日日雑記
emi



 デフラグな夫

昨夜から体調絶不調なため週末のお役御免になりました。
午後からちょっと回復してきたので自ブログチェックにいくと、クロ高記事(苦笑)にトラバがついてて。早速ジャンプしてみたら、そこの管理人さんSF作家の水見稜のファンですって~♪
初期作品をいくつか読んでいたので懐かしく、ついでに『題名募集中』(80年代なかばSFマガジンで連載された、作家たちによるリレー・エッセイ)なんかも引っ張り出して読み始めたり(体調不良はいずこ……;)。

その後矢も楯もたまらず、大原まり子ちゃんの公式HPに飛んでしまいました。久しぶりだなあ、ここ。もう10年も経つのね。エイリアン刑事完全版ひたすら執筆中!とのこと、楽しみ楽しみ♪

へろへろマンガ・コーナーに「デフラグな夫」とあって爆笑でした。まり子ちゃんの旦那さまは同じくSF作家の岬兄悟氏。結婚前、まだ仲のいいお友だち同士だった頃から「岬さんは整理整頓の鬼。私がだらしなくしてると母に『岬さんに言いつけるわよ!』って言われるの」なんて笑ってたんだよね。
今もお片付け名人なのかあと思っていたら、併設された岬さんのHPにウワサのお部屋の写真が! すごい、すごすぎます、このキレイさ加減!!

あたしも家中こうしたい……同居人と子どもを一週間くらい追い出して(核爆)。



2005年06月30日(木)



 地球温暖化は問題なし

そう言えばね、こんな話聞いたことあるかな? あのね、魚を水槽で飼うじゃない。それで水槽の温度を少しずつ上げていくのね。中にいる魚が気付かないほどにゆっくりとゆっくりと、徐々に徐々に、高温にしていくわけ。そんで最後には熱湯になっちゃうんだけど、そのゆっくりとした変化に身体が慣れちゃってるからさ、魚はそれに気付かずに沸騰したお湯の中で泳ぎ続けるっていうわけ。嘘のようなまことの話。さて、この話からどんな教訓が得られるかな?


『クビキリサイクル』の友のセリフです。だから、温暖化は問題ないらしい(笑)。
今日は朝から雨が降り、最高気温も昨日よりマイナス10℃、26℃です。ああ、涼しい(夏日だけど)。余裕があるので戯言のセリフも思い出した感じです……探すの苦労しましたが。

愛情の反対は憎悪ではなく無関心

あら、マザー・テレサの金言がここにもありましたか。
思えばこのシリーズを読み始めたときも、今と同じようなことで揉めていたっけ……。

2005年06月29日(水)



 肉でも食わなきゃやってらんねー

本日東京は最高気温36.2℃だったそーです。子どもが行ってる沖縄より暑いんですけど!

加えて短気なあたしは思わずプッツン(死語)してしまいそーな状況だったため、帰りにステーキ肉とケーキとワインを買ってひとりでクダ巻いておりましたのよ。

皆でちゃんと確認しあった事を前提に話を進めているのに、簡単に引っくり返すなよ! この暑さの中、時間も何もかも遣り繰りして通っている皆の努力を分かってない! 分かってたらそんな戯言の数々、出てくるハズがないでしょうが!!

ええ、もちろん初志貫徹でニッコリ笑って無視して参りました。全部の予定に形つけてきましたとも。まかせると言ったのだから、有無は言わせません。

……世の中こういう人もいるのですね。
理路整然とさくさく物事を運ぶのを常として育ってきた身としては、内心忸怩たる思いで爆発しそうです。

できる努力は惜しみません。
しかしながら、理不尽な我がままに付き合う趣味もないの。
あんまり人をなめてかからないように。痛い目見ますよ(もう見てるか/苦笑)。

2005年06月28日(火)



 ミュージカルバトンって知ってる?

お余所のブログで初めて見たこの言葉。
そこの管理人さんは「最近はやってるみたいでいくつかバトン渡されたけど、私はパス」と書かれていました。
何のことやらサッパリなので検索してみたら

【ミュージカルバトン】
■ 概要
海外のブログに端を発する、音楽に関する企画。
音楽に関するいくつかの質問が「バトン」として回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の5人を選びその人にバトンを渡す、というルール。

■ 質問の例
Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
Song playing right now (今聞いている曲)
The last CD I bought (最後に買ったCD)
Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

……これって音楽をキーワードにした、体のいいチェーンメールなのでは?(-_-;)
まああんまり害はなさそうだけど、複数ルートでバトンがまわってきたら面倒くさそうですね。



本日、子どもが沖縄へ修学旅行に出発しました。
朝から南洋スタイルで息巻いてましたが、背負ってくリュック(飛行機手荷物扱い)がいつもと同じなのが興ざめだったり(笑)。
みんな、ケガなく事故なく楽しんでおいでね。



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日記のミュージカルバトンにかなりのアクセスがあったので、もしやと思い検索かけたみましたら。

あるのよ、あるのよ、わらわらといろんなバトンが!
ヲタク系だと「コミックバトン」「アニメバトン」、もっと絞ってそれこそ「鋼バトン」なんてーのまでありました!
質問の内容はミュージカルとほぼ同じ。
これっていつ頃から回り出したの? 
あたし気づいたの遅すぎ?

2005年06月27日(月)



 義経縁側日記(25)

もう25回ですかあ、全部観てるあたしってエライ?(エラクねぇ#)

さて小澤義仲の最期、脳天直撃でしたね。
「初手から道を誤ったか。あのまま木曽から出ずにいれば」
その答えは義経の「留まってはならぬ。動いていれば道は開ける」にあるように思いました。
いずれにせよ、旭将軍は夕陽を前に潰えましてございます、合掌。

「あたし丹後の役がやりたいなあ」と言いますと、一緒に観ていた同居人に「奥さんなら素でオッケーですね」と返されました。ええ、得意ですもの、ああいう演技。遠い昔「emiちゃんにベルばらのアントワネットさまの真似させたら、右に出る者ないね」と皆に言わしめたことがございます(だから自慢になんねぇっての;)。

都大路を凱旋する義経御一行様。見物人の中にお徳ばあさんと烏丸発見! ……ああ五足~~ッ(T-T) え?うつぼもいるだろうって? いいの、あんなの。

苦しくたって悲しくたって都の中なら平気なんだろうがッ!?(違)

2005年06月26日(日)



 アナキンが黒マスクを被る瞬間

なんともいえない感傷が心をよぎるそうです。
とうとう、ここまで来ちゃったか――と。
これからどうなるか分かっているのに、それでも感慨深いというのが、SWの底力なんでしょうねえ。

エピソード4は弟とあたし、父に連れられて映画館に観にいきました。冒頭を少しだけ観逃したので、2回ねばったです。いつまで経っても帰ってこないので、夕飯の準備をして待っていた母はやきもきしてたらしい(笑)。

2枚組サントラ盤をはじめ、そのとき初めてグッズも買ってもらいました。ノートやステッカー、今も実家に保存してあります。
プラモ好きな父はR2D2とXウィングのキットを買い、ヲタク技術を駆使してオイルやホコリにまみれ煤けて薄汚れた機体を作ってくれました。

家族の4分の3が出した結論は
「ダースベイダーは死んでない。きっと続編がある」
でした。

まさか30年近く経って完結するとは。今回は父と弟を誘って観てみようかと思います。

2005年06月25日(土)



 少しだけグチってもよかですか。

気が弱く意志も弱く自分で何も決められなくてまわりを頼る割に、決まったことにケチをつけ、自分中心に配慮されないといじける。
自分は優秀なのに器量が悪いばかりに他人から軽んじられてきた不幸を、まわりも同情し共感するべきだと思ってる。

……こういう人と、どうやって折り合いをつければいいのでしょうか。

まあ、どんなきれい事を並べたところで、女は絶対に美人の勝ちだとは思いますが(苦笑)。


2005年06月23日(木)



 定番の品

以前、ルナティックで「私の定番」というテーマがありました。みんな自分の愛用品やお気に入りを紹介する中、定番はメーカーが作り続けてくれないと成立しないという意見がありました。

あまり定番を決めないように……とは思っていますが、やはり比較すると慣れた方を選んでしまいます。あたしの場合、基礎化粧品、お味噌、洗濯洗剤、ラップ、スパゲティなどは、同じものを選ぶことが多いかな。自分に合っている、香りが好き、扱いやすいなどが理由です。ロングセラーの商品だと、いつでもどこでも手に入る魅力もありますよね。

その一方で、せっかく好みのものに巡り会えてもあえなく発売中止になってしまうときもあります。最近だと基礎化粧品がなくなってしまったようです。カ○ボウ・ブランドだったので仕方ないかなあ;
昨日は生協で長らくご無沙汰だったピエトロのパスタソース「なすとひき肉」を見つけ大喜びしたんですが、よく見ると"発売中止予定品"とあってガッカリ。パスタって人気メニューなのに、どうしてソースの種類は減ってしまうのかしら、謎です。

しかし個人的に最も深刻なのはシャーペンなのでした。
あたしは現在主流のラバーグリップが嫌いで、プラスティックの硬いのが好き。しかも握り部分の太さやペン先までの長さに厳密な条件があるのです。ゼブラの商品が条件にピッタリで愛用してたんですが、最近はラバーに押され全く見かけなくなってしまいました。
今、手元には2本しかありません。これがつぶれてしまったら、あたしにとって最高に描きやすいシャーペンを永遠に失ってしまうことに……恐怖以外のなにものでもないのでございます(-_-;)


2005年06月22日(水)



 義経縁側日記(24)

小卓を鼓代わりにする。
栄達は思いのままだぞ、と豪語する。
出陣前の盃を床に落として割る。

……マンガや小説を少しでもかけば、キャラクターがらみである程度の演出は予想できます。今日はそのお手本みたいな回でした。

歴史の授業では義経ってあんまり習わない気がします。むしろ伝説めいた生涯を文学的に味わう機会が多かったかな。
木曽の冠者も巴御前との悲恋(?)めいたエピソードが印象に強く、実際源氏での立場などはよく知りませんでした。今回じっくり観ることで、彼がごく普通の、野望そのままに踊らされた哀れで愛すべき人間だったのだと分かりました。

でもね、仮に自分があの立場だったら、後先も身の程も考えずやりたい放題しただろなーと思います(^_^;) たとえ六条河原に首をさらすことになろうとも。あれを見て愚かだと笑う人は、よほど出来た人間か彼以上に愚かな馬鹿者のどちらかでしょう。

法皇に狼藉をはたらき美女を手篭めにする一方で、
義経につっかかる小池巴をグーでブン殴る小澤義仲。
子を思う父の心情を今日のこの日にとっておいたのだとしたら、やるなNHK!なのであります(笑)。

それと、中井頼朝と平幹は『武田信玄』で生涯確執を続けた武田親子を演じてたのを、ふと思い出しました。平幹はもとより、中井くん渋い役者になったねv

2005年06月19日(日)



 ファンタジーランド観光ガイド

Amazonさんからずーっとオススメされていたダイアナ・ウィン・ジョーンズの『ファンタジーランド観光ガイド』(東洋書林)を購入しました。
自他共に認めるファンタジー音痴を少しでも矯正したいなあと思ったのですが、この本、なかなかにツボを突いてくれました。
観光ガイドと銘打ってあるとおり、読者手持ちのファンタジー小説を「架空の国の観光パンフレット」、作家を「ファンタジーランド旅行公社」、読者を公社のツアーに参加している「ツーリスト」にそれぞれ見立てた仕掛けになってます。

導入部分ではパンフレット(つまり小説)をチェックする上での注意事項が書かれ、出発地点を確認させ、旅支度の必需品を紹介します。その後、ファンタジー小説によく見られる用語の詳細な解説が延々続くのです。

用例をあげるとこんな感じ。

【王女】Princess
2種類に大別される。
1.弱虫。
2.元気があって、強情。いくらか上を向いた鼻の付け根あたりにそばかすがあるので、それと見抜くことができる。しばしば少年の姿に身をやつしており、庶民の出ながら抜きん出た人物と結婚する。この庶民は驚くべき確率で、長らく行方の知れなかった王国の世継ぎであると判明する。

……いかがでしょうか。ファンタジーがお好きな方が、思わずニヤリとしてしまうであろう項目が目白押しなんです。

ガープス(汎用RPGルールブック)を見ると、多くのRPGがある一定の法則のもとに作られていることがよく分かります。そこに魅力的なオリジナル設定を加味して、人気作品が誕生するのですね。
ガイドブックも趣旨は同じですが、こちらは多少の皮肉も含まれているのが面白いです。

作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズはアニメ『ハウルの動く城』で一躍有名になりました。彼女はガイドブックのお手本として『ダークホルムと闇の君』という作品を書いており、両者を比較しながら読んでみるのも面白そうです。

2005年06月18日(土)



 兄弟喧嘩

「以前のように仲のいい兄弟にもどって欲しい」

……街頭インタビューでは概ねそんな意見でした。しかし外野根性としてはヒートアップすればするほど面白いのも事実で。昨日はとうとう文春と新潮、2冊も週刊誌買ってしまいました。
ざーっと読んでみて、どうも弟の旗色が悪い書き方です。日本ではいまだに「男は黙して語らず」が尊ばれているんだんだなあと思った次第。

不思議なのは、親方が病床をおしてまで断髪式に出席する気力があるなら、家族(含元妻)を集めて遺言なりなんなりも出来ただろうってこと。死後ゴタゴタするのは目に見えていたでしょうしねえ。

あ、愉快だったのは「きょうだいで名前に『氏』をつけて呼び合うと、たちまち険悪な雰囲気に!」という1コママンガ。
漠然と浮かんだ映像は、ママの失敗作を前に「長男、エドワード・エルリック氏は……」と、とうとうと語るアルの姿だったり(^_^;)

「お嫁さんにしたい女優No.1」と「理想的な家族」は、何故か幸せと縁遠い気がします。

2005年06月17日(金)



 たいめいけんのタンポポオムレツ

ちょうど去年の今頃食べに行ったなあ……夕方のTV「レディス4」は老舗の洋食屋たいめいけんの店長がゲストでした。

初代店長のお父さまはたいへん厳しい方で、調理場の音と香りで料理の塩梅が分かったのですって。若い衆は店長が入ってくるとものすごく緊張したそうです。

たいめいけんは日本橋(元東急裏)にありまして、1階は大衆食堂的、2階は高級レストランといった趣になっています。
1階名物はなんといっても創業当初から値段の変わらないボルシチ(一杯50円、ただし単品注文不可)。2週間煮込むので、通は煮詰まった頃を狙って来店するそうです。そしてタンポポオムレツ! ひと皿1800円もいたしますが(苦笑)チキンライスの上にふわふわ半熟オムレツののったこのメニューは絶品でございます。伊丹十三監督作品「タンポポ」で紹介されたのがきっかけで、メニューに加わりました。

2階は矢絣の着物に白いエプロンの女給さん(もうこの表現がピッタリ!)が、オーダーをとってくださいます(1階はいわゆるメイドさんタイプの制服)。ここの名物は小皿料理。グレードによってお値段3000円~14000円のメニューがございます。お盆に小皿に盛られたたくさんのお料理がのっているさまは、見ているだけで幸せな気分になりますの。締めは京風ラーメンの小鉢。食の細いあたしは、フルコースなどなかなか最後までたどりつけないのですが、このラーメンと銀座ハゲ天の紫ご飯だけは死んでもいただきます(^_^;)

番組の中で常連客だった作家、池波庄太郎さんの思い出が語られていました。少年のころ初めて食べたカレーライスがたいめいけんだったそうで、以来ご贔屓になられたとか。味を守ることに厳しく、現店長が新作のクレソンサラダを出すと「こんなもん食えるか。オマエのとこはコールスローでいいんだ」と一喝されたそうです。

今日は名物タンポポオムレツの作り方も紹介されました。うーむ、隠し味に白ワインを使うのね、なるほど。早速挑戦してみよう。

2005年06月16日(木)



 はやも見ぬ 月のかげ

窓の向こう、通りを行き交う車が曳く音で、雨が降り出したことに気付く。
澱のように沈んだ湿気は窓から忍び寄る冷気に押しやられ、部屋の奥へと吹きだまっていった。

「暑い……でも寒い」

木賃宿のベッドで何度も寝返りを打ちながら、エドはたまらずつぶやく。
歪んだドア、軋む床板、ひびの入ったまま修理もされない窓ガラス。
選ぶ宿はいつも示し合わせたようにみすぼらしい。たとえ二度目だったとしても記憶の端にさえのぼらない、無機質で特徴のない空間。

国家錬金術師に支給される莫大な研究費をもってすれば、連日5つ星ホテルでもお釣がくる。
しかし、あらゆる快適と引き換えにのしかかる好奇の視線が鬱陶しく、兄弟は敢えて宿帳も食事もない掃き溜めのような場所を選ぶのだった。

向かいの建物にある壊れかけたネオンサインはときどき思い出したように点滅し、うす汚れた床に赤や緑の影が生まれては消える。

「今夜は複雑な気温なんだね。やっぱり雨季のせいかな」

「さあてな……ああちきしょう、クソ目障りだな、あのオンボロネオン」

「真管をつぶしちゃえば止まるんじゃない? やってみようか」

アルは右腰に手をやり、チョークを取り出しかける。

「やめとけ、ややこしいことになると面倒だ」

「そだね」

ベッドに腰掛けていたアルはきしりかしりと音を立て、窓から外を見下ろす。
錆びが怖いからと昼間油をさしたにも関わらず、鎧はあちこちから悲鳴を上げた。

「霧雨だ……このままなら明日出発するのに問題ないよ、きっと」

寝るのをあきらめ、起き上がったエドは弟の傍らに寄り添う。

雨が降っている、ただそれだけのために。

雨が降る、ふたりの中に。
降りそそぎ、洗い流し、新しく目覚めさせてくれればいいのに。

「兄さん」

「なんだ」

「ボク、ずっと母さんのこと思い出していたんだ」

エドは顔を上げ、雨雲に遮られた月の軌跡を追う。
差し出した右手に、数えきれない光の粒がとまる。

「……オレもだよ」


雨が降る。
降りに降る。

還らぬ飛沫を掌に受け――雨は、降る。











2005年06月15日(水)



 とりあえず原稿的にヒマになったので

読書してます。
ええもう、こんなに積読あったんかい#ってくらいありました@書棚。

一週間で読んだ小説は
森谷明子「れんげ野原のまんなかで」(東京創元社)
米澤穂信「氷菓」(角川スニーカー文庫)
  〃   「愚者のエンドロール」(角川スニーカー文庫)
西尾維新「ネコソギラジカル(中)」(講談社ノベルス)
米澤穂信「さよなら妖精」(東京創元社)

……といったところ。
問題は、上記全部

新しく購入した

ってことでしょーか。
全然積読じゃないじゃんよ(他にも石井好子のエッセイ3冊もあるし)。

一昨年の夏、西尾さんの戯言シリーズが駅前書店で平積みで並んでいました。特異なイラスト表紙に思わず一冊買ったのが運の尽き(なんなんだよ;)。2冊目の「クビシメロマンチスト」で殺人鬼零崎人識にズゴーンと殺られ、現在に至ります。

米澤さんは先月創元社フェスティバルのラインナップにあった「春期限定いちごタルト事件」が気に入り、既刊読破しました。人が死なないミステリーというのはなかなか意表を突いて新鮮だったです。昨夜読了した「さよなら妖精」は、テーマも志も質も抜きん出ていると申せましょう。


では以下、人気&話題作家とあたしの相性について。

ファウストVol.5で大特集の上遠野浩平は、ブギ①半分でギブでした。時間軸が前後してとっても読みづらかったです。ここまで複雑にする意味あるのかなあと。でもすごい人気だし読み方が悪いのかしらと思っていたら、大好きな書評サイトさんで「読みづらい、却下!」と一刀両断されていて安心しました。デビュー作だったしあれから随分経つので今は違うかもですが、食指が動かない作家です。

恩田陸は……以前書いたからいっか(笑)。

乙一さんはスニーカー文庫の「さみしさの周波数」「きみにしか聞こえない」「失踪HOLIDAY」の3冊を読みました。これを書いた当時17、8歳だったとききますが、巧みな筆致で読者を行間に引き込む力をもっています。その後「ZOO」や「GOTH」でブレイクしたのもうなずけるところ。

「再版童貞」の異名をもつ佐藤友哉は「鏡家サーガ①~④」をまとめて読み、まとめて生ゴミに出しました。1年半くらい前のことです。読み進めつつこれだけ不愉快だった作家は久しぶりでした。①で投げ出したくなったけど、一度にまとめ買いしちゃったのでムカムカしながら残りを読んだっけ。出版側が巧みに特化しようとしてる、その下心が嫌らしいのよ! 最近新潮社からハードカバーを出したと聞きたまげました。

京極堂はどうしても蜘蛛の冒頭で止まってしまいます(笑)。もうここから倍以上出てるのに; ちなみにこのシリーズ以外は読んだことありません。

若木未生さんは最新刊が義経モノらしーんですが、頼みますからオーラバ早く完結したってください。じゃないと買ってる分がいつまで経っても読めない!(だって間があくと内容忘れちゃうんだもん!)イズミちゃんシリーズも同様だったり、シクシクシク……。


今後の予定は
三崎亜紀「となり町戦争」
森見登美彦「太陽の塔」「四畳半神話大系」
平山瑞穂「ラス・マンチャス通信」
伊坂幸太郎「重力ピエロ」
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

積読の威力ですかねー、もう2年前発行が含まれてます; しかも全部ハードカバーじゃないか。でもいいの、読む時間だけはたっぷり与えられてるみたいだから(苦笑)。

2005年06月13日(月)



 義経縁側日記(23)

いやはや、世の中女優多しと言えど、

丹後局を演じられるのは夏木マリと小川真由美くらいッスかね。

思えば大河『武田信玄』に出演していた小川さんは「妖怪」と呼ばれ、子どもの視聴者から「あの怖いおばさんを出さないでください」と直訴ハガキが舞い込んだそうです。今回の夏木さんも『カドカワ八犬伝』に負けじ劣らじの怪演(^_^;)

さて、友人情報によるとアイドル女優のがんばりで、更に悲しい状況に追い詰められてるらしいタッキー義経。今日もかみかみのセリフが涙を誘います。
加えて二人場面の相手は、やはり滑舌イマイチの小澤義仲。

見ていて思わず手に汗握ってしまいました;


そして先週から懸念されていたゴマキ能子、控え目な演技(そうせざるを得まいが)で松坂時子も及第を出した模様。
あ~、なんか嫌な汗かく番組になってきましたわ(-_-;)


2005年06月12日(日)



 マツケンサンバに始まる運動会

少し前から毎日熱心に練習してるな~とは思ってたんですよ@最寄小学校。梅雨入りしたばかりとゆーのに、本日運動会だったのですね。以前は5月or9月だったのに、中学校も今月らしいし。空模様との賭けはなかなかシビアだと思うのですけれど(それより今でも貴賓扱いで行事案内くるの、どーにかなんないか;)。

毎年ベランダから運動会の様子がよく見えます。一日中曇り空でしたが、幸い雨は免れてすべての競技がつつがなく終了したようです、よかったよかった。延期になるとみんなたいへんだもんね。でも日差しがなく風はひんやりしてるので、競技する子も観戦する親御さんも、かなりラクだったのではないかしら。

今年採用された音楽はマツケンに始まりドラクエのテーマ(入退場用)、ミスチル、大塚寧々、クイーン(!)、オレンジレンジ、その他去年からのヒッパレ~♪って感じです。音源どなたが持ってくんのかしら。やっぱ先生?(^.^)

2005年06月11日(土)



 ちきしょう、全面的に日記書き直しだぜ!

それというのもネコソギ(中)のせいだよ、ああそうだよ!!

いーちゃんと友があんなだとかこんなだとか、潤さんがどーだとかッ、出夢も萌太も崩子ちゃんもらぶみさんも、みいこさんもひかりさんも大泥棒も橙も最悪もなにもかもッッ!!!


凌駕して放棄してリセットして



人識!



人識!!



零崎人識!!!



愛してるよ、心から!







2005年06月10日(金)



 東京の空の下オムレツのにおいは流れる

昨日は朝から突然おなかを壊してしまい、スケジュールこなすのたいへんでした。
帰宅途中、西尾さんの最新作『ネコソギラジカル(中)』を探し、他にも物色していたら、石井好子・著『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』(暮らしの手帖社)を見つけました。

石井さんは国内のシャンソン歌手の草分け的存在。しかしながらシャンソン名を片手で数えるくらいしか知らないあたしは、彼女がお料理本を出してることにビックリいたしました。よく考えれば、フランスやイタリアに住んだ経験を生かし、お料理を紹介するのに何の不思議もないんですよね。

というのも、つい最近書店で石井さんの『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』という写真入りのお料理本を発見したからなんです。
元々『暮らしの手帖』に連載されたこのお料理エッセイは、昭和38年日本エッセイスト賞を受賞。この本を元に写真とレシピをまとめたものが昨年出版されたそうなのです。今ではいろんなレストランやデパ地下のデリカでお馴染みのメニューも、当時はさぞハイカラだったろうなあと思います。森茉莉のエッセイにもたくさんのお料理が紹介されてて、読んでると猛烈におナカ空いてきます。人間って想像力だけでこんなに五感を刺激できるんですねー(^_^;)

母の書棚に『西洋料理』(江上トミ・著)という、ハードカバーの上下巻があります。写真は白黒でいかにも時代を感じる内容ですが、作者の「日本の一般家庭でも気軽に西洋料理を楽しんで欲しい」という思いが満ちあふれ、なんとも愛しい本なのです。石井さんの本も同様な思いが丁寧に綴られていて、大事にしたい一冊です。

今回購入したのは「巴里」に続いて、日本でのお料理エッセイをまとめた『東京』版。レシピはもちろん、彼女のライフスタイルやものの考え方・感じ方が粋に語られていて、読んでてとても清々しい気分。本の装丁や活字もちょっとレトロな雰囲気を醸し出しています。

……ただ残念なのは、現在あたしおナカぴーぴーで、せっかくの美味しそうなレシピを実践に移せないこと。治ったら即作っちゃうもん!

2005年06月09日(木)



 『隠の王』 が面白くなりそうv

「なばりのおう」と読むそうです(ちゃんと振り仮名振ってある/笑い)。忍びの世界を「隠」と呼ぶ設定になってます。
とゆーことで忍者マンガなのですが、現代日本が舞台で固有名詞も馴染みのあるものばかり。物語の主軸は「何かを得る」というより、「すでに持っている何かを捨てる」にあります。

主人公の壬春(ミハル)くんは中学2年生。小柄で見た目ひ弱な守られキャラ的なのですが、中身はなかなか狡猾な小悪魔ちゃんv 実はその身の内に秘術「森羅万象」を秘めていて、いろんな里から狙われています。性格は何事にも無関心。

壬春と合わせ鏡になるのが宵風(ヨイテ)くん。気功の一種”気羅(きら)の術”の使い手で、ある目的のために森羅万象・壬春を手中におさめようとしています。淡々としたダウナー系ですが「カワイイ」といわれると激烈な反応を示し暴走します。宵風の壊れっぷりが、物語を魅力的にしていると申せましょう♪(管理人自己比)

彼らを取り巻く状況は時限爆弾付きでかなりヤバい感じ。壬春は自分にとっていちばんラクな方法(=誰かを傷つけずに済む方法)を常にチョイスするので、ここいらの心理的変化が今後の鍵を握りそうです。

お話はシリアスですが、合い間に入るエピソードが今時のガキ的でつい吹き出してしまいます。読んでいるうち、水月博士の『悪魔のオロロン』を思い出しました。受ける印象があれに似てるかなー。

この頃低体温キャラがまわりから(半強制的に)触発されて、秩序の世界から混沌へ身を投じる……そんなシチュエーションが多いです。それにいちいちハマってしまう、あたしもどーかと思いますが;
とりあえず体裁の整っていたものが、少しずつ崩壊してゆく。エントロピー増大物語って心掻き乱されるから好き。



しばらく自分でかくのばっかりだったので、いっぱい入れたい気分なのでした♪

2005年06月08日(水)



 帯の一番は黒帯

SWに出てくる「オビ・ワン・ケノービ」は、上記日本語を文字ったものだそーです。他にも「ジェダイ」は時代劇の「時代」から、「クワイ・ガン・ジン」は「開眼人」から取ったんですってー、くわ~知らんかったよ~(^_^;)

SWが黒沢明監督の『隠し砦の三悪人』をベースにしてるというのは、以前なにかで聞いたことがあります。ルーカス監督は日本にショートステイしたこともある、かなりの日本贔屓で、自作品の中に様々な日本のメイン・サブカルチャーの要素を取り込んでいるとか。
正直R2D2初めて見たときは「こ、これはアナライザー?」と映画館で唸ってしまいました。ルークの衣装は柔道着みたいだし、レイア姫の髪型は万葉的だし。

日本独特に進化した映像文化が、エンターテインメント的に引用されるのって、オリジナル創った人にはどういう感慨があるんでしょう。国内だったら嗜好が似てるワケだし、一度発表した技法は即汎用になってしまうし。
海外で受けるのは、やっぱベルエポック時代のオリエンタル趣味の域を出てないのか、あるいはクリエイターたちがメディアの流出で日本の子ども並みに「それ」を体感した結果なのか。

最近だと『キル・ビル』のタランティーノ監督も、あちこちに日本の映画やアニメのパロをちりばめているそうですね(観てみたいんだけど……栗山千明ちゃん好きだしv)。
政治的レベルでは永遠に他国との接点が見出せない反面、民間レベルじゃ切っても切れない関係になりつつあるのが皮肉です。

2005年06月07日(火)



 学校へ行ってきました。

月末から子どもが修学旅行なので、その説明会に参加。
沖縄与論島4泊5日ですって、いいなあ(ママは行ったことない;)。

旅行の内容や諸注意などはごくありきたりなんですが、お母さん方の質問は結構不毛でした。行きの荷物はあらかじめ宅配便でホテルに送ってしまうんですが、それに関していろいろと。

「娘はとっても気合を入れて準備してるんですが、荷物の大きさや数はどれくらいまでいいのでしょう」
「通常登校だと電車が混んで荷物を持って行き辛いので、遅刻してもいいですか」
「おみやげにワレモノを頼んでも大丈夫でしょうか」

娘の言いなりなお母さんも多いようです。
運動靴はイヤがるのでミュール履かせてもいいか、水着はどんなのがいいか……聞いてるだけでムカムカくるのはあたしだけ? とはいえ日よけの帽子って、今時の男の子はどんなデザインがいいのか、そこはかとなく悩んではおります(^_^;)

お小遣いは上限ナシだそーで。いくら持たせりゃいいんだ; 見当がつかないよ。
泡盛のおみやげを頼まれる場合は、相手が高校生ですのでムリ言わないようにとのこと(笑)。与論島の地酒も同様。初日羽田に遅刻したら自費(約35,000円)で追いかけてきてね~とか;

なんにせよ、旅行は行くまでがいちばん楽しいと思います♪

2005年06月06日(月)



 義経縁側日記(22)

いやいやいや、鶴見宗盛ってば無能ぶりといい見栄っ張りといいヘタレぶりといい、これ以上の適役はございませんわね!もう見てるだけでイライラが頂点に達します。しかしヒールとフールが役者本人にダブるのは、演技力ゆえでしょうから、ここはひとつ彼にエールを送りたいと存じます(そうじゃなきゃ阿部ちゃんや細川くんの聡明さも光らんし(^o^;))。

今日はお徳ばあさんと朱雀じいさんの老いらくパワー全開でした。烏丸はいるのに五足がいない……しくしくしく(T-T)
松坂尼御前とお徳ばあさんの演技対決、さて軍配はどちらに? う~む、やっぱあの上目遣いと微妙な鼻の下でお徳さんの勝ちかしら;
もう出て来るまいと思ってた蛭子さんがご登場で、引っくり返りそうになりました。

しかも来週は大河始まって以来衣装が最も似合わん女、ゴマキ再登場です。

しかし最大の問題は、主役の影が限りなく薄いことでしょーか。
久しぶりに水干姿の遮那王を見て、あの頃はよかったと思った方はあたしとお友達になりませうvv

2005年06月05日(日)



 ご心配いただき恐縮です。

昨日の日記でいろいろとご心配いただき申し訳ありません。
黙ってスルーできない状況(イベントや本の発行など)でしたので、障りの無い程度に書きました。
楽しみにしてた旅行がお流れになっちゃって残念~って感じですので、また次の機会を狙います(笑)。

いついつまでと時期が区切れない問題なので、小心者(いえ、ホント;)としては先が見えない不安にジタバタしているのでした。気力も体力もあんまりないしなー(T-T)

頭(とゆーか気持ち)の切り替えが下手くそだし、とにかく解決の方向性が出て来ないと落ち着いて他のことできないんですよ、困ったことに。まあ、今月中にはある程度結論は出るかと思います(つか、出さなきゃなんない)。経過が良ければ、そんなに深刻じゃないんだよね、うん。

なるべくサイトの方にグチが漏れないようにしたいんですが、管理人がヘタレなので大らかに見守ってやってくださると助かります。どうぞよろしくm(__)m

2005年06月04日(土)



 まことに残念ながら……

今月末イベント参加は出来なくなりました。
今年唯一の個人参加予定だったので楽しみにしていたのですが、拠所無い事情のため断念せざるを得ません。鋼本発行も白紙に戻したいと思います(入稿前だったのがせめてものですわね(^_^;))。


さて。
何からどうしようか、一人ではどうにもならない事なので、みんなでいろいろ考えねばなりません。
誰しもいずれは直面する問題ですし、今まで割と自由気ままにいられたことに感謝しています。これからは少しずつ返していくことに重点を置く生活になるかなあ。

しばらくは心身ともにペース配分でジタバタすると思います。
サイトはこれまで通り細々運営していきたいので、どうぞよろしくお願い致します。

2005年06月03日(金)



 微妙なマイナスファクター発生

午後にかかってきた電話でちょっとバタバタしております。
状況によってはバタバタが長引くかも。そーなると月末イベント参加微妙かなあ。ま、そういうことも含めて「出来る時に出来るだけ」をモットーとしてるのでした。

神さまは何事も良いようになされる――しばらく成り行きにまかせてみます。

2005年06月02日(木)



 同じページを5回も描き直すと

なにやってんだか、ワケ分かんなく;
しかも良いのか悪いのか判断つきません(T-T)

昨夜、いったん描いたモノがどうしても気に入らず手を入れたのがいけませんでした。結局2時間睡眠をとっただけで今まで(翌日の昼)描き続け、まだ気に入りません。でももうあのページ見るのイヤ(号泣)。

ペン軸を変えてから描き心地はかなりよくなりました。
でも同じ原稿用紙なのに描き味の良し悪しがあるのは何故だろう?

ああそれにしても、ウチのエド兄さんはヘタレ一筋だなあ……;

2005年06月01日(水)
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