木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2003年01月31日(金) 「アンナの赤いオーバー」

ハリエット・ジィーフェルト/文 アニタ・ローベル/絵

松川真弓/訳 評論社
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アンナの古いオーバーはすりきれて小さくなっていたので、

お母さんは「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげようね」と、

アンナに言いました。

けれど、戦争が終わっても、お店はからっぽ。

オーバーもなければ、食べ物だってない状態です。

お母さんはどうすればいいか、

羊毛を手に入れる手段を考えました…。


家にある大切なものを交換しながら、

アンナのオーバーは1年がかりで形になっていきます。

その過程を見て来たアンナにとって、このオーバーは

なによりも大切なものとなったことだろうなぁと思います。

ここにこめられた愛情や暖かさが

娘にとっても、とても大切なものだったのでしょう。

彼女のお気に入りで、大事な1冊となりました。








2003年01月30日(木) 「ことりのいえ」

ビジョー・ル・トール/作 かけがわやすこ/訳

カワイ出版
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今日は遅いから1冊だけーと申しましたら、

娘は、久しぶりにこの本を持ってきました。

シンプルな線画、それに絵の枠(?)に淡いトーンの色を配して。

久しぶりに開いたけれども、やっぱりセンスがよくって好き♪

ふふっ、くまくんが作ったことりのいえには、

スズメのほかに、コガラやカワラヒナが来ていたのね…♪

そういえば、1年程前はこの本を見ながら、

「ことりさんの家をつくりたーい!」と騒いでいた娘ですが、

やっぱりマンションじゃ無理だとわかってきたのか、

今日は何も言わなかったなぁ…。

どなたか、最後のページの設計図を見ながら、

作られた方、いらっしゃいます?!




2003年01月29日(水) 柳生まち子さんの新刊

書店で、柳生まち子さんの新刊を見つけました。
「やねうらべやのおにんぎょうさん」(福音館書店)
お人形とぬいぐるみが大好きな娘が、とっても喜びそう…。
手作りの人形の優しい手触りが、絵から伝わってきました。
お人形のお洋服や小物も、うん、素敵。
欲しいな…♪
(こうして、欲しい本リストはずんずんと増えていきます…どうしましょ、苦笑。)



2003年01月28日(火) 「しりたがりやのこぶたくん」

ジーン・バン・ルーワン/作 アーノルド・ローベル/絵

三木卓/訳 童話館出版
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こぶたのオリバーくんのお話です。

みじかいお話が5つ。

そのどれもが、オリバーくんとその家族の

なにげない日常のひとコマなんですが、

娘と一緒になって読んでいると、

くすくすって、ちょっぴり幸せな気分になれます。

だってね…、オリバーくんの質問って、

娘そのものだったりするんだもの。

(「かあさんの休日」というお話のところで、

娘が「休日ってなあに?」と聞くので、

「読んでたらわかるって」と読みはじめたら、

ほんとに、次のページにオリバーくんが

「休日って?」と聞いているので、笑ってしまいました…)

それにね、「ひとりでいたいの」のお母さんも、

わぁーわかる、わかる…って、共感してしまいます…。

娘が小さい時、公園で砂遊びをさせながら、

私はぼーっとしていたこともよくあったなぁ…。

(あ、今でも、娘をほったらかして、

ぼーっとしているときあるけど、笑。)

きのうは「おやすみのじかん」を読みながら、

いつのまにか、娘もスヤスヤ眠ってしまいました、くすっ♪

寝る前に親子で寄り添いながら読むのに、ぴったりな本だなぁ…と

思います。


ところで、「オリバーってオリバーソースやな!」という

ツッコミを入れてくる娘…はぁ、あんたって、関西人やねー、笑。

おだやかな本のお話なのに…、失礼いたしました(^^;



2003年01月27日(月) めいたんていネート


今日、図書館で 「ぼくはめいたんてい」の新シリーズが出ていたことに気付きました。
2002年2月に「めいたんていネート」シリーズとして、あらたに出ているようです。嬉しいな♪
「きえた草のなぞ」
「たいじなはこをとりかえせ」
「ねむいねむいじけん」
「いそがしいクリスマス」
「ペット・コンテストは大さわぎ」
「るいベースがぬすまれた?!」

以上の6冊♪

マジョリー・W・シャーマット=さく マーク・シマント=え 神宮輝夫=やく
大日本図書



2003年01月26日(日) A FIRST DISCOVERY BOOK

お知り合いに借りてきました。
A FIRST DISCOVERY BOOK (SCHOLASTIC INC.)のシリーズ!
"Weather" "The Tree" "Vegetables" の3冊♪
岳陽舎の「はじめての発見シリーズ」の英語版です。(^-^)
(もともとはフランスのガリマール社のもの。)
これ、日本語版を見てないわーと思っていたら、"The Tree"は邦訳されていました。(邦題「樹の本」)
去年の10月に出版されていて、いつのまにかシリーズは全25冊になっている!
ところで、このVegetablesは出ないのかなぁ…これも欲しいのに。



2003年01月25日(土) 気になる新刊「おっと合点承知之助」他

気になる新刊2冊を♪

『おっと合点承知之助』 斉藤孝/文 つちだのぶこ/絵 ほるぷ出版
声にだすにほんごことばえほんだそうな。
娘がよろこびそう…絵はつちだのぶこさんだし。(^-^)

『旅するベッド』 ジョン・バーニンガム  ほるぷ出版




2003年01月24日(金) 「きえた犬のえ」ーぼくはめいたんてい1ー

マジョリー・W・シャーマット/文 マーク・シマント/絵

光吉夏弥/訳 大日本図書
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1年程前に、「絵本ノート」で御紹介いただいてから、

ずっと気になっていたのに、なぜか今まで巡り合えませんでした。

それが、年末に、古本屋さんの児童書コーナーでやっと巡り会い、

お持ち帰り出来たというワケです。るん♪


パンケーキが大好きな「めいたんてい」のネートは、

ダイヤモンドがなくなったとか、

百まんドルがきえたとか…そんな事件をあつかう訳じゃぁありません。

ましてや、殺人事件なんて! …ねぇ!

(もっとワクワクするような楽しい依頼でなくちゃ!)


今回の依頼者は、アニーです。

アニーが描いた絵がなくなったので、

それを探すために、ネートは探偵を依頼されたのでした。

うふふっ、かわいくっておしゃれです、この本。

ネートもアニーも、そしてロザモンドも、

それぞれの子どもの個性がいい味だしているの♪

娘ももちろん、挿し絵を手がかりに、

彼等と一緒に、絵を探しましたとも!

なかなか手強い推理が必要ですよ! うふふっ♪


それにしても、この本を読みながら、

頭の中に、ピンクパンサーのテーマが流れるのは、

私だけでしょうか…笑。


さあて、次の事件は…♪ 



2003年01月23日(木) 「きつねのおふろ」

国松エリカ/作  偕成社

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お正月以来、すっかり露天風呂ファンな娘。

このごろ機嫌のいいときには

「いいゆだな♪ ははははぁーん♪」と鼻唄も歌っています。(笑)


そんな彼女のこと、今日、図書館から意気揚々とこの本を

お持ち帰りしてきました♪


時は、晩秋。

もう冬も目の前な森で、おなかをすかせたきつねは

にわとりでも襲おうかと村をながめていて、いいことを思いつきました。

風呂屋で、獲物をおびきよせよせ、うまくゆであがったところで

ぱくり!と食べようと企むのです。

ところが、お風呂屋にやってきたお客さんは…あれあれ…!

ま、世の中、自分の思惑通りに、ことは運ばないってことで…くすくすっ。

それにしても、きつねさんったら、なんて間が悪いんでしょ…ねぇ…。


でも…どんなにへとへとにくたびれていても、お風呂に入ると、

疲れがとれていくから不思議です。(^-^)

きつねさんと一緒に、ほっこりしましょ♪ 


娘は、最後に裏表紙で、

「あ、お星様もお風呂に入っている♪」とそれがいたくお気に入り。

ほんとねぇ…、お星様と一緒に入りたいな、露天風呂♪




2003年01月20日(月) 「イグルー」をつくる

ウーリ・ステルツァー/写真と文 千葉茂樹/訳

あすなろ書房
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その昔…小学校の頃、

2年程、石川県に住んでいたことがありました。

冬になると海の方から遠雷が聞こえ、

そして霰が突然、バラバラバラ!と降り出して、

それから雪が降るのです。

庭に降り積もった水分を多く含んだ重たい雪を、

プラスチックの型で固めて、

弟とかまくらを作ったことがあります。

縦長の細ながーい”かまくら”でした。


この本の「イグルー」というのは、北極地方に住むイヌイットの人びとが

作っていた雪の家です。

今ではイグルーで暮らすイヌイトはいなくなりましたが、

この本に出てくるトゥーキルキーは、

ジャコウウシやホッキョクグマを追って遠くに出かけるとき、

今でもテントのかわりにイグルーを作ります。


イグルーは、まず雪のブロックを切り出して、組み立てていきます。

なるほど!ななめに切りそろえながら、

うずまき形につんでいけばよかったんだーと、

今さらながら、気がつきました。


それにしても…

窓ガラスのかわりにはめこんだ海の氷を通して入る光って

どんな感じかしら…。

娘と、イグル−の中に入ってみたいねぇと

その光を思い浮かべながら、お話ししたのでした。

(寒がりですから、北極にはきっと行けませんけれど…笑。)


イグルーの中から見えるこおりついた海。

そうか、こんな海の光景もあるのですね…。



2003年01月17日(金) 「水のかたち」

増村征夫/文・写真 

月刊たくさんのふしぎ 2003年1月号(福音館書店)
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先日、雪が降り出した後、すぐに止んでお日さまが出て来ました。

そうして、お日さまの光に照らされて、

電線で輝く雨粒を見て、娘が「おかあさん、見て! とってもきれい」と

指差した方を見ると、

本当に雨粒がキラキラととても美しい宝石のようでした。

そして、しばらくすると、お向かいの屋根から、すぅーっと

白い蒸気が立って、天にのぼっていく光景に出会いました。

ほんの30分ほどの出来事ですが、

娘といろいろな「水のかたち」を楽しむことが出来たのです。


この本の中でも、さまざまな「水のかたち」に出会います。

霧や霜の織り成す美しい写真に思わずうっとり。

特に霜はさまざまな形をしていて、

そのそれぞれに出会ってみたくなりました。


娘は巻末の「世界の国旗大集合」がお気に入り♪

親子それぞれで楽しんだ1冊です。(^-^)



2003年01月16日(木) 「やまのやまびこ」

つちだ のぶこ/作 偕成社

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2002年10月に出た、つちだのぶこさんの新刊です。

図書館にリクエストしていたのが、やっと入りました、るん♪


山の頂きにつくと、ついつい、大きな声で

「やっほー」と言いたくなりますよね♪

そうして「やっほー」と、声が帰って来た時の嬉しさといったら…!

山にのぼったときの疲れも、

それでいっぺんにとれるような気がするから不思議です。

さて、てんてんもりの動物たちも例にもれず、

おだんごやまにむかって「やっほー」と声をかけます。

おだんごやまにはやまのかみさまのやまびこが住んでいて、

「やっほー」と声を返しているのです。

ところが、ある日、きつねが「やっほー」と声をかけても

返事がなく…。


ふふっ、やまのかみさまがおちゃめでかわいいんですよ。

娘もすっかり、このやまのかみさまがお気に入りなんです。

きっと、今度、山の上に行ったら、

やまのかみさまを思い浮かべながら、

「やっほー」と、明るく叫ぶことでしょう…(^-^)


本の中に、マニマニさんやカリカリさんがいますから、

また探して下さいね。

そうそう、やまのかみさまの本棚のチェックも忘れずに…♪

(相変わらず…楽しい本棚♪)



2003年01月12日(日) 「カジパンちゃんちは何屋さん」

きたやま ようこ/作・絵

偕成社
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今年最初の「えほん&読み物memo」です。

この1年も、ぽつぽつと書き留めて行きたいと思いますので、

どうぞよろしくお願いいたします。


さて…、今年は「羊年」ですね。

別館「Kazeの絵本棚」の「今月の本」を「ひつじさんが出てくる本」に

しようと思って、羊が出てくる本をリストアップしていました。

その中でも、娘の一番のお気に入りは、この本です。

きたやまようこさんの描く女の子の表情が可愛らしくて、

なんとも娘好みなのでした。


ひつじのカジパンちゃん一家は、床屋さんで毛をカットしてもらい、

ふくろにつめて帰ります。

帰る途中に出会ったおとなりピッポちゃんに、カジパンちゃんは、

「これを材料にして、秋になったらお店やさんをするの」と言います。

そこで、ピッポちゃんは、「○○屋さんだったらいいなー」と

いろいろなお店を思いめぐらします。

娘は、このピッポちゃんの思いめぐらすお店を

一緒になって楽しんでいます。

いつもは借りて来て、読んでいたのですが、

金曜日に本屋さんにあるのを見つけました。

(やっぱり、羊年だから、見かけるようになったのでしょうかね♪)

「この本をお土産に買って帰ったら、喜ぶだろうなぁ…」と

持ち帰ったら、予想通り大喜び!(^-^)

こんなにお気に入りなんだったら、

もっと早くから、手元におけばよかったね…。


羊毛から、こんなふうにセーターが出来上がっていくんだ…と

絵がさりげなく、順を追って、説明してくれているところも、

この本の魅力のひとつです♪


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スズ [木陰でひと休み]

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