先日おにぎりを作っていて、ふと母の作るそれを思い出した。
鮭や焼タラコなどは全部ほぐし混ぜご飯にしてから握っていて それまで何とも思わず食べていたのだが、大人になって 『朝の忙しい時間に手間かけてたなぁ』と思ったものだ。 確か『(混ぜた方が)まんべんなく具があって、おいしいでしょ』 そう言っていたのは憶えている。
2日くらい前、これを作り始めた理由を聞く機会があった。
それによると結婚したての頃、大学生だった父方の叔父が近くに住んでおり 今のようにコンビニもない時代 彼が旅行に行くときに持たせたのが発端だったという。 叔父は全くというわけではないが少々左手が不自由で 具が真ん中にゴロンと入ったものだと 下手をすれば落としてしまう可能性がある。 両手が何ともなければ咄嗟に押さえることもできるだろうけれど 叔父にはそれができない。 だから混ぜご飯にしたのよ と。
なるほどと思った。 もっともその後私ら子供2人が生まれてからは 『小骨が刺さると大変だから』という理由もできたらしい。
料理全般いつも『おいしくなぁれ』と思いながらやってはいるのだが 不思議とおにぎりはその念(?)が強いような気がする。
“手で握る”からなのだろうか。
天気もよかった連休最終日(とはいえ相方の休みは今日だけ) ちょっとドライブも兼ねて長瀞へ。 途中、遠目で見えた山が近くなるとともに 黄色から赤まで様々な色がはっきり見えてきた。 多少道は混んでいたけれど、こういう所での渋滞は 高いビルに遮られた空やコンクリートの中のそれより、苦にならない。
途中『円良田湖』という看板を見かけたので 寄り道してみようと適当にナビを見ながら走ったところ 湖を半周する未舗装路に当たって、ドキドキしながらハンドルを握る。 ここで万一対向車が来るか、行き止まりだったら かなりの距離をバックするはめになりそうだ。 ただ幸い舗装路に出たので今度は駐車スペースを探そうとしても、ない。 結局そのまま車内から紅葉を眺めて長瀞へ向かった。
ちなみにここ、訪れる人の半数以上は釣り客なので 人が多くても騒がしくなくて良さそうな感じである。
長瀞駅に近いところはどこも満車であったため 歩いて700mほど離れた宝登山の駐車場に止めて まずはライン下りで川からの景色を楽しむ。 ちょうど秩父鉄道の橋にSLが走っているのが見えたので 澄んだ青空と山の紅葉に赤い橋と黒いSLの“色”の印象が強く残った。 その後は石畳周辺を散策して、駐車場まで戻る途中にある 長瀞町郷土資料館に寄り道。
何度か来ているはずなのに、古い家のこういう佇まいは趣があって やっぱりいいなと思う。実際住むとなったら話は別かもしれないが。
実家で母がコタツのことを“おこた”と呼んでいたせいか 私も時々この呼び名を使う。
3〜4日前、とうとう拙宅でもおこたを出した。 これは私が一人暮らしを始めた時に買ったものだから かれこれ18年使っているが、安物の割に丈夫で コードが断線して換えたこと以外壊れたことがないため 何となく買い換えづらく今に至っている。
が。
足元ぽかぽかはいいとして、困ったことに そこでうたた寝てしまってお風呂に入り損ねてしまう。 (拙宅では0時以降お風呂場のガスを切る。 義両親と同居の手前あまり深夜にざぁざぁと水音をさせるのも 迷惑かと思い、大抵その晩は入らない。)
ふと『コタツは堕落する』と言った知人の言葉が浮かんできた。 明日からはケータイのアラームを設定しようと思う。
そういえば昔のおこたの天板は裏が雀卓になっていたが 今でもああいう天板はあるのだろうか。
2007年11月18日(日) |
乗りまくり おまけ。 |
■TREKブースで試乗の順番待ちをしていた時にお見かけした方。
…おじさん、メット前後逆だって。 しかし係の方も列の後ろに並んでいた方も何も言わなかったらしく そのまま試乗車に乗ってコースに出てしまった。 誰か教えてあげりゃいいのに。
■自転車には大抵サイズというものがあり、ロードレーサーにも当然ある。 シート下の部分(シートチューブ)の長さをいわゆるフレームサイズといい、 一般的には股下の長さ×0.65を目安にする。 最近はだいぶ女性用のやや小さめのフレームも増えてきたとはいえ 試乗用にあるのは大抵500〜560mmのものばかり。 私の場合、520mmのものがベストだが(メーカーにより若干差はある) 540mmまではあまり苦もなく乗れるわけで、殆どサイズには困らなかった。 デカ女で良かったー!
■KHSブースで演奏を拝見した立松正宏さんの使われている 木琴および台はお手製なのだとか。 運搬に楽なように木琴はすだれのように巻くことができるし 台は小さく折りたたむことができる。 ただこの台の脚がすごく細く、少し激しく演奏なさると 今にもペシャンと潰れてしまいそうで、ちょっとハラハラ。
■自転車本体にしてもパーツにしても今のところそれほど 換える必要がないため、いいなと思っても買いたいとまで思うものは少なかった。 しかしブルックスという革サドルで有名なメーカーがあり そこで出している革のバーテープが何ともいえず、いい。 (ロードのハンドルに巻くテープ状のもの。裏に両面テープがついている) 現在市場に出ているものは殆どがコルク製なのだが フワフワした感じがどうも私には合わず、ずっと合皮のものを愛用している。 まだ交換の必要はないけれど、次換える時は使ってみようかな。
■あちこちでカタログをもらっていたら、最初2kg弱だったバッグが 5kg近くまで重くなっていた。 いやー、肩が凝ることったら。
■17:15頃、一日歩き回った幕張メッセを出て見上げると そこだけ雲をブチ抜いたような不思議な空。
今年も楽しみにしていたサイクルモードのため、10:30幕張メッセ。 今年からは試乗の際、メット着用が義務付けられたので (貸出もあるが、持っていれば持参した方が楽)マイメット持参である。
※ちなみに今日の後記はリンクが多いので、興味がある方はどうぞ。
左:毎年出てくるdeuterの巨大バックパック。 右:KHSブースで演奏していらした 立松正宏さん。左奥にあるMTBに楽器計等45kgの荷物を積んで世界中を旅したり、都内で演奏されていたり。 この日も国立のご自宅から幕張まで自転車とのことだが、きっとこの程度の距離は朝飯前なのだろう。
このように自転車以外のものもあるけれど、今日はその殆どを試乗に費やした。 以下、今日乗れたものとヘナチョコな私なりの感想。 ★はロードバイク、■は折り畳みのものである。
★TREK Madone6.9 …いい意味でも悪い意味でも軽すぎ。 上半身が鍛えてあれば問題ないと思う。 ★ANCHOR RHM9 Pro …若干柔らかいけれど、扱いやすさは良かった。 ■KHS F20-RA …20インチの割に走りはロード並み。これはいいと思った。 (リンク先→F20-RAに進んで下さいまし) ■DAHON SpeedProTT …走りという点に関しては先述のF20-RAが上の気がする。 あとこちらのブルホーンバーは慣れていないと若干扱いづらい。 ★FELT F1 …これといって“お?”と思うものがなかったのが逆に残念。 ■GIANT MR 4R …やはりGIANTのコストパフォーマンスはさすがだと再認識。 ★GT GTR TEAM …今回乗ったロードの中で、私は一番素直で好きだと思った。 ■紀洋産業 エクスウォーカー …8インチの超ミニタイヤでも、乗り心地は“普通の自転車”。 それが利点だが、ある程度スピードと距離を求めるには物足らないかも。
・・・まぁ、ロードバイクがハイエンドモデルばかりなのは、ご愛嬌。
はーしゃーぎーすーぎー!
2007年11月12日(月) |
関西人とどぶ汁 おまけ。 |
■実は前日まで、めちゃくちゃ乗り気だった方 (仮にY本T郎さんとする)が参加するはずだった。 ところが最終的に電話で『大洗まで行く』と言ったところ もの凄い勢いでトーンダウン。その顔まで容易に想像できてしまうほど。 (いや実際したくないんだけれど) どうやら翌日仕事のことも考えると時間及び往復200km前後の運転は 彼にとってはキツいらしく、結局断念。 しかし最後まで『もし近場になるようだったら連絡ください』。
・・・すみません、近場になかったもんで。
■家から成田ICまでは渋滞もなく、要した時間は1時間ちょっと。 『これなら1時間以上余るな』なんて思っていたら そこから件のショッピングモール周辺までが大渋滞で ほとんど車が進まない。 辛うじてギリギリ10分前に着いたが、そこにそれほど 人を惹きつけてやまないものがあったのかどうかは、未だ謎のまま。
■最初に食べた供酢の酢味噌が余ってしまいそうだったので お店の方にお願いして、キュウリを切ってもらい それにつけて食べてみたところ、これがすごく合う。 お刺身につけて食べる方もいらっしゃるようだが、 それよりクセのないさっぱりしたキュウリの方が合うと思った。 一口食べたOkayさん(以下Oさん)が笑いながら言った一言。 『・・・これが一番なんちゃうかな。』
■ひょんなきっかけで“瓜”の話になった。 そこで“かもうり”という言葉が出てきたので てっきり京野菜か何かと思ったら、冬瓜を指すとのこと。 後で調べてみたところ“加茂瓜”もしくは“鴨瓜”と書くそうで こちらの方が呼び名としては古いらしい。
■イメージの話。 Oさんにとって“歌舞伎町”は外国人も多いし、怖い街というイメージがあるという。 ずっと東京やその近辺にいる私にとって別段そういうことは 思わないのだけれど、ふと同じようなことを考えてみた。 そこで浮かんだのは『ミナミが怖い街ってイメージかも』。 やはり実際はそれほどではないそうだが、 レンタルDVDのVシネマのタイトルでよく見るので、つい。
■築地近辺でOさんを降ろした際、ドアを閉めてから 手を振ったような様子が見えたためそのまま帰宅。 ところがそれは私の勘違いで、車内に忘れ物をした彼が 知らせるためにとった行動だったことが帰宅後にわかった。 どうせ泊まっている所は知っているし、このままでは何となくスッキリしない。 今朝、ほとんどスッピンに近い顔のままフロントにことづけてもらった。
その帰りがけに、昨日とは正反対の空を見上げて ほんの少しだけ足を伸ばしてみる。
台場の某公園。レインボーブリッジも東京タワーもはっきり見えるし、風も心地いい。
公園の中は少しずつだけど確実に、秋の色になっている様子。
普段お世話になっているOkayさん(以下Oさん)から 『成田山詣りついでにどぶ汁を食べに行こうかと思うんだけど 11日夜、もしよかったらガイドをお願いできないでしょうか』 という内容のメールをいただいたのが、8日木曜日朝。
またえらい急だなと思ったものの、大阪人の彼がアンコウの時期に 千葉まで来ることなど滅多にないだろうし 去年私が北茨城の平潟で食べたどぶ汁のことについて直後に話してもいたから ぜひ案内させてもらおうと、こちらは二つ返事でOK。 (相方は残念ながら仕事で同行不可) ただ平潟は遠すぎるので、大洗でどぶ汁仕立ての アンコウ鍋を出してくれるところを探し、予約を入れることにした。
16:00に成田市内の大型ショッピングモールで待ち合わせ 東関東道成田IC→潮来IC→R51を北上して大洗の大森に着いたのが18:00。 アンコウが初めてということで、お鍋を待つ間まずは供酢 (湯引きした身・エラ・皮・肝などを肝を練りこんだ酢味噌で食べる)と Oさんは地酒、私はウーロン茶で乾杯。 正直なところ『口に合わなかったらどうしよう』と思っていたが 供酢も、どぶ汁のお鍋も喜んでもらえた様子で ほっとしたと同時に私も嬉しくなる。
それが証拠に(?)2人とも料理の写真を撮るのをすっかり忘れていた。
それはどうやらお店の方も同じだったらしく、お皿を下げに来た際 『関西の方だとお味噌も違うし、アンコウも馴染みが薄いと聞いたので 心配してたんですけど、きれいに食べてもらえると嬉しいです』とおっしゃっていた。
20:00過ぎにお店を出て、神栖市の港公園でちょっと寄り道。 ここは周りが工業地帯な上、公園自体は外灯が少ないため 発電所や工場のライトがとてもきれいに見える。
頭を下げたガントリークレーン(通称キリン)。
都内築地近くに宿を取ったOさんを送って 日付が変わる頃にこちらも帰宅。
今年も“ごさい漬け用サンマ”の時期。 (もう何度もごさい漬けについては書いているので、割愛)
以前一度だけこれをしなかった年があり その時は何か指に刺さった棘がいつまでも抜けないような 小さい小さい後悔のようなものが残ってしまった。 それ以来、毎年必ず漬けているわけで。
昼から用事があったため、朝イチで頼んであったサンマ25本を取りに行く。 普段お店に並ぶようなサイズよりは一回り小さいので 1本55円×25本=1,375円。 ここ2年ほど同じ場所で買っているからか、去年よりオマケして下さった。
慌てて帰り、昆布締め用4本を除いた21本を 片っ端から6切れ程度の筒切りにし、ワタをきれいに掻きだす。 余談だが最初に頭を落す際、うまくいけば ワタも『にゅーっ』と出てくる。これが結構気持ちイイ。
それをざぁざぁと洗って血抜きの状態までもっていくのに 要した時間は30分弱。 あまりに集中していたら、写真を撮るのをすっかり忘れていた。 あとは半日流水にさらして血抜きをしてから塩漬けするだけだ。
昆布締めはもっと簡単。 三枚におろしたサンマの腹骨をすき取り、中骨を取り 昆布の間に挟んで半日ほど。 最初はオリーブ油漬けにしようかと思ったが 時間がなかったので、企画変更。
さすがにサンマ25本分のアラはすごい。 毎年これをやるにあたって大事なことといえば “庖丁をよく研いでおくこと” “生ゴミの日の前日にやること”である。
橋の上から見た太陽が、たまたま七色に光っていた。
こういうことはよくあるのかどうかは分からないけれど きれいだなぁと思いつつ暫く眺めていたら 後ろからクラクション一発。
・・・信号待ちの間の 出来事。
雲ごと落ちてきそうな空ばかり ファインダー越しに見ても面白くなくて 初めてセルフタイマーを使ってみた。
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