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2005年07月31日(日)


■ミクシ
昨日電車で、「じゃ、マイミクで連絡しますっ!」と手を振っていた集団がいて、ひええと思ったです。いかにもオフ会っていう感じだった。とはいえ、わたしもオフ会の帰りだったのですが、最近はもうオフとか言わなくなったなあと思って、感慨深いです。ネットで活動はしていても、人間関係がちゃんと地に付いてきた感じです。

昨日はウエノ夫妻のさよなら蒲田オフで、なぜかりえさんが「キキさんフェア」というのをやっていて、怒っちゃいや(笑)というので、血祭りにあげらるのかとかと思ったのですが、なごやかに遊んできました。(意味不明ですね)。で、初ダーツ!。あれ難しいのですね。りえさんとふたりで矢(?)の先をいっぱい壊しました。あまりに壊すので、途中でお店の人から皿にいっぱい入った先っちょを渡されました。自分で交換しろと(笑)。

ともかく、帰り道、あんまり幸せな気分になって、世の中にはこんな幸せな気持ちをしらないひともいるんだろうなと思って、のほほほとにやつきながら歩いてました。いつも自分が描いているような幸福の図には程遠いところにいるんですが、それなのに自分が思っているよりもちょっと幸福な気分でいられるので、なんというか、お得な性格かも。雨に降られないと、普段の行い良すぎ!とかすぐ思っちゃうし。


2005年07月29日(金)



某おしゃれ系なビルに入ったら、いきなり恐竜が。骨はフクイラプトル。フクイって福井県のことです。あと機械仕掛けのティラノサウルスみたいなのもあって、さながらジュラシックパークでした。これがよく動く動く。尻尾や目や、ちっこい手までかなり滑らかに動いていました。どこかでやっている恐竜展の宣伝みたいです。今日はフランス料理を食べさせてもらったりして、いろいろと、そんなこんなで今日はごきげんでした。

そうそう、某駅に期間限定のアトムショップができていて、社内用に使おうとおもって手提げかばんを買いました。レトロな感じで可愛いです。長いこと愛用していたのと同じラインの定期入れもあって、思わずこれも買いそうになりましたが、定期入れは妹にもらったばかりだったのを思い出して自重。アトム自体がどうこうというわけではないのですが、ロボット=アトムみたいな感覚があって、彼を見るときゅんとしてしまいます(笑)。で、なぜか包装の袋が愛知万博のものでした。万博に何か出展してたのかな。。


テレビで「着信あり」を見ていたのですが、どうもよくわかりませんでした。最近よくわからないホラーが多いな。三池監督なのでグログロなのかと思ったら、ぜんぜん怖くないのね。ホラーはあんまり得意じゃないのかな。でも柴咲コウの悲鳴はうまいな、とか。それにしても、最近のホラーとか「スカイハイ」とか、先日の「雨の夢のあとに」などを見ていると、実態のないものがあんなにいろいろと悪さをできるのだとすれば、別に死んでもいいんじゃないかと思ってしまいます。

五百城文哉〜咲き競う百花百草
明治時代の水戸の画家みたいです。駅で見かけたポスターでは色が鮮やかだったので、南国のひとかと思いましたが、日光や高山植物を描いているひとです。洋画家なので油絵も当然上手いのだけど、たぶん数的には水彩画が多いです。で、いちばん身近な水彩画ですので、水彩絵の具でこんな絵が描けるんだと思ってしびれました。「百花百草」と展示会のタイトルにもついているように、草花の絵が彼の一番の仕事なのでしょう。でもわたしは日光の建物を描いた一連の水彩画がとても好きでした。建物だけではなく、普通のひとびとが描き込まれているのもいい。これがとにかく気に入って、装丁がとても素敵だしと、図録を購入したかったのですが、色があまりにも違うのでやめました。うーん、正確な色を出すのは難しいとは思うのですが、色は命だからな。。


2005年07月22日(金)


■ポエケットは明後日なんですね。明日行くつもりでいました。

■本日の購入本。
「外套・鼻」ゴーゴリ/「神様のボート」江國香織/「1973年のピンボール」村上春樹/「イリヤの空、UFOの夏 その1」秋山瑞人

スニーカー文庫だったか、兄がいるので中学生の頃はそういうのを少し読んでましたけど、電撃文庫は初めてです。折込のイラストが入ってるう。大人になってから(女の子なのに)電撃とか、なんだか悪いことをしている気分になります。でも購入したなかでは一番厚くて高いのでした。メインディッシュ? 批評家の大森望さんが面白いと書いていたのでちょっと楽しみです。

ゴーゴリはロシアの作家で、ちょっと読み始めましたが、ロシア文学面白いなあ。それにしても300円の文庫本なんて初めて見ました。なぜゴーゴリかっていうと、ジュンパ・ラヒリが素敵すぎるからですねー。ゴーゴリ、いきなり売れたでしょうね。

「神様のボート」は、井上荒野さんのオススメ。読売新聞の書籍欄で作家が読者のこんな本を読みたいというリクエストに答えてオススメの本を紹介するコーナーがあって、遠距離恋愛が辛いので元気の出る本を、というものに答えたのがこれ。なんでも、なぐさめになるような本を探していたのですが、やっぱり止めて鞭打つような本にしました、とのこと。これで荒野さんが好きになってしまいました。彼女も新進気鋭の作家さんです。

■「どーなつ」北野勇作
↓文庫化になりました。この表紙にはうっとなりますね。ほんとはノベルスの絵の方が雰囲気は近いんですけど、でも可愛い。人工知熊という熊のロボットみたいなのが踊ったりしている話です。話はつかみづらいのだけど、さみしい感じのするSFでした。読んだ後はしばらくどーなつ化現象に襲われる…と。
    


2005年07月21日(木)



駅のツバメの巣を毎日確認するのが楽しみです。子ツバメは4羽いるらしく、巣のふちにみんな頭を並べて大人しくしているのがかわいいです。

■「風の歌を聴け」村上春樹
村上春樹はたぶんスプートニクぐらいまでは全部読んでいると思うのですが、そろそろ最初の方から再読しようと思っています。わたしは「羊をめぐる冒険」が大好きなのだけど、本は所有していなくて、ずいぶん前に読んだきりです。でも本当によく思い出す。思い出すってことはやっぱり特別な本といってもいいのかも、と思います。この「風の歌を聴け」は羊三部作の一作目ですね。



2005年07月14日(木)


エプソン品川アクアスタジアム
思いついて、唐突に行ってきました。1800円と結構高めなんですが、かなり小さい水族館です。コンセプト的に、仕事帰りのひとたちが癒しを求めて通うんでしょうね(笑)。水族館というより、大きな観賞用水槽という感じでした。ペンギンが水中で泳いでいるのを見れたのはよかったです。イワトビペンギンも泳いでいて、水から上がったあとも例の逆立っている黄色い毛がくたっとなっていて可愛かったです。あと、イルカショーのあと、トレーニングもそのまま見られるようになっていて、これも面白かったです。水かけられまくりました(笑)。

■「体の贈り物」レベッカ・ブラウン
エイズの末期患者のケアワーカーたちの物語。生き死にを扱うものは小説としていいか悪いかというのは評価しずらいのですが、やさしい物語でした。基本的にケアワーカーからの視点なので、病気そのものについてはあまり詳しく描かれてはおらず、代わりに女性たちの、仕事と気持ちのあいだの揺れがていねいに描かれていて好感を持ちました。2年間で古参になってしまうというのは、やっぱり辛い仕事なんだろうなと思います。


2005年07月13日(水)


■「黄色い目の魚」佐藤多佳子
この本とは直接関係ないけれど、どうも児童文学が苦手みたいです。なんで少年少女の恋愛の悩みを聞かなきゃいかんのだみたいな気分になるんだな。って、児童文学がというより、恋愛ものがダメなのか。そっか。長いこと児童文学というのは「安房直子」だと思って来たので、当たり前なんだけど、児童文学にもいろいろな話があって、子供たちにとってリアルな話題の中には当然恋愛もあるってことですね。

そんなわけで、この本に出てくる少年少女はちょっとかっこよすぎかな。みんなかわいいのだけど、お父さんお母さんたちのダメさが逆によかったです。児童文学苦手といいつつ、これは面白かったです。全体としては絵の話で、それも好き。「マジな言葉はマジな人にしか聞こえないんだよ」という感じのフレーズが面白かった。先輩が一生懸命怒ってくれているんだけど、怒られている本人は一生懸命やってないから、なんでこの人こんなに熱くなってるんだろー(たかがサッカーで)とか思っているのだな。

■「世界むかし話 ロシア」
シリーズもののロシア篇です。ロシア怖いかも。樽に詰めて海に流して、「悪いひとはこうなって当然ですね」とか爽やかに書いてあってびびりました。王様が座を追われる話もすごく多かったです。で、王女と結婚して王様を追放して、幸せに暮らしましたとさ、とか。親子の情はないのだろうか(苦笑)。

あと、ハッピーエンドの締めの決め台詞で、「わたしもその宴会に参加していましたけど、お酒がひげを伝って全部落ちて、口に入りませんでした」というものがいくつかあって気になったのですが、これはどういう慣用句なのでしょうか。


2005年07月08日(金)


■「チベット砂曼荼羅の世界」

(右の写真は宇宙の中心)
今回のこのイベントはダライ・ラマ法王の古希のお祝いとして、日本にチベットの僧を呼んで砂曼荼羅を制作するというもの。映画「リトル・ブッダ」で最後にさっとかき消すシーンがとにかく心に残っていて、ようやく観ることができて幸せです。思いのほかカラフルで、可愛いかったです。昔はエメラルドなどの宝石を削って使っていたそうですが、今はアクリル系の絵の具で砂に色をつけているそうです。


(砂を吹き飛ばさないように、布で口を覆っていました)
会場はいくつかに分かれていて、最初に130分の上映部屋。2003年に来日したときのイベント(国技館での講演会)と、伊勢神宮を訪問したときの様子が映っていました。次が曼荼羅制作の部屋。すごく小さいです。中心は全部完成していて、あとは外枠のみです。明日完成するそうです。出てくるとお店とバター茶のサービスがありました。売上はチベット独立のために寄付されるそうで、「煩悩を打ち砕くストラップ」とかあったのですが、煩悩すくないので縁結びの飾りを買ってきました。縁結びというのは日本人が売ろうと思って適当につけたんだと思う。実際には法輪をかたどった飾りです。バター茶は、たくさん飲めない感じ(笑)。バターをお湯で溶かすとああいう味なんだろうか。塩味が効いてました。案外後味はすっきりでした。

券は一日出入り自由なので、夜のトークセッションも聞いて来ました。お客さんはほとんどがコーディネーターの龍村仁さんの(ガイアシンフォニーの製作者らしいのですが、よくわかりません)ファンのようでした。で、今日のゲストは衆議院議員の牧野聖修さん。国会議員のトークを聞くなんて初めてです。ほんとうは明日のデザイナーさんの話を聞きたかったんですが、牧野さん、素晴らしかったです。

トークに入る前に僧侶が、声明(しょうみょう)という、(一瞬ホーミーかと思いましたが)不思議な音楽のようなものがありました。読経のようなものなのかな。よくわかりません。その後前半30分は龍村さんの、イベント開催までの道のりなどのお話で、最後は感極まって涙で終わりました。牧野さんの方は、ダライ・ラマとの出会いと政治家としての現在・未来の活動について語っていました。うまくまとめられないので書きませんが、龍村さんだけだけではなくて、わたしも感極まりました。チベットの問題だけではなくて、ひとつの問題はみんなの問題でもあって、すべては繋がっているのだなあと思いました。おさむさんの書いてくれたホワイトバトン(貧困問題)などもそう。

思えば、転生を信じる信じないという以前に、在るものとして扱っている人々がいるというのは不思議な感じがします。

場所は東京国際フォーラムの相田みつを美術館第2ホール。隅の方に手をかざすと、文字が浮き出る、という手水が設置してあったので、ついついかざしてみると、みつをさんのお言葉が手に! 心がチベットに飛んでいたので、腰が砕けそうになりました。



2005年07月06日(水)


■みなさん、さようなら
はっきりいって、これは夢語りだと思う。監督のこんな風に生きてこんな風に死にたいなーという夢を描いた作品で、ほんと見ていると(死んじゃうんだけど)うらやましい。愛は尽くした分しか帰って来ないと思うので、彼の人生は十分満ち足りたものだったんだろうと思います。成功イコールしあわせではないのだし。

息子がぜんぶ問題をお金で解決しちゃうところとか、おいおいって思うのですが、お金で解決できるところは解決しちゃえばいいのかもしれない。お金だけじゃないのだけど、道徳観の大らかさが面白かったです。

ここに出てくる人たちはみんな知識人で、なんかなー、ああいう会話にやっぱり憧れのようなものはあるかも。別に大事なことを話しているわけではないのがいい。彼らと同じ世代の人が観たらもっと面白いだろうなと思う。あと、男の人たちの友情もよかったのだけど、女性たちはやっぱり情が深いなと思って、看護婦さんやヘロイン娘(笑)のまなざしがよかったなあと思います。

ちょうど今は若貴が揉めているので、二子山親方は親としては何か失敗したのかもしれないと思いました。で、映画の主人公の最後のセリフは、息子へのこれ以上ないくらいの愛情なんだなあと思いました。こればっかりはなかなか言えないかも。


2005年07月04日(月) お知らせ。


■どこにでもある焦燥
やるきなしのすけ。帰ってきてからずっと冬眠モードで、目が覚めません。。お昼まで寝て、お昼(夕?)寝して、夜も寝る…と。ぼうっとしつつ、少しだけ作業をして、おさむさんのテキストページを復活させました。前回のリニューアルでいつのまにかリンクが落ちてしまっていたのですが(その節はほんとにすみません)、ブログに移して復活させました。トップページのバナーから飛べます。このバナー、お気に入りです。

■花は自(おのず)から紅なり 7月16日
予約は14日までなので、お早めに。わたしは受付のお手伝いをします。HPで写真を見たけれど、いつのさんきれい。。今回の原稿を書いている早坂類さんも綺麗な方で、なんか二人ともものすごいオーラがある感じです。いつのさんのソロははじめてなんだそうで、すごく楽しみです。


2005年07月02日(土)


■「地上満歌」
イ・ビョンホン、シン・ヒョンジュン主演の97年の韓国映画。シン・ヒョンジュンというのはフジテレビで少し前に放送していた「天国の階段」でテファお兄ちゃんを演じていたひとです。名前が覚えられないので、わたしもテファお兄ちゃんと呼んでます。背がすごく高くてスーツを着るとカッコイイのに、いつもくたっとした服を着ている印象。睫毛がパツパツしていて眼がカワイイ(笑)。で、「天国の階段」を見ていたひとだけわかると思うんですが、でかいのになんだか本当に可愛い感じの人で、「地上満歌」ではまるでイ・ビョンホン(ちょっとバカっぽい役だった)の新妻のようで、ものすごく可笑しいことになってました。役者を目指すイ・ビョンホンの初仕事の日に、ワイシャツにアイロンをかけてあげて、ネクタイを直してあげて、静かに微笑んでました。おもしろすぎる。。

■「逃亡くそたわけ」絲山秋子
読了。これで彼女の本は全部読んだことになります。なんだかんだいって好きなのか? これは面白かったです。精神病院から脱走した男女が九州を半周するロードノベル。やっぱり変に盛り上げたり、深さを追求したりしないで、リラックスして書いている感じの方が絲山さんは断然面白い。



2005年07月01日(金)


■ダニー・ザ・ドッグ
観に行ったことを忘れてました(爆)。わたしはリンチェイ好きでもアクション好きでもないので、ジェットリーが犬扱いされているのをひたすら楽しみに観に行きました。少林寺で犬を殺した報いでしょうか(わはは)。

リュック・ベッソン脚本ということで、彼の女性のアクションが好きなんですが、やっぱり男であのアクションをやるのはいろいろ無理があるような気がしました。とくに拳法(?)とか型のある人がやると違和感が生まれるかも(トイレで戦っているのはよかったですね)。唐突にいろんな人種が出てくるのは興味深かったです。唯一出てきた女の子は無駄に矯正器具をつけてたり。意味わからないけどそういうところが可愛いです。

でもダニー・ザ・ドッグとかいって、まんまジェット・リーを犬扱い。これはすごい。もう40過ぎらしいんですけど、彼の笑顔は今も昔もばかっぽくて可愛いですね。で、わーいばか映画ばか映画!と期待しすぎていたので(すみません、いろいろと…)、あんがい普通に観れてしまう感じで物足りなかったです。普通に観れてしまうとはいっても、「トランスポーター」ぐらいの駄作っぷりではあって、それなのにモーガン・フリーマンが愛に溢れていて、わたしは彼を初めて素敵だと思いました。なんかゆがんでるな。。(苦笑)いや、でも結論としては、この映画はこれで案外いいんじゃないかと思いました。けなしてもしょうがない作品ってありますよね。

■「タンノイのエジンバラ」長嶋有
うーん、最近読書の仕方が変わってきたような気がします。以前は本当に暇つぶしの娯楽で、本を読んでなんだこれはとか思ったことがなかったような気がするのですが、最近はちょっと本気になってきたような。なんかこう、深い感動を求めている、みたいな(笑)。ハテナの弊害かしらん。。

さて、この本は4編入っていたので短編集ということになるのかな。長嶋さんの小説はいつかがっつり長編で読んでみたいと思うのですが、文芸誌中心で書いているから難しいのでしょうか。4編のうち、半分は面白くて半分はあんまりよくないと思いました。というか、手を抜きすぎ?。エジンバラとバルセロナを抜いて、猛スピードとサイドカーを足して本にしたら結構重たくなるのでは、とか勝手に夢想してみました。どうだろう。みんな似ているけど、気分はいいかも。

読んでいるときは「夜のあぐら」という話が気に入っていたのだけど、しばらくたってみると「三十歳」の印象の方が強くなりました。男女が出てくるから、ってわけじゃないけど、案外ちゃんとした恋愛小説なんじゃないかと思いました。長嶋さんの本て、関係があってもぜんぜん恋愛じゃないんだな。なので印象に残りました。これ長編で書けばいいのに。グランドピアノの下で眠るなんてすてきだ。と書くと語弊があるか。部屋が狭すぎて他にふとんを敷く場所がないと。絵的には結構壮絶ですよね。すてきすてき。