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或阿呆の人生
kimko



 北海道旅行記はプレビューです。あしからず vol.5(完成版

さすがに4泊目(うち車中3泊目)なので少々は熟睡できた模様。
去年の春ひとりで車中2連泊した時は全然寝れなかったけど。
隣に知ってるやつがいるという安心感と夜行で寝ること自体に
慣れた、というのもあるかもしれない。

6時半函館着。何気に改札が遠い。疲れる。とりあえずコインロッカーに
また2つ無理やり押し込んでトイレに。トイレは駅舎をちょっと出た
ところにあるのだが、駅舎の軒先で5人くらいが野宿してた。みんな
銀マットに寝袋で。ライダーとチャリダーばっか。1人くらいテント張って
寝てたかも。とりあえず眠いまま函館名物朝市へ。

…ウザい。服屋の店員かポン引きがいちばんウザい種類だと思っていたが
朝市のおっさんやおばちゃんはその比ではない。
よそ見でもしようものなら集中砲火を浴びる。
寝起きで寝不足の身にはこたえる。アメ横のほうがよっぽどおとなしい。
すぐ元気いっぱいに「おにーちゃん、お土産☆#%&@…」はぁ…
雨も降ってるし。結局初日の札幌と稚内以外は天気悪かった。

とりあえず丼物を食わねばならぬ。これしか楽しみがないのだ。まあ、
店なんてどこでもいいと思ったので、適当に入る(実際は結構思案
したと思うが店を忘れたので。O型同士なんで決まらないことこの上なかった)

巴丼などという豪勢なものもあったが、今まで封印していた大好物の
イクラ丼を注文。やっぱりうまかったがちと量起きぬけには多かった。
確か相方はうにほたて丼だったっけな。とりあえず腹は満たされた。

さて、まだ8時前である。どこかに行くにしてもバスは走ってないし、
お土産屋は開いてないし、市電にはなんとなく乗りたくなかったし、
函館山は霧で上7割くらいが見えなかったし、要するにあてがなかった。

駅前バス乗り場の待合室で会議。
とりあえず近いところでメモリアルシップ摩周丸でも見るか、
ということにしたがあと1時間以上もある。駅で待ってるにしても
騒がしいし席がない可能性が高い。ってわけで、このまま待合室で
潰すことに。と、いっても寝不足+おなかいっぱいで眠い。何時の間にか
横になって寝ていた。2人とも…。なんか家ない人とかわらないやん。
途中でおじさんおばさんが入ってきたはずだがそれに反応する気力もなく、
若い女性2人組もいたはずけど気にせず横になっていた。

8時45分くらいにかったるいまま起きる。寝ていても仕方ない。
船までは、せいぜい5分程度だ。相変わらず雨。そういや、前日
小樽から札幌に戻る時傘を電車の中に置いてきてしまったので
雨に濡れたまま。風邪はよくなっていないがどうにでもなるだろう。

着いてきっぷだけ買ってトイレへ。隣の建物にある。出てくるときに
掃除のおじさんがいて「どこから入ってきたの?」と聞かれた。

既に9時を過ぎていて何人か先客がいた。実はここは小学6年のときに
1度見ていたりする。その頃と同じPCが置いてあったりしてある意味
すごいと思った。ま、ガキの頃見るのと今見るのでは全然違うし。
最近は近代史にも興味が出てきたので青函連絡線の歴史やら洞爺丸事故
の記事やらそういうものを熱心に見た。

何時に出たか忘れたが、お土産を買いに土産物屋へ。自分はテレビ塔で
だいぶ買って発送したからいいが、相方は今まで全然買ってなかったようで
しこたま買い込む。白い恋人やらサッポロクラシックやら。荷物がすごい
ことになっていた。後に聞いた事だがサッポロクラシックもっと買っておけば
よかっただと。そんなにあいつは酒が好きだったかな?
自分は六花亭のバターサンドだけ買った。そろそろ財布の中身も厳しい。

買い物をしてるという相方を置いて自分は駅へ。ホームに並ぶ。
ベネッセやらどこかの主催の旅行かなんかでやたらと親子連れが多い。
なにしろ指定されている席が9号車だ。普段は絶対ありえないだろう。
なんやかんやで列車が入線。ドリームカーのつもりだったのに一般客車だ。
しかも、ほとんど団体専用と化している。やってられん。相方がやってくる。
2人ともドリームカーに乗るのは譲れなかったので相方が指定券変更に走る。
長い時間が経っていく。かなり発車ギリギリにやってきて、変更OKだった。
なにしろ200メートルはあるんだから時間がかかっても仕方あるまい。

とりあえず身近なところから乗って3号車まで行く。途中までかなり
団体だらけ。結構な乗車率だ。なぜか3号車は客がいない。かなり
いい座席なのだが…。いないので相方と別々に座る。座席を倒してみる。
以前乗った夜行高速バス以上だ。ま、夜は夜行に使われる車両だからいいのか。
で、やっぱり疲れているのか席倒して寝てしまった。青函トンネルは
例によってうるさかったが、それでもいつの間に寝ていた。かなりなもんだ。

青森に着く。ゆっくりする暇もなく乗り換え。一応駅弁は買っておいた。
詳しい事は割愛するが原型をとどめないほど改造された車両だ。
これも今回で乗り納めかと思っていたが、12月からは別の特急として走る模様。
にしても、改造車というよりは新造車だ。写真で見た時からそう思っていたが、
実際乗ると余計にそう思う。
相方は駅弁を買えなかったので食うのは申し訳ないと思い食わなかったが、
途中で車販から駅弁を買ったので遠慮せずに食った。徐行区間があって
10分くらい遅れて着く。

新幹線には間に合うが、乗換え時間が非常に足りない。
とにかくダッシュで新幹線ホームまで行く。なんかめっちゃ疲れた。
ま、結果的には余裕だったのでいいけども。

あとは普通に帰りましたとさ。以上北海道旅行記でした。

2002年08月09日(金)



 実はこの日なんですけどねvol.4

はじめてまともな宿に泊まったのでぐっすり。
起きたら既に9時だった!!なんと…。いくらなんでも寝すぎ。
テレビも明かりも付けっぱなしなのに2人とも気付かないなんて。
てっきり相方は消していたものだと思っていたのだが。

ちと忙しないがぼけてる相方を置いて15分くらいで準備して
1人で出かける。午前中は自由行動という事にしたのだ。
1人旅か家族旅行か団体旅行しかしたことなく、グループ旅行(というのか?)
ははじめてだったり。まあ、いくら仲良くても5日もべったりはちょっと…
だったのでちょうどいいし向こうも別に嫌な顔しなかったのでそうさせて
もらった。テレビ塔のところでお土産を買って郵送。別にどこでもよかったの
だが、北海道限定のくまのぬいぐるみはここでしか見かけなかったので
わざわざよって買った。そんな気はなかったが一気に散財。意外と郵送費が
かかったかな?
あとは周辺までちょっと往復(?)して昼近くに札幌に戻る。

相方は大通公園にいた。ちょっと天気は悪い。で、何か食おうということに
なったが、いかんせん時間がない。12時45分には電車に乗らなきゃいけない。
少々相方と自分のタイムマネージメント不足が痛感された。まあ、それでも
どこかにいきたげだったしいきたかったのだが仕方ない。駅に。

今回使ってるきっぷは指定席乗り放題なので相方は何が何でも指定席に
載りたいらしく窓口へ。自分は普通の快速の自由席に座ってみたかったし
やっぱりちょっとひとりになりたかったので自由席へ。3ドアなのにデッキ
つきなので少々狭さは感じるけど座席自体は快適。関東に住んでると
特にそう思う。それに乗って小樽へ。途中からすごい海のそばを走る。
恐らく、台風でもきたら波かぶって運休でもしそうな場所だ。すごい。

40分くらいで小樽着。また定期観光に乗ることにしてたのでバスターミナルへ。
お金払って待ってるとバスが来る。やっぱりこっちも人がいない。10人
いなかったと思う。なんかガイドさんも方言まじりだし。天気は相変わらず
微妙だ。

まずは小樽運河へ。観光名所なので駐車場あると思ったら実はないと…
誰もが1度は夜景の写真を見た事があるっぽい景色がそこにあった。
あの景色の場所自体は意外と狭い。まあ、実際は行ってみないとわからない。
とりあえず写真を撮って運河沿いを歩いてバスへ。倉庫は今はレストランとか
お店になっていた。

そのあと港を通って街中を走る。人口はうちの地元と同じくらいなんだけど
だいぶ発展してるというかでかい印象があった。狭い範囲にいろんな機能が
集中しているからだろうか?地元は面積が広いところにだらだら住んでるので
全然人口が同じ位とは思えなかった。小樽の方が市街地で見ると大都市の
ように感じる。北海道最初の鉄道の廃線跡とか昔の建物の保護とかの話を
聞きつつ小樽バインっていうワイン屋兼レストランへ。

バイン=バンク+ワインの造語だそうな。この建物は昔銀行だったんだと。
ここはバス会社直営なのでコースにはいってるっぽい。そして、ワインの
試飲もできる。すばらしいことだ♪
出てきたのは白ワイン。最近はポリフェノールどうたらこうたらで赤
が注目されてるし、うちにも赤しかないけども…。あまりワインは
知らないけどとにかく飲みやすかった。ぶどうジュースって感じ。
一緒に出てきたチーズもおいしかったし。店をのぞいてみてワインを1本
買った。その名も「小樽市のみなさまへ」いちばん単純明快だ。なんか
Gacktラベルのワインとかもあったけど…。

そのあと北一ガラスやオルゴール館がある地域へ。小樽屈指のスポットか
どうかしらないけどここで1時間ほど自由散策となる。かなりいろんなものが
密集しているのでどこへいこうか?とりあえず、ガラス工芸などという
高尚な趣味はないのであるが、きれいなものはきれいなのでお店を見る。
やっぱり職人ってすごい。感心感心。あとは、六花亭(これだっけ)の
店があった。俺は定番のバターサンドをしこたま購入。途中での腹の足し
にもなるし。相方は色々考えてたっぽいがなんかチョコレート買ってた。
ポイントカード作ってもらったけど多分あと3年は最低使わないだろうな…。
そもそも直営店なんてここ以外みなかったし。

あとはオルゴール館へ。オルゴールというのはクラシックしかないもんだと
思っていたが最近の歌もかなりオルゴール化されてた。大小さまざまで
楽しかった。あれほど大量のオルゴールはたぶん他では見られない、と思う。
CDみたいにディスクチェンジできるのもあったし。古いんだけど新しい?

あとはカマンベールソフト(今思えばその土地にしかないソフトなりアイスなり
食う趣味がはじまったのはこれが原点だったのかもしれない)食べてバスへ。
味は普通にカマンベールでおいしかった。

次は田中酒造という酒屋へ。ここでもまた日本酒の試飲ができるらしい。
なんかとってもいい定期観光バスだ。人も少ないし。酒ができるまでを
見学。なかなか見られるところではないので勉強になった。そして飲む。
とっても飲みやすい♪とりあえずお店で飲める酒片っ端から試飲する。
その中でいちばんよかった夏限定の「爽」という酒を買った。そりゃあ
5合で1800円ですもの…。普段は飲まないって。

そのあとは石原裕次郎記念館の方へ。なぜかマイカルタウン(?)とかいう
でかいショッピングモールっぽいのがあり、観覧車まである。よくわからん。
とりあえず見学は無しということなので写真を撮って入口のぞいてバスへ。
そして、小樽駅に無事帰還。こっちではタイムサービスでとりから100円
とかやってるのね。全国チェーンなのに地方色があるもんだ。
そういや旭川駅のは18時過ぎてたのにモーニングメニューだしてたし(違

相方はまた指定席(好きやねえ、君も)こっちは自由席に座る。
たぶん18時前後に札幌着。

これだけあってもまだこれからが本日のメインイベント!ジンギスカン
食べ放題にいざ出陣!俺はサッポロでもサントリーでもよかったのだが
相方はやっぱりサッポロがいいというのでサッポロビール園に行くことにした。
今思うとバカだが最初サッポロファクトリーへ。サッポロとついているから
なにかあるかと行ってみたわけだが結局ただのショッピングモールみたいな
もんでして…。おまけに俺もバス代多く払って返される始末だし…。

実はここからビール園まで行くバスがあったのだがそんなの知る由もなく
とりあえず駅に戻ろうという事に。ちなみにこの時点ではビール園への
行き方は知りませんでした(すべて相方に一任)空腹と天候不順で
少々険悪ムードになりつつなるも駅にとりあえず戻る。

あいかわらずる○ぶは使えねえ…。駅構内にあるバス案内所で乗り場と
行き先を調べていく。なんとターミナルと反対側だったという…
ともかく日もすっかり暮れてサッポロビール園着。

門入ってしばらく歩くとレンガ造りの建物が。結構これも見た事あるかな。
ちょっと時間が遅れてしまった不安だったがやっぱり人がいっぱいいた。
とりあえず名前書いて待つ。意外と待ち時間は短く20分くらいで呼ばれて
建物へ。席に案内される。

北海道最後の夜という事でぱーっといこうということで生ラム肉食べ飲み
放題を2人とも注文。ビールを飲みまくるか肉食いまくるかはこの時点では
特に意識はなかったが…
まずはビールがくる。とりあえず乾杯。うーん、やっぱりその辺で飲むのより
飲みやすいね。なんやかんやで肉も到着。ここでお互い一気にスイッチが
切り替わった!

ビールなどほとんどそっちのけで肉を焼く!食う!めんどくなってとりあえず
焼けてないのに次から次へと肉を鍋へ放り込む。つか、もう肉だらけで
鍋の鉄の部分が見えないのですが…。相方みかけによらず意外と豪快だった。
まあ、こうなったら仕方ないので半焼けでも構わないのでとにかく食べる!
結果的に熱いものを食うので飲み物もいっぱい飲んでビールもジョッキ2,3杯
くらいはいったと思うがとにかく肉だったなあ。時間は2時間くらいだった
はずだが最初の30分くらいで各自3,4人前ずつ食べてその後はシトロンや
ナポリン飲んで周りを観察したり雑談して過ごす。にしても、この30分
くらいの間2人とも余計な事はひとことも口をききませんでした…。
ひたすら食ってた。会話は「タレ取ってくれ」とか「ビール頼む?」くらい。
うーん、やっぱりこれってさすがにひとりじゃできないからなあ。
相方いてよかった。とりあえず、30分が勝負だった。そのあとはビール飲めず
肉食えず…。アホだ。

結局2時間つぶしたあと駅に戻る。バスはさほど待たずに来る。が、ちょっと
来た時と系統が違うのでびびったが。サッポロファクトリーやテレビ塔の
周りを回ってから駅前へ。時間は21時をとうに過ぎていたと思う。
が、乗るのが23時35分発なので何とも潰さねば。

駅の待合室、というかベンチに座って音楽聴きつつ待つ。相方はどこか
うろつきにいってたみたいだけどもう店やってないがいいか。
23時10分頃ホームに。ほどなくミッドナイトが入ってくる。また車中泊。
ちゃんと指定席は出かける前に取っていたが自由席の方は人がいっぱい並んでた。
うーん、ながらと所要時間は変わらないのであまり苦痛ではないだろうが
こっちは気動車なのでうるさいかもしれない。
うちらは快適なもんだ。出発し、減光したものの検札がこない!
増結して指定席多いし自由席の通過とかに手間取っていたりするのか?
なんかいずこの本に出発前にだいたい完了とか書いていたが混雑してるのを
差し引いたとしてもちょいと遅すぎやしないか、ってくらいだった。
ってわけで、いつの間に寝てた、かな。窮屈だったけど。


2002年08月08日(木)



 ノシャップ(漢字忘れた)は稚内、納沙布(ノサップ)は根室vol.3

4時半過ぎくらいに目が覚める。既に外は明るい。
明らかに北海道!、しかも北の果て!!、といった風景が広がる。
人家はなく、どうやってここに線路引いた?って思えるところを走っている。
とりあえず寝たり覚めたりを繰り返しながら過ごす。

6時稚内着。利尻、礼文に行く人達はそそくさとバスに乗り込む。バスは
いっぱいになって出発。まあ、実際は歩いてもじゅうぶんフェリーに間に合う
距離にターミナルはあるのだが。あとはうちらと同じ宗谷岬とか行く人々
なのだろうか?結構人は多い。そして、涼しい、というかちょいと寒い。
気温は15℃前後くらいか?無理やりコインロッカーに2人分押し込む。
駅前はまだ何もやっていそうになかった。

とりあえずバスターミナルへ。明らかに東急のマークが描いてある宗谷バス
がここを独占してる様だ。定期観光を申し込む。既に観光客風の人が数人
いるのが怖かったり。まあ、思いっきりオンシーズンだし6時に一番列車が
着くわけだし、納得といえば納得。

最北端の線路で写真を撮ったあと飯食うところを探してさまよう。かなり
近いところにYHがあるのね。うーん、あと3年以内にまた北海道に来たいな。
ひとりで。とりあえずフェリーは動いているので何かあるだろうということで
フェリーターミナルへ。

ターミナル周辺は食堂や海産物を売っている店がそれなりに。しかし、この
時間ではやっている店がない…。とりあえずターミナル内の食堂しかやって
ないっぽかったので仕方なくそこへ。見るからにアレなところではあったが
背に腹は変えられぬ。
ここまできてカツ丼とか食うのもなんだからホタテ丼をそそくさと頼む。
相方も同じ物。予想では、白いホタテの身が生ではいっているものだと
思っていた。というか、普通はそうだろう。しかし、来たものは…

ホタテと青菜っぽいのを蒸したような感じだった。意気消沈。味もやっぱり…
だったし。ま、こういうところに味を求めるのはどうかだが。でも1000円
近くしたよな、確か。テレビとマンガ読みつつ我々終始無言。眠いのもあるが
なんとなく「ハズした」気分がそうさせたかもしれぬ。

3,40分過ごした後外へ。7時半過ぎていて店も開き始めてる。で、ここで
ひとつやらねばならぬことが。出発前に親に「海沿い行く事があったら
タラバガニ送ってよ」と金を持たされていたのだ。ということで、店へ。
見てるとかなり体格のいいおじさんが話しかけてくる。5000円くらいで
どうにかできないものか?と。おじさんは適当に見繕って相談して、
結局タラバ1つと毛ガニ2つ(確か1万5千円前後、しかも生!!)
を5000円にしてくれた。ここまで引いてもらっていいものかと恐縮。
結局宅配便が高いので結構取られたが。

にしても、稚内から送ると最低2日はかかるだろうし品質は大丈夫なのか?
という疑問があったが、帰ってきた日の夕食にみんなで食ってて
しっかりなくなってた。問題はなかったようだ。

8時過ぎにバスターミナルへ。まず宗谷岬行きの路線バスが来て何人か乗り込む。
そして、定期観光バスが。確か10人いなかった気がする。毎日じゃないにしろ
これで採算取れるのかとちと思った。まあ、ガイドさん若いしいいか。

まず駅の結構近くの丘の上にある稚内公園へ。標高自体は100メートルくらい
らしいが下がほぼ0メートルなんですごく高いところにあるように感じる。
現に、上に来ると風が強い。半袖ではやっぱりちと寒い。まあ、震える
ほどではなく心地よいよりちょっと寒いくらいだが。とりあえず街を一望。
稚内は意外と広範囲に広がっているよう。そして、南稚内の方が発展
してるみたいだということがわかった。結構ここはいろんな碑がある。
悲しかったり、すごかったり…。ここから樺太が見える。なんかしみじみ。

その次にノシャップ岬へ。途中の丘になんか危ない基地っぽいのがある。
ちょっと走ったところに岬はあった。なんとなく殺風景で宗谷岬も
そうなのかな、とかちょっと思った。ここは粒アイスが名物?、なので
食ってみる。確かに変な食感だった。水族館だのプラネタリウムだのが
あり、地元民はここにデートとか来そうな気がした。裏に回ってみると
南極探検隊のどうたらこうたらというのが。あまりここでは気付く人は
いないと思うが…。中に入ってびっくり。昭和基地がそのままあった。
思った事「プロジェクトXのスタジオにあった基地ってこれだな」とりあえず
現物に会えて感激。よくこれで耐えたもんだと感心した。

次はいよいよ宗谷岬に向かうわけだが、結構遠い。海岸沿いをひたすら走る。
やっぱりここもある程度郊外の方がひらけているようだ。あまり充実した
店はないかと思ったがジャスコっぽいのもあったりレンタル屋もあったり
立派な病院とかもあったりして結構あるんだなと思った。
人口4万ちょっとなのに、うちの地元周辺の町よりよっぽど揃ってる。
宗谷・天塩の中心であるし、旭川とかまで出るとなると莫大な労力
を必要とするからこれもうなずける。

途中で丘陵地帯に入る。荒涼としたいかにも北海道っぽい大草原を走る。
この辺はとある牧場らしい。牛もいっぱいいる。宗谷岬まであと少し。
あとで知ったが路線バスはずっと海岸沿いを走ってるっぽいので何か
得した気分になった。

牧場を抜けて丘陵の先端にある平和公園というところへ。大韓航空機事故
の慰霊碑が立っていた。そういやロシア上空だもんな。当時は3歳くらいなので
詳しいことはわからないけども。鐘を鳴らして手を合わせておいた。
何気にトイレは立派。野宿もできそうだ(笑)

次はいよいよ宗谷岬。一気に下ったところにあった。なんかここだけ異様な
雰囲気というかなんというか…。周辺にはおびただしい数のバイクと自転車。
いままで殺風景だったので一気に観光地っぽい感じ。店も一気に増えるし。
写真を何枚か撮り、デザインがかっこいい宗谷岬Tシャツを買う。普段でも
着れるほどすぐれたデザインだと思う。結局2枚持ってます(笑)
樺太まで40数キロ…。うっすらと見える。旭川よりユジノサハリンスク
のほうが確実に近い土地である。

この定期観光バス、難点はとにかく見学時間が短いこと。1ヶ所平均15分とか
そんなもんだ。まあ、半日で稚内市内見て宗谷岬まで行って帰ってくるとなると
仕方ないのか。帰りはずっと海岸沿い。途中で結構自転車の一団に出くわす。
ママチャリの人もいてびっくり。

11時40分頃バスターミナル着。あと2時間潰さねば。とりあえずセイコーマートへ。
とにかく北海道はセイコーマートだらけだ。稚内ではセイコーマート以外の
コンビニは見かけなかったほど。何しにきたのかわからないほどすぐに出る。

で、商店街を歩く。平日昼間ということもあるだろうが人が少ない。金が
少ないので郵便局でおろす。近くに洋服屋があったのでのぞく。駅周辺では
唯一まともといえるとこだろう。歩いてると喫茶店があったのでそこで
コーヒー飲んでご飯にする事にする。実はちゃんとした喫茶店って入った
記憶がほとんどない。なんか落ちついていい感じの店だった。行き付けに
してみたいな。

それでも時間が結構余ったので相方の買い物に付き合う。そのあと駅へ。
特急でも札幌まで5時間以上かかる。遠いところだ。昼間にこっちを出て
札幌に行くのはこれだけなので結構な入り。全区間乗りとおす人は
どれくらいだろう?13時45分稚内発。

天気がよく、抜海の丘からは利尻富士がきれいに見える。指定席がこっちがわ
でよかったと思った瞬間。あとはひたすら原野の中を走る。家がないのに駅が
あるところが圧倒的に多い。ちょっと家が固まってると特急停車駅。
それでも駅から1分も走ればまた原野。北海道は広い。

そんなこんなで19時5分札幌着。
今日ははじめて(というか唯一)まともな
宿へ。うちの相方がホテルみたいだと一目ぼれした札幌国際YH。相方の
今回ゆずれないもののひとつがここへの宿泊であった。ようわからん。
会員でもないのに。地下鉄の駅からすぐとはいえ雨が結構強い。
雨具は持ち歩かないので相方に入れてもらう。とりあえず喉と声はダメなまま。
チェックインして荷物置いてすぐ外へ。飯を食わねば。

ここは地下鉄の駅からすぐなので行動はしやすい。
とりあえず大通へ。実は前日周辺をうろついてたとき雪印パーラーを
発見していて、そこで何か食べよう、ということにしていたのだ。
既に時間は20時過ぎでギリギリだったが店に入る。ここには3千なんぼの
めちゃくちゃでかいパフェがあってそれになんとなく引かれた。まあ、
もちろん食べないけど。席についていると、うしろにいた女性3人組が
それを注文!15分くらいでおしゃべりしながらたいらげたのにはすごい
びっくりした!!果たしてあれを1人で食べたらどれくらいのカロリーに
なるんだろう。うちらは無難に700円くらいのデザートを食べる。

とりあえずラーメンでも食べようという事で出る。
しかし、時間が時間のためあまり、って感じで、
結局相方がガイドブック(どっちだったけなあ?)で見つけた店へ。北大の
ところをかなり行ったところにある模様。北大構内を歩こうとかなり言った
のだがなぜか相方はひたすら北大の横を歩き、その店へ。

とりあえず学生向けの店のようで店員も学生、
客もサークルの団体っぽいのがいた。時間は既に21時過ぎてた
と思う。まあ、門限が0時なんでいいが。とにかくメニューが複雑。
面倒なのでガイドブックに書いてあったカレーを注文。と、注文してから
「なんで喉がヤヴァイのにカレーなんか注文してるんだ!?」と疑問に思う。
ツバを飲み込むのも痛い状態なのに…。フライデーを読んだりしているうち
カレー着。

…とにかく辛い!そして、ご飯を飲み込もうとするたびに咳込む。
実は深呼吸も出来ない状態。痰が出てないだけで他は立派な肺炎の症状
と同じだ…。完食は無理だったものの何とか恥ずかしくないくらいは食べる。
にしてもあれだけ米を食うのが辛かった事もない。というより、
飯より先にデザート食べていたのがいけなかったのかもしれない。

帰りは歩いていくのが面倒なので最寄から地下鉄に乗る。にしても、
長袖なのは我々だけで、街行く人々はみんな半袖、半袖ハーパンも結構いる。
雨はあがっていたがやっぱりそれなりに涼しい。20℃はないだろう。まあ、
自分も普段ならTシャツでいるとは思うが体調がこんななので春に購入した
ジャケットを着ていた。部屋についてしばらくしたら筑紫さんが出てたので
23時に限りなく近くに帰ってきたと思われる。とりあえずもろもろやって
ベッドに入ってテレビ見てたら何時の間にか熟睡。
だいぶ書いたので施設とかは次に回そう。

2002年08月07日(水)



 ちょっと削ってもこれだけになった。vol.2

起きると海沿いを走っていた。すごくこれだけで「北海道に来たなあ」っていうのを実感。シャワーを浴びに行く。使用時間は30分で湯は6分出るのだが、日頃から非常に早風呂なんで半分くらい余る。仕方ないのでぼけーっと湯をかぶっていた。

9時20分札幌着。出発前から喉を痛めていて声が少々おかしかったのだが、昨日で一気に悪化。声もアメ横で「安いよ〜」とか言ってるおっさんと変わらなくなってきた…。まあ、体がだるいとか熱が出るとかはないのでいいが。でも、喉が痛くてどうしようもないのですぐに薬局に行きのどあめとのどフレッシュを購入。しみるねえ…

コインロッカーに無理やり2人分の荷物を入れドトールで朝飯。結構無理やり荷物入れるのは得意だったりする。がさつだから(?)はじめてドトール入ったがどうも店員のイントネーションが慣れない。ああいう風に言えといわれてるのかしら?

赤レンガ庁舎行く途中に左足のサンダルが逝った。スポーツサンダルなんだけど足首固定する部分が取れてしまった!瞬間接着剤を買いにコンビニへ。左足かばって歩いてたら激痛…。仕方ないので素足で札幌の街中を歩いた(←バカ)
幸いすぐに治ったので事無きを得たがやっぱり足は痛い。そして、何気に日差しが強い。

この辺は小学6年の時に一度見ているが何気に印象が違うものだ。なぜか馬が庭にいるし…。なんであそこって記帳させるんだろうね?書かなくてもいいっぽいけど。展示物を食い入るように見た後大通公園へ。子ども達が噴水で遊んでいるがそれくらいに暑い。しかも、街中なのにいい青空だ。東北メールのCMを思い出した。お約束でとうきび食ってテレビ塔へ。相方が高所恐怖症の上、上までいくのが東京タワーより値段高いのでみやげ物だけ物色して降りる。

そして日本三大がっかりのひとつと言われる札幌時計台へ。ここの場合は立地ががっかりらしい。周りビルだらけだしね。内部は何気に落ちついていたけど。2階の講堂でライブとかしてみたらいい感じかも。でも、あのステージじゃ動けないな…
その後どうするか検討した結果大倉山に行くことに。何気に中高時代の連中はスキージャンプが好きだったりする。

地下鉄に乗る。初乗りが、に、にひゃくえん!?普段160円とか170円なので驚く。ちとボリな気がしないでもないが、歩く気もなく、地理もわからんので乗る。円山公園でバスに乗り換え。実は乗り継ぎ割り引きなるものがあったが、よくわからんかったので別々に買ってしまった。ちと損した。ま、いいか。

大倉山直通ではなかったので入口らへんで降りる。あとはひたすら山道を登るだけ!と、いいつつ日差しは相変わらず強く、昼下がりで人通りもなく…。間が抜けつつひたすら登っておよそ15分。
登ったところにジャンプ台が!ここも2度目だが、わけもわからんガキのとき見るのと今見るのとでは違う。当時は今ほどジャンプの人気もなかったし。天気は快晴で(写真あるけどデジカメじゃないしアップのやり方不明)風が適度に吹いていて気持ちいい。23℃だって。やっぱりそれが北海道♪

相方はジャンプ台とかリフトを見て少々びびっていたが、ここまできて上までのぼらないなんてアホなこともないので連行。まあ、乗ってみると確かにちょっと高い。スキーしたことない自分にとっては新鮮だけどね。昔は選手は板を持ってこの下の階段を上っていったという。飛ぶ前にきっと息も絶え絶えだった気がする。今はこうやってスキー未経験者でも行ける。ありがたいもんです。

上から見る景色はやっぱりよかった。天気の移り変わりというかそういうものもはっきり見えておもしろかったな。ある場所から一気に明るくなって暗くなってで。札幌ドームがでーんとあってちょっと不思議だった。
今度は景色を見ながら下る。やっぱり、気持ちがいいもんだ。北海道は涼しい。果たしてこの位を地元民はどういう風に表現するのかはわからんが。

帰りは駅まで直通するバスがあったので乗る。確か200円くらいで乗れたので得。駅に戻ってどうしようかと。飯食おうと。どこへ行こうと。ってわけで北大で食おうと強烈プッシュした結果北大へ。

北大は駅から10分弱歩いたところにある。夏休みに入っているはずだが学生は多い。あと、普通に観光地化している。往々にして国立大は出入り自由だが…。観光ガイドにも載ってるからな。明らかに「見せる」ことを意識した作りになってると感じた。観光客風の年老いた人間がいてもそれが普通なのだろう。うちらはあまり観光客には見えないと思うが…。

食堂とか行ってみるが工事中だったらしく一番遠い食堂しかやってないと!なんでここ食堂が3,4個あるんだろう。広い…。俺はそこまで行こうと言ったが、相方がなぜかすねまくったため仕方なく大学を後にする。かといって、相方は特に食いたいものがあるわけではないらしい。いったいどうしようか。

この時やっと16時を過ぎたあたり。とりあえず23時まで時間を潰さねばならず、いったいどうするよと思っていたが結局、旭川までいってラーメン食う事で決着。往復だけで3時間かかるのでちょうどいいかなと。乗り放題だし、電車に乗ってるのが苦じゃないからいいか。

駅に着いて、相方がみどりの窓口で今夜の列車の切符の変更。お座敷車両を無事ゲットした。結構こいつはこういうところはマメである。結局、今回、切符の変更や手配はみんな相方が率先してやってた。まあ、俺があまりに声出なかったというのもあるのだが…。

18時20分旭川着。北海道第2の都市だけあって結構駅前はでかい店が。相方が図書館から借りてきたガイドブック(る○ぶではない)を見つつ。自分はすごい優柔不断であるし、どうも相方は見かけによらず優柔不断で(結構ずばずば行く感じがしてたが)なかなか決められない。「ここでいいじゃん」とか言ってもお互い優柔不断で決まらず。かといって、お互い特に食いたい店があるわけでもない。まあ、今回は相方が誘ったようなもんだから任せる。

あと、ガイドブックが曲者で、見事に地図の場所に店がない!○るぶよりひどい!非常にストレス溜まりまくり!で、一度ではなく何度も翻弄された挙句山頭火本店で食う。塩ラーメンなので相方の興味とずれていたようだが、ここまできて食わずに帰るよりはいいということなのだろう。贅沢だと思うが。にしても、使えなさすぎなガイドブックや…。振り回されすぎた結果、発車2分前に何とか乗車。札幌に戻る。今まで聞かなかったが、今までの行動とかから見て相方はこういう旅行した事ないんじゃないかと思うようになってきた。

まあ、それはいいとして。21時20分札幌着。23時までのタイムラグをどうやって埋めるか。結局なにしたんだっけなー。まあ、1時間ほど潰してホームへ。ホームは利尻とミッドナイトを待つ客でごった。喉の調子はよくならず。声も相変わらずひどい。今日も夜行なのでまたおかしくなりそうだ。何しろ息吸い込むたびに咳込む。不安で1時間に1回くらいはのどシュッシュッしてる。あきらかに過剰。荷物置いて待ってたら15分くらい前に入線。自由席はホームの反対側まで人が並んでいる。こっちは優々と寝ていけるもんだ。

車内はオール畳敷き。毛布と枕が用意してあっていい感じだ。気動車なのでエンジン音が難点だがそれをさし引いてもじゅうぶん過ぎる宿だ。札幌〜稚内までしか券を売らないのでさっさと車掌が改札にきて減光。喉がまずいので濡れタオルを口に当てながら就寝。旭川までくらいは意識があった気もするが、あとは結構ぐっすり。

2002年08月06日(火)



 はじまりのはじまり-蝦夷旅行記vol.1-(あくまでプレビュー。本編は9月1日から)

未だに根強い人気を誇る寝台特急「北斗星」の個室きっぷを大学生協なりみどりの窓口に1ヶ月前から通い詰め前日になんとか2枚ゲット。まあ、自分の分はあったからほとんど相方が通ってたんだけど(笑)相方は中学の頃からの趣味友達っつーことで。1枚は既に取れていたのだがもう1枚が…。2枚取れなかったら払い戻されるとこだった。ふう。

都民でもないくせにわざわざ上野駅から乗車。相方曰く「やっぱり始発から乗らないとムードがないだろ」ということで、結構な散財となる。とりあえず弁当と飲み物とお菓子を購入して乗る。記念写真を撮りに行ったが非常に撮り鉄多し。まあ、うちらは自分が写るからいいか(と勝手に言い訳)

部屋は1人用。閉所恐怖症の自分ととしては発狂しないギリギリの広さだった。ま、2階だし、眺めはいいし音は静かだしよかったけども。相方は1階だったのでうるさかった。我々の部屋は5号車と9号車で離れているため相互の移動の場合は携帯を使い(同じ列車なのに)食堂車を突っ切って移動(かなり迷惑)。ひとりで部屋にいても仕方ないのでかなり相互移動を繰り返したが、結局出発1時間半後くらいにはロビーに落ちつく。

ロビーで飯食ってしばし雑談。食堂車はディナータイムなので通過しにくい。2時間くらい粘る。ついでに掃除用のコンセントから電気拝借して携帯充電(おい!)ロビーにはテレビがあり映画とか流してるのだが、子どもはダメよ♪、のシーンが大量にあるものが流れてる。お子様もいるのにこれはいかがなものか…
そろそろいるのも飽きてきた頃、映画「冷静と情熱のあいだ」が流れ出す。見たかったがさすがに車内で見るのもアレなのでおとなしくお互いの部屋に戻る。

9時になると、食堂車で自由に食えるので行く。そして、ビールとつまみを注文。高い。そして、ビールはちとアレでした。サッポロクラシックだったけど。まあ、食堂車でのんびりするのも目的だったのでよしとする。そのあと部屋に戻って雑誌読んだり携帯でメールしつつ過ごす。寝ようと思ったらまた相方がやってくる。食堂車の人達に睨まれたそうな…(バカだわ)寝たかったので適当に対処して盛岡過ぎで部屋に返す。しかし、寝れないもので青森あたりまで意識あり。だが、なんやかんや目を閉じているうちに寝てしまい、青函トンネル通過の爆音を意識の片隅に聞きつつ…就寝。



2002年08月05日(月)
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