時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2019年10月08日(火) 台風の話 その4

ひまひまに書いてるうちにずいぶん経ってしまいましたが、台風15号の停電の話、続きです。
自分の備忘録になるよう、時系列順に振り返っておきます。

9月8日深夜、台風通過。
9月9日、未明より停電。スマホはまだ通じていた。
信号は消えているが、普通に出勤。
職場は電気も水も来ていた。
帰りに行きと違う道を通ろうとしたら(曜日や時間帯によって混む道が違うから、よくやる)、途中が倒木で通行止めになっていて、迂回させられる。
車内でラジオを聞くも、普通の番組をやっていて、やっとニュースがはじまっても、台風については東京の交通麻痺の話題だけで、すぐ組閣等の通常ニュースに。
帰ってきたら引き続き停電中。
水は出るけど、お風呂のお湯はソーラーが動かず沸かせない。
タンクに昨日のお湯が残っていて、ぬるいお湯がシャワー一回分くらいはありそうだけど、途中で冷たくなると嫌だし、一日くらいいいやとシャワーは我慢。
ランタンの明かりで肉とゴーヤを料理して食べる。

10日(停電2日目)
仕事は休日。スマホが通じなくなる。
早朝から庭の片付けをして大汗かいたので、タンクに残ったぬるま湯でシャワーを浴びる。
今なら暑いから途中で水になってもいいやと思って。
が、だんだん水の出が悪くなってきたような……?
と、思ったら、広報無線で、これから断水するとの予告が。
(シャワー浴びた後で良かった!)
鍋やヤカンやバケツや空きペットボトルに水を汲む。
これ、たまたま家にいたから汲み置きができたけど、仕事に行って帰ってきたら断水してたら困っただろうなあ……。
ペットボトルは、冬場に苗の霜よけに使うために洗って取ってあった1.5リットルボトルが大量にあったのでラッキーだった。
昼間、ものすご〜く暑くなる。最高気温35度くらいだったらしい。
家にいると暑いので、スマホの電波を求めて車で遠征。
電波が入るコンビニを見つけて情報収集。
夜はまた大量の肉とゴーヤを調理。
この日が一番辛かった……(T_T)

11日(3日目)
休日。朝から停電・断水・電波障害続行中。
アクアライン避難通路の見学ツアーに参加後、実家にプチ避難。
入浴、洗濯。
スーパーで乾電池や飲み物や冷蔵庫用の氷を買い込む。
夜、帰宅。相変わらず停電・断水中だけど、スマホの電波は不安定ながら通じるように。

12日(4日目)
相変わらず停電・断水中だけど、スマホの電波は不安定ながら通じるように。
仕事に行く。
午前中家にいた夫が、溶け始めた冷凍庫の肉を全部調理してくれる。
その後、夫は車で仕事に。
仕事先が非停電地域なので、車に保冷ケースを積んでいって、帰りに氷を買って帰ってくる。
氷は、とけた後は飲料水になって一石二鳥だった。
夜は、溶けかけた冷凍煮豆や冷凍ベーコンを消費するため、買い置きのホールトマト缶を使ってポークビーンズ的なものを作る。
ポークビーンズはもともとが野外料理だから、なかなか非常時向け。
お風呂は、やかんで沸かしたお湯をバケツに入れて。

13日(5日目)
免許の更新のために休みをとってあったので、予定通り、幕張の免許センターへ。
千葉北西部も台風の爪痕はまだ生々しく、被害の大きさが伺えたけど、停電や断水はもう回復していた。
帰りに銭湯で入浴、スーパーで氷等を買って帰る。
スーパーはだいたい普通に営業してたけど、氷は一家族2袋までの制限があったから、近くにまだ停電してる区域があったのかも。
夜、遠方の創作仲間から救援物資が届いて感涙!
ずっと、ネットの仲間は、どんなに長年の付き合いでも住所も本名も知らないのが当たり前で、電脳世界の中の存在のような感覚だったのですが、最近、本を送ってもらったので住所を知っている方がいたのです。
遠くの仲間が私を案じてくれているという温かさに、じーんとしました。ありがとうございます!
井村屋のえいようかん、美味しかった!

14日(6日目)
県内他市で一人暮らし中の息子のアパートの電気・水道が回復したというので、仕事帰りにお風呂を借りに行く。(息子のアパートは、私の職場からわりと近いので)
11日に実家で洗濯して以来溜めていた洗濯物を持っていって洗濯させてもらう。
まだ大量に残っていたゴーヤも持っていって、水が出る台所で料理させてもらい、一部はその場で食べ、一部は佃煮にして家に持ち帰る。

15日(7日目)
今日も帰りに息子のアパートでお風呂に入ろうと、お風呂支度一式や水を汲ませてもらうための大量の空きペットボトルを車に積んで出勤したら、市のツイッターに断水復旧の知らせが。
息子のアパートは、近いとはいえ、行って帰るだけで合計1時間半近くかかるので、水さえ出れば家で水シャワーでもいいやと、そのまま帰宅。

16日未明、ついに電気復活\(^o^)/
その夜は大雨でしたが、朝、起きてからツイッターを遡ったら、フォローしていた東電のアカウントから真夜中に『○○地区の停電はまもなく解消の見込み』のツイートが。
作業員さんは、こんな大雨の夜中に夜通し作業してくれたたんだ……。
ありがとう、ありがとう!

作業員の人たちも、ほんとに大変ですよね……。
近くのショッピングモールの駐車場に全国の電力会社の車が集結してたけど、作業員の人たちは車内で寝泊まりしてたらしいし、当然宿泊設備なんかない商工会館が東電職員の臨時宿舎になってたという話も聞きました。

職場では、電気がついたのはうちが最後だったので、通電を報告すると、みんなが拍手で祝福してくれました(笑)

結局、停電は一週間、断水は5日間に渡ったわけですが、うちは赤ちゃんや病人や年寄がいない健康な成人2人の家族だし、家屋にたいした被害はなかったし、車も無事でガソリンもあって、少しだけど屋根のソーラーから電気が取れて、ガスも使えて、食料の買い置きも普段から豊富にあり、しかも防災の日に非常持出袋や防災備蓄の点検・補充をした直後という幸運もあって、わりとそれなりに乗り切ることが出来ました。

うちはたまたま恵まれていましたが、小さいお子さんや病人のいる家や、高齢の方、家屋の被害が大きかった方は、比べ物にならないほど大変だったはず。
台風明けの当日は、まさかこんなことになるなんて思わなかった……。

それにしても、防災の日の非常持ち出し袋の点検なんて、昔はあんまり真面目に考えたことなかったけど、本当に役に立つんですね。
やっておいてよかった。
非常持出袋の中の食品は賞味期限をチェックして入れ替えてたのに、取り出した古い分の管理が甘かったので1996年賞味期限の乾パンが発掘されてしまったりしましたが(笑)

ちなみに、その乾パンは、普通に美味しく食べられました。
缶詰は缶が破損したり膨らんだりしてなければ食べられますから。
でも、他にも2014年賞味期限の乾パンが見つかって、それはちょっとシケっていました。
1996年のほうは昔から定番のサンリツで、2014年期限のほうは、安かったから買ってみた他メーカーだったので、やっぱりサンリツの乾パンは高いだけのことがあると思い知りました。
もちろん他社のも、ちゃんと賞味期限内に食べれば問題なかったはずなので、食べ忘れる私が悪いのですが(^^ゞ

そうこうしているうちに、また台風が来そうなので、「サンリツの乾パンは賞味期限切れでも食べられる」(笑)という以外にも、もしかすると誰かの役に立つかもしれない情報を流しておきますね。

ツイッターでもさんざんおすすめしましたが、今回使って一番便利だった照明器具は、半透明のジャバラのついたソーラー充電式折りたたみランタン。
普段は手のひらに乗るサイズの円盤型の懐中電灯で、ジャバラを伸ばすとランタンになり、ソーラー以外にUSBケーブルでも充電できるやつです。
ジャバラ部分が乳白色なので、光が拡散して眩しくないし、取っ手がついるので、そこに紐を通して高いところから吊るせば部屋全体が明るくなるし、手に持ったり首に下げたりして持ち歩けて便利です。
覆いが乳白色でないランタンの場合は、白いスーパー袋等に入れると光が拡散されて良いらしいですが、袋なしで使えるもののほうが持ち運びやすいですよね。
開閉の回数が多いと蛇腹部分の強度が若干不安な気がしますが、災害時にしか使わないなら大丈夫かと。

うちはこれを、いつも、コンパクトに折りたたんだ懐中電灯形態で、ガラス越しに光が入る玄関の窓際に置いて充電しています。
USBケーブルも、いざというときに見失わないよう、ビニール袋に入れて本体に結びつけてあります。
取っ手には紐を通してあって、いざというとき、さっと手に持ったり肩にかけたりして持って逃げられるようにしてあります。

あ、もちろん、ソーラーランタンしかないと、天気が悪いとあまり使えないので、乾電池式のと両方必要ですよね。

あと、これも前から言ってるけど、懐中電灯やランタンには、置いたときに目立つ場所に蓄光シールを貼っておくと便利です。
もともと真っ暗だった夜中に停電したときには役に立たないけど、直前まで電気がついていたときは、しばらく光るので、見つけやすいです。
そして、スイッチの位置が手探りで見つけにくいものには、スイッチのそばにもシールを貼っておくと役立つかもです。



2019年10月03日(木) 今更だけど台風の話・その3

翌日(14日)には、スマホの電波が細々と入りだしました。
それまで4Gだったのが、2Gだったから、なにか応急処置だったんでしょうけど。
(そして今もなぜか2Gのまま……だけど、家ではWi-Fiだから、特に不自由はないです)
が、停電・断水は、まだ続いていました。

でも、停電については、最初の頃より、少し不安が減りました。
というのは、最初、東電が発表した停電区域に、思いっきり停電してるうちの地名が、全く入ってなかったんです。
つまり、把握されてなかったということ……。
それが、やっと停電区域のリストに地名が載ったのです。
ぜったい一週間(と、当時東電は言っていた)での復旧は無理だろうとは思いつつ、でも、あとは時間の問題で、待っていればいつかは電気がつくという見込みが立ったので、それだけでもだいぶ心強くなりました。
そして、長丁場への覚悟も固まりました。

幸い、我が家は、停電にはかなり強い仕様でした。
前にも書いたとおり、屋根のソーラーを自立運転に切り替えればコンセント一個分の電気が取れるので、消費電力の多い機器は使えなかったものの、かろうじてスマホの充電は出来たし、ソーラーはついていてもオール電化ではなく、ガスはプロパンなので、配管等さえ無事なら、ボンベの中身があるかぎり使えます(さらにカセットコンロもあります)。

うちは311のときに計画停電を経験しており、しかも奥地ゆえに普段からちょっとしたことで停電しがちなので、わりと停電慣れ(笑)していて、日頃から停電すること前提で生活しているので、照明の備蓄も、かなり豊富でした。
懐中電灯類は、ペンライトからソーラまで合わせれば十個くらいあって、しかも、乾電池式ものもについては、直前の防災の日に合わせた定期点検で動作を確認した上、それぞれに合わせた電池の予備を買い足したばかり。
屋根にソーラーを付けてもオール電化にしなかったのも、予算の関係もあったけど(笑)、停電のときに困ると思ったからでした。
屋根のソーラーから電源を取るための、とても長い延長コードも買ってありました。
なので、停電が長引いても、それなりに乗り越えられる見込みがありました。

ただ、懸案だったのは、冷蔵庫の中身。
それも、主に、冷凍庫の肉!
うちは僻地住まいの共働きなので、普段からまとめ買いスタイルで、たまたま業務スーパーで大量買いした肉を小分け冷凍した直後だったんです。
停電一日目、二日目にも、冷凍庫の肉をなるべく素早く取り出して(←庫内の温度が上がらないように)、大量に食べたんですが、まだ大量に残ってて。
冷蔵庫も、3日くらいなら、開けなければ少しは冷えてましたが、そろそろヤバいです。
東京から買ってきた氷も、ちょっとだけ冷やす役には立っても、冷凍を保たせるほどの力はありません。

で、その日は仕事が遅出だった夫が、昼間の明るいうちに、肉を全部、塩茹でや醤油煮にしてくれました。
そして、その調理済み肉と、冷蔵庫に残っていたものを、なるべく全部冷凍庫に移し、そこに、夫が仕事帰りの非停電地域のスーパーで買ってきた氷を入れて、冷凍庫を氷冷式冷蔵庫として使うことにしました。

でも、いくら調理済みでも、冷凍でなければ、そう何日もは持たないので、停電のあいだじゅう、ず〜っと、時ならぬ肉祭り!
ちょっと前まで三人家族だったのが、息子が独立して大人二人になった直後なので、一人当たりの割り当てが多い!

あと、ゴーヤ。
庭のゴーヤ棚が倒壊したので、台風の翌朝、地面に落ちたゴーヤをできるかぎり回収したのが一山あって。
もちろん傷んでるけど、すぐに食べればまだ食べられるのに、捨てるなんてもったいない!
まだ小さいのも頑張って回収しました。
あーあ、あのいっぱいあった小さいゴーヤ、まだまだこれから大きくなってどんどん収穫できるはずだったのになあ……(T_T)

で、大量の肉とゴーヤを消費しつつ、他にも冷蔵庫の中のものは腐らないうちに食べなきゃいけなかったので、食べきるのが大変。
断水には苦労しましたが、キャンプに来てると思えば、まあ、なんとか……。

ところで、停電中に肉を焼くと、換気扇が回らないので、窓を開けてても、家の中が臭くなりますね……。
なので、停電時に外でバーベキューをした北海道の人たちは、本当に合理的ですね。
昼間なら家の中より外のほうが明るいし、夜でも、どうせ家の中も暗くてカンテラの明かりで食べるなら、外でも同じだし。

そして、断水についても、3日目からは近所の公民館に給水車が来て水がもらえるようになり、助かりました。
よそでは水をもらうのに何時間も並ぶとか、一人2リットル制限だったとかの話も聞くけど、うちの最寄りの給水所は空いていて、並ばずにもらえたし、量もたっぷりで、大変ありがたかったです。
川崎から給水車が来てくれた日もあって、ありがいことです。



2019年10月01日(火) 停電の続きとアクアライン見学ツアー

台風の話の続きです。
停電・断水・通信障害が続いていた3日目、9月11日。
この日は、たまたま、もとからの予定があって、夫と一緒に休みを取っていました。
ひと月前に、東京湾アクアラインの避難通路の見学ツアーに申し込んでいたのです。
せっかく申し込んで、ひと月前から楽しみにしてたんだし、家にいても暑いし暗いし、水が出ないので掃除や片づけも満足にできないし、暗くて本も読みにくいしパソコンもスマホも使えないしで、やることないから出かけてたほうがマシ!

というわけで行く気満々だったんですが、ネットがつながらないから、ツアーが本当に開催されるのかの確認ができません。
でも、アクアラインさえ通れるようになってれば、たぶん、やるんじゃない……?

しかも、たまたまその日は行事が重なっていて、見学ツアーの後、東京の実家の家族と外で落ち合って食事をすることになっていました。
なんならそのまま実家に半日プチ避難させてもらえば都合がいいんじゃない……?

で、あわよくば実家で洗濯機を借りようと大量の洗濯物を車に積み込んで、ダメ元で早めに現地に行ってみました。
あいかわらず信号がついてなかったりひん曲がってたり、道にいろんなものが散乱してる中、なんとかたどり着いたアクアラインは、復活してました!
会場の海ほたるも普通に営業していて、電気はついてるし、空調は効いてるし、売店も開いてるし、自販機で飲み物は買えるし、もう、天国です!
しかも、スマホの電波も入って、実家とも連絡が取れました。

そして、集合場所に行ってみると、ツアーもちゃんと開催されていました。
私たちがどこから来たかを知って(思いっきり被災地)、ガイドさんがびっくりしてました(^^ゞ
ガイドさんによると、海ほたるも、台風翌朝はガラスが割れるなどの被害があって、職員も出勤できなかったりで大変だったらしいです。

そして、避難通路の見学ツアー。
シン・ゴジラで前田敦子さんが自撮りしながら歩いてた、あの通路です。
とてもおもしろかった!

そして、その後、実家に半日プチ避難。
お風呂に入らせてもらい、洗濯機を借り、スーパーで冷蔵庫用に大量の氷を買い(そのために保冷ケースを持ってった)、とても助かりました。
乾電池の予備も、もともと充分あったけど、その頃には停電が東電発表より長引くだろうことを予想していたので、さらに買い足しました。

そんなこんなで、楽しいツアーに美味しい外食、お風呂に洗濯と、天国のような一日を過ごしましたが、家には猫がいるし、翌日は仕事があるので、帰らないといけません。
(ないとは思うけど、もし万一、帰ったら電気がついてたりするといいなあ……)と、儚い希望を抱きながら夜遅く帰ってきたら、道々、来るときはついていなかった信号がついてたり、電気がついてる一角があったりして、(もしかしてもしかすると……)と、ちょっぴり期待させておいて、家のある地区はやっぱり真っ暗(笑)
買ってきた氷や電池が無駄にならなくて良かったね……って、良くないや!(笑)

でも、この半日のプチ避難&買い出しは、本当に助かりました。
これも車が無事で、しかもガソリンが入ってたおかげ。
今回、車とガソリンのあるなしが、けっこう明暗を分けたんじゃないかと……。

ちなみに、一部の信号がついていたのは、電気が復旧したからではなく、発電機が置かれたからだったなのが、翌朝、明るくなってから通って、判明しました。
でも、一部復旧してる地区があったのも事実で、この先二週間ほど、ほんの道路一本隔てたところで電気がついてたり停電してたりと、文字通り明暗が別れていたのでした。
私が知る限りで一番最後に復旧した家は、通電が26日だったそうで、東電の停電全解消の発表より遅かったです。
地区全体ではなく、その家だけの引き込み線の問題だったのかも。


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