底のない闇に嘔吐
垂れ流しの恥辱
哀れな姿を見せても何も変わらない
誰の所為？
出来る全てを頂戴と頼んでいるから？

囲う水銀
舐める土
蒼い笑顔に満たされても空虚なまま
誰の所為？
理解を越える何かを掴めと言ってるから？

求める弱い光
騒がしい箱馬
宣う嘘に群がる焔は燃えつきない
誰の所為？
新しいものを大切に繋ごうとしてるから？

在りのままで受容し合うのはいけないのですか

好きな人がいて
ものすごく好きで
ほんとうにほんとうに好きすぎて

ずっとなんてないけれど
ずっと一緒にいることを望んでいて

でもいずれ離れる現実が待ち受けていて
でも信じる自信は自慢じゃないが結構あって
でも絶対なんて言い切れないし

同じところで
同じはなしを
同じように繰り返していたら

違う朝がやってきた

誰にでも優しいのは知ってるの

貴方は私のモノでは無いけれど
私の何かではある筈だった

握り締めた手の温度を忘れまいと
しがみついたあの夜は何だったのか

違う男を抱きながら考えてみる

わからない

私の上で男は念仏の様な言葉を叫んで果てた

それを見上げながら
曖昧な問いの答えを思い出せないまま

まぁいっか、と逃げる