R女王様の秘密のお部屋...Dr.R

 

 

挿管をめぐる会話 - 2005年01月26日(水)

気管内挿管はもっとも確実な気道確保の手技です。
麻酔科医のみならず、他科医にとっても救急蘇生のときには必要ですから、とっても重要。ある意味では基本中の基本と言えるかもしれません。

でもこれが、なかなかどうして難しい…。
確実に出来るようになるまで、ひたすら練習あるのみです。

不慣れ以外にも挿管が物理的に難しい場合があり、
極端な肥満、猪首(太く短い首)、首が動かせない状態にあったり口が大きく開かない場合、顎が小さい場合、巨舌…
などなどの場合はベテランの先生でも手を焼きます。
基本の手技ほど奥が深い、のかもしれません。。。


さて、休憩時間中。
麻酔医室で文献を読んでいたらS先生@同期だけど麻酔科ではちょっと先輩が横からまじまじと私の顔を見て…
『…レイナちゃんって、よく見ると口ちっちゃいねー』
『ははは、そうねぇ…。歯医者さんで頑張って口を開けすぎて口角が裂けちゃった事あるよ〜』
『何か挿管し難そうやね』

そう来るか。

『あたしも自分は挿管し難い顎(※注)してるって思うんやけど…』
〔※あ、そうかも。というのは、S先生の顎は小さく、少し後ろに引っ込んでいるのです。そこが可愛いんですが、確かに挿管の条件としては…〕

『挿管しやすさについては勝ったわ♡


そーか、私、負けちゃったよ…  つд`)


…。





ってそんなところで勝負してどうするよ!


まあ、バカ話はさておき、少々の悪条件下でもすんなり挿管できるようになりたいものです。やっぱり練習あるのみか。

ぼちぼち頑張りますわ。




...

キラーたちの伝説 - 2005年01月19日(水)

※以下、都々逸調でどーぞー。

♪麻酔医ぃ殺すにゃ〜刃物はあぁぁ要らぬうぅ
コトバあぁひとつうぅでぇ即死ぃす〜るぅ〜(べけべん)

時々オペ場に現れる、麻酔医キラーのネタをば。


ガンコな気胸でVATS(Video-assisted thoracic surgery=胸腔鏡下肺切除術)をすることになった17歳の男子高校生某クン。敬語の使えない(使わない?)イマドキの人なつっこい若者です。

担当はTe医長先生+私の同期S先生。術前診察はTe先生の外来で済ませ、手術時の導入(※注1)Te先生の指導下にS先生が行いました。
〔※1:全身麻酔を開始すること。麻酔薬や筋弛緩薬を注射したり、気管挿管をしたりする〕

とっても順調に手術は終了し、いざ覚醒。
Te先生が大きな声で患者さんに呼びかけながら、抜管の作業を進めます。

『●●くーん、分かりますかーぁ?…今、お口に管が入っていて声が出ないけど、これから抜いていくからねー!…ちょっと咽せますよーぅ』




Te先生が後でヘコんでたのは言うまでもありません。
何か二重の意味でお気の毒。
(端から見ると、相当面白かったけど。先生、ゴメンなさーい♥)


ペインクリニック(※注2)で継続して診ている患者さんは別として、麻酔科医は患者さんと一期一会(※注3)。しかもお会いしている大半の時間、患者さんは意識のない状態であったりする訳です。
〔注2:『痛み』に対する治療。当病院には専門の外来があります〕
〔注3:術前診察・術後診察もするので、ホントは一期三会くらいかしらね…?〕


ということで、ちょっと孤独(しかも一般の方にはマイナー?)な人種、麻酔科医。
もし、皆さんが手術を受ける事になったら、彼らのことも少し覚えておいてあげてくださいね。きっと喜ばれます。


...

画面に向かって叫べ! - 2005年01月11日(火)

休憩中、麻酔医室のPCでテレビのチャンネルをいじっていたら…

「機材は全て最新型の本物を使用!」
「エコーは600万、CTは…」


何なに?何ですと??
思わず目が釘付けになってしまった私と同期S先生なのでした。


ずっとTVを見ていなかったので知らずにいたのですが、『救命病棟24時』が新シリーズで始まるんですね。あれは予告編だったようです。
学生時代から、医療モノは気になってついつい見てしまうことが多く、このドラマは当然、初回シリーズも第2シリーズも見てましたとも。
画面に向かってツッコみながら…。

そんな小手先で心マするんじゃねえ!とか、
何で路肩で血腫の場所も確認せずにいきなり穿頭するんだよ!とか、
あんた幼稚な熱意に溢れすぎ!!とか。

…性格悪いでしょうかね?私…。
でもドラマの世界はあくまでドラマ。
変にリアリティを謳われると反抗したくなるというものです。




第一、美女とイケメンと巨乳ばかりの病院とかあり得ねぇのです。(←力説)


『ツッコみたいばかりに何か見ちゃいそう…このドラマ…』
『あたしは松嶋菜々子も江口洋介もスキな訳じゃないから、見ません(笑)』
『あら、そう…(笑)?』



なるほど…。それはきっとツッコみどころ満載ね♥
頑張れS先生!ツッコんでツッコんでツッコみまくるんや!
そしてツッコみの星を目指すんやぁああああぁぁぁぁぁぁぁ!!


…にしてもしかし、夜は早くに帰宅して、ドラマを見ている余裕のある研修医、というのもなかなか凄い話ではありますな。。。


...

三連休を貰ってしまった!(3日目) - 2005年01月10日(月)

('A`)<レイナです…

('A`)<ホテルの朝食が立派すぎて苦しかったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<天神の街は振袖のお嬢さんだらけだったとです…
     和服着るならがに股で歩かないでください!ブサイクです!
     でもそういう自分は成人式に出ず振袖も作らなかったとです…
     そろそろ振袖適齢期を逸しそうです…

('A`)<レイナです…

('A`)<何故か旅行先でバーゲン巡りをしてしまったとです…
     無駄に疲れるばかりだったとです…

('A`)<昼飯時に水炊きの有名店『N』に行ったら休業だったとです…
     問い合わせの時は10日の昼ならやってますと言ったのに…
     タクシー代返してください!

('A`)<レイナです…

('A`)<中州は昼間に歩くもんじゃなかとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<帰りは伊丹まで飛行機にしたとです…
     久々に乗ったら酔ったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<明日は朝一番で腹腔鏡下膣式子宮全摘術の麻酔に入るとです…

('A`)<レイナです…
('A`)<レイナです…
('A`)<レイナです…


旅に出ることは
日常の生活の環境をぬけることであり、
平生の習慣的な関係から逃れることである

                              三木 清 『人生論ノート』より

↑くどいエンピツ投票ボタン(苦笑)


...

三連休を貰ってしまった!(2日目) - 2005年01月09日(日)

('A`)<レイナです…

('A`)<気付いたら吉野ヶ里遺跡におったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<写真を撮ろうと思ったら電池が切れとったとです…
     思えば人生こんなことばかりのような気がするとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<冬の吉野ヶ里の丘は寒かったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<鳥栖プレミアムアウトレットの駐車場の入り口が分からず
     周りを3周してしまったとです…アホです…

('A`)<レイナです…

('A`)<時間が無くて佐賀牛を食べ損なったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<110km/hで走る日産Marchは恐ろしかったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<明日にも続くとです…
  




...

三連休を貰ってしまった!(1日目) - 2005年01月08日(土)

('A`)<レイナです…

('A`)<いきなり3連休を頂いてしまったとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<旅に出ることにしたとです…
     とりあえず「のぞみ」に乗ったとです…
     ネット予約をしようとしましたが、
     世間はクレジットカードを使わない者に対して厳しいとです…

('A`)<レイナです…

('A`)<博多での夕飯は魚処 海楽隊(福岡市西区 tel:092-885-2602)
     食べたとです…美味しかったとです…
     皆さんも是非行くべきです!

('A`)<レイナです…

('A`)<明日に続くとです…


...

仕事始め(のようなもの) - 2005年01月04日(火)

明けましておめでとうございます。
昨年、皆様方には大変お引き立てを賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
どうぞ今年もご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。





ま、鞭撻するのはわたくしの仕事ですけどね。
跪きなさい!おほほほほほほほっ!

…と意味もなくテンションの高いスタート。
三ヶ日が、丁度ローテ切り替わりの時期でまるごと堂々と休めてしまったというのが効いてます。休養はやはり大事。改めて痛感しましたとも。

年末にかけて忙しく、また体調もあまり芳しくなく、日記にも随分間が開いてしまいました。おいおい過去も埋めていく所存です。ご興味がおありでしたら(そんな奇特な方がいらしたら…)ご覧くださいませ。
さてさて。
本日より私の所属科は麻酔科(※注)となります。最短4ヶ月はここに身を置くことになります。もしかすると1ヶ月延びるかもですが(←希望を出したので)
〔※スーパーローテーションでは必修科目として「麻酔・救命」を挙げており、研修医は麻酔科または救命救急科、或いはその両方をローテートしなければなりません。私の勤務する病院には救命救急センターが無いため、麻酔科で蘇生と全身管理の勉強をするのですね〕

で、1月4日からのスタート、どうしたらええのん?
…と、私より一足先に麻酔科ローテに入ったS先生@天然アンニュイ同期女医に前もって訊いてみたところ。

『4日はオペ無いから、あるのは5日オペ予定の患者さんの術前診察だけやけど…。あたしらはとりあえず5日の予定の確認だけしておいてって』

そ、そうっスか…(;´Д`)

『他の先生も各自確認するだけやし、4日は来る時間も自由ということで』

まじでスか(゚д゚)!

『じゃ、4日は午後5時オペ場で。良いお年を〜♪』

オ━━━━(゚д゚д゚д゚д゚д゚)━━━━イ!!!


ええ。ええ。本当に17:00ちょっと前に来て着替えて誰もいないオペ場(の一角、麻酔医室)にS先生と二人して忍び込み、5日手術予定の方の麻酔の概要を予習して帰りましたとも。それで終わっちゃいましたとも。









…そもそも労働してないし。いいのか?こんなんで?!

ともあれ、新年の始まり。そして、新タームの始まりです。






...




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