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今日の私
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2003年08月31日(日) お花

もう、8月でレミが終わるようなノリで観た舞台、
隣席の友人が千秋楽の岡さん花をGETしました。
別キャストと比べるまでもなく、
今回のレミで最も愛したジャベールのお花。
実は最初は、やはり最も愛したバルジャンである
別所さんがいらしたのでお花狙っていたのですが、
あっというまに更に端に行かれてしまって、
ハタと気づけば岡さんが目の前。興奮しましたねー。
舞台自体は、少々 盛り上がりすぎの感もあったけど、
それが私の気持ちと合っていたから、今回はオケー。

ということで、今回は写真のみ。
いや、ヤク切れで死んでるんですよ。病院行かなきゃ。
ちなみに、背景は帝劇の椅子。手は友人のものです。
初めて写メールが役に立ったわ。

岡さん花


2003年08月30日(土) 8/30レミゼマチネ(VISA貸切)偏り感想

今更なんですけど、山本マリウスに惚れました。
今までマリウスに関しては、岡田君の方が少し好きだけど
正直、どちらでもいいやという気持ちが強かったので、
他のキャスト主体に観劇回を選んでいたのですが、
気がつけば丸1か月半、山マリ観ていなかったみたい。
久々に観たら、すごーい成長していました。
今なら自信を持って言える。山本マリウスが好きだ。

若くて、全てを柔軟に吸収するマリウスだなと思う。
常に新しい思想を語り合う熱にあふれた学生たちが好きで、
その熱気を感じ吸収するのが好きだから、一緒にいる印象。
周りをとてもよく見て感じ取り、簡単に是非を出さずに
たくさんたくさん考えて行動を決めていくタイプなのかな。
一生懸命 考える姿は、時に内気っぽく可愛くも見えるけれど、
♪Red and Blackで、立ち上がってアンジョと握手した時は、
周りの勢いに流されたのでも 情熱を煽られたのでもなく、
もっと彼らとありたいという慣れ親しんだ貪欲な知識欲が
さっき出会ったばかりの新しい感情を凌駕したように見えて。
学生たちの熱気とは違う種類だけれど、明らかに「若さ」。

そして、その知識欲は指向性がありすぎるのも若さ。
エポニーヌに対する態度は、どう見ても子犬扱いで、
自分が興味を持っていない相手は全部同じなんだろうなと感じる。
10年後パリでテナルディエ一味がコゼットたちに襲い掛かった時、
本を地面に置く丁寧さが、先ほどまでのエポへの態度と比べて
雲泥の差!という感じで、あまりにエポが不憫になったり。
だから、岡田マリが恋の ふわふわ幸せ感を思い出させるのに対し、
山本マリだと、今まで全く理解不能・思考の範囲外だったものが
いきなり理解できるようになって、しかもど真ん中に放り込まれた
といった、まさに堅物の初恋という感じが強くなるのかも。

そういう「変化」が強く見えるのも、わたし的に好み。
共に戦い、互いに磨きあう人間関係だけでなく、
守りたいと思い、安らぎを与えられる関係を知ったこと。
それでも選んで共に戦った仲間たちに死に遅れてしまったこと。
それらを経た山本マリは、男っぽく頼れる姿になっていて。
「いい若者」が「いい男」に近づきつつある印象で、
これならコゼットを任せてもいいかと思えました。
ちなみに、昔よく論争した、バリケードと♪カフェソング、
♪カフェソングと♪エブリデイ、どちらの間の方が
長い日数が経っているかというものに関しては、
山本マリは明らかにバリケードから♪カフェソングかも。
バリケード後 数日、やっと歩けるようになった感じでした。

一言で言えば、なんて好青年なのかしら(*^^*)ですが。
お前何も分かってないだろ?って感じの ぼけぼけ君で、
ABCカフェのアイドルのようなマリウスも大好きですが、
やっぱり知性と男らしさを感じさせられてしまうと弱いです。
このマリウスなら、原作の続編『コゼット』において
新聞で思想を訴え続けているマリウス像が理解できるという点で
ちょこっと、戸井勝海の二度目のマリウスを思い出した感も。

今日本当は、山口-岡楽を観に行ったはずでした。
前に一度観た時は、岡さんがまだ格下に見えてしまって
バランスの悪い舞台だったから、今度こそ!と思って。
いざ観てみたら、その点に関しては満足できたと思います。
でも、これは完全に私の好みで、好きじゃなかったようで。

私は舞台を観る時、何かしら共感して入り込んで観たい。
でも、岡ジャベは その高潔な徹底した生き方で、
私みたいな凡人の入り込む隙を全く見せてくれない。
今までなら♪自殺は、ジャベの混乱や無念を共に感じ、
決断して落ちた後も、拍手する気分になんてなれなかった。
それが、岡ジャベだとあまりの見事さに思わず拍手してしまう。
山口バルジャンも、半分 神と化したような透明さがあり、
感情に入り込むと言うよりは降るような音に聞き入ってしまう。
その2人がバランス良く揃うと、私には疎外感があるようで。
私と物語の間にあまりに大きな壁があって、遠く感じる。

坂元アンジョも2幕は相変わらず棒歌で煩かったけど、
1幕は比較的 強弱や感情が込められて良かったと思うし、
高橋ファンテ、少し声枯れ気味だったけど小芝居が少なかったし、
やっぱりハーモニーとして美しくないアンサンブルだったけど、
個々の演技は面白さがあったし(渡辺コンブかっこよすぎ!)
きっと多分、割といい舞台だったんだろうとは思うんです。
でもあくまで客体化して観ていただけで、感動には至らなかった。
まあ、山本マリウスで うわぁ!と思えたし、カーテンコールで
山本&坂元のバク転&側転連続技×2回も見られたし、
山口さんの挨拶もなんとも言えずにかわいらしかったし、
総じて楽しかったかなと思います。

あ、そういえば。
今日は峰テナ妻と真綾エポが私的楽日でした。
峰さん、一時の投げやりな雰囲気が消えてすごく良くなって、
最近は彼女に当たるとホッとしていただけに、とても残念。
真綾エポは7/15以来だったのですが、記憶の中の彼女よりも
歌の強弱のつけ方が下手になったような気がしました。
フォルテ部分、強いというより煩いと感じさせるのは不利かと。
博多では彼女には会えそうにないので、その先に期待しています。


2003年08月28日(木) ネタとして消費する舞台

また、チケット無駄にしてしまいました(悲)
たった半日仕事に行っただけで、また体調悪化する、
根性なしの体に負けて、再び欠勤。5時頃の時点では、
行こうかどうしようか悩める程度には回復していたものの、
さすがに翌日の仕事を考えて、大人しく寝てることにしました。
個人で担当している次の仕事も明日には届いてしまうし。

諦めたのは、河原総代出演の『Overseas』atシアターコクーン。
藤原紀香の初舞台ということで、最初から購入を躊躇した物だし、
総代に関しては「いつもの演技ですー(*^^*)」という感想を
いろんな所で見かけていたので、比較的 気楽に諦められました。
どちらかというと、¥8500という金額の方が痛いかも。
しかし、こんなに簡単に諦められる舞台って何なんだろう(^^;

チケットを取る時に考えること。
私の場合は、やっぱり最初は「出演者」だと思う。
全く知らない演目や新作の場合に目安にできるのは
出演者・作家・演出家・劇場。あとは、製作会社の傾向。
でも、作家や演出家への愛情が あまり無い私の場合、
いいスタッフ+ダメ役者=観ているのが苦痛、
ダメスタッフ+好きな役者=役者がんばれモードで観劇可だから。

これだけ本数観ていると、どうしても外れ本数も増えるから、
そういう場合にも できるかぎり代金を取り戻せるよう
楽しむための方法を いくつか手に入れてしまっている。
その1つが、作品世界に入れないような舞台であっても、
好きな役者さんが頑張っている姿を観に来たんだと思うことで、
自分の気持ちをごまかし、それなりに楽しく観劇すること。
嫌な言い方をすれば、その役者さんの舞台を観たいだけでなく、
舞台自体として失敗だと感じた時のフォローの意味もあって、
役者目当てのチケットを取ることが多いのは事実かもしれない。

ただし、新作ではない場合の中で、
誰が出ていようが とにかく好きな演目というのはある。
『レ・ミゼラブル』と『オペラ座の怪人』が現在の該当演目。
誰が出ていようが、作品自体への愛は基本的に揺らがない。
レミゼである以上は、とにかく上演されていれば観たい。
演出や役者が多少ダメだろうと、いい所だけでも存分に満足できる。
・・・が、今回のレミゼに関しては自信がなくなりつつある。

例えば、開幕して2週間で全キャスト観るために5回観ました。
全員観て、それぞれのキャストに関して自分なりの感想を持った。
それだけで満足。その後 約20日、帝劇には行きませんでした。
例えば、博多座。¥15,750は今回のレミじゃ高いよねと言われ、
「私も高いと思うけど、皆で行く旅行のイベントだと思ってます。
10年後に『私は石井-岡の初演を観てるよー』と話の種にする
って意味でも、少しは元が取れるような気がするし」と答えた。

悲しいけれど私にとって今回のレミは、「ネタ」なのかも。
素直に観ているだけでは代金と時間分の満足が得られない。
観る度 観る度、あれこれ言いたい不満ばかりが募っていく。
リピートすることで満足する系統の好きな役者がいるわけでもない。
(駒田さんは、一度は絶対観たいけど一度観ると満腹することが多い人)
とすると、回数とったチケットは「話の種」として消費することで
もとを取ろうという感覚が働きつつあるような気がします。

最もそうしたくないはずの大切な演目を、ネタ扱いする自分。
そして、売れない日程にはイベント次々追加して、
参加することに意義があるお祭り的な売り方をしていく東宝。
私にとって『レ・ミゼラブル』は、もっと大切な作品だったはず。
レミゼは観たい。上演しているのに観られないのはそれなりに辛い。
でも、行ってやっているものを観ると、辛くて消費モードに入る。
今月出会った別所バルの不器用な愛情に、この作品への
純粋な愛情を取り戻せそうな気がしている自分もいる半面で、
絶対 受け入れられないと感じるジャベールが出る楽日を
「楽日は参加することに意義があるから」というモードで
多少金を積んでも手に入れたいと思っている自分もいるのが、
どうにもジレンマです。


2003年08月27日(水) 『阿修羅城の瞳』at新橋演舞場

6日ぶりに仕事に行きました(^^;
まだ微熱はあるし、ちょっと水分摂取や薬を忘れると
痰はからむわ声は出なくなるわで辛いのですが、
1週間病欠するには医師の診断書が必要なので。
さすがに風邪ごときで診断書もらえないだろうし、
ちゃんと休んでいれば治っていた頃だろうという
気もするので、これ以上サボっていられないし。

でも出てみたら、私の翌日から休み始めた人が
やっぱりまだ出てきてないらしいという話。
今年の風邪、本気でバカにできないようです。
・・・と言いつつ、まだ劇場通いしていますが。
欠勤中に舞台4本観てコンサートまで行ったなんて、
口が裂けても会社の人には言えない(^^;

今日は、昨日観に行ってきた劇団☆新感線の舞台。
どうも疲れていると文章を短くまとめる能力が
著しく低下するようで、またしても長文感想です。


<幕>全2幕、休憩30分込み 約3時間40分
<主な出演:()内は前回キャスト>
 病葉出門(わくらばいずも):市川染五郎(同じ)
 闇の翼鬼(つばき):天海祐希(富田靖子)
 安倍邪空:伊原剛志(古田新太)
 美惨(びさん):夏木マリ(江波杏子)
 桜姫:高田聖子(森奈みはる)
 抜刀斎:橋本じゅん(渡辺いっけい)
 四世鶴屋南北:小市慢太郎(加納幸和)
 十三代目安倍晴明:近藤芳正(平田満)
 流しの滝次:Taki(同じ)

新感線の染五郎さんは割と好みなのと、
最近、天海さんがお気に入りなので観に行きました。
そして途中まで観ていて あれ?と思ったのは、
私はこの内容をどうやら知っているらしいこと。
思い返してみれば、ほぼ初新感線で前回公演を観たような。
しかも、上手端の2列目で観てしまい、あまりの大音量と、
にも関わらずセリフも歌詞も全く聞き取れないことに苛立ち、
本当に耳を塞いでいるうちに、友人ともども熟睡。
何が何やら分からなくなったという記憶が蘇ったり。
その舞台にまた1万払おうとは、私、バカかも(苦笑)
でも、2年で感覚が変わったんだな~と思う感想でした。

以下、思いっきりネタバレ感想です。

しかも、もしや前回の方がキャスト良かったかも?
何だか設定に対してキャラクターが軽いというか弱い感じで。
これの主な登場人物たちって、みんな狂気を背負ってるんです。
鶴屋南北なら、人間としての魂を鬼に売っても本を書きたい、
邪空なら、全てを喰い尽くす飛蝗を逆に喰らって生き延び、
鬼の王たる阿修羅の力を手に入れるため鬼にもなろうとする。
晴明も、自身を含めた鬼御門(おにみかど)の部下たち全てに
蠱毒の呪をかけてまで阿修羅を倒せる力を持つ者を作ろうとする。

そういう、狂った者の色気みたいなものが感じられない。
それぞれに、かっこ良かったり優しげだったり貫禄があったり、
それなりにいいと思うんだけど、凄みという魅力がない。
だから、とんでもない話がサラサラと流れていってしまって、
観ていて辛くはないけれど、大して面白くもないというか。
鬼の頭領みたいな役柄の夏木@美惨も、思ったよりイマイチ。
雰囲気や声質は悪くないんだけど、何が軽いのかなー?
前回、目が覚めたら南北が味方側に寝返っていて、
この人にどんなドラマがあってこちらに戻ってきたのか、
それだけは気になって気になってしかたなかった。
でも、今回観たら、え~こんなもん?って思ってしまったし。

もしかして、前回は2列目、今回は18列目からの観劇という
距離の問題もあるのかもしれないと思っていたのですが、
後半になって、そういう問題でないことがはっきり理解されて。
だって、天海@阿修羅、すごーーい良かったんですもん。
最初は少女、次に女、そして凄惨な色気を持った阿修羅。
強い感情を体験するたびに一夜にして姿を変える鬼。
出門への恐怖で翼鬼となり、次に強い恋情によって阿修羅となる。
そんな話が強烈に理解できるような業を背負った女がいました。

阿修羅城への橋のたもとで待っていた白無垢の彼女が、
「なぜお独りでいらっしゃらなかったのです。独りで来れば、
貴男と私、男と女だけの問題であったでしょうに。」と
恨み言(に聞こえたんですってば!)を言った時、ゾクゾクしました。
天守閣で2人きりになっての会話なんて、秘め事を見ているよう。
あまりにHくさくて正視できず、ドキドキしながら少し上目遣いに
なったりしながら。とてもじゃないがオペラグラスなんて覗けない。
おかげで、最後に阿修羅が出門に何をしたのか見えませんでしたが。
首筋に接吻したの?遠くてよく分からなかったんだよぉ。悔しい。

いや、天海さんも、阿修羅になる前は正直イマイチでした。
女盗賊の頭領っぽい役柄の割に、普通につまらない女だったし、
阿修羅に変貌するほどの思いを出門に持っているようには、
およそ見えなかったというのも、結構 致命的かも。
でも相方の染五郎さんも、本当に好きなのか疑いたい気がしたし、
「鬼殺し」と呼ばれた血染めの過去が見えない軽さだったから、
全体的に仕方なかったことなのかなと甘い評価をしてみる。
とりあえずこの2人は終わり良ければ全て良しモード。

でも、主演2人の後半だけ良くったって、
全体的な軽さ薄さはどうしようもなかったかなという感想です。
ある意味まとまっていて、普段の新感線のパワーを知らなければ、
それなりに満足できたのかもなと思わなくもないのですが。
でも つまんないと感じてしまうのは仕方ないんですよね。

あと別次元の問題として、高田聖子@桜姫と 橋本じゅん@抜刀斎は○。
2人とも、生粋の新感線のテンポと濃さをもって会場を沸かせて。
特に抜刀斎に関しては、舞台のノリを著しく無視した暴れっぷりで、
アドリブの応酬が続かずセリフが止まるのまで笑いにする状態。
2年前の私なら、こんなの演劇じゃないと眉をひそめたと思います。
今だって、他の舞台でこんな事されたら、むかっ腹立てていたはず。
でも、小奇麗にまとまった、新感線以外でも観られるような舞台に
「こんなもんを観に来たんじゃねーっ!!」モード入っていたので、
他のお客さんたちと一緒になって大笑いしてしまいました。

小奇麗にまとめず、演劇らしからぬダメな所はダメのままに、
八方破れなアクの強さが新感線の売りだったはず。
そのアクの強さだけなくなってしまえば、ただのつまらない芝居。
ラスト近くの天海さんのように、正当からシリアスに見せるように
方向転換するなら、ケレンに偏らず、巧さを手に入れなければ。
新感線は、何をしたいのか、どこへ行こうというのか。
2年の間にすっかり新感線好きと化していたらしい私は、
望んでいた「新感線」を観られなかった不満と、
先の不安ばかりを感じてしまったかもしれません。


2003年08月25日(月) 『レ・ミゼラブル』(また超長文)

開幕してからのお気に入りキャスト、
キャスト表を色分けして悩みまくって選んだベストの日。
熱は7度前後まで下がったものの、咳がひどくなり、
観劇には迷惑すぎる客と自覚しつつも、でも、良席だし
これは外せないのよぉぉと我がままして行ってきました。
前日のSMAP3列目も同じように行ったのはまた別の話(苦笑)


『レ・ミゼラブル』13:00~帝国劇場、1階H-30
<出演>
別所哲也・岡幸二郎・笹本玲奈・高橋由美子
剱持たまき・岡田浩暉・駒田一・森公美子・吉野圭吾
宮里駿・川井七星(ちびコゼ)・塚田真依(ちびエポ)
伊藤俊彦(グラン)・横田大明(クール)・坂口勝(ジョリ)
上條コウ(コンブ)・篠原功(フイイ)・小林仁(司教・レーグル) 
阿部よしつぐ(バベ)・岸祐ニ(ブリジョン)・山名孝幸(プルベール)
KENTARO(モンパルナス)・清水拓藏(クラクスー)
杵鞭麻衣(買い入れ屋)・高島みほ(マテロット)
鈴木智香子(ファクトリーガール)・宮菜穂子(ジベロット)
荒木里佳(マダム)・楠見朋子(少年1)・髙山京子(少年2)
古川恭子(カツラ屋)

何が悲しいって、興奮すると咳はひどくなること。
うわぁ!って思う場面であればあるほど、とにかく辛い。
周りも当然、そういう場面であるほど咳は聞きたくない。
鎖骨と鎖骨の間を強く押して、口と鼻押さえて息止めて、
顔真っ赤にしながら、それでも泣きそうになったのは、
まず第一に♪彼を帰して。それと、♪自殺。

久々の別所バルで、連続山口の後で若干静かに見えていました。
囚人の場面などでも、割合に物静かで線が細く、乱暴でなく。
でも、♪裁きでの最後、音が上がる「24653!」の絶唱など、
とにかく、秘めた激しさのようなものを感じる。
決してやりすぎない細かな演技には やはり好感を持ち、
ちびコゼに出会った時の抱きしめる姿や、テナ宿屋から
彼女を連れ出して行く時の「さあ、おいで」やキスなどに、
対象を得られた愛の深さ・広さなどを感じ、今期初めて、
パパと呼びたいバルに出会えた喜びを感じていました。

そのバルジャンの♪彼を帰して で感じたのは、やはり「父」。
山口バルに感じる透明なまでの祈りも本当に好きなのですが、
別所バルの男臭さや人間らしさのようなものに心が揺れました。
全く神の世界にのぼることなどできない、小さな1人の人間の祈り。
祈りであっても静よりは動。ゆっくりではあるけれど、立ち、歩き、
前に屈み込んだり空を見上げたり、いろいろしながらの歌。
毎日、ただ1つの望みのために生きようとあがく
ミゼラブルなバルジャンを感じてしまって涙していました。
それだけに、すべきことをし終えたと感じて迎えた♪エピローグ、
天を仰いだ真っ直ぐ立つ姿が、また美しく感じたのだと思います。

岡ジャベの♪自殺のすばらしさについては、
以前にも書き連ねたとおりの潔さなのですが、
別所バルがミゼラブルな世界であがく姿が目立つだけに、
岡ジャベの正しさ・静なる美しさが際立ったかもしれません。
迷いや混乱を是とせずセーヌに自ら落ちていくジャベールを
息を詰めて見ながら、この潔さを美しいと思ってしまうのは
私が日本人だからなんだろうかとか思っていました。

岡ジャベは♪自殺もいいんですけれど、何が好きって、
出てくるたびにパッと舞台の色が変わるのがいいです。
同じゴミためで生まれたクズであっても、ジャベールは
俺は正義だと信じる生き方をしている真っ直ぐな美しさがある。
それが、本当に瞬間的に感じられるのがいいと思う。
特に今回のアンサンブルは私の気に入っている方のチームで
個々の歌声は弱いけれど、バランスを取り雰囲気が作れるから、
ジャベールが出て来た時の色の変わり方が更に鮮やかで。

そのアンサンブルの良さは、♪民衆の歌の音楽的快感や、
(♪ワンデイモアはプリンシパルの一部がバランス崩し気味)
ABCカフェでの1人熱くなる吉野アンジョを囲んだ時に
視線の集め方などで若干、周りの熱さも出せていたことにも
感じたり。それでも、吉野アンジョ熱すぎ(^^;でしたけど。
足広げて そっくり返る立ち方は、治安官の時もそうだから、
もう、どうしようもない吉野圭吾の癖なのかもしれないけど、
声自体は前より出てて私にとっては許容範囲内なんだから、
もう少し何とかならんもんかなぁとちょっと思ってしまいます。
♪立つのだ~仲間よ~!の「だ~」で笑ってしまいそうになる
のは、ちょっとさすがにどうかなと思うのですが・・・ごめん。
あと学生では、阿部グランの真っ直ぐなかっこよさがダメな分、
伊藤グランの皮肉な少し冷めた感じの斜めっぷりが好き。
バベ阿部さんの政府軍の声も伸びがあって良かったです。

格段に安定度が増して、なのに華奢さも増した高橋ファンテ、
一時のやりすぎ感が落ち着いて、宿屋では愛嬌を感じさせ、
10年後には変貌ぶり、下水道では凄みを見せる駒田テナ、
ちゃんと恋愛して見える岡田マリ&剱持コゼのペア、
強いのに可愛らしい笹本エポなどに感動していましたが、
ちょっと文句を言うなら森公美さん。個人で目立ちすぎ。
ちびコゼが歌ってる最中に舞台端で桶を叩いたり、
無駄な動作で笑いを取ったりして、テナ妻じゃないし。

でも、大きな不満と言えばそれくらいでした。
バルジャンもジャベールも、個々にも良く、表裏も映えた。
コゼットからパパへの愛情はちょっと不足気味だったけれど、
久しぶりに、娘を預けてもいいかなと思える男らしさのあった
岡田マリウスとコゼットの、互いを大切にする感じが良かったし、
パパが有り余るほどの愛情を注いでくれていたし。
テナルディエという生き方も、物語の中で効いていた。
聴きたいコーラスが音楽的に美しかった。
カーテンコールでの別所・岡・駒田の遊び具合まで楽しく、
(今日は、この3人が合う楽だったらしいです。)
なんだかもう、久々にレミで幸せです。
体調が良ければもーーーっと感動できたんだろうな。悔しい。


2003年08月23日(土) バカ Part2+ショート感想×2

<バカの病気日記>

8/20。起きたら8度超えの熱。
休めない日だったので、とにかく働く。
『ウィー・トーマス』が当日引取だったので、
とにかく劇場まで行って引き取り、そのまま帰宅。
お腹が空いたからと寄った うどん屋で立てなくなり、
救急車呼んでもらうべきだろうかと真剣に悩んだが、
約40分後、何とか店を出てタクシーで帰宅。出費が(泣)

8/21。既に欠勤の予告をしてあったので熟睡。
朝:8度8分、2時ごろ:8度3分。
諦めて翌日も欠勤する旨を電話して、また寝る。
ふと目覚めた5時過ぎ、熱を測ると7度4分。
つい飛び出して『シンデレラ・ストーリー』観劇。

8/22。朝:再び8度2分。さすがに一日熟睡。

8/23。朝:7度3分。シャワーを浴びて外出。
祖母の90歳ちょい早め誕生日で親族が集まる昼食会。
4時前に帰宅:7度4分。1時間昼寝後:7度2分。
『サタデー・ナイト・フィーバー』観劇。
現在:7度2分。明日はSMAPコンサート予定(笑)

今日 会った伯母も9度近い熱が4日続いたらしく、
現在はやりの風邪は、熱が続く風邪らしいです。
皆様、お気をつけくださいませ(苦笑)
早く休んで早く治しましょう。引きずります。


というわけで、今日も早寝しなければなので簡単感想。

『(鴻上版)シンデレラ・ストーリー』at青山劇場
 楽しかった!
 衣装なんかはチープなんだけど、役者が大健闘で。
 特に、成志ファンは絶対 見逃すな!素晴らしいです(*^^*)
 継母ベラドンナ様の美しいことったら!流し目も絶品。
 舞台の半分は成志で観たと言っても過言じゃないかも。
 後は、パーフェクトに王子な井上君と、チュウ1東山さん。
 東山さんには惚れ直しましたね~。チュウ1また会いたいよぉ。
 ストーリーは、『シンデレラ』。そのまんま。
 なぜシンデレラがいきなりダンスができたのか?とか、
 なぜ靴だけが消えずに残ったのか?などの小さな疑問に
 大人くさい説明を加えてある以外、珍しいことは無し。
 「子供だまし」ではない「子供向け」ともいえるかも。
 ただ、しっかり¥10,000なので家族で来るのは厳しそう。
 小劇場おたくなら怒り出しそうな単純幸せな話だし、
 純粋ミュージカルファンで来そうなのは井上ファンぐらいで、
 彼らは出番が少ないと怒ってるし、対象はどこの舞台なんだろ?

『サタデー ナイト フィーバー』at新宿コマ劇場
 コマ劇だから仕方ないのかもしれないけど、ノらない客層。
 トラボルタが懐かしい世代が大半だから、仕方ないのかな。
 ストーリーは一応あるんだけど、大澄さん(トニー)の
 歌詞が聞き取りにくいのもあって、割とどうでもいい感じ。
 ボビーC(美勇士)君の話なんて「死」という結末だったのに、
 踊りたいんだというトニーの話に絡んだ気はちっともせず。
 ただただ、踊れる人がいっぱい踊ってた印象ばかり強いのに
 客席が巻き込まれなかったというのは、すごく残念だった。
 振り付けも、昔のディスコとかなのかな?妙に懐かしかったし、
 自分の80年代を何となく思い返しつつボウッと観てました。
 それでも、シルビアさん・治田さん・安崎さんのセリフだけは
 頑張って聞かずとも理解できることに、ちょっと感動しつつ。
 後、久々に美勇士くんとKOHJIRO君の歌が聴けたのは嬉しかった。


2003年08月20日(水) バカ。

風邪ひきました。
夏風邪ひくのはバカなんだそうで。
こんなに寒くて毎日長袖着て出かけていても、
やっぱり、「夏風邪」って言うんだろうか?
無駄なこと考えちゃうくらい、ボ~ッとしてます。
起きた時から8度超えてるんだもん。
久々に辛いね。はぁ。

でも何か頭が働いてないせいか、
脊髄反射で仕事しちゃったようで、
いつもよりこなした仕事量は多いという不思議(笑)
カイロ4個背中に貼り付けて、頑張っちゃいました。
おかげで、明日はお休みもらえた。寝るぞ~。


2003年08月19日(火) 再びレミゼ(ソワレ)

何だか妙に眠いので、ダッシュで短文だけです。
可能ならば後日追加するかもしれませんが、
何となく、そんなことにはならないような予感が・・・。

<出演>
山口・高嶋・笹本・高橋・河野・岡田・駒田・峰・吉野
局田ガブ・藤井ゆりあ・平塚あみ・阿部グラン・泉見クール
岡田ジョリ・渡辺コンブ・小林司教・阿部バベ ほか

一昨日と打って変わって視界の開けた席でした。
やっぱり35番は好き。今回1回しか取れていないけれど。
安定感のあるバルジャベに 駒田・笹本、岡田&河野。
レミらしいなと思いつつも、妙に客観的に観ていたのは、
席が少し遠めだったせいもあるんだろうか?
今日はプリンシパルよりもアンサンブルのバランスの悪さが
気になったかも。バリケードで燃えられないのは、
何もガブだけの問題ではないだろうという気がします。


2003年08月17日(日) 『レ・ミゼラブル』(マチネ)

自宅で映画。『マスク・オブ・ゾロ』。
やっぱり、アンソニー・ホプキンスはかっこいいと実感。
どうしてもやっぱり、動を制する静が すごく好き。
基本的に青い目さんは苦手なんだけど、彼ぐらい雄弁で
知性的な瞳なら、ついていっちゃうよなぁとしみじみ思う。
いやもともと単純に「紳士」が似合う人、好みなのですが。
それに加えて、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの
しなやかな動きや漆黒の美しさにも惚れるし、
バンデラスのロデオみたいなアクションシーンとか、
剣を振るう筋肉の動きには、すごいな~って見惚れちゃうし、
飽きずにキャ~ッと見られる映画は楽しい。本当に好き。
舞台もたまには、云々せずに見てみたいものだと思ったり。


・『レ・ミゼラブル』
・帝国劇場、12時開演、J列上手サブセンター
・山口・高嶋・新妻・高橋・河野・岡田・駒田・森・吉野・宮里(ガブ)
・渡辺・泉見・阿部(グラン)・高野(司教)・中右(フイイ)・若泉(バベ) ほか

今度は10日ぶりのレミゼかな?
やっぱりどうも盛り上がってないらしくっていかんねぇ。
明後日のチケットも持っているんだけれど、なんかやる気が出ず、
どちらか売ろうと思っているうちに、当日劇場で、他のチケットを
受け渡す約束ができたりしちゃって、どちらも観ることになり。
腐ってもレミ、のはずなのになぜこんな気分・・・。<言い過ぎ。
そんな気分だと座席運も呼べないのか、前列の席の人が
始終、首をカキコキさせていて、ど真ん中がほとんど見えず。
まあ、そんな状態じゃこんな程度の感想だろうって代物です。

一番 嬉しかったのは、やはり宮里駿ガブ。
ちぃっともノレないまま舞台を観ていて、
10年後パリでいきなり、あっ、私レミ観てる!と思いました。
もうドキドキしちゃいますよ、まさに、パリに育てられた子!って感じで。
ABCカフェでも、アンジョに惚れてくれてるのってガブだけみたい(笑)
相変わらず吉野アンジョは1人ですごーく力入ってて変な感じなのですが、
その、周りから浮き上がった姿ですら、宮里ガブの目を通して見ると、
アンジョだけに他には理解されない世界が見えているからと感じるから素敵。

なんかもう1幕の間じゅう、アンジョを信奉しちゃっていた私は、
幕間に「私、今日は吉野アンジョすごく好きかも!」と言って
連れの友人たちから はあ?と冷たい返事をもらってしまったのですが。
「1人だけ浮いちゃう」じゃなくて「1人だけ違うものを感じている」
と見えてくれば、吉野アンジョも面白いと思うんですけど・・・ダメ?
学生たちがもっと、アンジョを熱く見てくれれば違うと思うんだけどなぁ。

反対に一番ダメだったのが、コーラス。
こんなに悲しい♪ワンデイモア聞いたのって初めてかもしれない。
ちっともハーモニーしてないの。個人の声だけが聞こえてきていてバラバラ。
誰一人として、他人様が歌っているところを聞いてる人がいない感じで、
人が歌ってる最中でも平気でバカでっかい笑い声を張り上げたりしてるし。
1幕、それはそれで面白かったと自分をごまかしつつ終われそうだったのに、
これで怒りぶちきれ!になってしまいました。まあ一応それなりに大人だから、
幕間入って第1声で「何あれ?!」と怒ることは避けましたけどね。論外の歌。

最後の最後の♪民衆の歌でも、大してハーモニーらしさは聞かれず。
つまりは、吉野アンジョの見え方にしたってそうなんだけれど、
相手との関わりの中で演技してる人が全然いないってことなんですね、多分。
人数が多すぎるせいで、一緒に稽古したことがほとんどない組み合わせが
やたらと多いのもあるんだろうけど、レミ以前に舞台じゃないじゃん。
Wキャスト同士だからというだけじゃないだろうけれど、岡田-河野は
互いの関わりで1つの雰囲気が出来上がっていることを考えると、
ついつい、練習不足を疑いたくなってしまいます。本番回数も少ないしね。
河野コゼが素直に人を見る愛されたコゼットになってきているのが、
すごく嬉しいのに、新妻エポはいまいち伸びてないのも、そのせいかな。

とにかく、ガブ、有難う有難う有難う!な舞台でした。
ガブがお亡くなりになった後は、コゼットで見ていました。可愛いし。
相方の岡田マリウス、前回ほど体の揺れが気にならなかったのが○でした。


2003年08月15日(金) 格闘中。

またしても、Windowsと闘っています。
別に今度はエラーが起きたわけではなくって、
転ばぬ先の杖なのですが、大変なことに変わりはない。
何やら「ネットにつないでるだけで感染する」上に、
「いきなり再起動を始めて立ち上がらなくなる」という
凶悪なウイルスが16日から活動を始めるとやらで、
いつにないほど各方面から、♪事件!事件!メールが
来るので、こりゃ真面目に応対せねばならんのかと。

うちにはアンチウイルスソフトが入ってないので、
それのバージョンアップ作業はない。つか、できない。
可能なことといえば、Windowsのアップデートと
オンラインでのウイルススキャンなのですが・・・。

やっぱり全世界的に慌ててる人がいるんでしょうね(^^;
アップデートの方は、まだ一晩つけっぱなしておけば
終了したけれど、ウイルススキャンの方は全くダメ。
どこの国の表示にしても「Network Traffic」のため、
完了できなかったって表示が出るんですよね。
何となくW杯のチケット取りの時、「この辺の国は、
今頃夜中の4時ごろだからネットしてる人は少なかろう」
とか想像しながら頑張った記憶がよみがえってきたり。

で。日付既に変わってるんですけれど。どうしようかなぁ。
アップデートした以上、一応、今から入ってきたりは
しないだろうけど、既に更新前に入ってきていたとしたら、
16~31日の間に立ち上げ直したら働いちゃうんですよね?
半月もパソコンつけっぱはどうかと思うし、
諦めてアンチウイルスソフト買ってくるかなぁ・・・。


2003年08月13日(水) 『星の王子さま』(白井晃演出版)

とりいそぎ。『Wee Thomas』更新しました。
本当は『キス ミー、ケイト』の続きの方が、
希望者多いことは分かってるんですけど、
個人的にこちらの舞台の方が語りたくて。すみません~。
いや、この舞台の方が良かったってわけじゃないんですけど。
以下はちゃんと、今日観てきた舞台の感想です。良かったよ!


幕:1幕70分、休憩20分、2幕60分
演出:白井晃
脚本:能祖将夫、音楽:宮川彬良、作詞:能祖将夫、振付:杏奈
出演:宮崎あおい、保坂尚輝、EPO、ROLLY(キツネ&うぬぼれ男)
   すまけい(王様)、松澤一之(地理学者)、内田紳一郎(実業家)、
   宮川浩(点灯夫)、福本伸一(呑み助)、杏奈(ヘビ)、zeroc(バラたち)

白井演出だなぁ!という感じ。透明で幻想的で静か。
大音量や華やかな歌で観客を強引に引きずり込む舞台に慣れていると、
ある程度 意図的に作品世界に入り込まないといけない気がして、
1幕とか、少~し退屈に感じるかもしれないと思う。
ミュージカルと銘打つ割りには音楽が少ないのも、
そのつもりで観に行った人間には違和感があるかもしれない。
でも、音楽に合わせて語っているような王様の歌もいいし、
最後にほんの数フレーズ、立ったままの飛行士の歌にも泣けた。
音楽劇だと思って観に行くと、納得できる作りなのでは。

銀色の細い枠組みを多用したセットも印象的。
点灯夫の、車輪のたくさんある自転車、きれいだったな~。
大きな天球儀みたいなものを回して、星から星へ渡る様を表現したり、
不安定な揺れる小さな星の上でいばりながらフラフラしてるうぬぼれ男、
星と一緒にころころ転がる呑み助も、可愛らしくてちょっと切なく。
トルコの天文学者がただ一度見た星が学会で認められる場面とか、
あっという間に変わる衣装と周りの態度が万の言葉より雄弁だし。

2幕になると、逆にいきなりヘビが実際に雄弁で少しびっくり。
ここまで解説してくれんでもいいんだけど(^^;という気もしたけれど、
実はあれって皆、原作にもあるセリフだったのかな?私が単に、
音楽座の一言ずつ謎かけするだけのヘビイメージが強いだけかも。
苦手といえば、花も、何だかくねくね動きすぎて、イメージ違った。

そして、キツネ!何が良いと聞かれるとすごく困るんだけれど、
とにかく いい!ほとんど、ただ座ってるだけなのにな~。
多分、原作にあったセリフ以外は全然 言ってないと思うんだけど、
すぐ別れるとしても、「出会う」ってことがどれほど大切なのか、
それが何を意味するのか、見てるだけで分かるのは何でなんだろう。
会えば別れて、それは本当に寂しいけれど、でも、会わなければ
分からなかった大切なものが分かるようになる。その素敵さ。

皆、本当に繊細なんだと思う。前の方の席で良かったのかも。
だって、何が良かったのか言える人なんて全然いないんだもの。
キツネもそうだし、飛行士にしたところで、冷ややかに思い返せば、
「座ってるだけ」「立ってるだけ」が多かったような気がする。
なのに、何が伝わってきたのかなぁ?読むよりずっと何もかもが雄弁で。

ただ1つだけ白井さんとの感じの違いを思ったところがあるなら、星。
最後に輝く星は、1つだけではなく空じゅうが輝いてほしい私。
何か1つ素敵なものがあるから、それに関る全てがきれいに見える。
そういう話ではなかったのかな?髪の色を思い出すから麦畑が好き、
どこかに王子さまがいるから、星すべてが輝いて見える。
そうしたら、もっともっと観終えて世界中がきれいに見えたろうに。
本当にきれいで好きな舞台だっただけに、あとポチッと1つだけ、
ずれを感じたのが残念です。でもやっぱり演出家ってすごいなぁ!


2003年08月12日(火) 雑記。

すみません、全然 日記書いてません。
なんだかやけに、眠くて眠くて思考力が続かなくて。
最近、ただじっと座っているだけでも辛い筋力に
さすがに不安を感じてきたため、ダイエットも兼ねて
週数回は1駅余分に歩いて帰るようにしているのですが、
たかが40分余分に歩いてる程度で そんなに疲れるのか?
・・・疲れるんだろうなぁ。体力診断70歳代だし(苦笑)
でも観劇生活に支障が出る前に何とかしなきゃ。

今日、帰る途中で別の道を通った時、古本屋発見。
つい1時間近くかけて本やら漫画やらCDやら選んで、
結局、4kg近い荷物抱えて残り20分歩く羽目に。
まだ負荷を抱えて歩けるほど筋力ないのにぃ(^^;
でも、あっきーのCDが¥200×2で手に入って。
素直に喜んでいいのかどうか少々疑問だけど嬉しい。
ただ当たり前だけど、ライブでの声の広がり感はない。
そういえば贅沢なことに、今まで彼の歌声って、
生でしか聞いたことなかったんだなぁと気づいてみたり。
「生」は、やっぱり強い。昨日のスマスマで愕然とするほど
下手だった♪A Song for Your Love(吾郎と剛で始まって
サビが慎吾)も、コンサートでは上手に思えたもの。

話がそれた。
さて、来年の『キャンディード』何回ぐらい行こうかなぁ。
きっと絶対似合うと思うけど、相手がまたオペラ系だと、
私にはちょっと辛いことになりそうだし。難しい。
オペラ系までいかなくても、「音大出ましたー!」って
感じの女声が苦手な人間がミュージカルファンを続けるのは
だんだん辛くなる風潮になってきている気が何となく。

ついでに、アイルランド名曲集も買ってみた。
『Wee Thomas』観て以来、またアイルランド気になってて。
舞台としての良し悪しはともかく、脚本は面白かったし。
あの風景と、気質、歴史、文化。どうも素直じゃない国。
歌詞カードついてないので私には全く分からないけれど、
このカラッと明るい曲に乗せて どんな歌詞を歌ってるやら
どうしても真っ直ぐ受け止められないのが気になるところ。
何せ、あの風刺とリアルグロ満載の舞台で抱腹絶倒する国だし(^^;
また『Stones in His Pockets』観たいな・・・。


2003年08月09日(土) 『キス ミー,ケイト』at梅田コマ

かずき@帰省中です。
ちょうど母が旅行中に帰省したので、父と2人きり。
勧められた日本酒がおいしくて、つい2合近く飲んでしまい、
絶対更新するんだーって気持ちが今、萎え萎えです。眠いの。
今夜の日記が尻切れトンボになったら、それは絶対、酒のせい。

8日に休み取ってSMAPin大阪ドームに参加して、
今日は『キス ミー,ケイト』と兵庫県美のクリムト展。
クリムト展、驚くほどいろいろ揃えてあってすごかったです。
レプリカとはいえ初めてベートーヴェン・フリーズも見たし。
いや最初のうちは、綜馬さん&一路さんペア観た帰りだけに、
どうしても、ハプスブルグの最後の頃という印象ばかり強くて
彼らの顔ばかりがちらついて素直に見られなかったのですが(苦笑)

個人的には、今まで絵だけ知っていて名前を知らなかった
『ユーディットⅠ』が旧約聖書の話だということが驚きで。
でも彼女の話って、聞くだけ聞くと、称えられる人というより
この絵のように感じてしまうのは、私が既にクリムトに
毒されてから話を聞いているからなのでしょうか?
民族を守るために、敵の将軍と寝てその首をかき切る?
・・・サロメに似た主題を感じるような・・・。
はい、私、不信心者です。(一応、カトリック信者)
後は素描集に感動しました。表情がすごく描き込んであって
確定してる。服にはこだわりを持って思案中。好きかも。


『キス ミー,ケイト』
<時間>1幕90分、休憩30分、2幕70分
<出演>一路真輝、鈴木綜馬、赤坂晃、伊織直加、
沢木順、花山佳子、本間憲一、安宅忍、伊吹吾郎、太川陽介

石山毅、水野栄治、吉川哲、渡辺隆、日比野啓一、登坂良樹、
青柳勝太郎、佐々木信彦、田澤啓明、鴇田芳紀、須田英幸、坂井成紀、
小暮清貴、川原信弘、井上正樹、原田優一、高塚いおり、家塚敦子、
一倉千夏、柏木ナオミ、内田このみ、ちあきしん、栗原朗子、
堀朋恵、足立美幸、湖上芽映、染谷妃波、岡山祥子、小石川園美、
平田紗知子、河村亜希、天野沙恵里、曽根里美

カーテンコールが一番楽しかったと言ったら、怒られるかな(^^;
でも素直な気持ちだったりするのが、非常に申し訳ない気分。
すごーく雰囲気のいいカンパニーなんですよね、多分。
2トップが組み慣れているせいもあるのかもしれないけれど、
非常にこなれて仲の良さそうな楽しそうなカンパニー。
すごく嬉しくて一緒に参加したくなりながら手拍子してました。

あと良かったのは、アンサンブル。
東宝ミュージカルでよく見る名前の割には、
顔と名前が一致しない人たちが たくさん出てらしたのですが、
歌班と踊り班に分かれたりしているのかな?どちらも見事。
パンフレットに全く名前を書いてくれてないから、誰なのか
分からないのが残念ですが、多分1人1人に見せ場があるから
アンサンブルオタクにとってはもってこいの作品かもという感じ。

一路さんと伊吹&太川さん。東京に比べてすごい上達っぷり!
特に一路さんのテンポの良さは特筆したくなるほどで、
東京公演当時「無理しなくていいよ・・・」と、思わず横から
声をかけたくなった必死さが消えて、笑いのテンポが良くなって。


・・・ごめんなさい、今日は限界。
続きは東京に帰ってから書きます。ちょっと飲みすぎた(^^;


2003年08月08日(金) SMAP in 大阪ドーム 簡易レポ

しゃべり最初の慎吾、どうしちゃったの?!って感じ。
拓哉が「汗拭いとけよ」とか中居が「屋根がないから
日差しのない分涼しいかと思ったけど、暑いねー!」とか
言った後に、何かいきなりかっこつけてポーズ決めて、
「お前らの熱さがこのドームを暑くしてるんだぜ。」
映像もアップ。会場、当然、キャーッッ!!そして、
半ささやき声で「最後まで、・・・つぶれんなよ。」
どおしたお前、何があった?!でしたわ(はぁと)

しっかし本当に慎吾、暑さに弱すぎ。
味スタでは体が軽くなった分、いつもより多く動いてます!
って感じだったのが、今日はもう全くダメ。だれだれ。
♪sunrise,sunshine辺りは既に足が上がらなくなってるし、
拓哉ソロの間に持ち直したのかエンディングはマシと思ったら、
アンコールでトロッコに乗ってる時なんて、真っ直ぐ立てず。
常に片足を柵にかけたり、寄っかかったりの状態で手振りで。
それでも笑顔を絶やさないのは立派だと思うけれど、
いつもは誰を見ているか分かる視線が、今日はうつろ~。
好みの子チェックする余裕も無かったのね(ToT)

吾郎ちゃんも、彼らしくもなく汗のある踊りだったけど、
とうとう、♪俺たちに明日はある だったかな?
トロッコに乗りに左右に分かれていく曲(吾郎は下手)でポカ。
私はどこのパートが誰かまでは覚えてないのですが、
上手の慎吾が歌い終わった後、いきなり誰の声も聞こえなくなり、
あーーっ!って感じで慎吾が振り返って、下手を指差して。
画面は吾郎ちゃんのアップ。それで分かりました。
でも、そんな時の「ごめ~ん」顔も、可愛さが足りん!
吾郎ちゃんはもっといつも可愛いのにぃ~って感じでしたが。

そんなボロボロの皆の近辺で、
タップをやったせいか例年以上にキレのある動きで
アイドルノリを超えて踊りまくっていた剛も最後にミス。
アンコール最大の見せ場、センターステージでのバク転で、
最後の1周、ヤバ!と思ったら着地ミスして左肩を打って。
いつもなら、ここで超嬉しそうな中居を見るのが好きなのですが、
剛がしばらく立てず心配で、中居の反応見る余裕なかったくらい。

剛と言えば、スマシプの小泉首相、翌日も始球式ネタを
使えたんでしょうか?「ネタ探し頑張りましたー」とか、
「いつまでこのネタ使うの?」とか慎吾&中居に苛められてて、
翌日がすげー見たい!と思ってしまったものですから。

しかし本当に、朦朧とするほど暑いドーム内でした。
冷房の設定温度は17度だったそうだけど、温度というよりも
とにかく湿度が90%いってるんじゃない?って感じだったから。
いろいろポカもあって楽しかったけど、今度は普通のが見たいな。


2003年08月06日(水) 『ウィー・トーマス』

脚本:マーティン・マクドナー
演出:長塚圭史
出演:北村有起哉(パドレイク)、佐藤康恵(マレード)、
  中山祐一朗(デイヴィー)、板尾創路(パドレイクの父・ダニー)
  三宅弘城(INLAのリーダー・クリスティ)、
  保村大和(ヤクの売人・ジェイムズ)
  六角慎司、加藤啓(クリスティの部下、ジョーイ&ブレンダン)


とにかくグロさが前面に出てきているのが失敗かと。
本来は、本人たちはしごく真剣に抵抗運動をしているという
彼らの馬鹿馬鹿しさが、もっと哀しくも笑える脚本だと思う。
話自体は、だから好きだったんだよなー多分。悔しいぞ。

パンフレットの演出挨拶が、既に不本意っぽいのですが。
コメントの4分の3を使って、自分ちの猫は家猫にしたいのに
母がOK出したから外猫になったという話を延々としていて。
その後やっと、少し舞台の話を始めたかと思ったら、
「歴史も文化も宗教観も違う日本では、『コメディ』という
範疇とは、別のところにたどり着いたかと思います」と発言。
「何でしょうね。B級すぷらった劇場なんですかね」って(^^;
何とも やる気なさげな文章は、いつもの彼らしいものとも
思えるけれど、観劇後だと演出の難しさに放棄気味?とも読める。
だーかーら、あなたがやってくれないと、どう面白い脚本だって
クソ(失礼)芝居になっちゃうんだってばよぉ(泣)

この舞台、原題は「イニシュモアの中尉」というらしいです。
なんでそのままにしてくれなかったのかな?確かに、この話は
パドレイクの愛猫ウィー・トーマスの死がきっかけになっていて、
オチも彼には違いないけれど、何だか違う気がする。
「中尉」というのは、パドレイクが自分で自分につけた階級で、
タイトルからして、子供の遊びと変わらないことをしていながら
銃を持って政治を語り簡単に人を殺す姿への皮肉があるってのに。

パンフによれば、皆、この本は面白い面白いと言っているのに、
なんでタイトルそのままの上演ぐらい出来なかったんだろうと思う。
「イニシュモア」という地名が、日本人に馴染みがないから?
それこそ馬鹿げた理由だと思うんですけどね。
私だって「イニシュモア」ってどこ?って状態だったけど、
そんなの問題なく、「中尉」だけで斜めに笑えたし。本当は
「息をもつかせぬ可笑しさで、歯止めも利かず、 どこまでも
突っ走るバイオレンス・ブラック・コメディ」なんだよねぇ。

役者は結構いい人をそろえていたと思うんだけれど、
マレードを変えてほしいと思った。声が全然通ってこないし下手。
なんでいきなり、モデルさんなんかが出てるのか不思議です。
保村さんの使い方は、あまりに勿体なすぎて非常に悲しい気分。
最初の方のダニーとデイヴィーだけの場面では、板尾さんと
中山さんの演技の違いが、すごく違和感あったけれど、だんだん、
デイヴィーの、年以上に世間知らずの子供っぽさや情けなさが
笑うしかないように感じられてくると、いいバランスに見えてきた。
パドレイクは悪くないけど、何だか少しまだ型どおりって感じ。
次に観る時には こなれているといいんだけど。

要は、観る側がどう慣れられるかということにかかってるのかなぁ?
グロに関しても「死体」とか「内臓」とかで脊髄反射の拒否反応せず、
物体として見えるくらいの乾きが感覚に実装できるといいのかも。
でもそれを最初から、日本人観客に求めるのって難しそう。
この話を、拒否反応なしに日本人に理解させようと思ったら、
リアル内臓とかを変えた演出が求められるのかという気も。
でもそうすると、この舞台の面白さは半減するんだろうなぁ・・。


2003年08月05日(火) 17日ぶりのレミゼ観劇(My笹本エポ初日、山口-岡)

実は7/19以来、17日ぶり?ぐらいのレミゼ。
今回、あまりレミゼだと感じていないみたいで燃えてない。
とりあえず語れるようにと全キャストを2週間で観たけれど、
それで満足しちゃって、後はある意味、消化試合気分。
初日でも楽でも誕生日でもなく連れもいない日なんかは、
売りに出すほどでもないから行くけど・・・程度かも。

今日は、発売日に選んで買っておいた日。
私のイチ押しエポになるであろう笹本玲奈ちゃんと、
私が苦手であろう今井さん以外が組む最初の日だから。
まあ初物は早めに観ておきたいしね~気分はまだあるし、
唯一のお気に入りエポになるかもの期待があるので、行く。
そんな気分の自分を、ちょっと寂しく感じたりもしつつ。
それがまあ、どうしたのかしらの超長文感想です。


<私の認識していた出演者>
山口祐一郎、岡幸二郎、笹本玲奈、井料瑠美、河野由佳、岡田浩暉、
駒田一、峰さを理、坂本健児、川井七星(リトルコゼット)
阿部裕、泉見洋平、渡辺正、阿部よしつぐ、フイイ:篠原功、小林仁
娼婦の元締め(クラクスー):大江尚毅、ガブローシュ:局田奈都子


・・・で。
良かったです。『レ・ミゼラブル』として正しいかどうかはともかく、
本当に久々に「ジャン・バルジャンの物語」を感じられました。
特に2幕に入ってからは、もうほぼ完全にバルジャン視点。
申し訳ありませんが、バリケードがいつ落ちたのか知りません(苦笑)
コゼットの恋人「マリウス」を探しに弾かいくぐってやってきて、
彼を見続けるうちに、守ってやりたい思いがふつふつと湧いてくる。
♪彼を帰して にも、真摯な祈りを感じて、ぼろぼろ泣いたし。

プリュメ街の時点で既に衰えを感じさせる年齢を見せていたバルジャンが、
多少、足腰に不安はあっても、信じられないほどの機敏な動きを見せる。
そして、この無茶な防衛戦を少しでも戦い抜こうとした途端に、
当のマリウスが撃たれて死んでしまったショック!
呆然とマリウスを見つめるバルジャンに同化していた間に、
気がついたらアンジョルラス、既に落ちていってたみたいです。
何か目の端で動いたような気がして、無理に視線を動かしてみたら、
どうやらグランだったようで、既に酒瓶のない手で死にかけてました。

コゼットも、久々に可愛いコゼットで、
「パパ」と見上げてくる姿に愛情を感じられたから、余計に。
自分にはもう、この子を守り続けていく力は無いと感じるから。
何故か祐一郎バルは、あまり「パパ」という感じはしないのですが、
代わりに、使命感というか 自分の役目への思いを強く感じた分、
エピローグで、年齢以上に急激に衰えたバルジャンの姿が、
いつになく強く感じられたんだと思います。

ただ、彼から全てを託されたマリウス!
私だったら、岡田マリウスには大切な娘は預けられないがなぁ(^^;
私は断言する。彼は一度として、ABCの思想を理解したことはない!
それどころか、下手すればバリケードの状況も理解してないのでは?
感激屋で、身振りの一つ一つがやたら大仰。多分オペラファン(笑)
「Alas!」とか聞こえてきそうな動き無しではしゃべれないのかい?
ABCカフェでは、暴走族におけるマスコットの立場だったのかと。

もうねー、コゼットが愛しコゼットを愛しているというただ一点だけで、
彼にコゼットを託せたバルジャンの行動には、妙に感動しました。
ある意味、バルジャンの「愛」への多大なる信頼を最も感じたね。
でも「愛があれば何でも乗り越えられる」というのは嘘じゃないかと、
こんなに観客に疑問を感じさせるマリウスってやばくないのかい?(苦笑)

さて。「ジャン・バルジャン物語」なら、
コゼット&マリウスと共に話を支えていくもう1人の存在、ジャベール。
今回のジャベール全員観た中では、ダントツで岡ジャベが一番好きでした。
だからすごーーく期待していたのですが、ちょっと、あれれ?な部分も。
多分、慣れて岡さん部分が出てきちゃったともいうのでしょうか、
♪Starsでは、「対決する」の繰り返し辺りが妙にソフトで甘くて。

岡ジャベの、迷ったことのなさそうな危ういまでの厳しさが美しくて、
ジャベールの1つの面だと思い、すごく好きだったのに、残念すぎ。
もともとハンサム声だから、気をつけないと難しいのでしょうが。
しかも、1幕は♪Stars以外は常に謹厳だったと思うのですが、
2幕に入ると、学生たちに捕まって弾薬箱に座らされた時など、
何だかボウッとしているような威圧感のない姿が散見されてきて。
まさか舞台上で集中力切れてるんじゃないだろうな、ボケッ!と、
その度に、心配と苛立ちを感じながら見続けていて。

ただ、終わりよければ全てよし。♪自殺は最高でした!
オクターブ上がる部分は、声に無理が見えて少し冷めたけれど、
歌いながら長い足を躊躇いなく振り上げて欄干をまたぎ、
橋の外に出て、真っ直ぐに星さえも凍った夜空を見上げる。
そして、自分自身のそれまでの生き方を振り返っての自嘲的笑い。
狂ってなどいない。100%正気の状態での決断。
確信とともに水に落ちていく真っ直ぐに綺麗なジャベールは、
原作を思い出させるもので、本当に嬉しかったです。
ただ、この作りだと「逃れたい早くジャン・バルジャンの世界を」
の歌詞が、ちょっといびつになることは確かなんですけどね(^^;

遅くなったけれど、今日初見の笹本エポ。好き(*^^*)
まずは、マリウスの前を、わざと素知らぬ顔で歩いてみせて、
向こうから「エポニーヌ元気か」と声かけさせる技に感動。
声をかけてほしい いじらしさが、うわぁ女の子だなぁ!という感じ。

そんな小さな行動がいちいち納得できて積み上げられてきたせいか、
届けた手紙をバルジャンが読む姿を見るエポニーヌに、いきなり、
一瞬生じたリアルな邪心を感じて、戸惑ってしまいました。
以前は「どうしよう、でももう どうにもできないわ」という
諦めにも似た感情を感じていたのに、笹本エポからは
「・・・でも、私はちゃんと手紙を届けたわ」という思いが聞こえて。
でも、新妻さんとかのような色気もありそうな女っぽさは微塵もなく
まだ子供を感じさせる顔立ちや体形や作りのエポだから、
「女」を感じても全く嫌ではなく、むしろ切なさがありました。

そんな恋する姿に、しみじみ共感する部分が好きなのと同時に、
友人の言葉によると「テナルディエの娘であるエポニーヌ」の姿にも驚いて。
10年後パリで「カモだよ、ぬかるな、持ち場に着け!」と言われた瞬間、
恋する女の子から仕事モードへ 恐ろしいほど はっきりと切り替わる。
マリウスに対してですら、声のトーンは下がり、真剣な顔つきで。
ただ、片思いして報われず死んでいった女の子ではなく、
彼女も明らかにミゼラブルの一員なのだと実感させられる姿を、
ここまで明確に見せたエポニーヌは初めて観たと思います。

しかしなぁ、前にも書いたけれど、
岡田マリウスのどこがそんなにいいのやら?私には分からん。
客席から見ていれば、ボケも勘違いも愛らしいと思ってしまうけれど、
目の前にいて恋をするなら、阿部グランテールとかの方がずっといい。
阿部グラン、本当にかっこいいです。明るく強く信頼できそうだもん。

私にはどうしても彼のグランがグランに見えないのですが、
友人に「ついていきたくなるグランだよね」と言われて納得。
坂元アンジョが、時々『筋肉番付』で見かけるような、
この番組に出られなければ他に何も出来ないんじゃないかと
疑ってしまうような筋肉バカの親類にしか見えず、
どうしても ついていく気を起こさせない男なのに対して、
阿部グランは、余裕があって人当たりも良く信頼できる感じ。
およそグランテールらしからぬキャラクターなのですが、
本来のグランが、別に美しくもない筋肉バカに惚れるわけがないから、
いい男が、まかり間違って、自分には到底できないような
突っ走る姿に惹かれてしまったと解釈すれば、まだ納得できるかも。
何にせよ、今回のバリケードは私には縁が無さそうな気がしています。

バリケードで今回納得したのは、局田ガブ。
飛び出していって、見当違いの場所に当たった弾を見て挑発に出て、
弾に当たってしまい、必死で投げたカバンも届かず無駄死にという感じ。
「何も知らない子供まで死んでいく」作りなんだなーと納得。
大人が演じる場合、そういう方向で感情を動かす方がいいのかも。
個人的には、ガブローシュは ただのいきがってる子供ではなく、
全て理解して、自分がこの戦いの中でできることを考えて動いた、
アンジョルラスの思想を継ぐはずだった者だと思いたいのですが、
大人がやると嘘くさくなったりするのかなぁと思ったり。

あとは、単体で羅列。
井料ファンテーヌも、慣れてきて自分らしさが増したのか、
揺れまくり途中でhが入る歌い方が顕著になって、恐ろしく苦手に。
ただただ早く歌い終わってほしいと考えるばかりで、
どんなキャラクターなのか考える余裕すらなく、残念な結果に。
その娘のちびコゼちゃんも、今日の子は歌い方が苦手でした。
妙に揺れる感じ。井料ファンテの遺伝だったりするのかな?(笑)
司教様は、今日やっと小林仁さんに出会えたのですが、
♪私が買った~での自己主張が高野さんよりやや少なめでホッ。
「俺の見せ場~!」って感じで歌われると冷めますよ、ここ。
クラクスー役者さんのする娼婦の元締め役、前回の方が
声が出てたようなと思うのですが、前回だけ別人だった模様。
今日以外は気にならなかったので、なぜそう感じたかは疑問。

以上。
ここまで読んでくださった方、本当に有難うございました。m(_ _)m
あ、最後にもう一言だけ。連れが祐一郎さんのお花を受け取りました♪
今年のお花はミニバラやミニカーネーションで、傷みやすく、
持っているはじから首が折れたり花びらが散っていくので、
散った花びらをもらいました。今日の記念に押し花出来るかな?


2003年08月04日(月) 博多レミゼ、キャスト表発表!

暑いっっ!!
どうしてこう、いきなり気温が変わるんでしょうね。
梅雨明け宣言出たって、平気で湿度は80%とかあるのに
気温だけ高くなるもんだから、ちょっと動くと汗だくだく。
治ったはずのアトピーも再発気味なのか、ひじの内側とか
手首とかに斑点が出来ちゃって見苦しいったら。
手首も出来るってことは汗疹じゃないよねぇ・・・?

昨日のスマスマで慎吾が、自分は寝汗がすごくって、
起きると着てた服が重くなってるって言ってたけど、
ここ数日に限って言えば私も同じ。以前使ってた
ボロ気味のパジャマも引っ張り出して毎日変えてます。
スマスマといえば『シカゴ』パロディの剛にちょい感動。
踊りがマジに魅せられちゃう分、コントがベタなのが映えて、
最近 中居モードのはずの私が隣の彼をほって思わず真面目に
剛チェックしてしまいました。剛が色っぽいなんてねぇ。
コンサートでもタップ披露してるけど、いいかも(^^)

ところで。
来年1月博多レミゼのキャスト表、出ましたねぇ。
帝劇で無かった石井バル×岡ジャベの対決が見どころの模様。
平日まっただなかのマチネですが(苦笑)
個人的には、別所バルと石井バルが一緒に出てくれないのが
非常に厳しいのとか、一押しエポが前半しか出ないこととか、
楽日がエポ以外は、たいへん好みなこととかがあって、
一体、何回博多まで行けばいいのか悩みまくる状態ですが。
でも、団体観劇とかするなら、とにかく早く動かなくちゃだし、
既にホテルが満杯だとかいう噂もあって、うきゃぁ(^^;状態。
地元でやってる最中にこんなこと考えるのも妙なのですが、
とにかく早く動かないと!と焦っています。


2003年08月03日(日) とりあえず復活しました。

この時期の私にとって、
ネットにつなげないのは死活問題なので、
とにかく朝6時半過ぎまで頑張ってパソコンと格闘。
全然ダメで、泣きそうになりながら寝たところ、
郵便の再配達が9時5分前にやってきて起床。
9~12時の指定なのにこういう時だけ早いんだよ(泣)

仕方ないので置きだしてご飯食べて再び格闘、
10時からチケ取り、12時から当日券電話。惨敗。
やけになった1時半頃、とうとうリカバリしました。
ネット以外は普通に動いていたので、バックアップ取って、
2時半頃、真っ白なパソコンの出来上がり。ふえ~。
それから寝て起きたら、既に堂本兄弟も終わる時間。
メーラーやFTPなど、すぐ使うものだけ設定したら、
もう1日は終わりです。あぁ、なんて短い週末・・・。


『大地の子』の後、急いでチャンネル回して見たF1は、
最後の最後まで波乱の展開で、面白かったです。
シューミの思いっきりのオーバーテイクは久々良かったし。
やっぱり彼は追っていく姿の方がいいね!燃えるよ~。
ミカの相棒だったデビが頑張ってるのも嬉しいし。
あと4戦、まだチャンピオン争いしてるっていうなら、
もう少し観ようかな~と思ったりしてました。


2003年08月01日(金) ご機嫌斜めなパソ。

またしてもネットに繋がらなくなってしまいました。
夜、メインで使っている接続が重かったので一度切って、
別の方に繋ぎなおそうとしたら、ビジー状態でダメ。
ちっと思って、メインに繋ぎなおそうとしたら、エラー。
その後、全くどこにも繋がらなくなってしまいました。
他に何も触っちゃいないのに、何が不満だってのよ(泣)

職場でも ここは見られるのが救いといえばそうですが、
チャットや掲示板の類は全く見られないので、とても不便。
明日の某昼の部の当券チャレンジしようと思っていたのに、
電話番号を調べることすらできなくって挫折したし。

・・・というわけで、またしても かずき、ネット落ちします。
まだSMAPコン中にもらったメールの返事、全部してないのに。
問題は、エラー番号が「721」だってこと。まず初めに、
このメッセージに該当するエラーを調べたんですが、何となく、
最後の1文がくさい。「このエラーは、このコンピュータまたは
リモートサーバーのハードウェアに障害があることを
示している場合もあります」これに該当だとすると面倒かも。
でも、サーバーはpppサポートしてるし、ターミナルウィンドウも
接続前に要るわけはないし、他に当てはまるものもない・・・。
この暑いのに、また明日はパソコンと格闘です。はあ。



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