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1999年01月22日(金) 『ジャンナ』

※青年座劇場、¥5,000−、B−7番

<ストーリー>

独り暮らしの老女:ジャンナ(東恵美子)の元に、同じく独り暮らしの
スヴェトラーナ(久松夕子)が訪ねてきた事によって、ジャンナの中に
彼女たちの世話を無償でしてくれている青年グリゴーリィ(青木鉄仁)が、
実は、財産目当てではないか?という疑いが生まれる。
同じく独り暮らしでグリゴーリィを良き話し相手としている、
イゾーリド(森塚敏)と共に、彼を問い詰めることになってしまうが・・。

<感想>

四角い部屋を横に3つ割りし、中央を舞台、両端を客席として使っていました。
その片方の端が、客の出入り口でもありジャンナの部屋のドアでもあるため、
幕間に席を離れる時など、劇中にいるような奇妙な感覚があって面白かった。
ただ、たまたま部屋を出ていたために私は遭遇しなかったけれど、
幕間に、天井からシャンデリアを外すというセットチェンジがあったので、
それを目の前で見ていた人たちは、どう感じたか知りたい気もします(^^;
何にせよ、研究公演的な意味合いを持つ舞台ならではかな?と思いました。

でも基本的には、そんな事を気にする間も勿体ないほどの芝居で、
細かい心理描写を一つの不自然なところもなく見せられ、感嘆して。
同じ目の高さで手の届くところで演技しているというのに、
私たち客席の前にマジックミラーのような壁でもあるかと思えるほど、
彼らはごく自然に、彼らだけの世界に存在していて素晴らしかったです。
ただ1人グリゴーリィだけは、感覚がこちらに近いせいか、
若干、演技しているとみえることもあったけれど、彼だけが
異質な空気を醸し出すことには成功していたし、OKだと思う。

何にせよ、これだけ重いテーマを扱っていながら、
息苦しさで我に帰ってしまうことすら許されない舞台で、
観劇後は、彼らの生き方に対して感じた違和感について、
たっぷりと感想を語り合うことができて幸せでした(^^)



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