・グラブ、マキシミリアン:岡幸二郎、
総督:内山信吾、オールドレディ:中島啓江、ヴォルテール:岡田眞澄

<アンサンブル>
浅原孝夫、安部誠司、岡本泰寛、小林仁、村上勧次朗、山田展弘、
山名孝幸、石山毅、岡田誠、金澤博、小関明久、斉木健詞、三戸大久、
宮本聡之、青木雪子、佐藤泰子、菅原さおり、高橋桂、田上知穂、
鳥居ひとみ、南智子、荒木里佳、池城淑子、北爪和代、清水菜穂子、
中川菜緒子 、星野恵理、山田ぶんぶん


前回の一孝さんバージョンは、めちゃくちゃ苦手でした。
もう、歌詞が全く聞こえないオペラ歌いが気に障って気に障って、
ミュージカルではなくオケを聴きに行った感じが、目的に合わず。
2階最後列から観ていたこともあって、表情もまったく見えないし、
歌詞が聞こえないと、それぞれがどんな関係性かすら分からない。
辛うじて一孝&岡とシルビアさんの声だけを頼りに話を想像しながら、
キ〜ンと響いてくるオペラ声に耐える3時間という感じで。
今回、その辛さがなくて、それだけでも幸せ度があったり。
しかも最前列センターという席だったので、そう演技をしているとは
言い難い幸田クネゴンデも、雰囲気の可愛らしさで見せてもらえて。

ただ本当に、オケは溜息ついちゃうくらい良かったんですよね・・・。
指揮者の良し悪しは私にはちっとも分からないのですが、
少なくとも、オケ自体の音の厚みみたいなものが全く違った。
今回、東宝ミュージカルを見慣れた身には、大きな不満ではない
オケだっけれど、せっかくの壮大な音楽を表現できていたかと
言うと、それは全くダメだったと思う。そこはひたすら残念。

キャスティングも、大半は前の方が良かったという印象。
前回、♪僕はハンサム完璧ハンサム…と歌う岡マキシミリアンの
ハマりっぷりに感動した身には新納マキシミリアンは後一歩、
役替わりした岡パングロス、悪くはないけど自信と貫禄が不足。
オールドレディは歌が不安定な上に何を言ってるか分からない。
埼玉オペラ協会会長さんらしいですけど、オペラでは
ああいう歌を上手だというのでしょうか?あと、ヴォルテールは、
存在感ゼロ。話を進める人物がキャラクターを確立できてないと、
こんなにもナレーションが長く退屈に感じるものかと思いました。
最後に老人役で出てきた時も、ヴォルテール=老人という
演出自体は好きなのに、台詞がすべって演技がダメダメだから
大事な言葉に説得力がないし。下手でも雰囲気は欲しいよ。

でも、クネゴンデは、愛嬌がある分 今回に軍配だったし、
キャンディードは、前回も好きだったけど、今回の、若くて
元気があり余って単純かわいいのも すごく好きだったし、
主役2人が良かったから、あまり嫌な気がしなかったのも事実。
「歌詞が聞こえる」「分かりやすい」というのはやはり大きいね。
なぜか岡さんの視線がバシバシ飛んでくる席で、
ちょっと 、たらされてしまいましたし(笑)かっこいい〜♪
好きだったセットは変わらず良かったし、やっぱり最前列で
役者の熱気に引きずり込まれた面もあり、そこそこ満足でした。


2004年04月28日(水) 欠席のお詫び+いいとも3連荘 他

休んでて すみません。週明けから体調崩してます。
下の話で申し訳ないのですが、月曜日、腹痛。
でもおかげで、便秘してたのが出始めて
ホッとしたのもつかの間、その夜には早くも
あっという間に通常を越えて逆の苦しみに。
仕方なく1日欠勤。夜には少し楽になったので、
こっそり帝劇『エリザベート』に出かけたところ、
2幕半ばから全身かゆみに襲われ、集中できず。
終演後、手洗いに駆け込んだら、じんましんだらけ(泣)

抗ヒスタミン剤などの持ち合わせはないので、
メンソレータムを塗り、アイスノンや保冷剤総動員で
体に巻きつけて何とか数時間寝たけれど、朝もダメ。
仕方なくもう一日休んで病院に向かい、薬をもらって。
が、この薬が「飲むと眠くなる場合があります」なんて
大嘘で、私にとってはほぼ、即効性の睡眠剤状態。
病院から帰って夕方4時過ぎから今朝8時過ぎまで爆睡、
朝食後飲んだら、9時過ぎには電車で立ち寝こいてるし、
さっきも帰宅後飲んだら電話で起こされるまで3時間。
今もグラグラしていて、これが最後まで書けるか不安です。

そんなこんなで、あまり頭が働かないのですが、
一応、いいとも!の新選組メンバー3連荘と
副長が中継したスタパは見ました。簡単に感想を。

・月曜:三谷幸喜(脚本)
慎吾が実は「神経質で真面目で行儀良い」なんてのは
ファンからしてみれば基本の事で、あまり珍しくなく。
でもそれ以外は、三谷さんがダメダメなおっさんなのを
暴露しただけという感じだったから、何ともねぇ・・・。
毎日コンビニでスポーツ新聞まで立ち読みって、どう?
「100人に1人をあてましょう」コーナーでの
親の秘め事ってのも、昼の番組でどうかと思うし。
しかも13人もいるし。このコーナー、なぜか、作家とか
脚本家とか文章を書く職業の人の方が、客を読めてない
という印象があるけど、大丈夫なんでしょうかねぇ?
まあ、慎吾がお休みだったから可哀相にということで
観覧の人たち用にと、おみやげで勇テレカを150枚
準備してきてくれたらしいのはポイントアップでした。

・火曜:堺雅人(山南役)
オープニングの三谷さんからのメッセージで
山南走りのネタをせっかく振ってくれていたけれど、
全然 話を広げられなくて、結局、前回出演した時に
唯一 微妙に盛り上がった話題らしい苔話・続に。
それも、タモリが振っても振っても盛り上がらず。
何かに凝る男の人って、一度話を振ったら最後、
相手構わずディープに独りで盛り上がる人が多いけど、
そういうマニアやコレクターではない苔好きな感じ。
苔に話しかけたりはしてそうだけど、ある意味 普通かな。
あまりに内向的な印象に、なぜ演劇なんて始めたのか
そっちが気になって聞きたくてたまらない15分でした。

・水曜:相島一之(新見錦役)
また、堺さんとは恐ろしく逆方向。
新見とも全然違って、明るく軽くいっぱいしゃべって。
でも、生番組だと緊張して震えて、何を話したか
分からなくなっちゃうとか、最後のほうはもう、
口の中が渇いてネバネバしてきたとか言ってたし、
基本は内気方向でアガリ症ってとこで似てるのかな?
ほとんどは方言の話してけど、特に博多弁が好きらしい。
博多で触れ合った人たちが 皆 温かくって好きだって、
いろいろ話してた時は、ちょっと嬉しかったかなー。
私も何故か、博多では嫌な思い出1つもないです。
ホテルもお店も劇場も、皆々いい人ばかりだった。
だからって、博多弁を地元民と間違えられるまで
練習しようとは思わないけどね(笑)いい人だ。

『スタジオパークからこんにちは』
ゲスト:伊東四朗(八木源之丞役)、山本耕史(土方役)
オープニングから八木邸前、中継の山本さん。
伊東四朗は『お江戸でござる』エンディングままの
とぼけたトークにネタバレ混ぜて面白かったけど、
スタジオパーク的にメインは中継だったのかな?
すごく そつなくこなす兄ちゃん風の山本君がツボ。

実際に鴨が寝泊りした部屋、八木源之丞の肖像、
鴨が事件の際に転んだ机、斬りかかった柱の傷など、
本物が見られたのが嬉しかったのは勿論だけど、
「新選組にも、お世話するうち何となく親しみが
わいてきていたと思いますよ」と話してくれた、
現在の八木家当主さんが「近藤さんが」に対して
「芹沢が」と呼び捨ててたのが、興味深かったです。


あと『エリザベート』、火曜にそんな状態で観ましたが、
特に後半、とにかく、体を引っ掻かないことだけに
ほぼ全神経集中していたのでロクに覚えてません。
掻いても楽にならないことは分かっている以上、
掻いたりする動きって隣の人に迷惑なだけだから我慢。
それだけに、斜め後ろの人が よく咳をしているのが、
「私は我慢してるのに!」と逆恨みしたくなっていたり。

でも、金管がコケまくってたのは よく覚えてます。
祐一郎さんの♪愛と死のロンドがすごく良かったのも。
禅さんは、一目惚れはいつにも増して可愛かったけど、
その後、妙に単語の意味を強調しすぎる歌が気になった。
1幕から熱くなりすぎてる感じがしたかな。そんな感じ。

あ、ロビーに「本日行われたミス・サイゴンの会見の
模様は、近日中にロビーで上映予定です」と貼り紙あり。
興味ある人は、劇場に早めに行くといいのかも。
ではでは。読み返してませんが、これで。おやすみ〜。


2004年04月25日(日) 『新選組!』+ウルルン、サッカー(長文)

ジーコジャパン、F1、大河、揃い踏みの日。
ついでに忘れてたけど井上芳雄のウルルン。
だから日曜夜8時なんて、そろそろ来週に向けて
早寝の準備にかかろうかって時間からイベント満載
なんてのは、やめてほしいんだけどなぁ。ふう。
おかげでF1は見忘れ。今年初、予選を見たGPなのに。
バタバタしていたら時間が過ぎてて、慌ててTVつけたら
既に最終周回。結果だけ見たのと同じじゃんよ。


<サッカー>
サッカーは後半だけ。Wカップ予選じゃないし、
大河を見終えてからでも一応 半分は見られるから。
前日のスポーツ魂でジーコ監督の発言を聞いた限りでは、
今回も面白い試合は期待できないかなと思ってしまったし、
今回、知った顔の大半が欠場というのもミーハーには辛い。

見始めた時は0対0だったのに、45分で5得点。2対3。
前半は互いに探り合いみたいな運びだったのかな?
ある意味、おいしいとこだけ見せてもらったのかも。
前半は押されっぱなしで苛々してたけど、後半、
2点取り返してからは、押せ押せムードだったし。
最後のPKは微妙だし、結果 負けたのは悔しいけど、
アウェーなら取られても仕方ないと思えるものだったから、
むしろ、今後の課題がはっきり見えたことを喜ぶべきかと。
今回はとにかく「流れの中で」2点取り返したことが、
個人的にはすごく嬉しかったので、それでOKでした。


<世界ウルルン滞在記>
ウルルンは完璧に忘れきって『新選組!』BS見てたので、
同僚からのメールで思い出し、慌てて後半だけ見て。
ビデオはBSのままなので録れなかったけれど、
ちょうど♪見上げてごらん夜の星を が聞けてラッキー。
最後に♪世界に一つだけの花 も歌ってたけれど、
ミュージカルの曲だから慣れてるのか、こっちの方が好き。

ただ、背景的な違いもあったのかも。
♪見上げてごらん… の方は、山の自然を背景に歌い上げ。
♪世界に… は、お世話になった家の子(?)たちを相手に
お別れに時に歌った曲。途中から見たせいかもしれないけど、
あんまり心の交流的なものが感じられなかったせいか、
♪世界に…の方には引っ掛かりが少なかったみたい。
せっかくウルルンなんだから、そっちで感じたかったけど、
TV欄からして「ミュージカル界のプリンス朗々!
山間に響く美声」だから、これで正解なのかな?
別所さんや山本君では泣けて、井上君は新妻さんは駄目。
これは、「プリンス」を演じちゃってたからかなぁ?


<『新選組!』第16回「一筆啓上、つね様」>

もう、オープニングテロップの速さには笑うしかない(^^;
私の気のせいじゃないよね?ものすごーーい速いのは。
「誰だよ、こいつ」と思っているうちにガンガン過ぎるから、
先週の復習とか今週の予習とか、気持ちを準備する間なし。
いやもう会津藩公用方なんて、今週2回見終えたところでも、
3〜4人いたことくらいしか記憶にないから諦めてるけど。
おいおい覚えられるように作ってくれるだろう、多分。

でも彼らの場面で、金ぴかに襖絵の描かれた部屋とかを
見ると、あー、大河見てるんだなーって気がする。
今回の大河って、徹底的に「偉い人」出てこないのね。
政治に関わる人間の狐狸妖怪の駆け引きとは関係ない
青臭い若者たちが、何も分からず歴史に飛び込んで、
翻弄されて破滅していく様を描くんだからいいんだけど、
たまに見ると、もう少しあってもいいかなとも思うね。

ここに来た後の勇さん、もしかすると、
初めてじゃないかと思うけど、慎吾の演技で共感した。
「励め」と一声かけられただけで感動に目が潤んで・・・。
帰り道、高揚した気持ちが抑えられなくて鴨を飲みに誘う勇。
思わず一緒に嬉しくなって、ウルウルしてきちゃいました。
「よ〜し、今日は飲み明かすぞ〜!」ぐらい言いたくて。
でも、そんな姿が かつての自分に重なって、ほんの少し
羨ましくもあり、馬鹿馬鹿しくもある鴨にも共感。
勇に興味はあっても、ずっと一緒にいるのは辛いだろうな。
泣けるよ。ク〜ッ!←ちょっと興奮気味。

でもそれなりに勇も成長はしているのかな?
相変わらず意地っ張りの青二才という感じの久坂と
対等にやり合っちゃってる姿は子供っぽかったけれど、
桂が出てきても「桂さん!(^^)」と、いきなり緊張感を
解いたりしなかった辺りに、多少の成長を感じたり。
長州は反幕=桂さんは敵(かもしれない)程度には、
意識が働くようになってきたのかなという気も少し。
対する桂の「また仲良くやりましょう。ね」も、
人を食ったような感じに見えてきて、らしいかも。
斎藤が「斬りますか」と聞き、近藤が抑える。
少し話したら今度は土方が「斬っていいぞ」も好き。
ただこの直前に出てきた「キツネ目の男」はどうよ?
どうしても、グリコ森永事件を思い出しちゃうんだけど、
他の表現方法はなかったのかなぁ・・・。

気になるところは多々あるけれど、そんな感じで、
勇さんが面白かったから今回は良かったかなと。
一番嫌だったのは、粕谷の重苦しい直接的な予言台詞と、
コントみたいな阿比留の病人演技。浮いてるよ。
あと永倉は最近、出てくるたび退屈になってきてる。
女性関係も相変わらず、退屈or変なところばっかり。
ひでは笑えないし、梅は不自然すぎるのが気になる。
いくらなんでも独りであんなところに飲みに行くか?
久々に登場の つねさんはやっぱり好きだったけど、
林太郎への「かっこ悪いです」にはビックリしたなぁ。

土方と山南が一緒に汁粉食べてる場面では、
なぜこの2人が?!というのが驚きだったけれど、
近藤の建前(本人は本気だけど)のフォローに、
山南の理論に土方の現場の智恵を合わせて、やっと
3人で一人前弱程度ということを、最近の土方は
認識してるっぽいから、当然といえば当然なのかな。
しかし、店の外を走る浪士の緊張感のないこと(苦笑)
いくら日常茶飯事とはいえ、少しは店内の人の様子で
フォローしないと、京が荒れてるなんて言葉だけだよぉ。
でもこの2人の場面は、個人的に非常に好き。上手だし。
「汁粉代ぐらいはありますから、御心配なく」も好き♪

そういえば、最後の方を見ていて思い出したけれど、
私がスタパで撮影を見学したのって、この回でした。
清河が浪士たちに向かって演説してるところ、林太郎が
一緒に江戸に帰ろうと最後に総司を説得してるところ、
そして、浪士たちが江戸に帰ろうと寺を出て行くところ。
メインキャストの場面より、浪士たちが出て行く場面を
何度も何度も何度も撮り直してたのが記憶にあるけれど、
あれは一体 何がいけなかったんだろうな?不思議でした。


2004年04月24日(土) ミュージックフェア四季特集Part1

京晋佑さんが結婚されるそうですね。
スポーツ誌に知った名前が躍っていて驚いたら、
「元宝塚・風花舞が熱愛、結婚へ」の並びでした。
さすがに、宝塚ブランドは強いなぁと感心したり。
おめでとうございます〜。


さて。ミュージックフェア四季特集1回目。
思ったより面白かったです。30分という短さも良し。
私がリピートで観に行っていた頃からいらっしゃる
古株さんが多かったから安心して観ていられたし、
隠れ目当てだった神保さんが、なんとトークでは
司会の後ろに立っていたのも個人的に高ポイント。
こんなにゆっくり神保さんを観られたのって、
一体いつ以来だろう?今はサイさんなんですね。

でもやっぱり、ファントムは駄目でした。
今井&村ファントム時代に両方とも複数回観て、
ファントムが変わらない限り二度と観ないと決意、
気がつけば「新しいファントムだから試してみよう」が
できない距離でしか公演しなくなってしまってて。
今回、高井ファントムが観られると期待してたけど・・、
やっぱり私には受け入れがたかったなぁ。色気なし。
井上クリスも好きじゃないのも大きかったかもだけど。

ただ、テレビだからというのは大きいのかな。
ライオンキングも、オープニングの曲だけは大好きで、
劇場でも そこだけは誰が歌っても盛り上がってたけど、
歌い始めた時、広がりのなさにガックリしちゃったし。
その分、石丸幹二のアスペクツなんかは選曲的に得。
この作品ならTVでも全編観たいなと思わされました。
あと、BBも結構好きだったな。柳瀬ビーストは
観たことがないので、東京に帰ってくるのが楽しみ。
これを観ると、やっぱり四季はディズニーだよなと思う。

それと、芝ユダが嫌じゃなかったのが不思議でした。
いややっぱり、ものすごーーく濃いんですけどね。最後の
右からのアップなんて、一般視聴者引きまくりでしょ(笑)
でも、TVで観ていても感じる強制力が ものすごい。
聞き流すことを許さない、詞がガンガン聞こえる歌。
もしや私、彼の腰振りながらの歌が苦手だっただけで、
腰振りが見えなければ普通にOKだったのかな。

とにかく、今日出ていたようなメンバーで舞台が
観られるなら、四季も行きたいのになぁと思いました。
名前じゃなくてもレベルがそろうだけでいいんだけどな。
ある程度以上の力がある人がやれば面白い演目ばかりだし
ちゃんと、四季の目的どおり演目にファンしているのに、
その面白みを見せきれない役者ばかりで作られてもなぁ。
全国に名を売ることが先の今、やっぱり難しい要求?
あとは、荒川さんって本当にアイドル出身だったんだと、
しゃべり方に、妙に納得してしまった放映でした。


2004年04月23日(金) 『離婚弁護士』『ホームドラマ!』両方とも2回目。

『離婚弁護士』第2回

初回は、期待してビデオかけて出かけたのに、
野球で半分しか見られなかった『離婚弁護士』。
いきなり天海さんのバッティングセンターから始まって、
まだ彼女のキャラクターがつかめてない自分はびっくり。
まぁ、ストレス解消の表現にはありがちだし、普通に
納得はできたのですが。打ちまくる姿がかっこ良かったし。

そこでバットをぶつけてしまった相手が今回の依頼人。
元ホステスというお嬢さんなんだけど、これがまた、
視聴者に嫌って欲しいんですか?という感じの嫌な子。
化粧濃くって、今時の若い子な しゃべり方で、
愛人してた人に捨てられて、自分は本気だったんだから
慰謝料1億円取ってこいと怪我をタテに間宮弁護士に言う。

最終的には、彼女が将来、年の離れた相手である社長を
介護していくつもりだったと知れ、本気を信じてもらえる。
結果、手切金ではなく、今後、彼女が夢を実現するために、
留学費用数千万を援助するという形で決着するんだけど、
嫌な奴をやっている時間があまりにも長すぎたせいか、
けなげな子が精一杯つっぱってたんだなという感じで
素直に見られなかったのが、ちょっと残念かな。
化粧も、最後にいきなり あまりにも薄くなってて驚いたし。
お店やめてもずっとナチュラルに濃化粧だったんなら、
それは好きでしてたんじゃないの?という印象なんだけど。

でも、彼女と話す間宮の気張った感じは好きだった。
「○○はご法度なんじゃない?」と間宮が言ったのに対して
依頼人が「ご法度なんて時代劇みた〜い」って笑ったら、
間宮さん、お茶を入れに来た男の子に「拙者はコーヒーで」。
ガキくさ〜い!(笑)でも、そういう意地っ張り具合って好き。
1話完結形式だし主役が好きなタイプだし、何となく、
気楽に見られるのが嬉しいドラマ。毎週ビデオ録って
頑張って見るとは思わないけれど、家にいたら見続けそう。


『ホームドラマ!』

第2回。たまたま開始直前に帰宅したので見た。
美味いもの好きの友人に誘われて代々木上原に行ったところ、
今日はどうしてもと、9時前に追い出されてしまったので。
ちょっと話し足りない気もしたけど、風邪気味でもあるし
翌日の食事など買い込んで帰宅したら、10時ちょい前で。

初回は見そびれてたけど、
前日、『離婚弁護士』の後、ニュース23に回して、
そのままつけっぱなしてたら、夜中24時からドラマ開始。
何事?!と思ったら、『ホームドラマ!』再放送でした。
堂本剛は嫌いじゃないし、何となくそのまま見てたけど、
あまりの重さに耐えられなくなってきて時計を見たら25時。
初回だから70分スペシャルとかかなぁと頑張って見続け、
25:20の時計を見た記憶があるけど、後は寝ちゃったらしい。
初回は実は2時間だったらしいけど、これ2時間は辛いだろ(^^;
そんな感じで、1回は半分ぐらい夢うつつに見たってところ。

第2回は、そこそこ面白かった。
バス転落事故で大切な人を亡くした人たち同士が
一緒に暮らし始めるという無茶な設定も意外に気にならない。
どうしても違和感があったのは、職場の上司と不倫旅行中に
事故に会い、自分だけ生き残ったという彼女の話かな。
その上司の家族ではなく彼女が、彼らの仲間であるのは何故?
「これって大家族みたいだね」という話になった彼らの食事、
その時、このメンバーだったのは どうしてだったのかな?

その設定時点で引っかかってしまっていたので、
「私は被害者だけど加害者だから、皆さんとは違うんです」
と、彼女が一緒に暮らすことを断って帰った後に剛が言う、
「誰がどう責めたとしても、絶対に味方になってくれる人が
家族ってものじゃないかな」という台詞で引いてしまった。
何でいきなり、彼女が家族の一員ということになってるの?
「あんたって、強引で勝手で思い込みが強すぎ。迷惑。」
なんて思ってしまったので、もうこのドラマは辛いかも。

ただ心残りがあるとすれば、元ツアコンの話。
第1回に出てきたツアコンが日焼けした岡田浩暉君で、
彼が、ホテルに帰る途中で素敵な夕陽を客に見せたいからと
寄り道をしたせいで事故が起きることになったのだけれど、
その旅行会社の人(紺野まひる)が岡田君を好きだったらしい。
彼女は思うところあって退職したんだけど、時々、岡田君の
写真に話しかけたりしてて、その度 気になってしまう。
どうしても岡田浩暉の笑顔には弱いんですよね、私。
彼女の過去を映像で見せたりはしないかなー?
このツアコン君が出てくるなら、もう少し見るんだけど・・・。


2004年04月21日(水) マラドーナ氏が危篤、薬物服用で

ショックだったから貼っておく。
日韓同時開催の時と同じくらい真剣に見た
唯一のWカップが86年である私にとっては、
マラドーナといえば、神様みたいなものだから。
もちろん、今までも薬物使用していた話は聞いてる。
でも、だからといって、6人抜きの衝撃が、
あの大会を支配していた彼が忘れられるわけもない。


 【サンパウロ18日時事】
18日のブエノスアイレスからの報道によると、
アルゼンチン・サッカー界の英雄、ディエゴ・マラドーナ氏が
薬物の大量服用で危篤状態に陥った。
入院したブエノスアイレスの病院は、同氏が心臓発作を起こし、
人工呼吸器を付けて集中治療を受けているとしている。
家族も病院に詰めているという。
 マラドーナ氏は1986年のワールドカップ(W杯)で
主将としてアルゼンチンを優勝に導いた。しかし、
現役時代からコカインなどに手を出し、薬物中毒に苦しんできた。
 (時事通信)[4月19日12時1分更新]

 【サンパウロ(ブラジル)20日=エリーザ大塚通信員】
元アルゼンチン代表主将のスーパースター、
ディエゴ・マラドーナ氏(43)が重体に陥ったのは、
薬物の使用が原因だった。
20日、同氏が契約するマネジメント事務所が
ブラジル国内のインターネット上で発表した。
搬送先のブエノスアイレス(アルゼンチン)の病院で
尿検査した結果、コカインが検出されたという。
マラドーナ氏の容体は安定しているが、
集中治療室での治療が続いている。
[4月21日9時48分更新]


2004年04月18日(日) 『新選組!』第16回

朝起きて「今日は9時から『題名のない音楽会』だ!」って、
チャンネル確認のためにTV欄を見たら・・・、あれ?ない。
日付け間違えたかな?と思いつつ、他をチェックしていたら、
・・・あった。朝9時から放映済み。今は10時半。バカーーっ!
私が見たいと思うような番組といえば、夜9時10時過ぎから
明け方の放送終了ころまでと相場が決まってるのに。
でも、あの まったり司会の意味が分かったような気がします。
日曜の朝っぱらからハイスピードでしゃべられたって、
誰もついてきてくれないもんね。そういう番組だったのね。ふう。

ショック受けてるうちに、19時からだっけ?の、歌穂さんたちが
出る映画音楽特集の録画も頼みそびれちゃったし、散々。
もう今年いっぱい、日曜は大河以外放送しないでくれよ・・・。
でもこれはBSだったから、今度 地上波で再放送するよね?
絶対するよね、NHKさん?頼むよ・・・(泣)


『新選組!』第16回「行くか、戻るか」

全体的なテンポは結構 面白かったと思うけれど、
何かいろいろ、気になるところが多い回だった気が。
回想がやたら多い上に、長いなぁ(しかも前回分!)とか、
大村君、結局、祐天が本当に仇かどうかを見極める場面が
なかったけど、いきなり仇討ちして良かったのかなぁとか。
しかも、永倉が手伝うし。あれ、めちゃくちゃ違和感あり。
演技力の問題も大きいとは思うけれど、永倉のキャラが
薄っぺらいところで似非重量感で留まっているだけに
実は期待していた話だから、中途半端な処理が すごく嫌。

ひでが浪士組の居残りを喜ぶ場面も、なんだか唐突。
こういう気持ちの変化は細かく書くのが三谷さんなのに、
カットでもされてるのかなぁと、気になってしまうところ。
もっとも、数回前の京へ上る途中の焚き火の回を見ていて、
このドラマ、女がいない方が絶対 面白いなと思ったから、
ひで関連が なくなるならなくなるで大歓迎だけど、
出すなら、ちゃんと描いてほしいなと思う。

どしゃ降り直後の火事。しかもあの狭い路地の町で、
逃げるよりも、野次馬らしく火元に走っていく人々も変。
高く上がった火柱を、他人事のように見てる勇たちも変。
火消しや野次馬に邪魔されまくるという作り自体は、
三谷さんっぽいと言えなくもないけど、彼ならもっと
嘘くさかろうが こじつけだろうが、とにかく意味を
付加しなくちゃ、こういうことをやらないはず。変だよ〜。
それとも、ここまで筆が荒れてるということなの?

逆に三谷さんらしいなと思ったのが、やはり食べ物ネタ。
ところてん、やると思ったよー。私も一番ショックだったもん。
神戸から東京に出てきて、コンビニで見かけた時の衝撃!
今じゃ普通に食べられるようになったけど、甘い方が好き。
そして、そば自体は東京の方がおいしいと思うけれど、
そば・うどんのつゆの温かいのは、未だに辛くて飲めないし。
ただ、箒逆さ置きネタは、ちょっと引きずりすぎの感あり。

でも、清河と近藤が話している時に入ってきた土方が耳打ちし、
「逃げろ」は近藤が、説明とフォローは土方という場面とか、
後半で清河を連れ戻すって話をしている時とか、いい感じ。
近藤−土方が局長−副長に つながってきたように見える。
「京に残るのはおかしい」と立ち上がった鴨を、新見が、
論でフォローに回る姿も かぶって、かっこいいかも。

山南さんの立場の難しさも、丁寧に描かれてるなあ。
でも「あんたはそれ、知ってたのか」「・・すいませんでした。
あくまで内々に事を進めなければならなかったので」は、
ちょっと悲しくなった。ここで「うん」と言えない性格も、
後半どんどん、自分で自分を追い詰める一因になりそうな気が(泣)
「清河は、私が斬る。あの男には、誰よりも大きな恨みがあります」
では、山南さん本気なのかと思いきり騙されちゃったし、
登場時に抱いた反感は何処へやら、今はすごく好きな人なのになぁ。
鴨の「こいつらにいっぱい食わされた」で、近藤と目を合わせ頷く、
気持ちが通じてるなと思わされる場面も、先を思うと悲しい。

そういえば山南さん、殺陣上手なんだねぇ!
『新選組!』で初めて、殺陣らしい殺陣が見られた感じ。
山南vs清河の場面。今後も、これぐらいのものが見たいなぁ。
ついでに、山南の「人を信じない人間に、命は預けられない」に
即座に「当ったり前じゃねえかよ!」と言う左之。彼もどんどん、
ただのウザキャラでない いい奴に見えてきた。好き♪

あとは、八木家の奉公人の1人(又三郎さん?)が、ナチュラルな
関西弁で嬉しいなとか、諜報みたいなことしてたのは何故?とか、
場所取りしてた平助は、いつ話を聞かせてもらったのかなとか、
再登場のオダジョーは、やっぱり優香とはる大根で、出ると
全場面笑ってしまうので、できれば引っ込んでてほしいなとか。
彼、傘の下から斜に見上げる演技しかできないのかなぁ?(^^;

粕谷さんも、実際に結構 年だったんだなぁと分かったから、
1人で重量感かもしだしてたのも、許せるかなという気分に。
俯瞰の多さなどから、当時の京都の狭さも実感。
それと最後の、「言ってみれば、我々の恩人です」から、
総司の「清河さーーん、ありがとうーー!」への流れも、
斬ったはったの後とは思えない爽やかさが、彼ららしくて良かったです。


2004年04月17日(土) 芸術劇場で。

スマステの後、『売り言葉』を録画しようとして、
チャンネル確認にガチャガチャ回していたら、
ある舞台の、ちょっと印象的な場面に出会った。
舞台奥を横に広く使って、少しずつ高くなる
植え込みのようなものを前後に何重にも作り、
手前上手端には満開の桜の花。その前に畳と文机。
そこに座る着物姿の男性。歌舞伎を思い出させるセット。

植え込みと植え込みの間に均等に並んだ
黒の着物に身を包んだ男性たちが、抑えた動きで踊る。
日本刀を振り上げたりして、殺陣のような動きが多い。
舞台奥を広く使い、揃った隙のない動きで踊る男たち。
時々 大写しになるのは、細く つり上がった目で、
細身の武士らしい清冽な印象を与える男。

数分ぐらいかな?思わず見とれてしまっていて、
慌ててビデオに残そうと動き始めた時には、
その場面は終わってしまって、とても悔しい思いを。
一応その後も少しだけビデオ録りを始めてみたけれど、
それ以上に印象的な場面はなく、数十分で録画ストップ。
TV欄によれば、23時から始まった芸術劇場での舞台。
私が観たのは始まってから十分強の場面だったらしく、
まさに「つかみは完璧」という印象。もしこれを劇場で
観ていたなら、このオープニングの美しさだけで、
最後まで気持ち つかまれていたかも。

ものは、鈴木忠志演出『シラノ・ド・ベルジュラック』。
出演は、シラノ:新堀清純、ロクサーヌ:イリーナ・リント
クリスチャン:永井健二 ほか。ロクサーヌがロシア人らしく、
全く日本語を話さない。TVではずっと字幕。多分、劇場でも。
どうやら、『シラノ』を、喬三という日本人作家が書いていて、
彼がシラノ自身も演じるという、ラ・マンチャ風の構成らしい。
最初に目を奪われた男性は、クリスチャン役の永井健二。

でも構成を変えた意図はよく分からなかった。全体を通して、
和風の美があふれる舞台であることだけは確かだけれど、
ミニ丈の振袖とか、よく分からないものも多々あったし、
「ただ、きれいだった」で終わってしまったのが残念。
どうやら放映直前に、演出家のインタビューがあったようで、
それを聞いていれば少しは違ったのかなと思いもするけれど。
とりあえず、クリスチャン役の人、また観てみたいなと思う。


2004年04月15日(木) 『ユタと不思議な仲間たち』

ガーーン。
『離婚弁護士』初回、見逃しちゃったよ。
今クール唯一、見ようかなと思っていたドラマだったのに。
天海祐希、好きなんです。第1回には山路和弘さんも
出ると聞いてたし、期待と共にタイマーかけて出たのに、
再生してみたら、食わず嫌い王。野球延長だった模様。
・・・そんなシーズンだったわね、忘れてたよ。
天海さんは割と見られたけど、山路さんは顔見せ程度。
どんなドラマだったんだろうなぁ、気になります。
しかしミムラ、これでフジのドラマ3クール連続出演?
なんで、こんなにプッシュされてるんだろう?


『ユタと不思議な仲間たち』

<出演>
ペドロ:光枝明彦、ダンジャ:増本藍、ゴンゾ:芝清道、
モンゼ:高城信江、ヒノデロ:下村尊則、ユタ:田邊真也
小夜子:八幡三枝、寅吉:吉谷昭雄、ユタの母 菅本烈子
クルミ先生:平野万里、大作:菊池正、一郎:澤村明仁 ほか

今年2回目の四季。ここ数年とみに、
母音しか聞こえない台詞回しが気になって仕方なく、
作品自体を楽しめなくなって、四季からは遠ざかり気味。
せいぜいが、会社の観劇会で年1回というところなのが、
今回、この作品が大好きだという友人に連れられて、
久々に自分でお金を払って観劇となりました。

・・・が!
ものすっごい運が良かったなと思うのですが、
昨日のキャストは以上のとおりで。四季では古株多し。
特に男性メインは光枝、芝、下村と知った顔ばかり。
この辺の人たちは、母音しゃべりじゃないんです。
寅吉役の人も、すばらしくナチュラルな方言が◎だし、
子供たちも方言のせいか何故か、ほとんど気にならず。
先生と、共通語圏から引っ越してきたというユタだけが
少し気になった程度で、台詞に引っかかることはほぼなく。

そうして見ていると、泣ける舞台でした。
都会からの転校生の勇太。町では友達いっぱいだったが、
この村では もやしっ子と女の子にまでいじめられている。
名前も「ユタ」と短く呼ばれ、ちゃんと呼んでもらえない。

けれど、いじめられている最中に、不思議なことが起きる。
ハチの巣がいきなり いじめっ子の上に落ちてきたり、
橋が跳ね上がって、彼らを通せないようにしたり。
不思議がるユタに寅吉は、座敷わらしの話を聞かせる。
彼の言葉に従って、古い座敷に独りで泊まったユタは、
座敷わらしたちと出会い、友達になり、彼らに助けられて
徐々に たくましくなり、村の子にも認められるという話。

最後に座敷わらしたちは、住んでいた座敷が
取り壊されるからということで、去っていってしまいます。
「会えなくても、ずっと友達だよ」と言いつつ去る彼らに、
私は、人間の方がそのつもりになって大切にすれば、
いつでも自然の声を聞くことができるんだよ、という
メッセージを受け取って、『グラン・ローヴァ物語』の
エンディングみたいに、ウルウルしてしまいました。
(知らない人多いと思いますが、少女漫画の名作です)
忘れないからね、大好きだよ、と思いつつ。

私がそう感じたのも間違いではないと思うのですが、
一緒に観に行った、やはりユタ初見の友人は、実はその
座敷わらしたちが、戦争や飢饉などで、人間になる前に
死んでしまった子供たちだということが気になってた様子。
また、時代の変化に、居る場所をなくしてしまう彼ら。
「実は座敷わらしたちが主人公だよね」という彼女にとっては
彼らの悲しみの方が強く感じられ、積極的に、環境破壊への
警鐘という舞台に受け取られたらしい。本来的には、
そっちの方が製作意図に合っているような気もする。
でもいいんだ、泣けたんだから。多分。


2004年04月14日(水) マシュー・ボーンの『くるみ割り人形』

夕刊って、本当に迫害されてるんですね。
いつもの駅で買う暇なく電車に飛び乗ったので、
帰りにどこかのコンビニでも・・・と思ったら、
コンビニなんて、どこも朝刊しか扱ってなくて。
地下鉄や私鉄の売店でも、夕刊は扱ってない。
結局、探し探してJRまで戻る羽目になりました。
まあ それほどの距離じゃないし、探したかいは
ある文章だったから、いいんですけど。


マシュー・ボーンの『くるみ割り人形』

<出演>
クララ:シェルビー・ウィリアムズ
フィルバート/くるみ割り人形:アダム・ガルブレイス
シュガー/プリンセス・シュガー:アンジャリ・メーラ
フリッツ/プリンス・ボンボン:ニール・ペンリントン
マトロン/キャンディ王妃:アナベル・ダリング
ドロス博士/シャーベット王:ダレン・フォースロップ 他

また遅刻しました。正味1時間半の舞台に30分。
諸事情により、席番その他も記載された購入時の控え券で
5分前に入場させてもらうことになっていたのですが、
その控えに書かれていた会場名が「国際フォーラムC」。
自信持って5分前に着いた会場は閉鎖されていて、
「今日は公演はありません」・・・って、何?!

慌てて ぴあのある本屋を探して会場を知り、
ダッシュで山手線で移動したけど、30分遅刻。
ただでさえ分かりにくいダンス公演に遅れちゃったよ・・・。
会場名を書き込んだ主催者さんが謝ってくれたけど、
もとはといえば自分が悪いので、責められないし。

そう、「ダンス公演」。
私「バレエ」だと思っていたのでビックリでした。
駆け込んでみたら、誰もトウシューズも履いてないし、
足首伸ばして踊ってる人も いくらもいない状態で。
しかも、セリフこそないものの状況は分かりやすすぎ。
寮か孤児院といった感じのベッドが並んだところで、
意地悪な寮母さん夫妻を こらしめてる感じの場面。
その前に出てきた お面をかぶった人がきっと、
くるみ割り人形なのよね?という感じの動き。

どうも、私の知ってる『くるみ割り人形』とは
著しく話が違うみたいだと思うけど、でも分かる。
真っ白な世界で踊っていたのは どこ?と思ったけど、
とにかくフワフワきれいに膨らむスカートや、
同じなのに全く揃ってない踊り、それに合わせたように
少しずつ違う衣装に見とれているうちに、1幕終了。

幕間に一応パンフレットで
それまでの話を確認したけど、分かったのと同じ程度。
ダンス系の公演って、やっぱり難しい話は少ないのかな。
2幕も、お菓子の国に移動してくると、それこそ
お菓子箱みたいなピンクに水色、白の縞模様セット。
プリンセス・シュガーに心奪われて去ってしまった
初恋の彼を追いかけてきたクララの前に、個性的な
お菓子たちが現れ、知ってる曲で踊っては去っていく。

悪役であるはずのプリンセス・シュガーが、
明るく色っぽく、とにかくキュートで大人の女性。
見るからに素敵で、出るたび見惚れてしまったし、
キューピッドは、大人なのに、ころころと愛らしい。
話は ちっとも進んでいないようでも とにかく幸せ。
奥の幕がゆっくりと上がっていった時なんて、
見えてきた巨大なウエディングケーキには、思わず
「わあ!」と声を上げてしまいそうになりました。
そこで、飾られた お菓子たちが踊るのも、また幸せ。

もうすっかり、クララの初恋と失恋なんて話はどこへやら、
ただただ、ふわふわ広がるスカートに、カラフルなセットに、
個性的なお菓子の踊りたちに、見とれてしまってました。
孤児院の意地悪な先生たちが演じる王と王妃、その子供である
プリンセス・シュガーとプリンス・ボンボンの世界に惚れまくり。
プリンス・ボンボンも、なんだか憎めない いじめっ子キャラで
『キャンディ・キャンディ』のニールを思い出したりするし、
ピンクとスイーツにあふれて、気分は子供の夢のクリスマス。

だから、最後に夢から覚めると、
プリンセス・シュガーと結婚してしまったはずの彼が、
孤児院のベッドの中にいて、一緒に逃げ出すという
クララにとってのハッピーエンドが、違和感ありあり。
最初から見ていれば、もっと彼女に感情移入できたのかなぁ?
それだけは、ちょっと残念な気分。でも、見ていて
とにかく楽しかったから、それだけでもいいかなとも思う。
私の隣は3席空いていたのですが、その向こう側の子供たちが
イスが揺れるほど楽しんで笑っていたのが嬉しかったです。


2004年04月13日(火) 会員証。

某FCから今年度の会員証が届きました。
写っていた役者さんのお顔は、サングラスにマスク。

・・・だから、怪しいって(^^;
そういうところも大好きですけどね、私は。
多分、長いファンほど、そういうの面白がると思う。
でもさぁ、新規ファン獲得に頑張っている
スタッフさんとかの顔を思い浮かべると悩んじゃう。
最近おっさんの役も多いし、耐性出来てるのかな?
HPも、びっくりした人多かったみたいだけど。

まあ、ファン仲間の顔思い浮かべて、
これなら多分 今年もファン続けてるだろうと思う。
だからいいかな。今年もよろしくお願いしますです。


2004年04月11日(日) 『新選組!』第14回

ちょっと、辛くなってきたかな〜。
初時代劇ということも、日本史の知識ゼロってことも、
ハンデに感じさせず見られるのが嬉しかったんだけど、
先週辺りから、人数の多さが気になるようになってきた。
試衛館とその周辺メンバーだけは覚えて見始めたけど、
最近は、これ誰だっけ?と、名前だけじゃ
なかなか思い出せない人が増えてきたようで、
オープニングテロップが速いなぁと感じてしまう。

せっかくキャラが立ってきたところなのに、また見知らぬ
ドラマを1から見始めたみたいで、ちょっとガックリ。
ちょうど新ドラマが始まる時期だから、意識的に?
久坂玄随も、聞いたことはあるって程度だしなぁ。
しかも何だか彼らグループ、妙に ちゃちいんですけど。
「先生!」「先生!」「我々は!」って一斉に言うか?
いかにも、敵ザコキャラって印象なのが笑える。
覚えなくても大丈夫ってことなんだろうか?(悩)

さらに今回は、オープニングから、これ誰?状態。
見知らぬ人が踊ってるところから始めるってのも大胆。
伊東四朗とか松金よね子とか、三谷芝居で見たような
人たちばかりだけど、でも見知らぬ役柄だもんなぁ。
松金さんも、あまりに いつもどおりの演技すぎない?
吹石一恵は、男装姿は違和感ありすぎで笑えないけど、
声の太さが ちょっと男らしい感じ。

つか、山南さんや新見錦の方がよほど声高いよね(笑)
2人がそろって佐々木と一緒に山岡を責めるところ、
違和感ありあり。この辺りは、すごく好きだったなー。
ああ、何か動き出してるなって感じと、それでも結局、
気づけるだけでオタオタ走り回るしかできない山南さんが、
賢いんだか情けないんだかよく分からない感じが良くて。
人を信用するのも ほどほどにしなさいって感じもあるし。
そういえば鴨も、意外に素直で、人が良さそうな感じ。
「それが・・・天子様の目に留まるのか?」「あなたには、
それがどれほどのことかお分かりになりますね」
「・・・異議なし!」のくだりが、なかなか好きだった。
でも、新見は何で、幕府側にチクったのか分からない。
彼、尊攘派じゃないの?なぜ佐々木側に付くの?

好きだったのは、この鴨のくだりと、やっぱり試衛館組。
試衛館組がそろって出てくるとホッとするよー。
これももしかして、三谷マジックにかかってるって言う?
でも、沖田と勇のかけあいは、分かりやすいし好き。
「天子様と上様が戦ったらどうするの?」
「天子様と上様は戦わない」「例えばでも戦わない」
「じゃあ、富士山と高尾山が戦ったらどうする」
「高尾山の味方するに決まってるでしょ」
こんなこと無邪気に聞けちゃう沖田ってのもすごいけど、
この勇の思いってのも、どこから来るんだろうと思う。
そして、彼らの未来を思うと泣けて来るんだよなぁ。あう(泣)

ま、今回はそんな感じで。
龍馬は勇が来て嬉しそうだなー、とか、
「やっぱり違うな、京の女は。品がある」とか目つけてる歳、
久々に、思いっきりエロ担当さんだねぇとか(^^;
竹ぼうきが上下逆さに置いてある おまじない話は、
あぁ三谷さんらしいなぁと思うところ。
山南さんがどんなに必死で、勇を盛り立てようと
走り回ったところで、結局、彼らはいまだ何者でもなく
男装の女の子に剣術を教えて、ほのぼのしてるだけ、
って辺りは、分かりやすくて良かったかな。


2004年04月09日(金) 『屋根の上のヴァイオリン弾き』『LYNX』

毎日観劇1週間の締めは、マチソワ。
真面目に、どう考えても さすがにしんどいのですが、
よりにもよって、連れとの関係で3エリザ入れてしまった週に
駒田さんと戸井さんと阿佐スパが入ってきてしまったから。
しかも、都合でアツヒロも入り込んできて、もうわやくちゃ。
救いなのは、今日の夜舞台も1時間35分と短いことかな。
8本中2本が2時間未満ってのは、本当に助かりました。
・・・って、変な観方をしすぎですよね、私。はぁ。


『屋根の上のヴァイオリン弾き』

キャストは火曜日と同じで。
前回は残業で1時間遅れたから今回は遅れないぞー!と
張り切って出かけたら、電車が止まって今度は10分遅刻(泣)
私は今回の♪しきたり には縁がないらしいです。

でも、観たかった3人娘のお掃除歌には十分間に合って。
ここの夢見る幸せなお嬢さんたちが見ていて好きなんです。
この場面の「素直に愛されて育ってきた可愛いお嬢さん」は
知念さん、似合ってたかも。逆に妹の笹本チャヴァは、
しっかりしすぎているのが、ちょっと気にかかる感じ。
「ここらで本を読む珍しい女の子」だから、造形としては
おかしくないのかもしれないけど、ホーデルとのバランスが
奇妙。姉に見えるのではないけど、姉妹に見えない。

後半になるとやっぱり、ホーデルがあまり何も考えてない
幸せな愛らしいお嬢さんでしかないのに不満が募るし、
頭が良く物を考え、芯のしっかりしたチャヴァが、
決意してロシア人と結婚し、エンディングではアナテフカを
出て行く決意をするのは とても納得できるようになる。
要は2人とも、この舞台を通しての娘の成長を
きちんと演じきれてないってことなのかなという気も。
いや、知念さんがダメなだけで、チャヴァの造形を
それに合わせて変えるのは変、なのかもしれないけれど。

前回ダメだった杉田パーチックは良くなってたと思う。
演技はともかく、普通に話しているときの声が若くなった。
それだけでも随分、革命に身を投じるらしさが増えたかも。
でも、歌いだすとまた、こもった声になってしまうし演技も変。
せめて、髪型やドーランの色を変えるだけでも違うだろうに。

「ユダヤらしさ」は、やっぱり今回、ほとんどないと思う。
私が引っかかったのは、別れる時にイェンテが言う
「仲間を殖やすよ」ぐらいかな。(こう変換されて聞こえる)
でも、それがこの舞台への共感度を高めていたと思う。
すごくいいパパ。ママ。娘たち。小さな村の共同体。
素朴な尊敬を集める司祭様。代々伝わる「しきたり」。

観終わって心に最も残るのが「今になって愛してると
言えるのはいいもの」という歌詞だったりする辺りが、
かつて日本にもあったはずのつながりを思い起こさせ、
なんとも温かく、いい雰囲気の舞台を作り出したと思う。
帝劇に比べて横幅の狭い舞台をさらに半円形に区切って
小さな世界を作り出し、しかし奥行きは広く何もない風景。
そこに夕焼けなどが映し出される美術も、郷愁を誘う。
あれとかこれとか、文句つけたらいろいろあるけれど、
じんわり泣ける、いい舞台だったと思います。


『LYNX』
<構成・演出>鈴木勝秀
<出演>
オガワ:佐藤アツヒロ、エンドウ:橋本さとし、
アマリ(薬の売人):伊藤ヨタロウ、イタバシ先生:佐藤誓、
ウサミ(職安の職員、オガワの小学校時代の同級生):鈴木浩介

実は、よく分からなかったんですけど。
でも何となく、かっこいい気がしてしまう舞台。
円形舞台にある2本の道が、オガワの部屋の奥と外に通じる。
椅子にもなる方形のものが2つ。ホワイトノイズを出す
TVの台になったり、幻覚の虫を閉じ込めた瓶が置かれたり。
オガワが撒く殺虫剤で、舞台はいつも少し曇っている。
オープニングで天井から垂れてきた、彼をつなぐ鎖。
エンディングで断ち切られる。整った顔立ちの男2人が
暗めのライトに照らされて向かい合う。会話を交わす。

昼に観てきた舞台とは思い切り逆の、他との関係性が
すべて切れてしまった男の話であることは分かった。
やたらとサイバースペースという言葉を口に出して、
そちらとの関係性ばかりがつながっているオガワ。
邪魔にならない相手というエンドウは、彼の鏡像。

いつも神経を逆立てて、人間社会に戻ろうとしない
オガワの姿が「LYNX=山猫」なんだろうと思う。
どうしても、アッシュ・リンクス(『BANANA FISH』
という漫画の登場人物)を思い出してしまうのは、
少女漫画で育っている私としては仕方ないけれど、
彼にはアッシュの強さはない。薬などから来る
幻覚の、自分にとってだけの真実に囲まれて生き、
むき出しの神経に触られるイライラ感ばかりが強い。

私が感じ取ったのは、それがすべて。
アツヒロの演技にある繊細さと防衛本能がそのまま現れて、
当て書きかと思うほど似合っていた。(初演は別キャスト)
彼にある攻撃性の部分はエンドウが請け負っていて、
ためらいのない残酷さが整った肢体とあいまって、
孤独を際立たせ、美しいとすら感じてしまった。

何も変わらないままの死というエンディングが、彼に
とって満足の行くものであったならいいなと何故か思った。
エンドウの死体の上にかぶさるようにして倒れた
オガワが何となく幸せそうに見えたのは、
喜んでいいことなのか、私には分からないのですが。
でもちょっとだけ感じて不安になるのは、私の生活は、
『屋根の上の〜』より『LYNX』に近いってことかもしれません。


2004年04月08日(木) 『エリザベート』ソワレ(内野・禅)

再び『エリザベート』(内野・禅・浦井・今・塩野)。
今期もう何回目だろうと数えてみたら7回目。
私この作品そんなに好きじゃないはずなのに。
でも、ここ2週間ほど、寝ても覚めても一日中
頭の中に流れる曲が♪ミルクというのは事実。
朝起きると「ミルクはどこに行った〜?!」って。
飛び起きて、一緒に踊らなくちゃいけない気がする。
運が悪いと「皇帝は見過ごすのか皇后の裏切り!」
と共にシェネラーの姿が瞼の裏に浮かんでしまうので、
せめて、♪ミルクで起きたいところなのですが。

そして、写真が36pも加わった結果130pを超えた
パンフレットを手に入れて しみじみ眺めた末、
♪ミルク のセンターで踊るルキーニを写メして
携帯待ち受けにしたというのも事実。
キャスト紹介も前回公演写真も、別にどうとも
思わないのに、今回公演の写真にはどれもこれも
ドキドキして、見ていて落ち着かない。煽動されてる。
おかしい。こんなはずじゃなかったのに。
今回のルキーニ、好きじゃないのに大ハマり。
あ、でも、今回の舞台写真はどれもいいです。
¥2,000は高いけど、本当に見ごたえあり。

でも高嶋ルキーニは、すばらしい安定感のため、
毎回何かを書こうという気にならないのも事実で。
今回 書きたいことといえば、禅フランツでしょう。
すっごいすばらしかったのに。すばらしかったのに。
ひたすら感動して観ていたのに最後で大こけ。

今回フランツは本当にどちらも大好きで、
バランスよく観ているので、禅フランツは4回目。
ご自分で宣言されたとおり、どんどん成長していて、
ファンとして久しぶりなほど幸せな気分でした。
今日も、演技も声音も見事に年老いていきながら、
エリザベートを愛し続ける皇帝を本当に好演。
初期には、愛情は感じるけど仕事してなさそう・・・
だったのが、きちんと皇帝であるが故の苦悩も。
禅フランツの♪私だけに(三重唱)で初めて泣きながら、
今日に限って言えば私的に綜馬さんを超えたかも?!と、
思ったりしていたのですが。

最後の最後♪悪夢 で禅さん超お得意のtoo much(泣)
血の気と気分と涙が引いていく音が、本当に聞こえた。
♪我が妻〜だ〜!!と歌われて「ああ、はいはい」気分。
いつもの「石川禅の熱〜い演技」に戻ってました。
今期初エリザの友人には「だってあれが石川禅じゃない」
と言われてしまい、普段は本当にもっと抑えた演技で
こちらが泣けるんだと力説しても聞いてもらえず涙。
今期ずっと良かっただけに、本当に悔しい、悔しい。

しかし、今日も良かった高嶋ルキーニは、いつも通り
高値安定だけに、語ることがないのが本当に悲しい。
そう言えば1つ。何回も通って非常に実感したのが、
「客に語りかけるようにしている」という演技の
プランが、見事に実践されているなということ。
そんな訳は絶対にないのに、R列で観ていても、
こちらを見られているような、目が合った気がする。
E列端でもC列サブセンターでもR列センターでも。

まだ2階で観たことはないけれど、そちらに視線を
向けているのを感じることもあるし多分同じだろうと思う。
きっと、再演時よりもはるかに、語り手としての姿を
強く感じるのは、演出の変更だけではなく彼の演技力。
2幕頭で拍手を煽るのだけは、あまり好きでないけれど、
今回のルキーニ、本当にすごい。観るたび実感しています。

最後に一言ずつ思ったことを追加。
・♪闇が広がる、内野トートは朴ルドとの方が好き。
 ハーモニーに広がりが出て、音の快感がある。
 朴ルド&山口トートは未見だけれど、山口トートは
 声質が硬く聞こえる浦井ルドとの方が良さそうな印象。
・いいかげん慣れたつもりの電飾だけど、やっぱり、
 シシィが木から落ちる場面だけは何とかしてほしい。
 彼女のお腹から退場するのだけでも変えられない?
・もう一つ慣れられないのは、リヒテンシュタイン。
 どうしても、仕草や話し方に品がないのが気になる。
・塩野ルドルフは、一番、いかにも皇子然とした印象。
 成長したら井上ルドになりそうと思ってしまった。 


2004年04月07日(水) 残念な感想。〜ブルースな日々〜

某舞台に行ってきました。理由はといえば、
応援してる大好きな役者さんが出演しているから。
それだけの理由で、全く興味がないのに行って、
しかもチケットは最前列なんか頂いてしまって、
でも楽しめず、不景気な顔で2時間弱を終え、
失礼なことしちゃったかなと思いつつ帰ってきました。

多分、悪くはなかっただろうと思うんですけど。
でも私にとっては笑えないし退屈な本だったから。
もちろん、誰も知っている人がいない芝居であっても、
楽しめることはあるんだけれど、今回はダメだった。
スピーカーの真ん前という席も辛かったから、
それで、気分が盛り上がれなかったのもあるのかも。
いろいろなんだろうけど。とにかく、ごめんなさい。

客観的に、後ろにいた歌のお姉さんたちは
気持ち良いハーモニーで上手だったと思います。
設定として、ある劇団の公演の話だったんだけど、
どこかの文化センターのアマチュア劇団?と感じるほど
生ぬるい雰囲気の、年齢もバラバラの劇団内にあって、
大手の劇団を飛び出してきたという役柄の人は、
ああきっとそこは新劇系劇団だったのかなという
雰囲気を漂わせて、ちょっと納得だった。

応援してる役者さんは、
ドラマならテロップ最後に出てくるゲスト主役的な
扱いで、出番は少なめだけど割とおいしかった。
劇団の熱に感化され、一度は捨てた自分の夢に
向かって、また努力していくという役柄は、劇団の
雰囲気自体が生暖かいだけに説得力がなかったけど、
目立ってはいけない場面では 目立たずに演技し、
最後の、さあセンターで歌うぞ!という場面では
うまさと存在感を主張していて、ちょっと嬉しかった。

そんな彼の姿を最前列で見てこれたから、
今回は、それだけで いいや。満足する。
昨日観そびれた♪しきたりのパロディも観れたし。
途中から、空いてるんだから、開演前に頼んで、
センター席に移れば良かったと、ひたすら
そればかり後悔していた舞台でした。ごめんなさい。


2004年04月06日(火) 『屋根の上のヴァイオリン弾き』

<出演>
テヴィエ:市村正親、ゴールデ:夏木マリ、
ツァイテル:香寿たつき、ホーデル:知念里奈、
チャヴァ:笹本玲奈、モーテル:駒田一、
パーチック:杉田あきひろ、ラザール:鶴田忍、
フョートカ:結樺健、ヴァイオリン弾き:日比野啓一 ほか

市村版『屋根の上のヴァイオリン弾き』に行ってきました。
とは言っても、思いっきり1時間遅刻。1幕半分以上観られず。
目当ては長女のカップルだというのに、何ということやら(泣)
何とかモーテルが初めて男らしくしゃべる場面は間に合ったけど。
期待していたとおり、もう本当に幸せそうな可愛らしい2人で、
実年齢なんぞふっとんで、この若い2人を許し見守っていこうと
思わせられてしまう、温かい雰囲気に満ちていました。
高い期待に見事に応えて、この舞台で一番好き。

でも、次女カップルはどうかなぁ?
ホーデルって、何度も泣かされてきたおいしい役だと思うのに、
今回はストーリーが流れていっただけだったという感じで残念。
でも彼女の場合は、相手役がさらにひどかったのも可哀想。
パーチックって、若い理想に燃えた男でしょ?全然、違う。
杉田さん、どうしちゃったのかと思うほど声がこもっているし、
見かけにも演技にも声にも若さが全くないし、棒立ち。
知念さんの方は、まだ可愛げがある分、許せる気もするけど、
杉田さんに、クールフェラックの熱さを期待した私の気持ちは、
どこへ行けばいいのかと、思い切り怒りを抱えてます。

対して いきなり泣けて驚いたのが三女。
前に、青年座の小林さやかさんが演じた時にも、
こんなに目を引く役じゃなかったはずなのに・・・と思いつつ、
ボロボロ泣かされたけれど、芯の強さが良い方向に働いて、
しっかりした意思を持って道を選んだことが伝わった気がする。
フョートカも、いつもより前面で演技していたようで顔が見えた。
ユダヤではない以上、絶対に「家族」にはなれないのだけれど、
それでも、1つの絆のある人間という感じなのかな?

でも、最後の場面、パパからの別れの言葉は、あんなに
大きな声で観客にも聞こえるほど言うものなんだっけ?
荷物を片付けながら通りすがりにふとツァイテルに呟いて、
さっと逃げちゃおうとしたら、ツァイテルが大声で伝えちゃって、
というイメージだったから、Q列まで届いてびっくりしました。

なんかね、全体的に甘いのは仕方ないのかな。
フョートカの扱いに関しても感じたんだけれど、
「ユダヤ」っぽい頑なさが以前より薄いような気がする。
多分、西田テヴィエになった時にも言われたんだろうけれど、
上條さんもいなくなったことで、ますます拍車がかかった気が。
テヴィエも、危惧していた「市村」であることはなかったけれど、
温かいパパっぷりが強くてユダヤらしさってどこへやら。

思ったより夏木ゴールデにも厳しさが少ないことを考えると、
それが意図されたものであろうとは思うけれど少し寂しいかも。
あと、ヴァイオリン弾きが とても人間に見える意図は不明。
飄々とした駒田フィドラーを観慣れていると、やたら大きくて
何なんだろう?と出てくるたびに悩んでしまうし。
でもこればっかりは全編通して観てから悩もうと思います。


2004年04月05日(月) 阿佐スパ『はたらくおとこ』

開演前に、戸井ファンに会いました。びっくりした〜。
阿佐スパでミュージカルファンに会うなんて思わないし。
聞いてみたら、成志さん目当てで初阿佐スパらしい。
少し話して、じゃあ お手洗いに行くからと別れてから、
余計なお世話かもしれないけれど、一言 忠告しておく
べきだったかなと後悔。「多分、結構グロいよ」って。
戻ってから少し探したけれど、ロビーには見当たらず。
大丈夫だったかなぁ・・・。

<注>
キャスト表の下から、いきなりエンディングネタバレです。



『はたらくおとこ』

<幕>全1幕、約2時間半
<位置>本多劇場、A列5番
<作・演出>長塚圭史
<出演>
潰れた工場社長:中村まこと、東京者の社員・夏目:池田成志
東京者の社員・前田:中村祐一朗、その弟・愛(出奔中):伊達暁
地元のアルバイト:池田鉄洋、その妹:志甫真弓子、
その兄でリンゴ農園主:松村武、地元の人:富岡晃一郎
トラック運転手:長塚圭史

・・・え〜と、夢オチ?
多分、トラックが突っ込んできてから後は、
意識を失った夏目の夢だったってことなんだよね?
そうなると、夢の中で夏目が告白したことについて、
社長が「許す」というのは、同じ夢を共有してたから?
なんか、最後に いきなり放り出されてしまったようで、
どうもエンディングがすっきりしなかったのが残念。
その前のグロが安易に使われたように感じてしまったし。

それまでは、感動してたんだけどなぁ。
やっぱり、長塚圭史の作品は野郎がかっこいいなと。
産廃の詰まったトラックのドアを閉めに行く、体が溶けてる前田、
その声に合わせて、♪ガラスの林檎 を大合唱する野郎ども。
ここをリンゴが育たない土地にしないために、ドロドロの
産廃を食らう社長。それに感じ、過去を告白して食らう夏目。
馬鹿馬鹿しくてグロテスクで、カタルシス。
有り得ないリアルな世界を顔を歪めながら観る快感。

でも、現実に戻ってきたからいいとも言えるのかも?
戻ってみれば、彼らはやっぱり、社会的には落伍者。
「死んだ妻が最後に買ってきてくれた記憶どおりの、
しぶくて歪んだリンゴを作る」なんて夢を持って
リンゴ園も工場もつぶした社長と、その社員たち。
借金に追われ、傷害事件も起こし、逃げる場所もない。
さっきまでの夢は、やはり夢でしかないかと思う状況で、
全ての発端である ひき逃げ犯に「許す」と言う社長。
それが、夢の中での彼らの精神が やはり事実だという
リアリティになると感じるべきだったのかもという気も。

反芻してみれば、もしかして、よく出来てたのかなぁ。
でも、観終わった時点では本当にガッカリしていた。
アンケートは書いただけで、出さないで帰ってきたけど。
たくさん笑ったし、中山さんは期待に違わず怪演してるし、
まことさんにも成志さんにも、ものすごく惹き込まれた。
だから、良かったんだけど。だけど。う〜んう〜ん・・・。


2004年04月04日(日) エリザベートとか新選組!とか

今年は日曜日に舞台を入れちゃいけない。
せめてF1のある週だけでも避けなくちゃ。
ただでさえ体力なしが、忙しくて死にそうになる。

今日は、朝 日記を書いてからマチネに出かけ、
終演後お茶、更に遠くの劇場にチケ引き取りに行き、
食事して帰ってきたら、もう『新選組!』の時間。
9時からお風呂入って10時からBSでもう一度。
ちょっとメールチェックしていたらF1始まり。

目が覚めてから1日 休まず走り続けて、
気づけばもう、26時。明日から1週間仕事。
トロくさく生きてる私のような人間には、せめて
半日でも休みがないと生きられないのに(泣)
それぞれは楽しいので、それも辛いのですが。
本当に、今日の感想は どれも簡単に。


F1。エディが消えたショックで昨年サボったため
まだ顔と名前とチームも一致してない人が多いし、
パスしようかと思ったけど、今回はGP初開催地。
イスラム圏とあって、ポディウムでもシャンパンを
かけられないとか、いろいろあるらしいし見なくちゃと。

場所はバーレーン。さすがに砂っぽいサーキットで、
レコードライン以外がTVで見ててもザリザリ。
こりゃオーバーテイクしづらかろうと思ったけれど、
それはそれの駆け引きがあって面白かった。
見た感じ、コースの幅自体は広いのかな?
砂さえなけりゃ、もっと抜きやすそうだったんだけど。

しかしアナは本当に「HONDA,HONDA!」って叫ぶねぇ。
以前ほど嫌じゃないけど、今、ぶつけてない?って
思うような時とか、なかなか解説が気になるんですけど。
裁定待ちのラルフに関しては向こうが悪そうだけど、
デビに・・・ぶつけてない?気になるよぉ。


『エリザベート』(山口・綜馬・浦井・藤本・苫篠)
R列とはいえ、3か月で唯一のセンターブロック。
でも、やっぱり多少下がってもセンターはいい!
特に今回の舞台は正面から観ることを前提に
作られてるんだなということが よく分かったし。
でもとにかく、山口トートに見惚れた回だった。
「注目!」と言われて降りてくるゴンドラを見て、
鳥肌が立った。人外のものへ、その帝王への畏怖。

やっぱり、動いたり踊ったりするとスマートじゃないし、
今回初見の人に「♪最後のダンスって笑っても
いいところだったの?」と聞かれてしまう状態だけど、
ただ立っている後ろ姿など、ぞくぞくする。
内野トートが、忍び込んでくるヘビのような死なら、
山口トートは、気がつくといつも傍にいる死。
子ルドに初めて声をかける場面、昨日の内野トートは
直前にシシィに拒否されて、方策を変えたように見えた。
山口トートの場合、そういった「理由」は彼の側にはない。
ただ、いつも隣にいた死に、寂しいルドルフが気づく。
こんなにも存在するものなのかと、ぞっとしながら思った。


『新選組!』13回。
分かりやすい回だったなぁという感じ。
やっぱり細かく場面は分割されているんだけれど、
宿割という唯1つのテーマに沿って話が進むので、
三谷作品にしては ついていきやすく普通に面白かった。

ただ、個人的には後一歩という印象。
シリアス一辺倒の真面目路線で通してきた永倉が、
会議の最中に流れを無視して いきなり昔話を始めたり、
土方に「あとは近藤さんが収めてくれる」と言われた
大将が「任せろ」と言って出かけて頑張っている時に、
総司がそれを信用せずに粕谷に助けを求めに行ったりと、
今までのドラマで感じ取られてきた性格に対して
違和感のある場面が散見されたのが気になるから。

多分、それぞれの場面の意図は見えたとおりだと思う。
後で水を運んでくる場所を永倉が知っているとか、
鴨に対して「あの男は、見極めようとしているのです。
浪士組の中で、誰が使えて誰が使えないのか」という
説明を言わせるためだっていうことだよね?でも、
いくら目的が分かっても、違和感はあるんだもん・・・。
つか、「目的見え見え」と言われるドラマって何?(苦笑)

でも、山南さんを上手く使って感謝されてたり、
「あんたに賭けたんだ」モードの土方はかっこいい。
最初の方のオロオロっぷりや、「後々のことがあるから
一応言っておくが」と言われて「はい」「はい」と
答える勇の姿も、初めは情けなくも見えたけれど、
普段は周りが動いて何かあった時の最後の最後は
何とかするという形のかっこよさもあるんだなぁと思う。

佐藤浩市(鴨)も、今までは大した役者じゃないなと
思っていたけれど、鴨にとって目に入ってる男と
入っていない男に対する態度の違い(土方は入ってないかな)
とか、最後のにらみ合っているときの感情の変化とか、
なかなか細かく面白かったと思う。まぁあそこは、
鴨の「アチッ!」だけじゃなく、勇の鬢がチリチリと
焼けたり、火の粉が飛んだ瞬間まばたきをする、ぐらいの
ありがちな芸があっても良かったんじゃないかと思うけど。
右半分は焼けるほど熱くて左半分は寒くて息が白いという
状況なんだというのは自分の記憶から分かるけど、なぜか
あまりリアルに感じられなかったので。何のせいだろ?

あとは、祐天がちょっとかっこよく見えた。
大村の「仇」って、ものすごーく伝聞の あやしい話だし、
部屋が一緒になったことで少し変わっていくといいなぁ。
この話は、全く史実を知らないので先が気になってしまう。
結構 好きな、山岡&佐々木のタヌキの化かし合いは、
清河がいない方が緊張感が続いていい感じかも。
白井さん好きとしては、ちょと悲しい感想だけど。
最後、「近藤勇」って何人もが繰り返す場面とか、
くしゃみエンディングの決め方が「ああ、伊勢田演出」でした。


2004年04月03日(土) 『エリザベート』ソワレ(内野・禅)

久々に、観劇後に飲み語りしてしまって
午前様で帰宅後、バッタリ熟睡。寝坊。
既に語りたいぞ気分は結構満たされている上に
時間もないので、箇条書きっぽくいきます。

初日以来の内野トート。
初日は何だったのよーーっ(怒)という出来の良さ。
これなら確かに歌が上手くなっているというのも納得。
♪最後のダンス だけは、テンポについていけない歌に
気持ち悪く思っていたら最後ロック調に盛り上がってて
思わず、気持ちよさそうだねぇと苦笑してしまいましたが。
でも、端だけどG列から観ていたので細かい表情も分かるし
なぜここでトートがこう動いたのか、一目惚れの瞬間とか
細かく細かく考えて伝えてくるのが嬉しい感じ。

ただ、1個の人格として非常に納得できる作りだけれど、
シシィを人間的に愛しているのが見えすぎてしまうため、
最後が納得できなくなってしまうのが ちょっと残念。
どうしても「俺のもの」と思っていそうなトートの愛は
受け入れた時点で、また縛られてしまいそうな気がして。
エンディングの「私だけに」より「俺だけに」が
人間的に満足げに聞こえてしまうことに納得できず。

ここが、前回までのエリザベートという作品で
私が最大に満足できなかった部分で、毎回毎回、
シシィを手に入れて満足げな人格的なトートに
納得できず、うぬぅと悩んでいたのですが、
今回は、シシィが棺に納まるという演出になったことで
トートとの愛というより、死と生きることを選んだということが
分かりやすくなった演出になって、すごく嬉しかった。
なのに、それまでの雰囲気があまりに人格的だと、
やはりトートが皇帝に勝ってシシィを得たように見えて、
どんなに彼個人が成長していても私にとっては辛いものがあります。

石川フランツ。良かった。ひたすらシシィを愛する姿が、
内野トートと組むと、更に悲劇度を上げる気がする。
本当に、知らず滅亡を招き寄せた人なんだなぁ・・・と。
前に観た時には、この人、皇帝としての義務を果たしてる?と、
ちょっと不安を感じるところもあったのだけれど、減ったし。

あまりに時間がないので後はカット。
朴ルド、お初でしたが、歌は全く文句なく。
♪闇が広がるでは、あまりの迫力と広がり具合に、
内野トートの歌がどんどん良くなると感じたくらい。
これは、また是非聞きたい組み合わせだと感じた。
けれど動きがちょっと重く感じるのと、腕の表情がない。
何となくいつもブラブラとしているのが目立ったのが残念。

子ルドは今日は塩野君。やっぱり彼が好きです。



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