星の行方(レックナート視点2プレイ記)
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あ。 ルック「どうしたんですか」 いや、なんでもないわ。 (…さすがに不安定な状態だと魂削りやすいみたいね。今のところ、そんなに気を使う必要はなさそうだけど…こりゃジョウイの方もたまにチェックしなきゃ。)
ソロン・ジー「し…しかし…決して油断ではなく…」 ルカ「では、おれの与えた軍がそのひまわり軍に劣っていたと言うのか?」 ソロン・ジー「い、いえ…ただ、向こうには恐ろしく策のたつ者がいるのではないかと…」 ルカ「…貴様では、力不足のようだな、良かろう、楽にしてやる!!」 ソロン・ジー「ル、ルカ様…」 ルカ「愛想が尽きた…こいつを軍門に引き出して、首を刎ねろ!!」
ソロン・ジー「戦場では命も捨てよう…だが、これは…将たるものの、恥辱…」 シード「くっ…」 クルガン「…」
ルカ「ふん!つまらぬことを… まあいい。サウスウィンドゥはしばらく捨て置く。まずはグリンヒルを落とす。誰か、名乗りを挙げる者はいないか!」
ルカ「この軍に、将はおらぬのか!」
ジョウイ「その役目、ぼくにお任せください」 ルカ「ふん…のぼせあがるな。ミューズでの働きなど、些細な事。貴様ごときに一軍を任せられると思うか?」 ジョウイ「一軍も要りません。5000の兵、それとミューズの捕虜を貸して頂ければ、グリンヒルを落として見せましょう」 ルカ「…面白い、ならやってみるがいい。グリンヒルを落とせたなら、貴様を取り立ててやろう だが、事が成らぬ時は、さっきの男と同じ道を辿る事になるぞ」 ジョウイ「はい、かまいません…」
あれ?
フィッチャー「どうしたんですか?戦いが終わってから、すぐに眠りこけてしまって」 そうなの?うわあ、全然覚えてない。 とにかく、マカイのところにシュウも来ていると言う事なので、行ってみる。
コボルトに村に手を加え、義勇兵を出すよう仕向けたのはシュウだったらしい。 フィッチャーが仲間に入り、トゥーリバーの協力も得られる様になった。 城に戻ろうとしたら チャコ「よぉきくまる、もう帰るのかい?」 きくまる「そうだよ」 彼はいつもいきなりだ。今日は笑顔だけど、見送りに来てくれたのかな。 チャコ「なぁなぁ、きくまる。いや、ひまわり軍のリーダーさん。おれも、連れて行ってくれないか?」
きくまる「…そりゃあ嬉しい。けど、この町に残らないのか?」 チャコ「この町は好きだよ。だから、行くのさ。 ここを守るよりも、あんたと行った方が早く戦いは終わる。そうだろ?」
きくまる「そうだな」 チャコ「ありがと、リーダー!じゃあ、行こうぜ!」 財布も返して貰った。よっしゃあ。
嬉しさ一杯で帰ろうとしたら、レイクウエストで会ったバカップルに引きずりまわされた。 しかし、コボルトの皆さんは、本当にいい人たちだなあ。
一夜明けたら、町は王国軍に包囲されていた。 フィッチャーは昨日、うちに援軍を頼んだと言っていたが それまでに持つか?
マカイ「キバ殿、これは何事ですか?今日は休戦協定を…」 クラウス「マカイ殿、その甘さではリーダーたる資格はありませんよ」
マカイ「私は、ここの全権大使です。この身をかけても、トゥーリバーの地を汚させはしません!」 そう言うマカイを押しのけ、向かってきた敵軍をなぎ払う。 しかし、ぼくらがここで戦ってもきりがない。リドリーを連れてこよう。
コボルト居住地に行くと、すでに軍は編成されていた。しかしリドリーがまだ態度をはっきりさせないでいるため、動けないでいる。 きくまる「トゥーリバーを守りたくはないのですか?」 リドリー「しかし…」
戦況はどう?不利のまま? ルック「ウイングホードが援軍に駆けつけました」
マカイ「こ、これは…」 チャコ「みんなで、ここを守るんだ!人間!あきらめたりしたらゆるさないぞ!!」 マカイ「何故お前達が…この町を…」
チャコ「まだ言うのか?いいか、よく聞けよ!この町はおれ達の町でもあるんだ!! ちがうか?おれは、この町で生まれた!この町で育った!この町が好きで!この町をあいしている!そいつを守っちゃおかしいか?」 マカイ「…」
フィッチャー「リドリー殿!あれが見えないんですか?」 リドリー「私には…コボルトみなの命を…」 きくまる「あなたは、この町を守りたくはないのですか?」 リドリー「この町を…?」 フィッチャー「そうですよ。この町ですよ。この町を失っても良いのですか?」 コボルト「戦いたい。ウイングホード達に負けてはいられないワン」 リドリー「…すまなかった。全ての責任は私にある。今から間に合うかはわからぬが、死力を尽くすぞ!」
ルック「ウイングホード軍も不利に、しかしコボルト軍が到着。不利ながらも士気は上がっています」
キバ「おのれぇ、良く粘るものだ」 クラウス「父上」 キバ「何だ、クラウス」 クラウス「時間切れです。ひまわり軍が背後に現れました。それと期を同じくして、南方にコボルトの村からも義勇軍が現れたようです。 作戦は失敗です。退却しましょう」 キバ「運のいい奴らだ」 クラウス「運…だけではありません。あそこには、人々の心を結びつける力があったのでしょう。これは、侮れません」 キバ「そうだな。よし、全軍に命令、速やかに退却させろ。指揮はクラウス、お前が取れ」 クラウス「わかりました、父上」
チャコ「みんな見ろ!あいつら逃げていくぞ!!」 リドリー「ひまわり軍がきてくれたようですな。きくまる殿。」 チャコ「ざまぁみろぉ!おれたちの町を守ったぞ!そうだろぉ、おっさん!!」 リドリー「そうだな、はははははははは!!」
リドリーがいい具合に壊れてるわね。
チャコ「このー、バカ人間どもー!!」 いつのまにかチャコが隣にいた。必死で住民に訴えかける。 チャコ「ばか、ばか、ばかー!そんなのうそっぱちだぁー! あいつらの作戦にきまってるだろー!?」
そんな彼の必死の説得も、差別の壁を越えられなかった。 住民は、彼を「ハネつき」と呼ばわり、全く相手にしない。
マカイ「きくまる殿、いかがでしたか」 黙っていたら、フィッチャーが代わりに話し出した。
マカイ「なるほど、そんな事が…しかし、見に覚えのないことだ。 まあ、それも要らぬ心配となった。先ほど、キバ殿が休戦協定の申し入れに来たからな」
フィッチャー「それは策略です!王国軍は都市同盟の滅亡を狙っています。それが休戦協定などを結ぼう筈がありません」 マカイ「バカを言うな。それならば、何故にキバ殿は危険を冒してこのトゥーリバーに自ら乗り込んできたのだ」
結局、マカイはぼくらの言うことは全く信じず、軍の協力関係も破棄となった。 どうやら彼の差別意識も根強いようだ。 だったらどうして、わざわざぼく(協定結びに来た友軍の長)を使いに出したのやら。ほんとにばかばかしい。
パシリ顔してたからじゃないの。
マカイと別れたあと、またチャコに会った。 チャコ「きくまる!ばっちゃんがあんたに会いたいってさ」 凄く不本意そうな顔だ。 チャコ「おれは伝えたからな!」
スースー「きくまる殿ですな。私はスースー、このトゥーリバーに住むウイングホードの一番翼、 あなたたちの言い方ならリーダーです。お入りください」 彼女がリーダー。するとチャコはウイングホードのリーダーの孫な訳か。
スースー「きくまる殿…右手を見せていただけないでしょうか?」 きくまる「どうぞ」
スースー「”輝く盾の紋章”…この目でこれを見るのは二度目です。一度目はゲンカク殿の右手に輝いていたそれを、遠くから垣間見ただけでした」 じいちゃんの方か。また昔の話が聞けるのかな。
スースー「我らは、古くはティントの森で暮らしていました。しかし、その地を負われた。あの地に出来た鉱山は、われらの生きる場所を奪った。 そんな我らを、この地へと招いてくれたのはゲンカク殿でした。 しかし、ゲンカク殿は汚名を着せられ、同盟を追われ、我らもまた厄介者として見られることになりました。
きくまる殿…我らを、このトゥーリバーを、そして同盟を救う道をお進み下さい。あなたの持つ力を、お使い下さい。 その紋章を持つあなたには、紋章に認められたあなたには、その力があるはずです。 かつてのゲンカク殿のように…」
ふふ、やっぱりスースーちゃんってば、そうだったのねえ。 いいわよね、女の子はいくつになっても女の子!可愛いわあ。 ルック「その言い方は…ああそうか、そういえば、レックナート様は、一番翼よりずっと年上だから、勿論当時の事を色々知って」 ん?今、なんか、言ったかしら、ルック? ルック「いえ!何っにも言ってません」
あるはずです、って、言われてもな。 きくまる「スースーさん。あなたのことは嫌いじゃない。でも、ぼくはじいちゃんじゃないし、この町には色々と嫌な目に遭った。 …あなたの期待通りのことが出来るとは、今はとても言えません」 スースー「きくまる殿、われらウイングホードも、この町を愛しております」 って、言われてもな。
重い気分のまま、一番翼の家を後にする。 と、またチャコがいた。
チャコ「きくまる!ばっちゃんは、あんたを頼りにしてるみたいだけどな! おれはちがうぞ!むかし話の英雄の、その子供ってだけで何ができる!」
やっぱり嫌われてしまったらしい。ぼくを頼りにするスースーを見て、彼なりに思う事が沢山あるのだろう。 チャコ「…それから、財布はかえさないからな!!!」 と言って、また飛んで行ってしまった。
財布かあ。すっかり忘れてた。 彼がぼくを認めれば、返すのかな? ナナミ「きくまる、なに笑ってるの?」 きくまる「いや、なんか、彼はいいなあ。すかっとする。 これは是非とも、財布を返してもらわなくちゃって、思うよね」
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