墜落 |
ひゅうひゅうという音は 風を切る音でもあり 耳障りな呼吸音
正しいものなんて無いと部長は言った ならどうして「正しい」なんて言葉があるのだろう。
正しくなきゃ 正解じゃなきゃ 駄目なのに
近頃それが 何処かおかしいのだと知った
どうしてそんな風に生きられるの? どうしたらそんな風に生きられるの?
教え子の左手首には痕があった 多分きっと同じモノ
意味なんかなくていいものになりたい 在るだけで許されるものになりたい
振り返るのが怖い 振り返ったその先が過ちであったら 続く今でさえも誤りになるのではないのだろうか
まちがってたらいけない まちがったらいけない その、筈なのに
間違っててもいいだなんて 甘えてもいいだなんて どうして そんなの 気持ち悪い
間違ったら見捨てられる 甘えたら突き放される そうでしょう?
違うって知ってる オカシイんだって知ってる でもそれ以外は怖い
間違えても良かったの? 甘えても良かったの? ただの思い込みだったの? それが、怖い
病院まであと十日 死なないって約束した どうでもいいあたしを心配してくれた だから死なない けど死にたい ああ、死にたいじゃない
楽になりたい 苦しいのも痛いのももう嫌なんだ 楽になりたいよ
最初からこんなの無かったら その他大勢は幸せだったのかなぁ。
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2008年06月29日(日)
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