更新履歴 キキ [home]

2009年08月22日(土)


■tamatogi
1月以来の参加で、よくよく考えてみると、朗読自体もそれ以来か。あの初回では、大いに凹まされたんだなとおもう。何をしていてもわたしのような人間は(邪念はないが)雑念が多く、自分がいったい何をしているのかすぐに忘れてしまう。そのたびにちょっとびっくりするぐらい凹む自分がいる。それは悪い意味ではなくて、その都度軌道修正されるので、凹めるだけましだとはおもう。

その1月の朗読で強烈に感じた違和感を、今回はがっちり軌道修正して行った。すなわち、今その場でその詩を読むことの意味ときちんと向き合うこと。わたしは前回、あの詩をあの場で読みたいわけではなかったのだ。以前寺西さんは、詩はまず自分を救うものである、と仰ったけれど、そのように、まずは自分の心を震わせるものであるべきだろう、とわたしもおもうのだ。

ところで最近はあまり朗読を聴きに行っていないせいか、聴き手として素直になってきた気がする(笑)。ゆるやかに、なんとなく楽しいとおもう。


2009年08月20日(木)


■沼地、森を抜けられず
ぬかるみ、じゃなかった、シマに足を取られ小休止中。テンションがいきなりの急降下。このシマ、ぬかどこのなかの話だったらどうしよう……。

■緑の魔女
ウィキッド2回目の観戦。千秋楽が近いせいもあって、今回は大盛り上がり、スタンディングオベーション、さらに執拗な(笑)カーテンコール。ふぉおお〜。

今回は奮発してS席で観たため、改めてセットと、人の配置の絶妙なバランスに感じ入った。能を見たときに、一瞬一瞬を切り取るような絵的な美しさがあって非常に感心したものだが、ウィキッドでも計算しつくされた舞台全体の美しさが目を引く。照明は前回の上からの方がよさがよくわかった。

まさか自分が同じミュージカル、しかも劇団四季を2度も見るとは思わなかったけれど、これはもし東京に戻ってきたらまた見に行ってしまうだろうと思う。次は2階席前方で(笑)。



えと、疲れてきたので、感想の続きはまた後日にします。。


2009年08月12日(水)


■男の子が生まれる日常。
ゴッドスターのあと、梨木香歩の『沼地のある森を抜けて』を読んでいるわけだが、こちらでも突如男の子が出現し、面食らった。なぜかどちらの子どもも美しく上品だ。

先日、ゴッドスター(古川日出男)は世界を再構築していると書いたが、梨木香歩はどうか。世界というより、へその緒を手繰り寄せ、歴史ではなく、目に見えない精神的なルーツを辿っているように見える。(まだ序盤だけど)。”わたし”を作り上げるのは、家族だけでなく、友達であったり、はたまた家族が出会った自分とは関係ない人であったり、地球の裏側の人だったりするのかもしれない。

(まだ序盤だけど)家守より好みである。これはつまり、わたしにとっての梨木香歩はやっぱり『からくりからくさ』の系統に連なる作品ということになると思う。あと鳥ネタは最高。

 *

昨夜はプレステ2に、例のつきゆびした足の小指をしたたかに打ちつけ、今日は一日中じんじんしていた。昨日ちょうどビルケンのサンダルを購入したところだったけど(お店のひとに、小指真っ赤ですよ!とびっくりされた)、正直思ったよりは履き心地がよくなかった。かかとがわたしには硬いので、何か中敷のようなものを入れたい(入らないと思うけど)。

今月の給料が思ったよりよかったので、ちょっと気が大きくなっている。無印でベッドも見てきたが、これは却下。ベッド難しいなあ…。多少高くてもいいんだけど、ちゃんとしたのはたぶん家(ドア)に入らないなあ…。


2009年08月09日(日)


■犬の名前は『観覧車』
父がトイプードルのような犬を連れてきて、父だか兄だかが変な名前をつけようとするので、わたしがさえぎって命名。

『かんらんしゃ』

……?????

夢とはいえ、自分のネーミングセンスに呆れた。覚えてないけど、観覧車よりひどい名前というのもどうなのか…。



昨日はガンダム。東京湾の花火大会だったけど強行突破。花火も見れて、しかもガンダムの又の間から…という僥倖。背景が赤くなったり青くなったり、戦っているかのようなシチュエーション。ちょっと面白かった。時間があれば明るいときにも行ってみたいなあ。



『家守綺譚』読了。文学の教室はやっぱり間に合わず。藤谷さんがどう読むか興味があったので残念だ。

面白いんだけど、そこまでいいかなとも思う。10人中10人がいいよね、という稀有な小説だとは思うけど、深度からいうと、そこまで印象に残る作品かなあというのが正直なところ。ああ『蟲師』とかもそうで、なんとなくの淡い雰囲気を楽しむ小説なのかな。描かれる出来事は日常からすごく外れつつも、心の置き所は日常のすぐそばにあるようなさりげなさ、というか。

それから解説が嫌。。



ここ数日湿度が高いせいか、急にツメダニに刺されまくる。このかゆさといったら! 畳に差すやつしないとダメかなあ。殺虫剤とかバルサンとかは効かないのだそう。そもそも畳だと完全駆除は難しいみたい。冷房を入れて湿度を下げれば早いのだけど、なんだかんだとあまり冷房が必要なくて…。30度とか暑くない。体感温度が異常。


2009年08月08日(土)


■積読本撲滅運動推進中。
ゴッドスターに続き、梨木香歩の『丹生都比売』(単行本)読了。行けるかわからないけど、週末のフィクショネスのために『家守綺譚』(文庫)も再読中。続けて『沼地のある森を抜けて』(単行本)も読んでしまおうかな。電車の中での単行本も結構いけることがわかったので。でもにおつひめは、ページをめくるのが大変だった。贅沢なつくりの本だなあ。

さて、改めて家守を読み直してみると、結構面白い。文体がどうも鼻につくのだけど、それをのぞけば。怖い話じゃないのか〜という拍子抜けした最初の感想(わたしだけだろ)も、もうそういう話じゃないとわかっているので、わりと楽しめた。でも梨木さんは文章がな〜。エッセイぐらいの切れ味が小説でも出るといいのだけど。なんだかいつもちょっと残念な気分になる。



8月は、…と思う。いや、季節のせいだけじゃなんだけど、ぐるぐる回ってるけど、上手くは回れてないな、と思う。気をつけないと。無駄に道を迷うとかもたぶんよくない。昨日は友達との連絡をミスって、あとで一人でどこに問題があったのか悶々と検証してたらほんとになくかと思った。そもそも…どこで間違いが…とか思うともう5月とかそんな話になって、似たような展開を別の場所でも繰り広げ、いい加減自分にもうんざり。


2009年08月02日(日)


■ゴッドスター
読了。面白かった。この本を面白がるにはある種の素地が必要かなとはおもう。詩、とくにリーディングに慣れている人向きといえるんじゃないだろうか。本人の朗読を先に聞いたせいかもしれないけど。小説として面白いか(出来がよいか)と聞かれると、そういう小説じゃないんだよ、と答えるしかない。

古川日出男というひとは、世界を再構築しているのかな、と思った。わたしが読んだ彼の本はどれも描かれているストーリーは既知のものであると言っていいが、かといって、よくある話とか、誰それの本と似ているというわけでもない。



どこにいったかはいえない。うそ。新宿。仕事服を買う。サンダル(ビルケン)を見にいく。保留。死紺亭さんを見かける。化粧水を買う。ついでにパウダーのサンプルをもらう。というか。サンプルがないとのことでわざわざ袋に小分けにしてくれた。MARSへむかう。まよう。MARSの前を3回ほど素通り。歌舞伎町入り口まで行ってルートを正す。看板がようやく眼に入る。



文体に毒されるタイプだなと思う。ある意味毒されることが快感。でも持続しないから心配ない。

SSWSは面白かった。久しぶりにきちんと朗読を聞いた気がする。きちんとというのは、態度のことではなくて、浸透ぐあい。ここは戦いという場のせいか、戦略的にならないとなかなか勝てないのだなと思う。勝敗にはなっとくしたけれど、一方でもちろん全然べつの在り方もあるというのが再認識できた。たぶんSSWSという場と、出場者のパフォーマンスがよく合っていたんだろうな。ちょっとお祭気分にもなれたし、楽しめました。