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仕事を進めて行く上では、色々な不確定要素がある。 それらを一つ一つ検証して行くのが正攻法の一つだと思われるが、 時間を効率的に使用して速くに仕事を進めるという観点からは、 各要素のリスクを比較してその中のいくつかについては 検証する必要がないと判断して、 その分の時間をより大事な要素に割く方が有効となる。 ある要素に関して断定できないから断定できるまで検証し続けるというのは ときには必要だがときにあまりにも非効率的過ぎる。 その切り分けこそが、仕事のセンスのはずだ。
僕の大学院の修士論文に関して 「回り道をせずに最短経路で最大の成果を効率的に出した内容」 というコメントをした人がいた。 最短経路というのは、各ポイントにおいて自分の考えで 「これは回り道」「これが最短経路」と判断している。
このやり方を会社でも実行しようと思うと、 上司の思考回路に合うような形でその判断を提示しなければならない。 それに失敗すると回り道と自分では思うことでもしなければらならなくなる。 もちろん自分の判断よりも上司の思考回路の方が優れているケースもあるが、 そうでないと思われるケースではとくにその事態を避けないと、 仕事の進み方が非効率的になり、結果として評価を下げるのは自分になる。
「そんなのは最初からわかっていたことじゃないの」
ほんの少し話しただけで、 頭が切れると感じる人がいる。 頭の切れる人は、議論の本質を突く。 物事を一つひとつ言葉にして考えなくても、 一足飛びに答えを見通すことができる。 しかしそれでいて、論理的根拠に基づいている。 そういう人と話をしていると、心地良い。
会議で意味のある発言をすることが非常に重要だと感じる。 そういう場で、頭の切れの差が如実に現れるから、 周囲の自分に対する「頭の切れ」の評価も大きく変わる。
2006年11月02日(木) |
無能な人材を排除するシステム |
アウトプットの少ない社員を切り、 その分の人件費を優秀な人材の確保に回す。 企業競争の観点からは それこそが本来あるべき姿に思えるが、 多くの日本企業は無能な人材を たくさん雇用しているように見える。 これはそもそも優秀な人材の総数が限られているから 労働力の確保のためには優秀さだけにこだわっていられない、 という事情もあるだろうが、 そのようなぬるま湯的システムの結果量産されるのは、 社内でしか生きていけない多数の社員となる。
うかうかしていると、 自分もいつの間にかその中の一人になりそうで、 そうならないためにはどうすれば良いか、 最近はそういうことをよく考えている。
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