2003年12月29日(月)
半年以上ぶりの更新で、昨日見に来てくれている皆さんは M-1くらいは更新するだろうと言うことで 来てくれたんだろうと思います。 一応まだお笑いに対してまっすぐに向き合えないのですが 期待に応えなければならないと思い、昨日の総評を 書いていこうと思います。
まず優勝したフットボールアワー 本当におめでとうございます。 最初からこの見聞録を読んでいただいている方には この結果はもう3年も前からわかっていたことと 思っていたとは思いますが、実際栄冠を手にするというのは 非常に難しく困難だったと思います。 今年は早くから本命と言われそのプレッシャーの中 実力を出し切ったことが優勝に繋がったと思います。 2本とも完璧な内容の漫才で何も評論することもないのですが しいて言うなら2本目のネタの一番最後落ちの部分は 二人がプレッシャーから開放された瞬間が見れた部分ではないでしょうか。
さて他の演者ですが 笑い飯は島田紳助審査員長がいったように この1年の成長ぶりには感動を覚え、去年味わわなかった 笑いを感じさせてもらいました。 GAORAの番組ではそれほど顕著にその成長は感じられていなかったのですが この大舞台であの漫才を出来たのはすばらしいと思います。 ただ同じものを2度続けて見せられた場合、2度目は1度目ほどの 笑いはないと言うことろで今回の決勝敗退という結果になったと思います。 1度目は去年からの成長度に関しての評価、2度目は真のお笑いにたいする 評価と言うことでフットボールアワーより評価を下げたと いうところでしょうか。 しかし客の飽きるタイミングでボケの張り合いを止め次の張り合いへ繋げる といった変化はこの1年間研究した成果だと思います。 来年はさらにどれだけ飛躍できるかが楽しみです。
アンタッチャブルは敗者復活から無益の決勝進出といった感じで その無益さがいつも以上の漫才に繋がったと思います。 まだ関西の正統派たちとは差があると感じはしましたが 今回は非常によくがんばったと思います。 まだボケでのみ笑わせているという感じがするので もっとツッコミで増幅できるともうワンランク上に 上がれると思います。
2丁拳銃は早くから東京に行ったツケがまわってきたという感じ。 年々成長はしているもののフットボールアワーや笑い飯の成長力と 比べて見劣りしたのはおかれている環境の違い。 やはり厳しさは関西にあるといったところでしょうか。
アメリカザリガニも2丁拳銃と同じで松竹のエースとして 東京で使い潰されたといった感が否めません。 もともと3年前からもっていた上手さは技術なので 衰えることはないとしても、3年前から成長しているとは 全く感じられず、東京の番組で単なるタレントとして 使われてしまっている弊害が出たといった感じでしょうか。 もう一度原点に返ることがM-1奪取のポイントになると思います。
そしてりあるキッズ 彼らの成長ほど驚いたものは今回ありませんでした。 数年前まだ中学のころの彼らのネタは、漫才の上手さはあれど まだ子供の漫才といったかんじで、面白いけどもう今ひとつ という感じだったのが、NGKの舞台に定期的に立ち 高いレベルの漫才に触れることで一気に成長したと感じました。 番組中でも言われていたようにいとしこいし師匠を見ているような 感じも、ダイマルラケットを見ているかんじもし とんでもない漫才師に成長したと驚愕しました。 高校を卒業し漫才に費やせる時間が増える来年以降 非常に楽しみな漫才師であり、来年のM-1優勝もかんじさせる漫才でした。
千鳥はもともとああいうネタが多いだけに M-1に出てきたこと事態驚きなのですが 今回は緊張の中楽しんでやったという感じではないでしょうか。 彼らは彼らの笑いを楽しんでやってもらいたいところです。
スピードワゴンは去年と変わらず、成長もないという一言で終わるでしょう。 フリートークは広がりもあり面白いのでそれをどれだけ 漫才に反映できるかが重要なポイントではないでしょうか。
さて最後に麒麟ですが 関西でちょっと甘やかされているのかもしれません。 今のbaseのメンバーで間違いなくトップを独走している 二人ではあるのですが、今回の梅田花月への移動で baseに残されてしまったと言うことがマイナスに働いているのでは ないでしょうか。 彼らが腐る前にもっと厳しい舞台に多く立たせることが 重要ではないでしょうか。 今回の漫才は非常に残念でなりません。
大急ぎで9組の評価をしたのですが 今回は前回以上にレベルが高かったとかんじました。 フットボールアワーはまだ来年も出られるわけですので 連覇を目指していってほしいと正直思います。 若手の牽引車としてのフットボールアワーに期待し 正統派の漫才師がより多く出ることを期待し 締めたいと思います。
みなさん良いお年を
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