Deckard's Movie Diary
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2003年04月30日(水)  ボウリング・フォー・コロンバイン(2回目) ボイス

 GWってコトで子供二人(中1、高1)を連れて『ボウリング・フォー・コロンバイン』と『ボイス』をハシゴです(大丈夫かぁ?)。まずは個人的には2度目になる『ボウリング・フォー・コロンバイン』。やはり1回観てる分、余裕を持って観られました。前回は映画全体の印象が強く残ってたんですけど、今回はカナダでの「銃を持って安全になるんだったら、アメリカは世界一安全な国のはずだ!」というセリフと恐怖の押し売り系の話しが残りました。やっぱり観ながら「こいつらワカルんかなぁ・・・?」って考えちゃうんですよね、だから分かり易い表現が出てくると安心したのかもしれません。そんな親心を無視して肝心の子供達はどうだったのか?中1の息子は始まったとたんに「あれ?字幕なの・・・・寝ちゃいそう・・・」で、ほとんど寝ちゃってました♪〜( ̄ε ̄;)。上の子はラスト近辺で眠りに落ちてしまいました(苦笑)。ホント、すみませんm(_ _;)m まぁ、そんな奴らなんですよ。情けないですけど、晩成型(ホントかよー!)ってコトで許して下さい(自爆)。それでも無駄にはならなかったんじゃないかなぁ・・・と(⌒o⌒;A 

後日、長男との会話
「あのニュース映像(死体ばかり出てくるシーン)吐きそうになったよ・・・」
「でも、アレは今でも行われてるコトなんだよ」
「ふーん・・・・・」

 さて、こじゃれた恵比寿ガーデンシネマを後にして、あの『少林サッカー(吹き替え版)』を子供達と観た東劇で『ボイス』です。映画のCMを観ている子供達は「あの不細工な女の子がわめいてる奴だろ!」という非常にわかりやすい認識でした(爆)。こちらは子供達も楽しんで観られたみたいです。まぁ『火曜サスペンス』もどきの内容でしたし、非常に分かり易い映画でしからね(ある意味、全く分からない!というか、ほとんどヤバイですけど(爆))。さすがの子供達もツッコミは入れてましたよ(爆)。そりゃ誰だってツッコミ入れるでしょ!あのストーカーは何処に行っちゃったの?とか、自分で埋めたんかいー!とかね。まぁ、いいや!それにしてもあの子役の娘、上手いですけど・・・大丈夫かなぁ・・・って、心配しちゃうくらい不細工ですねぇ(言っちゃったよ)。まぁ、この監督の演出テーマは「白目!」ですから(爆)。


2003年04月25日(金)  クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード ミー・ウイズアウト・ユー

 『クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』。前2作が完璧に大人を意識した話だったこのシリーズですが、今回は本来の子供向けアニメに戻ったようです。それが大人には物足りないのは否めません。だけんどもしかし!この映画には隠し味がありまして、大人向けの映画のキャラが登場してくるのです(苦笑)。とある子供はこの映画を観た後、成長して映画ファンになり、過去に遡って様々な名作を観た時に「あれ?このキャラって・・・何処かで観た記憶があるなぁ・・・・」と心の内で引っかかり、3日後の学食で突然「あ、クレしんかぁ〜!!!!!」って思い出したりするんじゃないでしょうか?(ホントかよー!)まぁ、そんな映画でした。表現を変えると、転んでもタダでは起きない!って奴でしょうか(爆)

 ハリ〜〜〜〜〜ナァ♪ってノー天気な声がこだましていた『ミー・ウイズアウト・ユー』。幼馴染の頃からの女性二人(ホリーとマリーナ)の友情モノです。60年代後半から現在に至るまでを年代別の音楽&ファッションで彩り、全編をPOPな感覚(70年代ヒッピー風?80年代ボヘミアン風?)で描いてます。まぁ、そんな映像を見ているだけでそれなりに楽しいですが、何せ舞台がイギリスなモンでジメジメと寒くて暗いんです。この手の映画というと普通、仲違いと仲直り、反目と助け合いを繰り返しながら唯一無二と言える関係を築いていくモンなんですが、この映画は「仲直り」や「助け合い」の部分がほとんど描かれません。時代が飛んでしまいます。だから二人の結びつきがいまいち伝わって来ません。ラストになって初めて心情を告白するシーンがあるのですが、個人的には“時すでに遅し!”という印象でした。どうもサブタイトルを入れる演出が足を引っ張ったようです。余談ですが、あのカイル・マクラクランがモテモテの大学教師役っつーのには笑っちゃいました。身体に何か居そうで・・・(爆)。それから、衣装協力でステラ・マッカートニーの名前がありました。因みにマリーナの母親役のトルーディー・スタイラーは映画の中では見た目には派手な役回りですが、現スティング夫人であり、人権擁護者、環境保護論者としても有名な映画制作者(ガイ・リッチー系作品)だそうです〜!


2003年04月23日(水)  ドリーム・キャッチャー

 スティーヴン・キング原作の映画『ドリーム・キャッチャー』を一言で表現すると個人的には「ケッタイな映画」ってコトになりました。これは原作を読んでいる人間からちょっと聞いたのですが、過去の自作や映画の様々なエッセンスが入ってるという事だったんですが、まさにその感想に相応しい内容でした(苦笑)。この映画から推測される原作は・・・かなりこんがらがったストーリーではないかと思います。おそらく監督のカスダンは原作をほぼ忠実に2時間で再現しようとしたんじゃないでしょうか?結局はそれが大間違い!ってコトなんでしょう(爆)。歯抜けのストーリーを頭の中で構築しないといけませんしね。でも、個人的にはそれなりに楽しめました。腹からじゃなくてアソコからってのもキングらしいッス♪


2003年04月22日(火)  CHICAGO わたしのグランパ

 今年のアカデミー賞主要6部門を獲得した『シカゴ』です。個人的には十分面白かったです。まぁ、アカデミー賞に値するかどうかは意見の別れるところでしょうけどね(苦笑)。ストーリーだけの話をしちゃうとけっこう重いので、それが納得出来ない人もいるとは思います。でもミュージカルですからねぇ(笑)。そんなコトを言うのは野暮ってモンでしょう。難を言えば、もっとシニカルだったり、ブラックジョークが効いてたりすれば良かったんですけどねぇ。ちょっとストレート過ぎたかなぁ・・・とは思いました。モンローとリズのようなキャラだったレニーとゼタですが、地元イギリスでミュージカル『42ndストリート』の主演を張ってたキャサリン・ゼタ・ジョーンズは水を得た魚のようにお泳いでいました。驚いたのは、歌と踊りでは全くの素人だったレニー!素晴らしかったです。歌も上手かったもんなぁ・・・。ジョン・C・ライリーの歌もナンだか上手かったなぁ・・・ギアは笑っちゃったけど!監督はこれが初作品になるコリオグラファー出身の舞台演出家ロブ・マーシャル。舞台版『キャバレー』の共同演出家だったサム・メンデスに負けず劣らずの実績をこの一作で残したワケですね。

 最近はやたらと語り口が上手くなった東陽一の『わたしのグランパ』。この映画は概ね評判が良く、そのほとんどの感想が「文太がいいんですよ!」ってコトなんです!で、主演の菅原文太はやはり素晴らしいです。文太のオーラを感じているだけで十分楽しめます。ただ、それは裏を返せば他の役者陣の存在感の無さを強調しているコトになるワケです。多少なりとも健闘しているのは嶋田久作と光石研でしょうか。新人の石原さとみはこの年齢特有の新鮮味を醸し出していて、それなりに頑張っていますが、平田満、浅野忠信、宮崎美子・・・ほとんど惨敗!で、こうやって考えると、演出する側というのは「ああ、この表情いいなぁ・・・・」とか「上手いなぁ・・・」とか思うと、そのシーンを膨らませたりするモンなんですが、全くそんな事はなかっただろうなぁ・・・と思わされました。結局は「日本ってマジで役者がいないよなぁ・・・」と、感じさせてくれる映画であり、そういう意味では倉田先生などは一般映画にも出演して欲しい役者でもあります。役者って演技の上手い下手以外に、身体から出るオーラが大事じゃないですかぁ! もしこの映画が欧米で映画化されていたら、もっと完成度の高い映画になってるような気もします。結局は、文太が素晴らしい演技を披露したコトによって、邦画界が抱える情けない状況を浮き彫りにしてしまった皮肉な作品とも言えるかもしれません。原作は筒井康隆だったんですねぇ。全く知りませんでした(>_<)アチャ!


2003年04月17日(木)  モーヴァン マイ・ビューティフル・ジョー

 金券屋でやたらと安いチケットが出回っていた『モーヴァン』。金券屋で安くなっているチケットの映画はあんまり面白くない!というデータがあるらしく、まさにそのデータを裏付けるような結果になってしまいました!Σ( ̄□ ̄;) 何かありそうで、何もない映画!って奴です。この映画もまた、何が言いたいのか全く理解出来ません。チラシには「自分の価値観と直感を信じ、厳しい現実を悲観したりしない。甘えない。惑わされない。嘘はつかない。孤独を引き受け淡々と生きて行く。」とか書いてますが、単に棚ボタのお金が入ったから豪遊してるだけじゃないですか。ラッキーなだけの若者の生態なんて興味ありません。もっと、ヘッドフォンから聞いている音がストーリーにかかわって来た方が良かったんじゃないのかなぁ。そういう意味でもサントラは面白そうですけどね(笑)

 『マイ・ビューティフル・ジョー』は良くも悪くもTVムービーですね。全てに可もなく不可もなく、悪くない映画ですが取り立てて面白くもない。全てが予定調和に進み、全てにベタなオチがついてます。まぁ、そんな感じの映画でした。それにしてもシャロン・ストーン!個人的には嫌いな女優じゃないんですが、幾らなんでも演技過剰でした。頑張ってるのは分かるんですけどねぇ・・・ボソ。


2003年04月15日(火)  デアデビル ぼくんち

 期待していたわりに評判のあまり宜しくない『デアデビル』です。始まって30分は悪くないですよ。でも、その後、いつまで経っても同じテンポのままダラダラと進むんですよねぇ・・・。アクションも『クローサー』を観た後だからヌルいし!っつーか、あまりにバレバレな人物CGには笑っちゃたけど、ヒロイン・エレクトラのヘンテコな練習風景も笑えました。で、謎なのはデアデビルが超人なのは分かるんですけど、何故にエレクトラと悪役のブルズアイは超人もどきなんですか?ラストの決着の仕方も、途中何度か繰り返される教えなので理解は出来ますが、スッキリしません。観る者にそう感じさせてしまうのは、やはり脚本の持って行き方が悪いんでしょう。ぼさぼさ頭のベン・アフレックはなかなか可愛かったですけどねぇ(笑)。

 西原理恵子のベストセラーを阪本順治が監督すると聞いた時には「大丈夫かぁ?」と思ったのですが、予告編を観る限り「意外といいかも!」と思わせてくれた『ぼくんち』!今年は邦画が低迷しているので期待していたのですが・・・・ダメでした(>_<)アチャ!テンポが悪くてブレーキがかかりっぱなし!それなりにレベルの高い作品を送り出してきた阪本とは思えない演出の連続で、どうしてこんなにバラバラの映画になってしまったのか、理解に苦しみます。結局、何を描きたかったのか全くわかりません。出演陣も魅力的だし音楽もいいのに、映画としては全くの出来損ない。予告編の方が300倍良かったです。


2003年04月09日(水)  WATARIDORI

『WATARIDORI』素晴らしい映画でした。どのようにすればこうやって撮れるのか?とか技術的なコトは全部知っていますが、そんな知識なんてクソ食らえ!の素晴らしい作品でした。ナンと言っても制作者の被写体(渡り鳥)に対しての真摯な態度というか、近寄りすぎず離れすぎず絶妙の間合いで接していて、その姿勢に好感が持てます。この映画を観て「あれはヤラセでしょ!」とか「以前に観たコトあるよ!そういう映像は!」とか言う人とは話をしたくないです(笑)敢えて言わせていただければ「そんなコトがナンなんだよ!」と言いたい。つまり、そんなケツの穴の小さい映画じゃありません。ひとつの映画、ひとつの作品としての完成度の問題ですから。欠点を挙げるとすれば、ちょっと長いかなぁ・・・キレのいい演出のようにスパスパ!っと編集して欲しかったですね。


2003年04月08日(火)  blue クローサー the EYE

 「今の邦画って、こんなんばっかりじゃないですか!ダラダラ長くて!」と、先日『初恋』を観た友人が言ってたんですが、この映画『blue』も御多分に漏れず、所謂そういう映画でした(>_<)アチャ!誰か言ってやれよー!と言いたくなるくらいお決まりのつまらない映画なんです。無駄に長いし、黙ってる横顔を撮って「感じてよー」みたいな映画でした。主演は、『とらばいゆ』で妙な存在感を見せてくれた市川実日子。この映画で第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞したそうです。共演は『阿弥陀堂だより』で新鮮な魅力を振りまいていた小西真奈美。今が旬の若手女優二人が共演しているワケですから、そりゃ期待してましたよ(苦笑)。とにかく、もう少しキチンと話しを考えてみたらどうなのかなぁ・・・ヌル過ぎるよ!

 続いて『クローサー』。やはり友人が「けっこう良かったですよ!」とか言うので今週で終わりのところ、ワザワザミニシアター回数券を購入して観に行って来ました。チラシからはまるで電影の『チャーリーズ・エンジェル』のような雰囲気を漂わせていたんですが(こちらはカレン・モク、スー・チー、ヴィッキー・チャオ)、内容は全く違ってました(苦笑)。前半はズルズルでしたが、重要な人物がアレレ!っとなっちゃいまして(わかんねー)、お決まりの復讐劇に突入してから、ラストの大一番!倉田先生との大決戦では手に汗を握らされる結果になってしまいました(爆)とにかく見応え十分!連射機能満載の重機関銃アクションのオンパレード!しっかり楽しめること間違いなし!ところで・・・スー・チーってのは香港ではデ・ニーロ的扱いってコトなんすか・・・ボソ

 実際に起こった角膜移植手術による事件を元にしたというフレコミの『the EYE』。なんでもトム・クルーズ自身によるリメイクが決定しているそうです。しっかし!始まって30分はマジで怖かったなぁ!Σ( ̄□ ̄;)。でっかい音で驚かされるだけなんで、アトラクション系恐怖ですけどね(苦笑)。で、ヒロインがその秘密に気付いてしまえば恐怖も去ってしまうので、問題はそこからどう展開するか?って、コトなんですけど・・・まぁ、やっぱり・・そんなような事なのよね。って、歯切れ悪ぅ〜(苦笑)。角膜移植モノって言えば『瞳の中の訪問者』ですが、結局は、元の持ち主がどういう人なん?ってコトになっちゃいますから!その点で今風のスケールアップをしているってコトなんでしょう。それにしても、ラストの決着の仕方はもう少しどうにかならないんかなぁ・・・出来損ないの邦画みたい(苦笑)。だいたい、な〜んも役にたってないし(爆)。しかし、光を取り戻したヒロインにとって、この世の何処が美しかったんでしょうか? 全く意味不明・・・。


2003年04月02日(水)  リベリオン 釈迦

 ナンだかローテーションの谷間のように急に公開された『リベリオン』。近未来SFアクションとか聞くと、またかよ〜!って感じですけど、どうしてどうして!面白いじゃないですかぁ!っつーか、笑ったわ!もちろん「ほほぉ〜♪」と好意的に笑ったんですよ。世界観はブラッドベリの『華氏451』をもっとイっちゃった感じでしょうか(苦笑)。クスリの力で人間の感情奪い取り、徹底的に管理された社会。反乱者を取り締まるのは究極の戦闘武術“GUN=KATA(ガン=カタ)”を体得した“クラリック”と呼ばれる精鋭部隊。そのクラリックで最高のガン=カタの使い手プレストン(クリスチャン・ベール)がやがて、国家に疑問を持ち・・・という、どこにでもあるような話です。そうなると、どこで差別化を計るか?で、この“ガン=カタ”です(苦笑)。“ガン=カタ”は簡単に言ってしまえば、ガン・アクションに刀の間合いを取り入れたようなモノで、銃弾を紙一重で交わして行くわけです。特にラストのアクションは必見!ついつい真似したくなります(爆)。映画が始まって当初、凄腕のクラリックだったプレストンが何故にその社会に疑問を抱くようになったのか?描き方曖昧なので、どうなの?と思っていたんですが、ストーリーが進むにつれて、どーでも良くなってしまいました(>_<)アチャ!それにしてもカッコつけすぎ(爆)

 非常識?で有名な永田雅一率いた大映の日本初の70ミリ作品『釈迦』(61年作)。とにかく目も眩わんばかりの超豪華キャスト!千田是也、滝沢修、中村雁治郎、東野英治郎、本郷功次郎、勝新太郎、市川雷蔵、川口浩、川崎敬三、根上淳、大辻伺郎、山田五十鈴、杉村春子、北林谷栄、月丘夢路、京マチ子、山本富士子、叶順子、中村玉緒、おまけに市田ひろみまで(苦笑)。思いついただけでこんなに出て来ます!物語はオムニバス形式で仏陀が「天井天下唯我独尊」と声を上げながら生まれたところから涅槃に旅立つまでを描いてますが、かなりヌルめです(苦笑)。セットはデカいけども安っちぃーし、衣装もなぁ・・・ボソ。ラストのスペクタクルシーンはそれなりに見応えはありますけどね(笑)。監督は『大菩薩峠』の三隅研次。はっきり言って「どうなん?この演出!」みたいなツッコミどころもありますが、そこは大映の社員監督!脂が乗って来た頃でもありますし、退屈はさせません!後半、仏陀となった本郷の姿が見えないのは明らかに『ベン・ハー』におけるキリストの描き方を手本にしていると思われますが、それはこの映画が一連のハリウッド大作『ベン・ハー』『クレオパトラ』『十戒』等を目指していたコトも影響しているのでしょう。どちらにせよ、この映画によって三隅研次の演出の幅が広がったのは間違いありません。言い換えれば、自分の得意不得意を認識出来たというか・・・そして翌62年に『斬る』という傑作を生み、その後『座頭市シリーズ』を初め、晩年の『子連れ狼』、TVドラマ『必殺シリーズ』まで差別的な宿命を背負った人間が主人公というパターンで、男臭いチャンバラ映画で異彩を放ち続けるワケです。三隅自身が恵まれない出身の上、戦争ではシベリアに抑留され死の淵を彷徨った経験もあるそうですから、この映画は本人なりに思うところがあったかもしれません。そう言えば『眠狂四郎』も混血じゃなかったでしたっけ?ところでダイバダッタなんですけど、あの人って毒死するんじゃなかったけ?で、どうして『レインボーマン』では人類愛に溢れた人だったんですか?謎が謎を呼ぶなぁ・・・(自爆)あ、そうそう!何で“シッダルダ”ではなく“シッダ”なの?というコトで、さぁ!次は『秦・始皇帝』(62年作。同じく超豪華キャストによる70ミリ第2弾!)かぁ(っつーか、何処でもやってねーよ!爆)


2003年04月01日(火)  ガン&トークス エルミタージュ幻想

 この4月から映画の日が毎月1日に変更になりました。1日が土日祭日に重なると混むでしょうねぇ!また、今月のように1日が火曜日だったりすると、次の日の水曜と会わせて二日連続で女性は美味しい思いが出来るワケですかぁ・・・・ええのぉ!

 そういうワケで今日は映画の日。まずは友人が「絶対観てちょーだい!」と叫んでいた『ガン&トークス』。予告編を観る限りパスしようと思っていたんですけどね、叫んでいた友人のようにウォン・ビンに興味もありませんし(苦笑)。内容はハッキリ言うと、イギリス製作のギャング映画のようなフレーバーで満ちています。最近では『キス・キス・バン・バン』とか『ロンドン・ドッグス』とか『ロック・ストック〜』とか、ちょっと笑えるドジで憎めない悪い奴ら!って感じでしょうか。ただ、そこまでのコナれたテクニックがないのでギコチないです。特に前半はテンポも悪いし、笑えませんでした。ところが!トップシーンに繋がる後半からは俄然魅力的に見えてきます。最終的には「こういう映画が作りたいんだぁ〜」というパワーで乗り切った映画と言えるかもしれません。疑問の残るシーンや設定もありますが、個人的には評価したい映画でした。結局は真似なんですが、無問題!創作するという行為は模倣から始まるとも言えますし、そのような方法は個人的にも嫌いじゃないです。今の世の中、オリジナルってのはほとんどありませんし、極言すれば完璧にオリジナルとして存在している人間だけだと思うんです。つまり模倣をしていても、いずれ作り手本人のカラーが出て来ますし、それが吉と出るか凶と出るかは知りません(苦笑)が、そこから先へ進めばイイんです。大事なのは堂々と模倣する事であって、スカシて模倣する事だけは止めて欲しい!邦画にはこれがやたらと多い!その辺が邦画のダメなとこのひとつだとも思うんです。あ、話が逸れちゃった(>_<)アチャ!

 ウォン・ビンのファンを掻き分け、さっさと新宿を後にして『the EYE』を観る為に渋谷のシネ・クイントへ!余裕で間に合い、堂々と窓口へ1000円を出したら「当劇場は本日、映画サービスデイは実施しておりません( ̄― ̄)ニヤ…」な、な、なんですとぉ〜!いけしゃぁしゃぁと、このネーちゃんはヨォ!くっそー!そんなんだから誰かに「シネ・クイント?ああ、『ゲロ・クイ』のことね。『死ね!クイント』でもOKよ〜ん♪」なんて言われちゃうんだよ(爆)。仕方なく、もちろん仕方なく(笑)迷っていた『エルミタージュ幻想』を観るためにユーロスペースへ!走る!走る!(時間が迫ってた上に、この二つの劇場って同じ渋谷にあるのに駅を挟んで正反対にあります。挙句の果てに渋谷ってのは“渋谷”って呼ぶくらいで“谷”なんですね。なんてたって地下鉄が地上3階に着く場所ですから。よって、駅を中心に回りは全部坂!(>_<)アチャ!)ココまでの話が長いなぁ・・・。で、どうにか間に合って『エルミタージュ幻想』です。謳い文句の「映画史上初!驚異の90分ワンカットの映像」ってコトで、まぁ、それを確かめに行ったようなモンです。ええ、まさにワンカットでした。世界遺産でもあり最大規模の美術館で豪華絢爛な舞踏会を開いて、まさにゴージャス満載(爆)。しかもワンカット!(だからなに?)しかもロシア300年の歴史が綴られていくワケです(って、知らねーよ)。とにかく、登場する狂言回しがボソボソ話すので眠たくなっちゃって・・・(>_<)アチャ!何とも“暁を覚えず”状態を作るのが最高に上手な映画でした(爆)映画としては “ワンカット”っつーのだけが素晴らしかったですね。だって、普通・・・あんなに混んでるところでステディカムを振り回してたら、ぶつかっちゃうもの(爆)さざかしリハーサルは大変だったコトでしょう。とにかくそういう意味では奇跡的な映画であることは間違いないでしょう。映画の出来不出来は別にして(爆)


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