陽落つと
     2010年06月19日(土)

雲間に溶けおちていく陽を
掬いあげることはできない
橙色のなんと遠いことか
この身のなんと小さいことか

うしなはれてしまふめのまへで
あのひとの嘆きが聞こえたようで
居たたまれずに目をそらす
建物の窓にうつる淡い雲が
かばうようになだめるように
白藍に朱に染まる

やさしい春の暮れがいつか
あのひとを泣かせなくなりますように

落ち陽を隠して山はしずか
明日がくるのを疑うのではなくとも
うしなはれただれかを
まだ恋うている






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8日、義父が亡くなりました。
享年72でした。
夫はまだ実感が湧かない様子。
普段と変わりないけれど、気をつけてあげたいと思っています。

実家の両親のように、もっと仲良くなれると思ってたのにな。
今はただ残念で悲しくてなりません。

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