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更新履歴 キキ
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2006年09月30日(土)
※イベントのフライヤー、葉書サイズのものなど、欲しい方はお気軽におっしゃってください。送ります。 ■そうだ、夢のはなし。 青野さんの書き込みで思い出しました。その前に話がそれるけれど、わたしは十亀さんのファンなのです。「豆」読んでみたいなあ。 で、おととい、えらく長い夢をみてよく覚えているんですが、みんなで遊んだり運動会をしたりした夢の終わりの方で、沢尻エリカが柳楽優弥に言うわけですよ。 「わたし前に好きだって言ったけど、あれ嘘だった」と。 どういう夢かというと、沢尻さんはやぎらくんが出演した今までの映画を見て、たいへん面白かったと彼に言ったらしいのですが、実はひとつも見てなかった…と。そんなしょうもない他人の会話で眼が覚めました。 なんでこんな夢を見たのかというと、ずっとしまいこんでいた映画館のタダ券を見つけたのですが、この映画館ではシュガー&スパイスかマイアミバイスか、という選択肢しかなくて悩んでいたのでした。うーむ。それより恵比寿に雨月物語見に行かなくっちゃ。 ![]()
2006年09月24日(日) 「雨の匂い 虹の匂い」※イベントのお知らせ
■「雨の匂い 虹の匂い」10/22 伊津野重美さん主催のイベントに出演します。詩人と歌人のカジュアルな感じの朗読イベントです。楽な気持ちで聴いていただけるといいなと思っています。※詳細はトップページにて。 ■ 週末は久しぶりの泊り込みで、お誕生会をやったり、詩の話をしたり、トランプをやったり。奈緒ちゃんちの新居のきれいっぷりに触発されて、帰ってきてから猛烈にお掃除。寝室がすごいぴかぴか!でんぐりがえしができる!でも片づけが苦手なので、邪魔なものを全部台所に出しただけだったりする…。 そういえば、例の大人の科学付録のプラネタリウム、見ているうちに朝まで寝てしまってあっけなく電池切れ。なんというか、鑑賞するタイミングの難しいおもちゃではあります。本物の星見たいなー…。 ![]()
2006年09月16日(土) 7周年企画(静かに進行中…)
■詩のページに2編UP パソコンが壊れる前になんとか持ち出したデータのなかから、過去の詩とかサイトデザインなどが出てきました。せっかくなのでちょこちょこUPしてみようと思います。 2000年から2002年ぐらいまでの約3年の間、非常に充実していて、読み返すと楽しいです(そしてちょっと悲しくもなる)。玉石混交といった感じで、下手なのも多いけれど、書きたいものがはっきりと詩に立ちあらわれていて、ある意味奇跡的(笑) 2003年に入って何が変わったのかというと、自分のなかで一番はっきりしているのは、心の奥にしまって置いたものをもういいやって思うようになったことだと思う。家族への想いとか、恋心(笑)とか。それはいわゆる「愛」と「憎」、みたいな感じでしかも全部空回って、お風呂で号泣したりしていたんだけど(笑)、なんとなくもういいかなと区切りをつけられたこと。2003年以降は気持ちの整理をゆっくりやって、昨年でほとんど終わった感じです。 今になって思うのは、わたしが何人かへ向けたこういう激しい思いと同じようなものを、誰かがわたしに向けたことはあるんだろうか。それはないような気がする。わたしが真剣になればなるほど、適当にあしらわれてきたような気さえする(まあ、面倒くさいよな)。わたしのことを好きというひともいたけれど、彼らが本当にわたしのことを好きだと思ったこともなかった。 そういえば、ずっと前に女の子から好き!と言われたことがあるのだけど、双子の片割れのその子の一点の曇りもない告白(ちょっと違うか)には正直打たれましたね…。わたしは自分の言動には恥じるところは何ひとつないけれど、心のうちはわりとやましいことばかり(笑)。←素直じゃないとか可愛げがないとか、そゆことですが。好きな人には好きと言っていいんだーとちょっとびっくりしたものです。で、純粋にそんな風に言われるとうれしいものだなと。それで、ちょっとずつ言ったりしているんですけど、言われたほうはあまり気づいてなさそう(笑)。 ![]()
2006年09月09日(土)
■樋口一葉 小説集 宣言通り、このあとに泉鏡花を読み始めているのですが、前になんであんなに苦しんだのかわからないくらい読みやすい。(ちゃんと学習してる)さすが! 5千円札になったせいで、一葉関連の本は最近色々出ていたみたいですね。現代語訳が多いのにはちょっとびっくり。まだ早くないかな。たかだか100年前の文章を読めないなんて嫌ですね。 収録作品:大つごもり/ゆく雲/うつせみ/にごりえ/十三夜/わかれ道/たけくらべ/われから/闇桜/やみ夜 +同時代評つき。 以下、内田露庵の「にごり江」への同時代評より抜粋(カッコ内はキキが振り仮名をつけました)。 案ずるに作者の意は婦徳の何物たるを十分弁知する婦人が残酷且つ放恣なる運命に玩ばれ自ら進んで淫猥なる醜窟に墜落し中心の狂悶焦慮を外面の笑謔放蕩に紛らし敢果(はか)なき生涯を仮装道徳家に嘲らるゝ間に不幸なる最期を終わるの惨劇を描かんとせしなるべし 魑魅魍魎が跳梁跋扈、百鬼夜行的な曖昧模糊で意味不明な紹介ですねえ(あはは)。露庵は、「にごり江」は優れた作品ではあるけれど失敗作だと言っていて、その理由が悲劇的な最期に至るまでの描写がないためだと、そんなことを言っているのですが、わたしの感覚でいうと十分理解できるし、今の感覚で言うと書かないのが粋、という気もします。あと、女の人が娼婦を描くということにちょっとおっかなびっくり、褒め方に気を使っている様子。 「にごりえ」は娼館の売れっ子で粋な女性お力が、朝乃助というわりといい男に昔語りをするという筋で(「ぼっけえ、きょうてえ」みたいですね)、なかなかお力さんは自分のことを話してくれないのですが、通いつめて話を聞きだしてみると、蒲団屋の男と訳ありらしいと。で、別れたらしいのだけど、ある日突然、お力は無理心中で蒲団屋に切り殺されてしまったと。 確かに、「昨日まで楽しく遊んでたのに」みたいな唐突な展開ではあるのだけど、これはある意味同意の上での無理心中であって、お力さんの人生どっちに転んでもどん詰まり、みたいな感覚がよく伝わってきました。 * 最後に収録の「やみ夜」はだいぶ文体に慣れた頃で読みやすかったです。これは六条の御息所みたいなお話。いい家柄だった蘭という女性が父母を亡くして没落して、ひっそりと妾のような感じで暮らしていて、恋人から久しぶりに手紙をもらって彼女はこんな風に言う。 これ見よ、おそよ※。波崎さまは相変わらずお利口なりとて左のみは喜びもせず (※使用人の名前) 世間体を気にしているけれど、やみ夜もあるはず。その気があるなら裸足でもなんでもやって来いと言って、恋人への愛情はとうに消えているのに、向こうは何もない顔でどんどん出世しているのを見るにつけ、どうにも抑えきれない恨みの気持ちを自分でも恐ろしく思っている。 でもこの蘭という女性はすごく格好よくて、凛とした風。でも魔が差すんだな。この人もやはりどこへも行けずにいる。一葉の小説はこういう展開のものが多かったです。 * 「たけくらべ」はちょっと違っていて、なるほどこれが代表作なのも頷けます。美登利のアイドルっぷりが可笑しかった。”三ちゃんを何故ぶつ、わたしが相手だ”と喧嘩を止めに入ったものの、相手が投げた草履が額に当たって、回りのみんなの顔色がさーっと変わったような様子が面白い。 美登利は遊郭で育てられている娘さんですが、今の感覚とはちょっと違って、かなりの大店の娘なので、遊郭ではあるけれど、将来はみなの手の届かないほんとにアイドルみたいな存在で、こういう女の子が普通にクラスメイトであるという状況が今ではありえないので、不思議な感じがしました。一葉の時代ならでは。周りの男の子たちもやっぱり戸惑っていて、アイドル扱いしたり、からかったりと色々。 この話は、美登利の鼻緒の切れた下駄を信如が直してあげるのかと思っていたのですが、切れたのは信如で、美登利のくれた端切れを恥ずかしくて受け取れなかったという話でした。相変わらず記憶間違いが多いな。美登利の方も恥ずかしくって、手渡すんではなくて、ぺっと投げてしまうのがよかったな。 どこへも行けない、なんてことは本当はないんだと思う。でも手足は重くて、わたしもすぐにそういう気持ちに囚われるので、やはりそこに共感を覚えます。でも本当にそこに落ちてしまうと、もう自分か他人か、何かを壊すしかなくなるのでしょう。基本的にそういう構造の小説がほとんどでした。 ![]()
2006年09月07日(木)
■パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズチェスト クレジットの後におまけがあるのを知っていたので、がんばって待っていました。「そんだけかよ!」とツッコミ入れておきます。あと最初にやなことを書いておくと、丸の内ピカデリー、CMがものすごく長かった。30分ぐらいやっててぐったり。もう。 映画は楽しかったです。運動会かよー(笑)。島について、意味もなくみんなで玉ころがしとか、みんな楽しそうだ。。キーラ・ナイトレイはわたしのなかではいてもいなくてもどうでもいいんですけど、前回なぜか武田真治に見えてしょうがなかったオーランド・ブルームの成長っぷりはなかなかよかったです。賢くなって、かつ馬鹿にもなって、その振り幅が広がって、結構笑わせてもらいました。 ストーリーは次回に続く、という形で次はまたジェフリー・ラッシュが登場するもよう。楽しみだな。続かないとしょうがない感じのラストだったので、たぶん続編があるんでしょう。エリザベスのお父さんにはもっと活躍して欲しいなあ。 ジョニー・デップは相変わらずで、あの顔すごかった。話はいまいちよくわからなかったんですけど(笑)、とりあえず蛸の吸盤まみれでした。はは。 ![]()
2006年09月04日(月)
■狩人と犬、最後の旅 http://www.kariudo.jp/ ぐーぐるで公式サイトが出てこないよと思ったら、”最期”で検索を掛けてました(…すいません)。 作品としてはよかったのですが、”最後の狩人”ノーマン・ウィンターは本人で、ドキュメンタリーではないと。奥さんたちは役者であると。そしてエピソード自体は本当にあったのだと思うのだけど、おそらく彼が狩人になってから現在までの何十年もの間に起こったであろう出来事が、映画ではこの最後の冬にまとめて起こるので、いくらなんでもそんなに毎日命がけってわけではなかろうと、なんとなく腑に落ちないのでした。ココシリもそうだったけど、演出の過剰さには違和感を覚えます。あと音楽にはちょっと閉口…。ばびろんばびろんと歌われてもな。。 カナダから帰るとき、飛行機の窓からみた山の所々が丸はげになっていたことを思い出しました。ウィンターが今年で狩人を辞めようと悩んでいるのは、年のせいだけではなくて森林伐採で動物の住処が失われているせいでもある。木々や動物を失って失って、わたしたちは何を得て、最後になにが残るんだろうか。でも現実問題として、もう何を犠牲にして生きているのかさえわからないんである。わたしたちは。 過剰な演出のせいで(笑)、いろんな動物が見れて楽しかったです。ある意味再現ドラマってことなんでしょうけど、すごいなあ。特にオオカミの出現がよかったなあ。わたしは寒がりなんでものすごく気になったんですが、ほったて小屋とかテントの中で半そでとか裸とかになっていたんですけど、そんなに暖かいものなんでしょうか。。ずっとストーブの前にいるようなものなのかな。。 ■伊藤若冲(動植綵絵)三の丸尚蔵館 とうとう5期。最後です。無事全部見ることができました。今日は牛歩戦術か!(懐かしいな)というくらい人の歩みがのろくて、若冲辿り着くまでにものすごく時間がかかりました。ものすごい小さな会場なんですけどね。。あと混んでいるのでしょうがないとは思うのですけど、なんとか隙間をぬって、ガラスを拭いていただきたい…。 来年には京都で全部いっぺんに見られるそうで、そのときはまた行ってこようと思います。相国寺は一度行って見たかったし。石峰寺とか、また奈良にも行きたいなあ。 いや~思い出すにつけても、ここ数ヶ月は幸せでした。毎月毎月あれだけの素晴らしい作品を見ることができて、本当に楽しかった。プライスコレクションも4期も二回ずつ行ったし。そういえば、前に妹に「美術館て、行って何するの?」と真顔で聞かれたことがあったっけ(笑)。ところで、プライスコレクションの鯉の絵他数点は贋物なのでは…?とわたし疑っているんですけど、どうですかね。プライスさんは褒めてましたけど、この構図はないだろうってわたしは思うんですけど。。ま、所詮素人なので流していただけると。。 http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060520100423 最近いきなり、世界の見え方についてわかっちゃったような気になっています(笑)。ああ、このひとにとってはこう見えているんだな…と。同じものを見ていてもわたしとこの人とはやっぱり違うんだなという、当たり前なのですけど、そういうのが実感としてわかるようになったというか。若冲のリアルなようで、ぜんぜんリアルじゃない彼の世界から、とても幸せな世界観が伝わってくるのですけど、それはまた私自身の投影でもあるのでしょうね。矛盾してるかな。 ![]()
2006年09月03日(日)
■ひとりごと。 うーむ、9月は観ようかなどうしようかなというラインの映画が目白押し。一番迷っているのがシュガー&スパイスなんですけど、藍色夏恋に出ていたチェン・ボーリンが出ているのを知ってグラグラ。でもHPの写真はちょっと…(笑)。勝手なイメージだと台湾の若い男性って髪を少し伸ばすとみんな同じに見えるような…。前に台湾の人が言っていたのだけど、10代、20代の男の子は(徴兵で皆逞しくなるので)日本人より台湾人の方がカッコイイね。でも30過ぎると同じ。なんでかなーと(笑)。かっこよさって連続して鍛えないと持続しないのかしらん(笑) 恋愛もののジャンルに苦手意識を持っていて、山田詠美も3冊ぐらいしか読んだことがないのだけど、ただ詠美さんに関して言えば、恋愛ものが苦手なひとにわりと最適な恋愛ものの書き手のような気がします。(苦手ならあえて読まなくてもいいのですけど)、すごく理性的なので引きずられずに安心して読めるので好きな感じの作家です。余裕があれば原作も読みたいけどなー。積読本の数が過去最高記録を更新中…。 でもなんで苦手かというと、なんか腹が立ってくるんですよね…。なんであなたの恋愛話聞かなきゃならんの?みたいな感じで。友達でもないのに(当たり前だ)。ようするにまどろっこしいのが苦手なのですが、でも目をつぶってないで、ようく観て勉強とかした方がいいのかも。人間関係の機微とかわからないし…。というか、ああいうドキドキ感とかどこへ行ったんだろう。あれー。ときめくというのならいろいろときめいてはいるんですけど、動物相手だったりするし(最近産まれたばかりのフェアリーペンギンの赤ちゃん、体長20㎝だそうですきゃー)。。 http://ws1.dk-style.jp/~atoz/animal/fearypengin.html(写真は大人) 江國香織の「きらきらひかる」は好き。でもこれは恋愛ものじゃないのかな。紺君の睦月を好きーという気持ちにはぐっときたけれど、睦月は男だしな。。愛が恋がっていうより、この小説はみんなでわいわい騒いでいるのが好き。あと詠美さんの青春ものの2冊も好きで、これは純粋に恋愛ものだと思う。学生の頃はよく読み返していました。今読むとどうなのかな。当時は時田君の立場から読んでいたけれど、年上の彼女の立場から読んでみると時田君てどうなのと思わなくもない(笑)。 ![]() |