■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2004年11月24日(水) 「パニッシャー」

『これは断じて復讐ではない、戒めだ―― とか言いつつ思いっきり復讐劇に見えたのは私の気のせいですか。(え?そこはつっこんじゃダメ?)

特に下調べもせず何の映画かもよくわからないままトラボルタが出てるというだけで観に行ってしまいましたが(私トラボルタの声が好きなんです)、マーヴェルのアメコミ映画だったのですね。潜入捜査官としての職務中の事故から裏社会の大物(トラボルタ)の恨みを買い、家族を皆殺しにされてしまう主人公。一人生き残った彼は、法に頼らず自らの手で制裁を加えるべく立ち上がる…。(ってホラどう考えても復讐じゃん!)
全体的にツッコミ所満載でB級ちっくというか、途中までは一応それなりに真面目に観てたんですけど、ギター弾語りの殺し屋が出てきたあたりから、ああこれはコミックなのだなと割り切りました(笑)。いや、でも、いい味出してたよねあのギターの人。あとその後のロシア人とか、アパートの住人達とか、いかにもアメコミのキャラクターって感じで。
それにしてもこの主人公は地味でしたね。なんか、武器をごっそり調達してアパートの部屋も机に銃仕込んだり要塞みたいに備えてるからさぞや盛大に銃撃戦でもドンパチ始めるのかと思いきや、実際やったことと言ったらこそこそトラボルタの奥さんの車盗んで浮気の工作ですよ。意外と姑息なヒーローです(笑)。や、もちろん肉体派ではあるし強いことは強いんだけども、ヒーロー映画にありがちな超人的ド派手アクションみたいなのがほとんどなくて、そういう意味では逆に新鮮でありました。

期待していたトラボルタの悪役っぷりがいまひとつで、その点は残念かなあ。最後も呆気なく成敗されちゃって拍子抜け。もう少し凶悪に頑張って欲しかったです。それからなにげにサマンサ・マシスが出てたのがちょっと意外な驚き。久しぶりに顔見ました。




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パニッシャー 【THE PUNISHER】

2004年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:ジョナサン・ヘンズリー
出演:トム・ジェーン、ジョン・トラボルタ、
ウィル・パットン、レベッカ・ローミン=ステイモス
(劇場鑑賞)




2004年11月20日(土) (雑記:一言感想いろいろ)

TSU○AYAレンタル半額期間につき、観ようと思っていたのに結局観ずに終わってしまった作品いろいろ借りてみました。どれも中途半端に旬を過ぎてる気がしますが半額だったのは旧作のみなので許してください。意図したわけではないのに何故かシリーズものばかりになってしまったな…。



■ 「ターミネーター3」('03・米)

うーん、アクションはそれなりにすごいので公開時にきちんと映画館で観たら楽しめたかもしれませんが。どうも私の部屋の小さいテレビではいまひとつテンション上がらなかったです。ストーリーもまあ、悪くはないけど、なんだかなあ、という感じ。サングラスにこだわるとことか、笑いを狙ってるのかどうかよくわからない微妙なシーンは余計だったと思います。
クレア・デーンズの驚きぶり、飛ばされっぷり、巻き込まれっぷりは派手でよかったです。T-Xの硬質で無機質な美女っぷりもグー。逆に男性陣はいまいち。ていうかとりあえずジョン・コナーはエドワード・ファーロングでないと!(強く主張)


■ 「陰陽師2」('03・日)

あーもう、伊藤英明君が!可愛い可愛いっ!

でも全体的には一作目の方が面白かった感じだなあ。主役である晴明があんまり役に立ってないような。もちろん晴明のおかげで収拾がついた話ではあるんだけど、なんとなく雰囲気的に、別に晴明がいなくてもなんとかなったんじゃないかと思えてしまう。そのへんが物足りないというか、もう少し観ていてはっきりわかる、インパクトのある活躍ぶりが欲しかった気がします。(だからと言ってあまり単純に勧善懲悪をされてもそれはそれで面白くないだろうけどね。難しいですね。)
あと深田恭子の半裸喘ぎシーンは物語の展開上意味があったのかどうかちょっと謎。素直にサービスと受け取ればよいですか。

それにしても萬斎氏は艶やかでした。おもむろに指先で紅など塗り出した時は一体何が始まるのかと色んな意味でドキドキしましたが(笑)、いやはや素晴らしき舞でありました。天の岩戸での流し目なんて色っぽかったねえ。

でも。
でもやっぱり伊藤君が可愛かったです。大好きー。可愛いー。



■ 「トゥームレイダー2」('03・米)

ありえない!ありえない!と五分に一回ツッコミ入れつつ。まあ律儀にツッコミ入れるのも野暮な話ですし、普通に面白かったです。場面があっちこっちくるくる変わって一気にガーッ!と最後まで持ってかれちゃうこの慌ただしさは私はそんなに嫌いではない。が、セットはちょっとショボい気がしました。監督ヤン・デ・ボンだそうで、ふーんなるほど、みたいな。
内容については、原作ゲームを知ってる(やってる)人は色々言いたいこともあるかもしれませんですね。私はゲームやったことないので何とも言えないですが、アンジェリーナ・ジョリーはララ・クロフトに似てると思います。ルックス的に。


■ 「犬夜叉 天下覇道の剣」(アニメ)('03・日)
→こっちに)


おまけ
■ 「もののけ姫」('97・日) 

金曜ロー○ショーで観ました。頑張って全部観ました。いや私この映画好きでねえ…。どこがそんなに好きなのか自分でもはっきりわからないんだけども。例えば千と千尋とかの方が完成度は高いのかもしれませんが、理屈じゃなく単純に好き嫌いという観点で、もののけ姫が断然好き。

アシタカは、とても誠実で真面目な少年ですが、森とタタラ場と双方共存する道はないのかと問うたり、呪いを抱える身でサンと共に生きると言ったり、正論を言っているようで実は結構都合のいい、傲慢な発言をしています。けれどそれはその時彼にできた精一杯の考え・最大限の尽力なわけで、それがそのまま人間というものの小ささというか限界を体現しているような気がして、なんだか、妙に納得してしまうんだな。いや何がどう納得なのか訊かれると困るんだけど。
それからタタリ神にしろシシ神にしろ、こういうものを「神」と呼称するのはいかにも日本的で、英語で何と訳されたか知りませんが、西洋の人々はちょっと不思議に思うんじゃないかなあと、輸出される時に気になった記憶があります。

とりあえずヤックルはカワイイ。

あとタタリ神のあの外側のウニョウニョはやっぱりリーチマン(@バイオハザードアウトブレイク)に激似だと思う。

(そんな締め方って)


2004年11月12日(金) 「ソウ」

※ ネタバレしてます。これから鑑賞予定の方は読まないように!



これは面白かったです。いやーもう、あらゆる人を片っ端から疑った疑った。疑いまくって結局騙された(笑)。今回は鑑賞前に極力ネタバレを避ける努力をしていたんだけど、それが結果的に大正解だった気がします。余計な情報入れない方が絶対楽しめる。ので、これから観る予定でここ読んでる人がいたら今すぐ戻って下さい!悪いこと言わないから!


老朽化したバスルームで目を覚ました二人の男ゴードンとアダム。足首には鎖、部屋の中央には死体、そして一発の銃弾、のこぎり、「6時までに目の前の男を殺せ」と告げる謎のカセットテープ。
と、ここまでは予告で見ていたので私てっきり二人の間だけで話が進む密室劇かと思っていたんですが、そうではなくて、実際は意外と大きな物語であるところがミソ。オープニング直後はいかにも密室劇っぽく進むものの、時間が経つにつれてこのシチュエーションに至る背景が少しずつ明らかになっていく。この、“少しずつ”加減が非常に上手いんですよ。観てる側が「コイツあやしいな」と疑い始めたところで新事実が発覚し、その後「こういうオチなんじゃ?」と推理したところでまた新事実が提供される、そのタイミングがものすごく絶妙なのね。アダムもゴードンも開始直後は記憶がないとか言ってたくせに、いいタイミングで「そうだ、思い出したぞ」などと突然前夜の状況を披露し始めたりする(笑)。こうして情報を小出しにされながら観客はいいように引き込まれ弄ばれ、そのままラストまで一気に持っていかれてしまうわけです。

もちろん、一度観終えてゆっくり考えてみると、(病人だということをひとまず置いといても)一晩であれだけ動き回って準備ができるのかとか、何時間も微動だにせず横たわっていられるものだろうかとか、ゼップが思い通りに動いてくれなかったらどうするつもりだったんだとか、オチにはかなり無理がある。そういう意味では観る側が真相を知らない初鑑賞に勝負をかけてるというか、一発芸的な作品ではあるんだけど、でも観てる間中ずっと話に引き込まれ二時間飽きることなく楽しめたのは事実。オチに多少無理があろうと個人的には文句つける気になりません。むしろ実に見事な一発芸だと称えたい。

ただ私は(怖いのはともかく)グロいのが結構苦手だったりするので、途中目をそらしたくなる場面も何度かあったなあ。なんだろう、冷静に振り返るとそのものズバリなグロ描写があったわけでもなく、もっと露骨にぐちゃぐちゃしてる映画も他にたくさんある気がするのに、なんだか妙に気持ち悪かった。そのあたりも含めて演出が上手いということですかね。
それとアダムが死んだふりをする場面のわざとらしさが地味に笑えた(笑)。ああやって絶妙に素人くさい演技もできるんだから役者さんてすごいよなあ。このアダム役の人は脚本もやってるそうですね。多才だ。その他詳細は公式サイトでどうぞ。→コチラ!




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ソウ 【SAW】

2004年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケイリー・エルウィズ、リー・ワネル、
ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター
(劇場鑑賞)




2004年11月09日(火) 「ブラインド・ホライズン」

銀座シネパトスにて絶賛公開中! のヴァル・キルマー主演サスペンスです。…なんだかなあ、ヴァル・キルマーとかクリスチャン・スレーターって最近すっかりシネパトス俳優(造語)になっていませんか。いや、気になってついつい観に行ってしまうんだけども(笑)。

メキシコとの国境近く、砂漠のど真ん中で倒れていたヴァル・キルマー。病院に運ばれて一命は取り留めたが、一切の記憶を失っています(うわーありがち)。婚約者だと名乗る女も現れたものの自分のことはやっぱり思い出せず、そのうちいきなり、秘密裏に計画されていた大統領暗殺計画の記憶が断片的に蘇る。ほんとにいきなりだよね(笑)。んで、さっそくそのことを街の保安官に警告するんだけど、彼は、こんな小さな街でそんなことありえない、だいいち大統領が来る予定もないよ、と笑って取り合わないわけです。が、アクシデント発生で結局大統領が来ることになり、事態は次第にヴァルの予言通りに動いてゆく。彼の記憶は事実なのか?そして彼は一体誰なのか?

雰囲気としては確かにサスペンスなんですが、どうにも雰囲気だけで強引に押し通された感じで、話にいまいち乗れなかった。上手く表現できないんだけど、展開が予測できてしまうくせにストーリーがわかりづらいというか、なんだか不思議なバランスの悪さです。観終わってもあまり達成感がない。あとラストがちょっと陳腐。…あーでも、この辺りの感じ方は人それぞれかもしれない。
ヴァル・キルマーって、私は個人的に、どこか影のある役を演じてる姿が好きなので、キャストとしてはこういうのお似合いだと思うんだよね。でも本作ではあんまり(ぜんぜん)魅力的に見えなくてそこがすごく残念だった。その代わり保安官役のサム・シェパードが割と良かったかな。あと相手役の女の子(看護婦さんの方)も可愛かった。
それから話は変わるけど、「ブラインド・ホライズン」というこのタイトルはとても素敵だと思いました。ハードボイルドなニュアンスにも取れるし、それに、なんかこう、文学的な感じがしませんか。タイトルとキャストとあらすじだけなら90点、でも本編観てしまうとがっつり減点、そんな印象の映画でした。



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ブラインド・ホライズン 【BLIND HORIZON】 

2004年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:マイケル・ハウスマン
出演:ヴァル・キルマー、ネーヴ・キャンベル、サム・シェパード、
エイミー・スマート、ギル・ベロウズ
(劇場鑑賞)


2004年11月07日(日) 「シークレット・ウィンドウ」

※ まだ観てない人は読まない方がいいかも。いちおう。



んー、とりあえず私はジョニデのファンなので文句はないです。最初から最後まで出ずっぱりで動いて喋っていろんな演技を見せてくれたのでむしろ満足と言ってもいいくらい。例えば「パイレーツ・オブ・カリビアン」なんかも出ずっぱりの主役ではあったけど、あれはなんというか、キャラクターだったからね。ジョニデを楽しむにはちょっと役柄の個性が強すぎたというか。その点今回はきっちり「ジョニー・デップ」を堪能できるのでファンにはおすすめの一作だと思います。おすぎがえらい絶賛してたそうですが(笑)なんとなく納得だなあ。おすぎマインドを推測すると、冒頭のさえない姿にアラちょっとカワイイわ〜vとかメロっときて→クライマックスの豹変演技に魅せられて→ラストの小綺麗っぷり(狂気美)に惚れ直す、と。だいたいこんな流れでジョニデを味わい尽くしたのではないでしょうか。ていうか私がそうだったんですけど。やっぱジョニデって、とぼけた顔で何でもやっちゃうとこが魅力だと思うのよ。あと、どんな格好で何してても常に不思議な色気があると思うのよ。もー大好きだデップ!愛してる! などと書くとコイツまた節操なくミーハーに騒いでるよとお思いでしょうが、私はこう見えてジョニデ好き歴は結構長いんだ。ウィノナ・ライダーと婚約する前から好きだからね。キアヌの次くらいに好きになってるからね。当時の私のお気に入りスターは、キアヌとジョニデとカイル・マクラクランです。(訊いてない。誰も。)

そんな感じでジョニデ好きなら楽しめる映画ではありますが、キャストではなく内容を、本格サスペンスを期待してた人は不満が残るかもしれません。なにしろ肝心のストーリーがちょっとアレ。『ファイト・クラブ』も『ビューティフル・マインド』も出た後で今更そんなオチ!っていう根本的な問題もそうなんだけど、それとは別に描き方が型通りというか、冒頭から律儀に伏線はってあったりして非常に生真面目な印象なのね。演出が真っ正直でつまんない。奇を衒うどんでん返しが必要だとは思いませんが、もう少しヒネリがないとミステリとしては味気ないんじゃないかなあ、と。

ただ繰り返しになりますが、私はこれで十分満足でした。ジョニデも良かったけどタトゥーロも良かったし。あの奇怪っぷりはさすがだと思います。残念だったのはティモシー・ハットンかな。奥さんがジョニデを捨ててまで走りたくなる男には見えなかったです。…まあ、そこは好みの問題なのかもしれませんが(笑)。




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シークレット・ウィンドウ 【SECRET WINDOW】

2004年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:デヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、ジョン・タートゥーロ、
マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、
(劇場鑑賞)


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