サッカー奥のほそ道
じぇんとるNこと、ころらどによるサッカー観戦(旅行)記

代表からJ1・J2はもちろん、JFL、地域リーグ、
さらには大学、ユース、ジュニアユース、そして女子サッカーまで
(一応、川崎フロンターレと清水エスパルスを応援しています)

2002年08月10日(土) 東海リーグ1部 第14節 静岡FC−本田技研鈴鹿

「こんな真夏の真昼間にサッカーをやるなんて」と正直思った。

試合前の所用が長引き、スタジアムに到着したのは前半も既に半ば過ぎ。
エスパルスの試合や高校野球などの開催時には関係者専用となる駐車場も今日はガラガラ。

静岡FCは昨年静岡県リーグ1部所属のやまき屋FCを母体に生まれた。
ほとんどの静岡人は「(すぐ隣の清水市に)エスパルスがあるのに何で?」と思っただろう。
チームの立ち上げには三浦ファミリーや過去に静岡のサッカー界で大きな力を持っていた人物(後に横領で有罪判決を受け、一旦は表舞台から姿を消した)が絡んでいることもあり、地元ではいろいろな憶測も流れたが。
私的には、応援するでもなく、反対するでもなく、あくまでも第三者的な立場で成り行きを見つめて来た。
昨年は2試合観戦しており、今年もこれで2試合目。印象としては戦術的にまだまだで、ファウルも多い結構荒っぽいチームと言ったところ。

久しぶりの県営草薙陸上競技場に入り、メインスタンドの中央に腰掛ける。この競技場が改修されたのは'91年に高校総体が静岡で行われた時だから、既に10年以上も経ち、施設もやや古ぼけてきている。
無料試合だが、観客席はガラガラ。まだ地域リーグ所属ということで、一般の静岡市民の認知度や盛り上がりもほとんど無いのが実情。また、先述のような背景があるチームという事もあり、ある意味白けた見方が地元にあるのも事実。来年JFLに昇格出来れば、観客も増えるのだろうか?

現在のところ静岡FCはリーグ2位。来年JFLに上がるための道のりは、地域リーグ決勝大会に出場し、2位以内に入り、JFLの15・16位のチームとの入替戦に勝利しなくてはいけない。
その第一段階として地域リーグ決勝大会に進むことが出来るのは、東海リーグからは今年はわずかに一枠。つまり優勝するしかないのだ。(前年の地域リーグ決勝大会でベスト4のチームが所属する地域は2枠与えられる。)
首位を走るのは一昨年優勝の矢崎バレンテで、静岡FCは今季一度目の対戦では完敗している。
今日の相手、本田技研鈴鹿は今季が東海リーグ2年目。1・2部制になった今年は1部で最下位を独走中で、既に二部降格がほぼ決まってしまっている。

地域リーグの試合では大概そうであるように、電光掲示板は使用されていないので、途中から来た私には得点が現在どうなっているのかは分からない。

本田技研鈴鹿はJFLのHonda FCと同じ赤いユニフォーム。試合は静岡FCが圧倒。さすがに力の差は歴然としている。私が到着してからは残りの前半の間こそ得点が無かったが、静岡FCは後半に3点を追加し勝利した。(翌日の新聞でスコアが判明)

しかし、素晴らしかったのは本田技研鈴鹿が最後まで諦めずに戦う姿だった。試合終了まで一矢を報いようと、ピッチ上の選手だけでなく、ベンチも一体となって盛り上げていた。

静岡FC 6−0 本田技研鈴鹿


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