サクラ咲く

アナタに咲く

アタシに咲く


あの人には

サクラソウ咲く

小さな健気な花


ガンバレ

今は

サクラソウでも

いつかは

サクラになれるよ

もしかしたら

すぐそこの

友達になれたかも

しれない

テレビに映ってた

あの子


泣いてたあの子

と

暇だなぁと思う私


同じ歳で

同じように好きな人たちと

居たいと願う

それは

誰でも同じように祈る願い


違ったのは

生まれた場所


友達になれたかもしれない

あの子


お願い

誰も傷つけないで

消えたい

消えたい

消えたい


もうあなたのことなど

忘れてしまって

消えてしまいたい


水に溶けてしまうのも

風に飛ばされてしまうのも

月光に吸い込まれてしまうのも


なんでもいい

消えてしまいたい


自分を憐れむ人の中に

立っていることさえ

苦痛でしかないのだから

春風に載せて

儚い気持ちは

私から離れていった


春雨の下で

跪いて

あなたを

待つこともなくなった


別に

あなたのことなど

もう

想いやしない


来年の春風は

蕾をもってくるから

華が

降ってくる

雨が

落ちる


上を向く

空を眺める

華を受け取る

手を掲げる


白い華

蒼い雨

何もない私


色をつけて

髪を梳いて

目を閉じて

座って

待ちつづける


ワスレナグサのように

休日は

嫌いだよ


あなたのことばかり

想ってしまうから


空をみて

掃除して

また

空をみて


ダメかな？

私って

弱くて

空の蒼が

無償に淋しくて・・・


あ・・・

雨が降ってきた

雨が降って

靴が濡れて

右肩が冷たいよ


ガラス越しに

景色が流れて行く


飴を舐めながら

空を見ながら

ガラスに頭を擦り付けて


飴の甘さと

雨の音


夢心地に

寒さを感じる

そんな優しい時間

明日に

懺悔しよう


あなたを

私の中から

消し去ったことを


昨日に

願いをかけよう


願わくは

あなたのために

死せることを


現在に

手を翳そう


あなたが

私の手を

優しく取ってくれることを