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2004年08月31日(火)


■セーフ。
HPの移転告知の申し込み、すべり込みセーフ。ほーっ。2年間ぐらい表示してくれるそうなので、それはよかった。そんなわけで、インフォウェブのデータはきれいさっぱり消えてしまいました。

■夢の話といえば。
起きたばかりのときには、夢と現実の区別がつかないときがあって、夢のなかで人が言ったことを現実でも言われたような気がして、しばらく笑ってしまったり。

今日はモリマサさんを中心にコトバコの人たちが出てきて、わいわいと何か話していたのですけれど、忘れてしまいました。彼女らにまじって、幼なじみも出てきて、「一泊でタイに行くんだー」とわたしが言うと、「一泊なら沖縄にしたら?」とたしなめられた…。ちなみに日にちは9/18・19で、たぶん鳥取砂丘のことが頭にあったんだろうなあ。鳥取とおいよ!行かないよ!水木しげるロードがコースに入ってないからやだよ! とかね。コトバコのメンバーでさんざん話していたから(笑)


2004年08月29日(日)


■「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ
この人については、なんだか興味を持てないでいたのですけれど、”文学賞メッタ斬り”の記事を読んで読む気に。想像以上に面白かったです。恋愛小説と言われているけれど、恋愛ものを読みたいと思っている人は一番向かない読者だと思う。なにしろ小学生2年生から物語は始まり、中学卒業までの日々が延々と続くのだ。あの年代の恥ずかしい妄想とか勘違いとか、変な人間関係とかがずっと。色んな子どもたちが丹念に描かれていて感心しました。特に作者の女の子へ向ける目が非常に冷静で冷徹なので、このひとはグループから外れていたか、目立たないようにそうっとついてまわるような(でも気の強い)文学少女タイプだったのではないかなと思ったり。

最後の章はどう考えてもおまけのようなもので、必要ないというひとも多いと思うのですが、なんだか痛いような気分になったのでした。同級生が一同に会する場面があって、地元とかそういう連続性に。友達はいても、地元というものがないもんな。

文章がひたすら気持ちよく、上手だなと思いました。時おり作者の言葉が入ってくるのが笑えました。登場人物に呼びかけてどうする(笑)。でもかなりの力作には違いないので、直木賞取れなくて残念でした。じゅうぶん賞に値する作品だと思います。


2004年08月28日(土)


詩のボクシング 千葉大会
わたしの周りではなんだか色々情報が錯綜しているのですが、本戦は9/12のようですね。サイトには本戦出場者が出ています。沼谷さん本戦出場おめでとうございます。斉藤斎藤さんもいる…(笑)。歌人の方は、即興詩も歌になるのでしょうか。むつかしそうだなあ。

■「白鳥異伝」荻原規子
そんなわけで、二作目を最後に読む羽目に。この勾玉三部作は基本的に輝の末裔と闇の末裔が引き合う物語で、輝の一族というのは神の血を引くもの、つまり天皇一族のことなのですけど、神様というのは慈悲深いものではない、という作者の解釈が徹底していて面白いなと思いました。ちなみに闇の方は輝の激しさを鎮めるという巫女の一族なのです。今回何が不満かといえば、ベースにされているヤマトタケルのイメージがわたしのものと違うことでしょうか。ううーん。なんというか輝側が猛々しくないのだなあ。まあでも、シリーズのなかでは一番大人っぽいのかな。

■「六番目の小夜子」恩田陸
なんといってもタイトルが好き。タイトルと学園ものの怪談と聞いただけでお腹いっぱいになりそう。基本的に怪談は面白くても面白くなくても好きなので、よしあしはよくわからないのですけど、以前にドラマで見たものなので役者たちを思い出しながら楽しみました。そうだなあ、出来はそんなによくないのかもしれないなあ。終盤の方の文化祭の劇が印象的で、それで持っているような気も。キャラクタは主人公が定まらなくてちょっと中途半端。ドラマではキーを握る人物を栗山千明が演じていて、読みながら彼女を思い出して、それが一番恐ろしい気もするのでした。


2004年08月26日(木)


■「薄紅天女」荻原規子
絶大な人気を誇る児童文学・勾玉三部作のみっつめ。…またもや読む順番を間違えました。一作目のしなやかなけもののような、いかにも人ではないようなちはやの混沌(無我?)から自我を獲得していく過程が鮮やかで、一作目が一番面白いといわれているのも頷けました。三作目も基本的に同じ話ですが、かぐとくらの存在が時代を越えていき、少しずつ存在が変化しているのが面白いなと思いました。

■「鍵のかかった部屋」ポール・オースター
これも三部作のみっつめ。ひとつずつでも読めると聞いていたけれど、思ったよりずっとみっつでひとつという印象でした。最後の作品まで読んで、ようやく腑に落ちたという気分。感覚で味わうというよりは、思考して追っていくような感じで、気を抜くと意味を落としていたりするので、読みやすいのに読みにくい作品でした。それにしても、オースターは物語に入り込むタイミングがいつも唐突だなと思う。

ラストの方の、パリでファンショーを獲得するところが鮮やか。そういう瞬間は確かにあると思う。


2004年08月25日(水)


■というわけで、まだある。
某少年漫画の17・18巻を2冊ずつ買ってしまった経験もあるのですが、そのときは読み終わってなお気づかずにいたという。しばらくして大掃除をしてふたつ出てくるまで本当に気づかなかったのです。続きものは、表紙や巻数を覚えているのがたいへんで、間違えて買ってしまうことはあると思うのですが(ていうかあった)、このシーン知ってる!とか露ほどにも思わなかった自分て。

■今日は地面にものすごく大きな芋虫が落ちていたので、思わず激写。UPしようと思ったけれど、芋虫なのでやめておきます。10センチはあったね。芋虫というといくつか思い出があって、コトバコの打ち合わせに向かう電車に乗りながらいろいろ浮かんできました。何もかも忘れるわけじゃあないのだ。

どんな蝶になるんだろうと思って調べてみました。大きいのでアゲハ系かと期待したら、スズメ系の蛾でした。アゲハの幼虫は緑らしいです。…少し賢くなった。でも、ちょっと気持ち悪くもなった。昔、学校で蚕を飼っていて、むしゃむしゃ葉を食べるのを見てかわいーとかいって撫でまわしていたのですけど、今思い出してもあれは餌を与える→保護者(ママ)になる→情が生まれる、というマジックだったと思う。生まれ変わった蚕はもうご飯を食べなくて、かわいくなくて涙が出そうだった。


2004年08月22日(日)



ふたたびtimetrain3の打ち合わせ。最終的な全体打ち合わせということで、出演者スタッフ、ほぼ勢ぞろい。早く終わったらチケットを売りに(笑)ベンズに行こうと思っていたのですが、わたしの担当のところが少し長引いてしまったので断念。コトバコの打ち合わせも今週あったりして、今月はスケジュール帳が真っ黒です。

忙しすぎたせいで、いろいろ迷いが吹っ切れてきました。今まで流されてばかりで、それでいいのかとかなり真剣に思い悩んでいたのですけど(笑)。ポエフリとかコトバコとかよく考えずに参加してしまったり(笑)、でもそういうのがちゃんと自分の経験値になっているのがよくわかるので、わたしは他人に生かされるような、ある意味幸せな星の元に生まれて来たんだなーと最近よく思います。


泣きそうになる。また同じ本を買ってしまう。専門書で結構高かったのも痛いが、ちゃんと読まないでしまいこんでいた自分がなさけない。とほほとほほ。


2004年08月21日(土) 映画レビュー更新



ボーリング・フォー・コロンバイン/トーク・トゥ・ハー/悪い男/初恋のきた道/二重スパイ
オススメは「トーク・トゥ・ハー」かな。悪い男も面白かったです。もうビデオが出ていますね。

■「その名にちなんで」ジュンパ・ラヒリ
読了。短編がそのままそのまま長編になったのだなという印象。ラヒリらしい。国境を越えて来た両親の人生と、アメリカで生まれ育った主人公と、価値観や生活様式や、もろもろの違いが対立したり寄り添ったり、鮮やかに描かれていて感心しました。彼女の描く家族の風景がたまらなく好きで、それは長編になっても本当によいのでした。ただし、ラヒリの書く恋愛ストーリーにはまるで心惹かれないのでした(笑)。

物語はゴーゴリという変わった名前を持つことになった男の子の半生を描きつつ、それはつまり彼の両親の物語でもあったことに最後にようやく気づく。前作「停電の夜に」の最後の短編が、より広がって鮮やかになったようだ。全体としては長くなった分、少し散漫になった気もするけれど。


2004年08月19日(木)


■現実逃避
寝てばかりいるせいか、肌がつやつやしてきたような気がする(笑)。あとオリンピック。そんなに盛り上がってはいないのですけど、卓球と体操と柔道をちらちら見てました。柔道の日本人選手は試合マナーがよくて立派ですねえ。あと体操のハム兄弟のおでこにくぎ付け。前髪で見分けられるそうな。

昨日は打ち合わせ。tt3のパンフレット制作はずいぶん進んだ(と思う)のですが、なにぶん自分の本ではないので緊張します。絵はぜんぶ漫画家の西島大介さんが描いていて、本文組みは前島さんで、いったいわたしは何を作っているのかと(笑)。

間接的にだけど、色々なひとと仕事をしているんだなあと思うと不思議な気分です。鍛えられるなー。

■前売りはチケットぴあで扱っています。もしくは、わたしか他のスタッフにご連絡いただければ、チケットが安くなります。ぜひご活用くださいませ。


2004年08月17日(火) ■ブラティスラヴァ絵本展


体操を見て、家を出て、家に帰ってきて、愛ちゃんの卓球を見て、お風呂に入ったらまた眠ってしまった…。まだ寝ぼけている。

■絵本展
今日はひさしぶりに絵を見に行く。行く前にtt3のちらし置きをしてくる。ぴあとアニメイトとタワーレコード。なんだか大人になった気分になる。

恒例となりつつあるうらわ美術館でのブラティスラヴァ絵本展だが、今年は立体的な展示コーナーもあり、工夫されていて嬉しい。絵本には怖い物がときどき含まれていて、子どもの世界にも怖いことは存在するのだしな、と思ったけれど、単に絵本自身がトラウマの原因だったりして。なまはげみたいなもの。

以前カルマで気に入ってもらってきた絵葉書の作者菅野由貴子さんの展示もあり、ひとりで盛り上がる。客はわたしの他にはひとりしかいない。熊だと思っていたものは猫だったらしい。

この展覧会は非常に好きなのだけど、見本を置くだけじゃなくて、販売もしてくれたらいいのになあ。28日まで。
ちらし
アクセス


2004年08月16日(月)


■『ブレイブ・ストーリー』 宮部みゆき
昨日冷えたのか、今日はたいへん具合が悪くて、胃薬飲んで、ドリンク剤も飲んでみたのですが、あまりよくならなかったので、一日中眠ってました。合間にようやく「ブレイブ・ストーリー」を読了。波に乗るまでが長かった…。なんだか親切すぎというか、現実でもこういうことがあるとか、ゲームではこうだよな…とか余計な解説がいっぱいあって、途中まではカチンカチンときながら読んでました。でも最終的にはしごくまっとうな結末に落ち着いて、とても気持ちのよい物語でした。やっぱり誰かのせいだと思ううちは、何も変わらないのでしょうね。よくわかる。それぞれに葛藤があって、問答などもたくさんあるのだけど、主人公ワタルの「行ってきます」というシンプルなセリフがとてもいいなと思いました。


2004年08月15日(日) ベンズ


■timetrain3の宣伝に行ってきました。
よろしくー、よろしくー。

今日のベンズは人数が少なめで、とても静かな感じでした。9時半頃にはもう終わってしまいました。今回はマイクの入りがとてもよくて、いつもより読みやすかったです。朗読者の声量によって、音量をときどき調節してくださっているみたいですね。

最近朝吹亮二氏の詩がとても読みたくて仕方がなかったので、今日こそは読んでみました。やっぱり好きだー。もう一篇は「あめふり、 部屋で」をはじめて読んでみました。練習をあまりしなかったから、やっぱりかみました。なぜかあおばさんが録音をしてくださって、わたしの声はCDになって戻ってくるらしいです(笑)


2004年08月14日(土) コトバコ


ひゃー。コトバコ第4回が終わりました。あと2回なんだなあ。ほろろん。

スタッフ全員浴衣姿だったので、来られなかった方は残念でしたネ(笑)。とにかく苦しかった…。今回は受付でずっと外にいたし、暑くて苦しかったことだけ覚えていそうだなあ(笑)

「timetrain3」の宣伝のために、明日はベンズに行って読んできます。あそこで最後に読んだのはいつだろう…。久しぶりなので、また緊張しそうです。


2004年08月13日(金)


■くやしい…。
初めて図書館で延長の申し出というのをしてみました。宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」。予定ではぴったりに読み終わっているはずだったのですが、これの前に読んだ舞城の「九十九十九」に時間がかかったせいだ。

でもジュンパ・ラヒリの新刊を借りられてほくほくです。

■お財布。
コトバコ会計のお財布にどうしても慣れなくて、昨日も部屋で中身をぶちまけてしまいました。(ポエケットの時にも2回やった)。で、今日会計ノートをつけていたら、案の定合わなくて、50円を探してベッドや棚の下を覗いてみたり。やばいなーやばいなーと思ったら、やっぱりごみ箱の中に落ちてました。きゃー。


2004年08月12日(木)


夜道を自転車で走っていたら、道に座っていた猫が驚いて、ぴょんぴょんと見事な足さばきで百日紅を登って行った…ところまでは、よかったのだけど、百日紅から大量の蝉が飛び出してきて怖かったです。


2004年08月10日(火) 映画レビューを更新


■リベラ・メ/レニングラード・カウボーイズ/イルマーレ/千年女優/メイド・イン・ホンコン
です。なんといってもアキ・カウリスマキ監督のレニングラード・カウボーイズがオススメ。メイド・イン・ホンコンも好きでした。あと17本溜め込んでいて、記憶がだんだん怪しくなってきました。ちなみに今回のラインナップは韓国、フィンランド・スウェーデン合作、韓国、日本、香港。


2004年08月09日(月) 映画レビューを更新。


■5作品です。
死刑台のエレベーター/瑠璃の城/宮廷料理人ヴァテール/イノセンス/アバウト・ア・ボーイ。

オススメは「死刑台のエレベーター」かなあ。個人的には「イノセンス」が好きですけれど。でもこれは、攻殻機動隊の全部を含んでいるから、一作品として面白いのかどうかはよくわかりません。

■「スチームボーイ」「ラブ・ストーリー」「マドレーヌ」
見ました。後ふたつは韓国映画。キキママが冬ソナとか美しき日々のCDを大音量で毎日のようにかけており、新聞で韓国ドラマを見ればチャンネルを回すので、少々食傷気味になってきました。「好きだねー」というと、「え?そうでもないよ」と返されるので、これで本気になったらどうなるんだろうと怯えています。ふー。


2004年08月06日(金)



ファイル整理をしていたら、2001年の掲示板の過去ログが出てきました。怖いよーう。あの夏は怪談掲示板を別に付けていたようで、もうすっかり記憶の彼方に飛んでいましたけれど、他にも当時の記憶が少し蘇ってきました。わたしの記憶力は本当に悪いのですけれど、おそらく悩みはあまりない方で、忘れられるのもひとつの才能だと思いますね。



2004年08月04日(水) 新・更新履歴



CGIをつけるのが面倒なので、エンピツを使うことにしました。ニフティってCGIを置く場所が分かれているのですよね。。。

以前のはこちら