もくじ|楽しい過去|明るい未来
窓辺でぽつんと、小春が外を眺めていた。
風に動くレースのカーテン越しに、そんな小春の後姿が見えた。
一瞬クロ助がよみがえった。
クロ助もこうやって、よく外を眺めていたなぁ。
日ごろから久石譲が好きな私だが そんな私の心をつかんで離さないピアニストがいる。
久石ファンならきっと彼のことも好きになるはずだ。
彼の名は「ウォン・ウィンツァン」
神戸生まれの東京育ちでイギリス国籍を持つ彼。
彼の存在を知ったのは2年ほど前。
BSデジタル779CHというところで、24時間ずっと「ネイチャー・ヒーリングミュージック」という、 なにやら心を癒してくれるらしい音楽を流している番組があるのだが、(今は朝の2時間しか放送していない。残念だ。)私はそこで彼の音楽に出会った。
その後も偶然NHKのテレビ番組で彼を見かけることがあり、
「いいなぁ、いつかTSUTAYAの半額セールのときにでもレンタルしてみようかなぁ。」(せこい。好きなら買え!!)
と考えていた。
しかし彼のアルバムはTSUTAYAどころか、CDショップでも見かけることなく、 悶々とした状態で2年を過ごしてしまった。
唯一好きなときに耳にできるのは彼の公式サイトの視聴コーナー。
最近「心がただれているなぁ…」と感じている方、 是非視聴でもいいので聴いてみてくれたまえ。
アルバム「海より遠く」と「フレグランス」がおすすめだっ! フレグランスの中の「ドーヴィル海岸」はFMなんかで耳にしたことがあるかもしれん。
彼の音楽を聴いていると、 心の中に一筋の希望の光が差し込んできて、居座り続けた黒い闇が溶けて流れてしまいそうだ。
そして、自然と頬に温かい涙がつたい落ちてくるのだった。
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