奇跡を信じて〜あれから〜
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 あれから

今年の夏は長く感じる
いつもは大好きな夏、今年は早く過ぎ去って欲しい

Hが亡くなってまだ5ヶ月もたっていない
ある時はとても長く感じ
ある時はあっと言う間に季節が変わり短く感じた

本当にHと言う人は存在していたのかと
思う時もある
知り合ってから亡くなるまで
もしかしたら長い夢を見ていたのではないかと
思う時もある

私はまだまだ長い人生を
生きていくのでしょうかねぇ H

2002年08月30日(金)



 もしも何かあった時

言いたい事が何でも言えて喧嘩ができ
だからこそ信頼できて
そんな相手って良いなぁ
私にとってHはそう言う人でした
どちらかと言えば喧嘩ではなく討論のできる相手

例えば何かに腹を立ててると
煽るのもHだったっけ
腹を立てている事が仕事絡みで
私の言っている事が正論だと判断した後
処理していくのはHの得意分野でもあった

私に、もしも何かあった時オフィスはどうなるんだろう?
会社契約で保険に2つ入った
残念ながら信頼できる後継者は育っていません
スタッフの一人が
「亡くなられた後、私がオフィスを経営しても良いですか?」と質問をした
取り合えず私元気ですから(^^)
ただ突然に何かあった時に便利でしょ

2002年08月29日(木)



 死にゆく人のための建物

不思議な夢を見た
白く高い建物があり最上階のみ窓が二つあった
そこは死にゆく人のための建物である
外から眺めると一つの窓にはHの服が掛けられていた
私はエアーコンディショナーを吹き付けた
これは死に臨んでいる人がいる部屋に
平和をもたらすものである
そしてそれは去り行く人のみならず
その人が愛している人たちにとっても
ポジティブな効果があるものです
Hの姿はなかったが
「Hさんは亡くなりましたから早く部屋を片付けて下さい」と
誰かに言われた
そこで一つの夢が終わり目が覚めた
「もう一つの窓はどうなっているのだろう」と思いながら
もう一度眠りに就いた
夢の続きを見る事ができ
もう一つの窓を外から眺めている夢
高い建物の窓から知人が顔を出していた
その後、にっこりと笑いながら知人は飛び降りた

なぜ知人が私の夢の中で自殺したのだろう
もう1年くらい会ってはいないが
元気で過ごしているはず

2002年08月27日(火)



 夏の終わりの花火

夕方、買物の帰り道にお隣りの県の花火が見えました
昨年はHと車に乗っていて
「来年は見にいこうね」と話していた
この時期の花火は
まるで「夏が終わりますよ」と言っている様です

我家に帰りベランダから眺めていると
とても寂しくなりました

桜の花の咲く季節は今年に限らず
以前から寂しく思っていますが
今年から花火の咲く(?)季節も寂しく感じます

もうすぐ秋ですね
四季の中で一番好きな季節です

2002年08月25日(日)



 旅行の計画

来月はHの誕生日

9月に出掛ける事にしました

本日、予約完了

2002年08月24日(土)



 気付いた事

Hが亡くなって気付いた事と言えば
例えば海外から会社に届いた商品で破損などがあれば
Hが処理してくれていた
私は交渉したりするのが苦手だが
その点
Hは大得意だった
Hは引かないから

2002年08月22日(木)



 忘れてはいけないの?

最近、入院していた間のHの事は
あまり思い出したくないと感じている
思い出すことと言えば
元気な頃の事ばかり

掲示板の日付が3月になっちゃった
Hは入院中の事を忘れられたくないのかな

何でもそこに結び付けて
Hのせいにしてみる(^^;
掲示板は今日の日付が3月23日になってる
って事は
このまま日付が直らなければ
又、あの悲しい日付けがやってくるわけ?

考えすぎな私です

昨年の今頃は
今のオフィスへ移転する準備をしていました
場所を探したのは私でしたが
仲介に入り保証金や家賃の交渉をしてくれたのはHでした

そうなんだ
あれから1年もたっていないんだ
とても昔の事の様に感じるのに

来月はHの誕生日
年を重ねない誕生日なのですね

2002年08月20日(火)



 夢のお告げにしては

夢の中で激しく電話が鳴った
激しくとは回数ではなく音がである
まるで昔の目覚まし時計の音
夢の中で電話に出ると相手はHだった
Hは一方的に話し電話を切ってしまった
私の質問には答える事なく
再度、電話をしてきては又、一方的に話し切ってしまう
電話の音が夢とは思えない程
うるさかった
夢の中では会話にはならなかった

Hの車にブラウンのスモークを貼った
早速、今日はHの車で出勤
オフィス内にいると
また車がヒステリーを起こしたのか
セキュリティーの誤作動で警報機が鳴りっ放し
その音は昨夜の夢に出てきた音
夢の中の目覚し時計の様な電話の音は
もしかしてこの音だったのかも

謎だ
夢のお告げにしては理解できない

2002年08月19日(月)



 何も感じないお盆

久しぶりにHの自宅へ行ったが
Hの母も弟も誰もいなかった
皆、お盆中は何処かへ遊びに行っている
正面の玄関は鍵が閉めてあったが
鍵がなくても家に入る方法を知っている私は
ちょっと失礼してお参りだけさせて頂いた

Hの宗派ではお盆にお坊さんが来る事はないらしい

納骨が終わってからはHの自宅へ行く事は少なくなった
お仏壇にお参りしたところで何も感じなくなってしまったのだ
Hと繋がる事もなくなった
どちらかと言えば
自分の家につくった祭壇にある遺影を見ていたり
オフィスでアヴェマリアを聞いていれば繋がる事ができる

Hが息を引き取る時の手の感触を想い出しながら
手を握り返す

仏壇の前でなくてもHの自宅でなくても
お盆でなくても良い

2002年08月17日(土)



 それよりも悲しい日となる事に違いない

昨夜は眠れなく千と千尋のビデオを見ていた
私がテレビのスイッチを入れている事は珍しい
1年に2度もない気がする

ビデオを見終わり
二度と会えないHの事を考えていた
この世のどこを探してもいないHのこと

私の母は健在
ずっと昔
私の目の前から母が消える日の事を想像した事がある
考えるだけで気が遠くなった
この先、いつか、その日が訪れる事を思うと
その日は今よりも悲しい日になる事に違いないと感じる

後悔しない様に大切にしよう
大切にしてるつもりでもできていないかもしれない
大切にしたところで後悔は必ずするとわかってはいるけれど

そんな事を昨夜は考えながら眠りについた

2002年08月14日(水)



 今頃、気付いた事

今日Hの車が戻ってきました
車屋さんは働き者で年中無休だとか
Hの車が戻って来て車が2台になったのは良いけれど
毎朝どっちの車を乗って行こうか悩みそう

Mさんメール届きました
天使とか妖精とか現実離れした話題が最近苦手な私です(笑)
いないでしょ 私は見たことないですけど

少し前に見つけたHの歯ブラシ
土日など我家でお風呂に入る時用にと
Hが自分で買ってきた歯ブラシ
私の歯ブラシ立に入ったままです
昨年、最後に我家を訪れた時に使ったね
我家で、お風呂に入ったのもその日が最後でした
私の母はそんな気がした日だったと言った
母さん、今回の悪い予想は全部当たっちゃったね
「占い師みたいな人だな」と病院の先生も言ってた

2002年08月11日(日)



 おかえりなさい

Hの車の修理、整備が完了したと車屋さんから電話が入りました

百か日が終わりHの自宅へ行く事が少なくなった
それまでは毎日行ってたのにね
その日までは遺骨がそこにあったから行っていたのかな
先々週の土曜日にHの愛弟子(?)がやってきた時には
一緒にお墓参りに行きました
愛弟子は手で一生懸命に墓石を磨いていた
「会いたいでしょ」と
石を退かし遺骨を見せた
Hの愛弟子の手で川に流されるはずだった遺骨
「川に流したいと思ったら持って行ったら?」と
私は言った
そう誰のものでもない

初盆 さみしい響きです

2002年08月10日(土)



 自分が自分自信の現実を作っている

例えば
何か気に入らない現実があるとします
しかし、それは自分が自分自身の現実を作っているのだと
私は考えます
誰かさんに言っているのではありません
私は私自身に言っているのです
そして、不必要なものを手放す事がテーマなのだと
私は自分に語りかけてます

Hの車の部品がやっと届き修理完了
あとは整備のみ



2002年08月08日(木)



 夏の思い出

夏ってもっと元気になれる季節だった気がしますが
今年の夏はとても疲れます
時々「この暑い季節に地震が起こって
エアコンのない所に放り出されたらどうなるんだろう」
などと眠る前に心配する事もあります
我家はトイレ、洗面所、お風呂にエアコンあり
元々、夏に使用するよりは寒い冬の為の物ですが
今年の夏はお世話になってます
お風呂に入った後に汗が出る環境には耐えたくない

以前、お盆過ぎにHが事故して入院した事を
思い出しました
電柱と車に挟まれ車外に放り出された事があり
助かった事が奇跡だと言われました
奇跡を1度使用していたのね
2度目の奇跡は起こらなかったんだ

Hは悪運の強い人だった
これも最後には使えなかったのね

2002年08月07日(水)



 天国は地球の中

天国って地球の中にあるの?外にあるの?
誰でも行った事があるはずだよ忘れちゃっただけで

Hの車はまだかえってきません
ドイツから部品が届かず
まさかお盆にHを乗せてかえってくるわけじゃないよね
そんなわけで先日車を1台購入しました

2002年08月06日(火)



 人生の甘さ

全ての人にあてはまるわけではないけれど
人生の甘さを十分に体験していない場合
その甘さを食物などで満たそうとする傾向の人が多いです
人生の甘さとは幸福感など

Hが亡くなって初めての夏休み(お盆休み)ですが
オフィスは休みません
5月の連休が終わった頃は
夏休みに懐かしい川へ行きたいと思っていましたが
今はその気になれない
少しづつ気持ちが変化しています

2002年08月05日(月)



 波にさらわれて

いつか、どこかで聞いた事がある様な
懐かしい音楽を聞いた時
Hを思い出し苦しくなる事がある

少し前までは大切な想い出だった事も
つい最近
昨日、今日などは思い出す事が辛い

こうして書いている時もPCの右側にはHの写真がある

今年は川へ行くのは止めよう
Hの笑い声が聞こえてきそう

もうすぐHが逝って4ヶ月
今頃どうしちゃったんだろう
なぜこんな思いになるのかな


2002年08月04日(日)



 夜空に散る花

先週の土曜日にHの愛弟子だったKと花火を見に行った

Hは花火が大好きだった
まさか今年の花火をH抜きで見る事になるなんて
思ってもみなかった

夜空に散る花火はまるでHの人生の様

今日の花火大会はHの弟と見に行く予定でしたが
先週の寂しさを思い出し花火を見ないで帰ってきた

信頼できる人を失うと言う事は
自分の体が半分に切り離された気がする





2002年08月03日(土)



 昔の恋人

昨日、気付いた
私は今年初めて昔の恋人の誕生日を忘れていた
昨年は初めてその昔の恋人の命日を忘れていた

こうして色褪せていくのかな
薄情なのかな 私





2002年08月02日(金)



 次の人生の扉を開ける時

この日記を読む限り客観的な見方をすれば
ずっとHの事しか考えていない様に思えますが
私は毎日進んでます

今、私は次の人生の扉を開ける為に
一つの事を終わらせようとしています

Hは私の会社の役員でもありました
退任届けを来週提出致します
そして新たなメンバーにて会社を設立致しました



2002年08月01日(木)
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