■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2003年05月31日(土) 「メイド・イン・マンハッタン」(またかよ)

さっそくリピートしてますよこのレイフ狂女めが。


早くも二回目です。勢いづいてます。台風だろうが大雨だろうが構わず気にせず朝っぱらから映画館へダッシュ。レイフを愛でるのに天候は関係ないのだ。だって来週で終わっちゃうんだもん観られるうちに観ておかないと!
ということで感想は簡単に箇条書きで。

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◇ オープニング。朝のブロンクスの風景の撮り方とかってやっぱりウェイン・ワンぽいかも、と思う。
◇ 今回のレイフさん初登場シーンから笑顔だもんなあ嬉しいなあー。こういう営業スマイルとかマスコミを軽くかわしてる様子とか見ると安心してうわあかっこいいーと思えるので嬉しいです。…なんか変な言い方かな。いや、美形の割にこういう役って少ないから。
◇ 利き手チェック。確かにフリスビーは右。栓抜きも右。でも犬を撫でる時は左。咄嗟に出る行動は左からが多いかもしれないですね。
◇ ペンギンを見ようと言いだしたのはレイフじゃなくてタイ君だったね。
◇ でもヘビを見ようと駄々こねてるのはやっぱりレイフだよね。ていうかその前に「向こうに見せたい場所があるんだ☆」とマリサ親子を公園の奥に案内した時は野生のリスとの遭遇スポットでも紹介するのかと思いました。違ったけど。そりゃ違うだろ。
◇ 公園デートの後、彼ってどんなだった?と聞かれたマリサが「目はセクシーで、…唇も最高!」と言ってるシーンで、そうそう!目がいいよね!セクシーアイズだよねナイスリップスだよねキャー!などと心の中で一緒に盛り上がってしまう私。今回のこの乙女モードはどうしたことか。
◇ ストッキングを買うシーンでの店員の態度には腹立つなあ。でもあそこまでひどくなくても、制服着てる人を人とみなさないというか、サービス業だというだけで見下すような態度って日本でも見受けられると思います。以前とあるコールセンターでバイトをしてたことがあったんだけど、オペレーターなんか人間じゃないと思ってるようなお客さんがいっぱいいた。ホテルのメイドに限ったことじゃなく、スーパーの店員だって銀行の窓口係だって喫茶店のウエイトレスだって、みんな普通の人が仕事でやってるだけなんだからさ。客だからといって無意味に尊大な態度をとられれば頭に来るし怒鳴られれば傷もつくんだってことをわかってほしい。…って何をムキになってるんだ。いや別に私はスーパーの店員でも銀行員でもウエイトレスでもありませんが。
◇ 話をレイフに戻して。やっぱりあのパーティのシーンの表情が好きだー。目つきがさー、恋する瞳なんだよー!またしてもレイフに見とれて字幕を読み逃しました。馬鹿です。もはや処置なし。
◇ 私服もおっさんぽいけど、最後にマリサを探してタイ君と小走りに走ってる姿とかもちょっとおっさんですよね。そこがいいんだけど。(いいのか)

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こんなところですかね。やっぱり簡単には終わらなかったですすみません。
しかし二度目だというのにレイフに見惚れていたら二時間あっという間でしたよ…。もうここまでくると、どこがそんなに好きなのか我ながら不思議。

とか言いつつ帰りには売店でマトリロのパンフをゲット! まだ観てないくせに。ていうかあれだけ予告編やら雑誌の特集やら派手にやってたら何だか既に観たような気になっちゃうよ。もう観なくてもいいか。(オイ)




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メイド・イン・マンハッタン 【MAID IN MANHATTAN】

2002年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ウェイン・ワン
出演:レイフ・ファインズ、ジェニファー・ロペス、
ナターシャ・リチャードソン、ボブ・ホスキンス
(劇場鑑賞)



2003年05月29日(木) 「メイド・イン・マンハッタン」(の感想に見せかけたレイフ話)

行って参りました恋のチェック☆イン…!

あああマズイですよレイフ好きにはたまらない映画じゃないですかこれ! こんなに惜しげもなく笑顔を振りまいていらっしゃるとは思いませんでした。微笑み大放出。笑顔大盤振る舞い。「レッド・ドラゴン」+「スパイダー」の後だから余計にこの笑顔が眩しいのなんのって、もうレイフが爽やかに初登場した瞬間に私にも恋がチェック・インですよ! ていうかレイフが私のハートにチェック・イン!って感じ? きゃあ☆

いやほんと、レイフに関しては良い意味で期待を裏切られたっていうか、お育ちの良い二世政治家の役だっていうから私はもっと気取った感じのキャラを想像してたのね。そしたら全然違うのよ!全然プリティーでキュートなのよ! なんつーか、見た目おっさんでも(オイ)挙動は完全に無邪気な少年だったりするところが非常にツボでございました。だって選挙を控えた議員のくせに暇さえあれば犬と遊んでて、それがまたえらい楽しそうなんですよ。んで散歩に出ればペンギンを見ようだのヘビも見ようだのはしゃいじゃってもう大変。ジェニファー・ロペスに一目惚れしてからは「あんな女性は初めてだ…!」とか言いながら恋する瞳でぼーっとしちゃってさ、アンタいい歳した政治家が「あんな女性は初めてだ…!」もないでしょうよと思わずツッコミ入れましたけど、でもレイフ的にはこれでこそ本領発揮だよね。ていうかこういうキャラだと私が嬉しいの!かわいいから☆

あと、これも良い意味で予想に反していたことなんだけど、ジェニファー・ロペスがとても好感の持てるキャラだった。すごく意外(失礼な)。主演の二人に嫌味がないから自然に応援する気になれたし、ストーリーも王道的で安心して観ていられました。ラブコメにリアリティなどはじめから求めていませんから、これくらいおとぎ話にしてもらって私はちょうどよかったです。


それにしても、と、結局レイフの話に戻るんだけど、あの選挙用のポスター良かったっすね! それに雑誌や新聞の表紙もいっぱい出てきたじゃんー。ああいうのDVD化する時にでも特典でつけてくれませんでしょうか。ダラハイドの日記のように。

そうだ、ダラハイドで思い出したんですが、この人やっぱり着やせするタイプなんじゃないかなあ。この映画「レッド・ドラゴン」を撮り終えた直後に撮影を始めたと聞いてますけど、身体つきの印象がぜんぜん違うような気がしました。真の姿は脱がせなきゃわからないってことですね。だからいつも脱いでるんですかね。(違)
脱いでるといえばあの寝顔はどうよ!まるで子供だよ!あんなに無邪気な顔して眠る40歳が他にいるなら教えて下さい。いないでしょ?そりゃ赤い水玉のパンツも履くだろうよ!え?関係ないですか。でもツボなんだもん。いえね、なんか赤い水玉のパンツ(私物)履いてたらしいですよこの人!そんなんどこで買ったの?自分で選んだの?見せて笑わせること前提に下準備してる芸人のようなマネを素でやってる映画スター、それがレイフ・ファインズですよ皆さん…ぜひともコメディーにチャレンジしていただきたいものです。(以上詳細はkaiさんの日記にて)


----- それからサービスショット話関係者各位へ私信 -----

「部分」ってあれですか! 序盤の? ちょっと! んもう皆様爽やかに18禁な発言しちゃっていやん恥ずかしい! 確かにある意味珍しいシーンでしたけど、いくらなんでもそんなの映すわけないじゃ……、…いや我らがレイフのことですから必要だと言われればどんな部分でも見せてくれるでしょうけど…ていうか言われなくてもやろうとしてたりして…むしろ止められてたりして。「あわわコラコラ!そこまでしなくていいから!」とか。

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まあそんな感じでレイフフィーバーは加速する一方の今日この頃でございます。これを観ちゃえば当分新作はないしレイフ祭りも一段落かな…、などと鑑賞前に思ったりもしてたのですが甘かった。大甘でした。落ち着くどころかさらに勢いづいてるってどういうことでしょう。とりあえずスクリーンで観られるうちにリピートする気満々。いや、レイフに見とれていて字幕を見逃したシーンがたくさんあるので…ほんと、パーティのシーンなんてレイフに釘付けでほとんど台詞読んでません(実話)。そんな自分のオトメっぷりに今回一番驚きましたけど(笑)。




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メイド・イン・マンハッタン 【MAID IN MANHATTAN】

2002年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ウェイン・ワン
出演:レイフ・ファインズ、ジェニファー・ロペス、
ナターシャ・リチャードソン、ボブ・ホスキンス
(劇場鑑賞)



2003年05月24日(土) 「ダブル・ビジョン」

今日はほんとは「ハンテッド」を観に行く予定だったんですがやんごとなき事情により延期となってしまい、それで結局こうして家でうだうだしてるわけですけれども。

ていうかキアヌ率いるマト軍団来ましたね!いやーん投げキッスだなんてずいぶんごきげんじゃないのキアヌ! あー六本木のジャパンプレミア行ける人とか、いいないいなー。先行すら行くつもりのない私はしばらく地道にテレビのチェックでもすることにいたします。

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で、キアヌと全然関係ないけど「ダブル・ビジョン」。
おととい試写会で観ました。早く観られてラッキー!などと得した気分でいたらもう今日から公開されてるんですってね…そんな…これじゃ普通に観たのと変わんないじゃんよう。


真夏に凍死体、火の気のない場所で焼死体、腸を抜かれた変死体、という「セブン」を思わせる殺人事件で幕を開けるストーリー…なんだけど、これ私が想像してたのとだいぶ違いましたよ。瞳が二つある眼がギョロッって動くあの予告編で、猟奇殺人オカルト風味?わー面白そうー!とか思ってたんだけど実際 それほど面白くなかっ… 、あ、いえ、ええと、つまり単なる殺人事件のようで実は道教(をもとにしたカルト集団)の話だったりとかその反面で執拗に家族愛が描かれていたりとか何だか色々詰め込まれすぎで むしろシンプルに猟奇殺人の話だけに絞った方がよかったんじゃ… 、ってあらやだすみませんすみません私ったら!

いや、出だしもいい感じだし、途中で一瞬面白くなったりもするんですけどね。でも個人的にラストが全然気に入らないということと、あと、全体的にわかりにくいの。結局誰が何のためにどうやって事件を起こしたのかストーリー全貌を詳しく説明しろと言われてもちょっと無理。んでこれがまた、もう一回見直して確認したい!と思わせる緻密な難解さというわけでもないから、あーもういいや、で終わっちゃうのね。それとも私の理解力が乏しいだけでしょうかね。というか集中して観てなかっただけでしょうかね。レイフ・ファインズが出てない映画だと格段に集中力が落ちてしまうってちょっとどうかと思いますよ自分でも。そういえばデビット・モースが激辛麺を食べさせられて汗かきながら顔を赤くしてるシーンでついうっかり「あっ、ちょっとかわいい…」などと思ってしまったのは絶対奴の影響だと思う。ああ私は一体いつからこんな状態なんでしょうかいつまでこんな状態が続くんでしょうかいつになったらレイフ熱が冷めるんでしょうか教えておじいさん!

全然映画の感想になってなくてすみませーん。とりあえず公式サイトは→こちら



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ダブル・ビジョン 【DOUBLE VISION】

2002年 台湾・アメリカ / 日本公開:2003年
監督:チェン・クォフー
出演:レオン・カーフェイ、デビッド・モース、
レネ・リュウ
(劇場鑑賞・試写会)




2003年05月17日(土) 「ストレンジ・デイズ」

ということで途中まで観て放置していた「ストレンジ・デイズ」(再見)、残りの半分を見終えましたけれども。

いやあこれ映画館で観たかったな〜。私こういうの好きだよ!世紀末LAのがちゃがちゃした映像など実に見事でスクリーンで観たら迫力あったと思うし。「リプリー」なんかもそうなんだけど、“観に行かなかったけど公開された時のことははっきりと記憶してる作品”って、こうして後から気に入るとすごく悔しいなあ。ちぇ。

今作でのレイフたん(今回たん呼ばわり)はやっぱりとっても珍しいタイプの役だと思うのでおススメです。ただしどっちかというと初心者よりもむしろ「イングリッシュ・ペイシェント」「ことの終わり」「オネーギンの恋文」 などの正統派レイフ・ファインズをご存知の方、つまり文芸ドラマ専門の憂いを帯びた悩める主人公というイメージを持ってる人にこそ観ていただきたい感じだなあ。レイフ・ファインズ導入の一作というよりは、ある程度固定観念を持ってる人が意外性を楽しむのに最適な作品だと思われます。

それでまあ、わたくし個人的にもこのレイフたんのヘタレぶりが非常にツボっていうか、昔の女が忘れられないという己の女々しい都合で行動してるくせにどうかするとすぐ殴られたり捕まったりしちゃって結局はアンジェラ・バセットに助けてもらうという情けなさが最高でした。だって銃とか持ってても自分じゃ全然使ってないんですよ。犬一匹追い払うにもアンジェラ・バセットに頼りっきり、みたいな。それで彼女がまたえらい男前なので「こっちよ、ついてきなさい」「待ってよ〜」なシーンが山ほどあります。普通逆だろうよ…。

しかもアンジェラ・バセットが自分に惚れてるという自覚があるもんだからレイフたん持ち前の甘え上手ぶりにも拍車がかかるかかる。「ボクのこと好きなんでショ?」的態度で見上げて見つめて甘えまくり。もうね、私これは今作に限らずレイフ・ファインズにおける一つのパターンとして提唱したいんだけど、下から見上げる視線を武器に女の人に甘えるってこの人の常套手段だと思うのよ!大きい身体してさ! じゃあ実例でご紹介しましょうか。激写!これが甘えんぼ帝王の手口だ!



  見上げて

        ↓

  甘える!



ああもうこの眼がたまらんつーの。かわいいかわいい。(ベタ惚れ)


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ストレンジ・デイズ 【STRANGE DAYS】

1995年 アメリカ / 日本公開:1996年
監督:キャスリン・ビグロー
出演:レイフ・ファインズ、アンジェラ・バセット
ジュリエット・ルイス、トム・サイズモア
(ビデオ鑑賞)



2003年05月16日(金) 「シカゴ」(+その他色々)

あー今週は書きたいことは色々あったのに全然まとまった時間がとれなかったYO! 本日金曜日になってやっと落ち着いてパソに向かえてるのでここでひとつ一気に書いてみようかと思ってます多分長くなりますごめんあそばせ。小見出し付けますんでご興味ある部分だけ適当にお付き合い下さい。

■ 六本木ヒルズに行って来たYO!

どーせ丸ビルみたいなもんでしょ?などと高をくくっていたら規模が全然違った!(当たり前です)  すげー広いよ。すげーキレイだよ。テレ朝やらグランドハイアットやらを包含し、中心にメインの森ビル、いや森タワーがばばん!とそびえ立っております。なんかあの一角だけ別世界と申しましょうか、唐突に近未来都市が出現してしまったような不思議感。今月末にキアヌ率いるマト軍団がやってきますけど、まさにマトリックスのプレミアに相応しい、そんな近未来的オシャレぶりでございました。
まあ仕事帰りでもあったし探索はほとんどしてなくて、というのも今回の目的は六本木ヒルズの中にある映画館ヴァージンシネマズ。これがまた近未来的雰囲気のシネコンでありましたよ。「X-メン」みたいだったよ。そしてロビーには滝があった!ほんとだよ!水流れてたもん! んで、何を観たかというと、



■ 「シカゴ」を観たYO!

やっと!今頃!
レディースデイだったからかもしれませんがまだかなり混雑しててびっくり。人気あるんだね。一緒に行った友人があらかじめ席を予約しておいてくれたので助かった。

いやあ期待通りの見応えでした。楽しかった〜!ザッツエンターテイメント! これはいろんな解説にも書いてあることだけど、ミュージカルに移行する部分をああいう風にしたことが最大のポイントだと思うのね。話の進行にオーバーラップさせてロキシーの意識をミュージカルで挿入するという手法はナマの舞台では不可能なわけで、そういう意味でも映画化した意味があるというか、単にミュージカルをフィルムにおさめただけの映画とは一線を画するという気がします。それでいてこの話は、ミュージカルである、エンターテイメントであるという諒解があるからこそ楽しく受け入れられるんだよね、きっと。だってまともに考えたら結構ブラックでしょ。正直者が一方的に損をしてます。それに一体何人人が死んでるんだ(笑)。女ってこわーい。

それでね、これも誰もが言ってることですが、もうキャサリン・ゼタ=ジョーンズがめちゃめちゃ良かった! カッコイイ!セクシー!美しい!惚れた! この人がこんなに可愛い顔してたって、私今まで気付きませんでした。ごめんなさい。だってパンフレットの写真とかまじまじ見ると、ほんと可愛いんですよ。顎のラインから口元の辺りがすっごく可愛い。お人形みたい。無論歌も踊りも立派でした。
レニー・セルウィガーもこの役の雰囲気を上手く掴んでたと思います。引き締まったボディに驚いたなあ〜。ギア様もなんかすごく楽しそうで良かったです(笑)。「プロフェシー」だの「運命の女」だの、最近どうも気の毒な役ばっかり見ていたので久々に新鮮でした。



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シカゴ 【CHICAGO】

2002年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ロブ・マーシャル
出演:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、
リチャード・ギア
(劇場鑑賞)




■ そしてお約束のレイフ・ファインズ話だYO!

◇まずはこれからいきましょう。→レイフたん次の出演作が決まったようです
嬉しい!嬉しい嬉しい!リンクはった上に太字で強調しちゃうくらい嬉しい! 記事にははっきりと書いてありませんけど、この「見知らぬ科学者」っつーのがレイフさんなんでしょうかね。その前に「寓話的なラブストーリー」っていうのもわかるようなわからないような微妙な感じですが、とりあえず次があると決まれば安心して「メイド・イン・マンハッタン」を楽しめるってものです。早めに恋のチェック☆イン!してこなきゃ!

◇ それでビデオの方は、TSUTAYAのレンタル半額期間に伴い「ストレンジ・デイズ」を借りてきてまた見てます(まだ途中)。これがアナタ、もう楽しくて楽しくて仕方ない。だってね、初見時はレイフ初心者だったから全然気付かなかったけど、これレイフ・ファインズ的に相当珍しい役なんですよ。初回の感想では呑気に『レイフ・ファインズがどうこうじゃなくてこういう派手な映画は好みでーす』とか言っちゃってバッカじゃないの私!? どこ見てるんだよ!レイフ・ファインズが面白いんじゃんよ!(いや映画も十分面白いですけど) ああ3月7日の自分に説教してやりたい。
だいたいこの人が近未来の映画に出たこと自体異例だと思うんだけど、役柄がまた、チャラチャラしたスーツとか着て長髪(ってほどでもないが)+無精ヒゲの舌先三寸野郎ときた。それでいてどこか女々しい甘えん坊だったりするあたりはきちんとレイフ・ファインズの持ち味が生かされていて、例えば彼は別れた女が忘れられず暇さえあれば彼女といちゃいちゃしてた頃の映像ディスクを見て思い出に浸ったりしてるんだけど、その時のトリップ具合とか非常によろしい。薄笑い浮かべて自分の手で自分の唇に触れたりしてもう何やってるんですかアナタ! そして、そのディスクの再生が終わっちゃった時のしょんぼり具合がさらによろしい。ほんとに心底がっかりした顔するんですよ。しょぼーん、て。かわいいなあ。
あとは甘え上手ぶりも健在で、超男前なアンジェラ・バセットに肩を揉ませつつ強引に膝枕に持ち込んだり、ことあるごとに「おれのこと愛してるの?」とか言っちゃってああもうこの男はーくっそー憎らしいーっ!憎らしいけど愛してるよ!愛してますとも!

ということでこれから続き見ます。


◇ それから、いつも利用する駅に貼られてた「メイド・イン・マンハッタン」のポスターが、さっき帰って来るときにはもう「めぐりあう時間たち」に取り替えられてたのですっごい残念。毎朝通勤途中に(遅刻寸前でダッシュしながら)「きゃ!おはようレイフ!今日もステキよ☆」って挨拶するのが私の生き甲斐だったのにー。仕方がないので来週からはニコール・キッドマンにご挨拶することにします…。



2003年05月11日(日) the EYE【アイ】

あわわわわここここれ結構恐かったんですけど! なんか「あなたの知らない世界」超スペシャルデラックスヴァージョン拡大版って感じ? 要するに、特に凝った話というわけではないんだけど、怖がらせ方が執拗なの。病院の廊下で幽霊!外を歩けば幽霊!食堂に入っても幽霊!家に帰ってもまた幽霊!あらゆる場所で幽霊!もう勘弁して下さい。お願いだから通信簿は別のところで探して下さい坊や!ひいぃ!

盲目の女の子が角膜移植で視力を取り戻したら今度は見えないはずのものまで見えてしまうというお話。ひねったストーリーではないだけに、何が何だかわからないまま幽霊オンパレードな前半が特に恐かったです。こういうの平気な人は全然平気なんだろうけどさー、いや私も大丈夫だと思ってたんだけどさー。翌日一人きりでエレベーター乗るのがちょっと恐くなりましたですハイ。
なんていうか、怖がらせ方として、視力を取り戻したばかりという主人公の設定が非常に効果的っていうか、彼女の視界を映像に上手く直結させて観てる人に味わわせるわけです。はっきりとは見えないけど何かがいる、ぼんやりとしか見えてなかったのに急にピントが合う、とか、そういうのを大画面で見せられるから恐いのね。あとは音響。急に後ろの方から声が聞こえたりして(書道教室のシーンとか超びびった…)、映画館ならではの迫力。だからまあ、テレビだと半減かもしれないです。いずれにせよホラーはアジアの方が恐いような気がするのは私だけかなあ。トムクル氏がリメイク権を買ったそうですがどうなるんでしょう。

監督はタイの新鋭オキサイド&ダニー・パン兄弟。去年の「RAIN」以来、実は私は彼等がお気に入りなのですよ。強くおすすめ!っていうほどではないんですが、どこかキラリと光るものを感じます。映像センス的な面で、例えば「RAIN」もそうだったけど今回もまたオープニングが印象深かったりとか、あと、「こんな風に苦しまなきゃならないなら視力なんてなくてもいい!」と閉じこもってしまう主人公の心理的な苦悩、そういう内面を描写するところなどもパン兄弟ぽいと思いました。そういえば今回は盲目ですが「RAIN」は耳の聞こえない青年が主人公でしたね。五感の障害を映像に変換することに興味があるのかな。考えすぎかな。

主人公の女の子はとっても可愛かった。あと、相手役の心理療法士の人はどこかで見たことあるような顔なんだけど(特にメガネをはずしてから)誰に似てるか思い出せなーい。とりあえず公式サイトは→コチラ!


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それはそうと。
そろそろ「メイド・イン・マンハッタン」観た方もいらっしゃるのねーあーやっぱりもっと色んな方々の感想を拝見して気分を盛り上げてから観に行こうかなーとか思ったりしてます。オタノシミは、後から、後から。うふふ。




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the EYE〔アイ〕【THE EYE】

2001年 タイ・香港 / 日本公開:2003年
監督:オキサイド・パン、ダニー・パン
出演:アンジェリカ・リー、ローレンス・チョウ
(劇場鑑賞)



2003年05月05日(月) オネーギンの恋文

ロシアの文豪プーシキンの名作「エヴゲーニイ・オネーギン」の映画化です。これ原作は詩なんですよね、確か。しかも韻文だったような。いや、読んだことはないです。

主人公は、教養はあるのだけど厭世的で、無気力に放蕩を続けているという19世紀末の典型的ロシア貴族オネーギン(レイフ・ファインズさん)。叔父の遺産を相続した片田舎で詩人のレンスキイと知り合い、彼の恋人であるオリガの家を訪れた際オリガの姉タチヤーナ(リヴ・タイラー)と出会う。タチヤーナは一目見るなり都会的で魅力的で麗しいレイフ…じゃなかったオネーギンにくらくらしてしまい夜通し恋文をしたためて彼に送るのだけど、オネーギンはあっさり拒絶。それでまあ色々あって6年の月日が流れ、ある日都会でばったり再会してみるとタチヤーナは洗練された女性に変身しているわけです。ああ君はこんなに美しかったのか!と気付いた時には彼女は人妻。でも諦めきれないどうか僕の愛を受け入れておくれタチヤーナ、ダメよできないわ何故今更そんなことを言うのオネーギン、…って、要するにこてこてのメロドラマなんですけど。


この作品が公開された2000年頃というのはまったく映画に関心がない時期でしたが、でもこれが公開された時のことはすごく良く憶えていて、というのはその頃私はごく初歩のロシア語講座を受講していたんですよ。で、その先生という人がめちゃくちゃプーシキンが好きで、特にこの「オネーギン」に出てくるヒロイン、タチヤーナの熱烈なファンだったのね。だから先生はこれが映画化されると知って大喜びで観に行った…のですが…、感想はひとこと「がっかり…」と(笑)。お気に召さなかったようです。

原作がある話なのでストーリーに文句つけても仕方ないですけど、まあ確かに演出が手薄というか、脚本的に説得力に欠ける感じはありました。文学的に思い入れがある人が観た場合には(もしくは全く何も知らない人が観た場合にも)特にそこら辺が納得できない、かも、しれない。
ただ、撮り方は綺麗で非常に美しい。監督のマーサ・ファインズさんはレイフの実の妹さんですけど、もともとCMとかミュージックビデオ系の監督として活躍してる方だそうで、なるほど視覚的なインパクトのある映像だったと思います。真っ白な雪道を馬車で疾走しながらフラッシュバックで回想を挿入したりとか、そうだ、あとね、レイフが水辺でだらしなく横たわっているシーンがあってね、これは実は対岸から見ているタチヤーナの視線なんだけど、ここで彼を、こう、足の方から上半身に向かってゆっくりと撮るんですよ。舐めるようにねっとりと。いやあこれが官能的で実に良かった。妹が兄をあんな風に撮ってると思うと萌えだなあ〜。芸術一家ファインズ一族万歳。音楽を担当したのもレイフの弟さんだそうで、もうファインズ兄弟姉妹総出の一大イベントでありますよ。同じく映画スターである末弟ジョセフがなぜ招集されなかったのか不思議でありますよ。


それで本編とは関係ないですが、この作品見てもいいかなと思ってるアナタにはわたくし激しくDVDを推奨いたします。いやもう特典が!東京国際映画祭での記者会見の模様が最高に面白いですよ!黒い服でシャープに決めて顔を上げ常にはきはき質問に答える監督マーサ(妹)、そして真っ赤なシャツ(→こんな)に身を包み頬を染めつつ俯きながら頑張って喋ってる主演レイフ(兄)。君らどっちが年上ですか(笑)。「今回レイフさんは製作総指揮も兼ねていかがでした?」みたいな質問されて「いや、えと、僕は、相談に乗ったりしただけで、あの、実務的なことは一切わからないです…」って、そんな身も蓋もない言い方しちゃダメじゃんよレイフ兄さん!しっかり!(笑)


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オネーギンの恋文 【ONEGIN】

1999年 イギリス / 日本公開:2000年
監督:マーサ・ファインズ
出演:レイフ・ファインズ、リヴ・タイラー
(DVD鑑賞)


2003年05月01日(木) クイズ・ショウ

実話の映画化です。'50年代アメリカでヒットしたある勝ち抜きクイズ番組の不正疑惑のお話。庶民派チャンピオンが連勝を続けるうちに視聴率が伸び悩み、そこでスタッフは家柄も学歴も超一流でおまけに見目麗しい青年(レイフ・ファインズさん)を巧妙に新チャンピオンに仕立て上げてゆく。事態に気付いて真相を探る若手の役人。メディアとは、テレビとは何なのか?大衆心理とは?事件はどのように終結するのか?ザッツ社会派ドラマ。(でも実話)


それでレイフ・ファインズなんですけどー。
まあそんな顔しないで聞いてやってくださいよ。何とあなた!驚くなかれレイフさん脱ぎ率ゼロ。それどころか女性との絡みも一切ナシ。なのにプリティー度120%という実に珍しい出演作です。ただいろんな意味で表面的な格好良さですので玄人さんには物足りないかもしれません。…は?わたくしですか?わたくしは大満足でありますよ。だって可愛美しいんだもん。初々しいというか何というか常に頬が上気したように赤いのはやはり地なのかそれともメイクなのかひとつここらではっきりさせてくれませんかレイフさん。番組不正疑惑に伴いレイフ・ファインズのチーク使用疑惑再び浮上。
特に印象に残ってるのは、クイズを出題されて考えてるシーンとかで、伏し目がちにゆっくりまばたきとかするんですけど、ぱち、ぱち、って、それが脳内で勝手にスローモーション化されちゃうくらいに綺麗でした。あと、役柄上(営業スマイルも含めて)笑顔のシーンが多くて、これがまた文字通り輝くように笑うのでたまらなくキュートです。見ていて眼がチカチカします。危険!サングラス必須!

あれだね、ロバート・レッドフォードは綺麗な男を丁寧に正統的に撮るのが上手いとみた。「リバー・ランズ・スルー・イット」のブラピだってたいそう可愛らしかったことですよ。帽子かぶって魚釣ってニコニコ振り返ったりしちゃって可愛らしかったでしょ? ブラピは最近どうしてるんでしょうか。あまり噂を聞きませんが。


それでこの映画ね、わたくし昔一度観てるんです。観て、ふ〜ん、と思ったことははっきり憶えてるの。なのにレイフ・ファインズのことは全然憶えてなかったの。それが今回妙に悔しいっていうか、だってこんなに美しい人を見逃してたなんて面食いの沽券に関わる大問題ですよ。お金持ちで身綺麗でお育ちが良くてハンサムでいかにも当時の私が飛びつきそうなキャラなのにどうして反応しなかったんだMy美形レーダーは!不覚!一生の不覚!そんなお前に面食いを自称する資格なし!精進せよ!
ひとつ考えられるのは、この頃の私はケビン・コスナーが大嫌いで、いえ別に人柄がどうこうということではなくて彼の声が嫌いだったのね、で、レイフってちょっと何となくケビン・コスナーに似てるじゃないですか。面立ちというか雰囲気が。だからきっとノーマークだったんじゃないかなあと思う。ってああ見苦しい弁解までしちゃってよっぽど悔しいらしいですよこの人。今気付いたんだからいいじゃんね。いいよね。いいことにします。

それから改めてIMDb見てみたら端役でキャリスタ・フロックハート(「アリーmyラブ」のアリーね)とか、それにカメオでイーサン・ホークの名前まであって色々びっくり! レイフに目を奪われていて気付かなかった(気づけなかった)イーサンごめん…。もう一回見るかー。



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クイズ・ショウ 【QUIZ SHOW】 

1994年 アメリカ / 日本公開:1995年
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ジョン・タトゥーロ、ロブ・モロー、
レイフ・ファインズ、ミラ・ソルヴィーノ
(DVD鑑賞)



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